どうも三國志のシーラカンスです   作:呉蘭も良い
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凪、真桜、沙和の登場です


三羽召喚、これで我々の勝利だ!

張曼成に案内されて、義勇軍を率いる者達が俺の前へとやって来た

 

「おっ、威方さんに元倹さんやないの、まさかこないな所で会うとは思いませんでしたわぁ」

 

快活な関西弁で俺達に挨拶に来た一人は、いつぞや陳留で出会った、李典だった

他にも二人程居るが、この二人とは俺は会った事がない

 

「やぁ曼成ちゃん、文謙ちゃんに文則ちゃんも、久しぶりだね。 まさか三人が義勇軍をしてるなんて思わなかったよ」

 

文謙に文則か

……まさかな、李典だけでもありがたいのに、こんな所で将軍級が後二人もいないよな?

 

李典だけでも充分戦力になる、まぁ地理程ではないだろうが

 

「お久しぶりです威方殿、いえ失礼しました、今は威方様と呼ぶのが正しいですね。 我ら三人義勇軍六百を率いて、ここに参陣致しました」

 

「様だなんて、相変わらず文謙ちゃんは堅苦しいなぁ」

 

堅苦しい挨拶をする傷痕のある少女を俺は見た

 

……この子は強い

恐らく地理クラスの強さはある

 

「久しぶりなのー! 私達三人が来たからには、威方さんも安心して欲しいのー!」

 

「ふふっ、そうだね、心強いよ文則ちゃん」

 

今度は、頭の緩そうな挨拶をする子を見た

……なんと言うか、……ギャルだ

今まで見て来た中で、一番女の子してる子だ

 

……弱くはない、が、そこまで強くもないな

 

「さて、久方ぶりの再会中に申し訳ないが、少しだけ真面目な仕事の話をしよう」

 

俺がそう言うと、全員が真面目な顔で俺を見た

 

「まずは自己紹介させて貰おう。 そこの李 曼成にはこの前少しだけ話をしたが、俺はそこにいる楊 威方の弟であり、曹兗州牧が配下、廖 元倹と言う。 此度はこの賊討伐の先遣隊主将の命を任されて来た」

 

俺がそう言うと、三人は相当驚いた顔をしていた

 

「なっ! 守護鬼の廖 元倹様!? おい、真桜そんな話聞いてないぞ!」

 

守護鬼って呼ばれるの、そんな好きじゃないんだよなぁ

 

「えぇ!? うちかてそんな話聞いてへんよ! 弟の元倹だーとしか言われてへんもん! こんなん詐欺やで!」

 

誰が詐欺師だ

 

「私も知ってるのー! この前阿蘇阿蘇に載ってた、今最も仕事が出来る良い男一位の人なのー!」

 

……は?

え、何それ知らない

 

「えーと、まぁ言いたい事は色々あるだろうが、まずは名前から教えて貰えるか?」

 

……本当は阿蘇阿蘇が気になるんだけど

 

「はっ! し、失礼しました! 私の名は、楽進 文謙と申します! お会い出来て光栄です!」

 

「あぁー、前も言うたけど、李典 曼成です。 本性隠すんはズルいでっせ元倹さん?」

 

「于禁 文則なの! よろしくなのー!」

 

おっふぉー!

まさかとは思ったが、マジで楽進、李典、于禁かよ!

 

こんな所で有能将と会えるとは!

 

三国志的には、楽進は曹操の窮地を助ける事が有名だし、李典は名副将としてよくよく聞く名前、于禁は七軍の将として有名だ

 

……まぁ于禁の七軍に関しては、龐徳の有能さの方が有名だけど、曹操から七軍与えられるだけでも、その有能さは理解出来る

 

この三人が協力してくれるなら行けるぞ

 

護衛隊五百

義勇軍六百、合わせて千百

 

将が、俺、秋蘭さん、地理、季衣、楽進、李典、于禁

軍師として姉さん

 

……勝ったな、寝るわ

 

……いや、寝れないんだけどね?

 

「あぁ、三人ともよろしく頼む。……それで、義勇軍は俺達の指揮下に入るという事で良いのか?」

 

これで実は違いますとかならキツイんだが

 

「はい、我ら三人は力無き民を守る為に立ち上がりました。 民を守るべくこの邑へと来た元倹様達の下へ付くのに、我らは何の不満もありません」

 

「やー、それにですね、恥ずかしい話ですけど、うちら自体はそこそこ戦えますけど、隊を率いて戦うんはこれが初めてなんですわ」

 

「調練とかはしてたけど、正直ちょっと不安だったから、元倹様達が居てくれて私達も安心したのー」

 

ふむ、成る程な

 

「わかった。 当然俺達は君達を心良く迎えようと思う、が、……調練したとは言うが、義勇軍は実際どの程度動けそうだ?」

 

「その、何分今回が初めてですので、……流石に正規軍程は……」

 

「いや、そこまでは期待してない。 そうだな、掛け声と同時に槍を乱さず突けるか?」

 

「その程度であれば問題ありません」

 

よし、それなら充分戦力として期待出来る

 

「うん、なら糧食の方はどうだ? 義勇軍ならば、そこまで多くはないんじゃないか?」

 

「はい、ですので、この邑で多少分けて貰おうかと思っています」

 

だよなぁ

……これは糧食置いて来たのはミスったな

 

「……仕方ないか。 姉さん、秋蘭さんに報告して、糧食を限界まで買い付けて欲しいと連絡してくれ。 後、義勇軍が加わった事も説明しておいて欲しい」

 

「ん、了解」

 

……しかし、この邑で千百人分の食料を何日にも渡って準備するのは厳しいな

 

……恐らく、華琳さんなら最速で準備を整えて来る

華琳さん達本隊が到着したら、その時点で賊共は詰みだが、到着するのは早くても明後日だろう

 

……明後日まで糧食が保つか?

いや、保たせるしかないな

最悪、護衛隊は俺が持たせた乾燥肉と乾燥果物だけで我慢させるしかないか

 

「さて、早速で悪いが義勇軍には一つ重要な仕事を頼みたい」

 

「「「っ!」」」

 

俺がそう言うと、三人は緊張した面持ちで俺の命令を待った

 

「柵を作って欲しい」

 

 

 

−−−−−

 

 

 

トーンカーンと、現在は李典指揮の下、急ピッチで邑に頑丈な柵が作られている

 

「やー、真剣な顔で何言うかと思えば、柵を作ってくれだなんて、元倹さんもおかしな人やなぁ」

 

「おかしなもんか、邑を守る上では重要な事だぞ」

 

「重要なのは解るんですがねぇ、……まぁうちの得意分野ですし文句は無いんですが……」

 

そう言いながら、李典は眉根を寄せて厳しい顔付きで俺に疑問を投げ掛けて来た

 

「……何で東門の方は改修しないんですか? いやまぁ正直、明日の正午までに全方向に柵を作るんは厳しいですけど、東は賊が居る方向やないですか。 普通逆の西門やないですか?」

 

ふむ……

 

「なぁ、守護鬼って結構有名だと思わないか?」

 

別に有名にはなりたくなかったんだがな

 

「え?……そらまぁ、うちらみたいな田舎者が知ってるくらいですし、かなり有名ですね。 特にここ最近はここらの賊を一掃してますし、別名“賊殺し”なんて呼ばれてますからね」

 

え、“賊殺し”?

え、俺今そんな風に呼ばれてんの?

 

……うん、いやまぁ、もういいや

とにかく、その有名な名前を使わない手はないってだけの話だし

 

「とにかく、まぁ、その守護鬼が今から攻めようとしている邑の前に陣どっていたら、賊はどう思うだろうね?」

 

「……あかんわ、死にとぅない。 うちなら速攻逃げますわ」

 

李典は心底嫌そうな顔して、げんなりした口調でそう言った

 

……一体俺の何をそんなに怖がる

 

「まぁそこまでは期待出来ないけど、攻め手の士気は下がるだろうな。 それに護衛隊が隊列組めば、即席で鉄の壁が出来上がるからな、柵が無くても問題ないんだよ」

 

それも、棘付きの鉄壁がな

 

ふっ、度重なる賊討伐の際、改良に改良を重ねて、ついにスパイクシールドの完成に漕ぎ着けたぞ

しかもタワーシールドのデカさでな

 

扱いは相当厄介な代物だが、厳しい調練の末に、隊列を乱さない動きを手に入れた護衛隊は、今の所死亡者0を誇る最硬部隊なのだ

 

想像して欲しい、高さ二メートル近いトゲトゲの鉄壁が、人間のダッシュの速度で急速に近付いて来る様を

 

……俺が考案したのは良いが、正面からその有り様を見たら、普通に怖かったぞ

 

賊共にこの恐怖を教えてやろう!




スパイクシールドに関しては、かなり無茶な理論だと思いますが、そこはまぁ恋姫ですので、矛盾を気にしないでいただけるとありがたいです







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