もしもな世界なフェイトプロジェクト   作:レフェル

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眼を覚ますはずがないホムンクルス

廃棄された場所にてうごめく一人の女性らしき影。

当然、裸であるが彼女が目を閉じた瞬間に黒い影みたいなのが飛び出して廃棄所にある何体者ホムンクルスを吸収した。

彼女はそれが終わると体の腕をさする。

まあ、裸なのでそうなるのは仕方ないのだろうが。

ふらり、ふらりと女性は歩き出す。

歩いているときに狼が数体が襲い掛かるがそれはすべて彼女の影が食べつくしてしまう。

洋風のお城にたどり着くと女性はトビラに力をこめて開け放つ。

そのまま歩き出す女性。

銀色の長い髪に赤い瞳はホムンクルスの証だと、いわれているが。

もうひとつ作り物の証というものがあるのだ。

猫耳と猫尻尾がその証である。

 

「な、なにごとだ!?」

 

そういって現れたのはアハトの翁。

彼女たちホムンクルスの創造主といってもいいだろう。

その隣には数体のホムンクルスと同じような髪色の女性が無感情にこちらを見ている。

歩いてきた女性は自然とこいつが成功作かと瞬時に理解した。

なぜ、自分たちだけが捨てられてこいつだけはここにいられる?という負の感情が強くなった。

そうすると、成功作であった女性は胸元を抑えてなにか不思議そうな感覚を覚えていた。

 

「なぜ、お前が生きている!」

 

「・・・・・」

 

女性は返事をかえさず、ただ、影から伸びる手を成功作にある女性の胸に触れてなにか負の存在そのものを吸い取ってしまう。

 

「なにをした!」

 

「・・・・」

 

吸い取った女性はなにも言わず胸に手を入れて取り出すと黒い聖杯がでてきた。

どぷどぷとあふれている紫いろの聖杯。

まさに黒の聖杯といってもいいかもしれないそんな感じだ。

 

「これで聖杯は二つに分かれた。 善として機能する方と悪として機能する方

どちらが先に完成するかしら」

 

と、彼女は無感情な感じでそう言ってアハト翁を見た。

 

その赤い瞳には憎しみがこもっているような感じがしていた。

感情などまだ芽生えていないにも関わらずに、だ。

 

「あの廃棄されたやつか・・・・だが、なぜ」

 

「なぜかは知らない。 けど、ただ・・・・このままではつまらない。

聖杯が二つにわかれた今、目を覚ました今をつかい・・・・なにかをしてみるのも一興かと思う」

 

アハトの翁の問いに女性はただ無感情な目を向けていた。

それからすぐにホムンクルスの従者たちに服を用意させて着させた。

本当に聖杯がふたつにわけられたのかみるために。

だが、あの黒い手がそれを阻むことでそれすらもできないまま時がすぎていく。

中身を調べることができないが、なぜか今いる成功作とは違うなにかを感じていた。

そして、同時に思う手配すれば彼女は自分から出て行くこともやぶさかではないことを。

まあ、どちらにしても我が祈願が成就すればいいという考えであった。

この時に本来の役割を担えるようになった聖杯と汚染された聖杯とができてしまった。

どちらも冬木いっても正常に作動するだろう、間違いなく。

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