童謡がダンジョンにいるのは間違っているだろうか   作:kuri

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いたい

 

くるしい

 

かなしい

 

くやしい

 

からだが引きちぎれて、いしきを踏みにじられて

 

 

哀れで可哀想な小鳥さん

 

あなたの言葉を聞きましょう あなたの気持ちを知りましょう

 

ここらで終い 終幕はすでに降り切った あなたもきっと泣き疲れたわ

 

カゴの外へ 出してあげるーーーー

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

おい、ここどこだよ。

 

俺、男子高校生。高校最後の夏休みを友人と満喫する為にあちこち遊びまわってる途中、交通事故に巻き込まれて死んじまった。

 

死んだはず…だったんだが。

 

「はは、ワケワカンネ…草生えるわこんなもん」

 

いや生えないけどさ。

 

つか、この洞窟っぽいところ、草木一つも見あたんないけどさ!

 

俺氏、死んだと思ったら遭難したなう。

 

それもどこかの洞窟の中。

 

事実は小説よりも奇なりとか言うけどな、限度があるぞおらぁん?

 

それにね、身体にも異変があるっぽい。

 

髪が長い。白い髪の毛を二つ結びにして腰まで垂らしてる。服も俺が着ていた服から変わって真っ黒なドレスっぽい感じの服になっていた。

 

それに、視線の高さにも違和感が。手もなんだか子供の手そのものになっていて、試しにモーツァルトのオペラを歌ってみたところ声も完全に幼児化していた。それも女の子の声に聞こえなくもない。

 

流石に可笑しいと触診を開始したところ、俺氏の俺氏がお亡くなりになられていることが判明…エ?ヲイヲイマジデスカ…?

 

足元に落ちていた帽子…どっかで見た事あると思ってたら良く見るとFGOで存在を知ったナーサリーライムの帽子だった。

 

手に持っていた本の題名は『AlICE IN WONDERLAND』。勘弁してくれ。

 

俺氏、どうやらナーサリーライムの姿でどこかの世界に転生した模様。ちなみに自分の本当の名前は思い出せないらしい。

 

これからどうするよ俺ぇ…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

とりあえず人を捕まえる事に成功した。真っ白な髪の毛に真っ赤な目が特徴的なウサギっぽい少年だ。

 

洞窟の中をうろうろ歩き回っていたら向こうから話しかけてきたので、色々と身の上をお話し中。

 

実は気が付いたらここにいて(本当)、記憶もちょっと曖昧で(名前だけ本当)、外に出たいけど出口がわからない(真顔)。

 

そういう事を話したら、張り切って「任せてください!」って胸を叩いてた。頼もしい、頼もしいぞ少年。

 

この少年、名前はベルというらしい。外へと向かう道すがら色々と質問に答えてくれた。

 

結論、この世界は完全に異世界らしい事が判明。ファミリアやらバベルの塔やら魔物やらダンジョンやら、ファンタジー成分過多な世界らしい。

 

ちなみにベルはヘスティアファミリアに所属しているらしい。「小さいファミリアなんですけどね…」とはベルの言である。

 

うーん、これ、どうしよう。俺身寄りもないし身分もなんも持ってないし、そもそもこの世界の生き方なんて知らないし。これ下手すると野たれ死ぬぞ。

 

と、上記の事をベルに話してみると、「じゃあ神様に会ってみる?」といってきた。どうやらファミリアに入れてくれる機会を与えてくれるらしい。願っても無い話だ。

 

特に迷うことなく、それこそひよこが初めてみたものを親と思い込んで後をつけ回るが如くベルの提案に首を縦に振った。

 

ほ、これで野たれ死ぬことはなさそうだ。

 

 

 




よろしくお願いします。

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