虎眼転生-異世界行っても無双する-   作:男どすこい♥♡♡♡♡

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第八景『怨剣若虎仕置ノ段(おんけんわかとらしおきのだん)

 

「ルーデウスはズルいわよ」

 

 

 甲龍歴418年、魔大陸最南端の唯一の港町ウェンポート。

 ルーデウス・グレイラットとエリス・ボレアス・グレイラットが魔大陸に転移した後、ルイジェルド・スペディアと出会い冒険者パーティー『デッドエンド』を結成し……ここウェンポートで魔大陸での冒険は終着を迎えた。

 ここからミリス大陸へと渡り……大陸を横断し、ミリス大陸最西端のウェストポートから更に船に乗り、中央大陸へと戻る為の第一歩。

 

 この場所でルーデウスは“魔界大帝”キシリカ・キシリスから“予見眼”なる魔眼を与えられた。ルーデウスはこの数瞬先の未来が見える魔眼を駆使し、それまで“魔術無し”では叶わなかったエリスとの模擬戦による勝利を得た。

 エリスの悪辣なフェイントを織り交ぜた猛撃を悉く完封せしめたルーデウス。

 魔術無しの模擬戦ではルーデウスに負けた事がなかったエリスであったが、近接戦闘でもいいようにルーデウスにあしらわれた事は、エリスにとって己の自信を喪失させるに十分であった。

 肩を震わせ、「帰る!」と大声で言った後、足早に宿へと戻るエリス。ルーデウスはその様子に苦笑しつつ、苦手としていた近接戦闘での確かな手応えを感じると共に漸く『殴られずにエリスの成長具合を確かめる事が出来る』と鼻の下を伸ばしていた。

 

 しかし宿に戻った後、落ち込んだエリスの姿を見てルーデウスは頭を冷やした。

 

「ルーデウスは、ズルいわよ。一人で魔眼なんて手に入れて……私は一生懸命頑張ったのに……」

 

 ズルい。

 

 その一言に、ルーデウスは己が何も努力せずに得た力に“慢心”していたのだと気づいた。ルーデウスはエリスのこの言葉に何も言い返す事が出来なかった。何を浮かれていたのだろう、と己の浅慮な考えを恥じていた。

 エリスはずっと努力していたのだ。ルーデウスが見ていない所で、ルイジェルドと数え切れない稽古を積んでいた。その努力を、何も苦労せずにたまたま得た“力”で打ち負かしてしまった。汗だくになって努力したエリスに勝って、ただ無邪気に喜んだ。

 

 なんという慢心、なんという緩慢。

 

 ルーデウスはこの魔眼を己の成長を妨げるものとはっきり自覚した。いざという時以外は魔眼を使用せず、己をしっかりと戒める。

 大切なのは魔眼の使い道を考える事ではなく、あくまで己の戦闘力を高める事だと改めて意識した。

 

 ルーデウスは重たい口を開き、エリスに謝罪の言葉を述べた。

 

「……すいません」

「謝らないでよ……」

「……」

 

 エリスはそれから言葉を発せず、ただ黙っていた。ベッドの上に膝を抱え、隣に座ったルーデウスに黙って体重を預けていた。

 普段のルーデウスなら、エリスの体温や匂いを感じ……邪な感情が湧き上がってくるところだった。だが、この時ばかりはそのような感情にはなれなかった。

 エリスの高い体温と、仄かに香る汗の匂いがルーデウスを批難しているように感じられた。

 

 重い空気の中、エリスが口を開く。

 

「……ねえ、ルーデウス。ルーデウスは、勝てない相手っているの?」

 

 何気ない問いかけ。

 この重い空気に耐えられなかったのはエリスも同じなのか、大して意味のない問いかけを呟く。ルーデウスは少し間を空けて、エリスの問いかけに応えた。

 

「……そうですね。僕にも勝てない相手は沢山いますよ」

 

 微笑みのような、憂いを帯びた表情でルーデウスは言葉を紡ぐ。

 

「まず、ルイジェルド。彼には“魔眼”を使っても勝てなかった。凄いんですよ? 見える未来が“ブレる”んです。次の一手が見えても、素人が達人に勝てる道理は無いと思い知らされました」

 

 エリスとの模擬戦の後、ルーデウスはルイジェルドとも模擬戦を行っている。その際ルーデウスの未来予知をも上回る速度で攻撃を繰り出し、何もさせずにルーデウスを完封した。

 たかが数瞬先の未来が見える程度では、戦いの圧倒的な経験値の差を埋める事は叶わなかった。

 

「それから、パウロ父様。今戦ったら、そこそこいい勝負は出来ると思います。魔術や魔眼を使えば、もしかしたら勝てるかも。でも、やっぱり父様には勝てないかもしれません」

 

 ルイジェルドの次に思い浮かべたのは実の父、パウロ・グレイラット。三大流派上級という腕前は、冒険者となって場数を踏んでいく内に並大抵の才能ではないことをルーデウスは理解していた。

 あの時の模擬戦……7歳の時、ボレアス家に行く切っ掛けとなったあの模擬戦の記憶は、ルーデウスにとって未だに鮮明に残る記憶であった。あの時はまだパウロの“本気”を引き出せたとは到底思えなかった。

 

 

「……でも、一番勝てないのは……ウィリアムかもしれません」

 

 

 そして思い出す。

 あの“弟”の姿を。

 

 無詠唱魔法はあの時よりも磨きがかかっていた。この1年で様々な魔物と戦い、場数もそれなりに踏んでいた。ルイジェルドやエリスとの稽古も、確かに自分の戦力を高めていた。

 

 しかし、どうしてもイメージ出来ないのだ。

 あの“虎”のような弟の苛烈な圧力を、どうやったら跳ね除ける事が出来るのか。己をただの一撃で打ち負かしたあの神速の打ち込みを、どうすれば躱す事が出来るのか。

 

 最後に見たあのイメージ……弟は……ウィリアムは、とても尋常ではない“気”を発していた。そのイメージを覆す程の実力は、一体いつになったら身につける事が出来るのだろうか。

 いくら魔眼を得たとは言え、それが果たしてウィリアムに対してどこまで通用するのだろうか。

 

 両手を組み、そのまま押し黙ったルーデウス。

 エリスは押し黙ってしまったルーデウスに心配そうに声をかける。

 

「ルーデウス……ウィリアムって、ルーデウスの弟よね?」

「……はい。自慢(・・)の弟ですよ」

 

 やや薄い笑みを浮かべ、エリスに応えるルーデウス。

 

「……そういえば、ルーデウスの弟の話はあまり聞いてなかったわね」

「そうですね……あまり話をする程、ウィリアムの事を知ってるわけじゃないですから」

「どうして? 弟なんでしょう?」

「そう……ですね。……なんていうか、ウィリアムは……」

 

 エリスはじっとルーデウスを見つめる。他の家族を語る時はもっと饒舌なルーデウスであったが、なぜかこの時ばかりは言葉を濁すばかりであった。

 

「……“虎”」

「虎?」

「はい。ウィリアムは、僕なんかより全然大人しい子供でした。でも、虎のような凄みがありました」

「なんだか変わった子ね……」

 

 弟に一撃で倒されたあの立合い。あの立合いの最後に見えたあの木剣を咥えた虎が、ルーデウスの胸の奥に鮮明に刻みつけられていた。

 かつて弟が己の胸の奥に刺した、強烈な(イメージ)──

 

 ルーデウスははっきりと、その棘を認識した。

 

「とりあえずブエナ村に帰ったら、今度こそウィリアムに“兄貴らしい所”を見せたいんですよね。ほら、兄より優れた弟は存在しねえ!って言うじゃないですか」

「なにそれ……」

 

 ルーデウスはやがていつもの笑みを浮かべてエリスを見つめる。

 

 エリスはルーデウスの笑顔を見て……僅かに感知した。

 ルーデウスのその瞳は“虎”に対する畏れが、僅かに現れていた。それを見たエリスは、それ以上ウィリアムの事を聞くことはできなかった。

 

 エリスはルーデウスに体重を預け、自分も離れ離れになった家族に思いを馳せた。

 お祖父様、お父様、お母様、ギレーヌ……

 エリスはボレアスの家族と剣の師匠に思いを馳せ、増々ルーデウスに体を預けた。

 

 

 二人がいる宿の一室は、故郷や家族に思いを寄せる静かな時間が流れていた。

 

 

 

 ルーデウスは知らない

 転移の範囲がロアの街だけではなく、フィットア領全体で発生していた事を

 

 ルーデウスは知らない

 ブエナ村の家族が、シルフィエットが、大切な人達が転移に巻き込まれていた事を

 

 ルーデウスは知らない

 父が家族を探し、フィットア領の住民を救う為に“必死”になって各地を駆けずり回っていた事を

 

 

 ルーデウスは知らない

 

 

 弟が、たった一人で修羅の大地へと転移していた事を

 

 

 背中を預ける仲間もおらず、ただの一人でその孤剣を振るっていた事を

 

 

 グレイラットの名を捨て、不退転の“覚悟”を持たねば生き抜く事が難しかったその過酷な日々を

 

 

 “異界天下無双”となるべく、狂気の日々に身を任せた剣鬼の宿業を

 

 

 

 

 これは、エリスが剣の聖地へと赴く2年前の出来事──

 

 

 

 

 

 虎が、剣の聖地へと参る5年前の出来事──

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「引き分けで御座る」

 

 

 ウィリアムが流れ星の構えを解き、よく通る声で勝負の中断を申し出る。対峙する剣帝はもとより、道場にいる誰もがこの言葉を理解出来なかった。

 

「……どういう事だ?」

 

 剣帝ティモシー・ブリッツが声を絞り出す。

 あの時点で、自身の敗北は確定的に明らかであった。ティモシーの敗北とは、即ち“死”。死を明確に意識し、生の本能から降参を言いかけた。それを途中で遮り“引き分け”などと抜かすウィリアムの魂胆が、この剣帝には全く想像がつかなかった。

 

「……漸くまことの剣に出会え申した」

 

 ウィリアムは木剣を置き、その場にて膝を折る。

 

「剣帝殿の剣技……それがし、真っ事感服仕りました」

 

 両手を床につき、平伏しつつ言葉を述べるウィリアム。その表情は、へつらう(・・・・)ような笑みを浮かべていた。道場にやって来た時の寡黙な様子とはうって変わり、雄弁と口上を述べるその態度に門弟達は得体の知れぬ怖気(おぞけ)を感じていた。

 

「剣帝殿の太刀筋、いや、それがしの小剣とはまったく比べ物になく──」

 

「うそこけ」

 

 

 いつのまにか、木剣を手にした剣神がウィリアムの前に立っていた。

 尋常ではない怒気を滲ませた剣神の腰には、剣神七本剣が一つ魔剣“喉笛”が差されている。瞬間、ウィリアムのへつらいの笑みは消え失せ、剣神に対し懐疑(・・)の視線を向けた。

 

「小僧。何企んでやがる」

 

 怒気を通り越し、殺気を滲ませた剣神の言葉に道場にいる全ての人間が息を飲む。

 

「道場は芝居をする所じゃねえ……なんで勝負を止めた?」

「……へぇ」

 

 へつらいの笑みはなかった。

 剣神の強烈な覇気を受け、言葉を詰まらせるウィリアム。その様子は、端から見れば剣神の怒りに恐縮する“少年”に見えた。

 だが、この時のウィリアムは予定していた段取りとは違う(・・・・・・・・・・・・・)事態に、動揺を隠し切れずにいた。

 

「……剣神流に、尊信の念を感じますれば」

 

 動揺を抑え、やっとの思いで言葉を発するウィリアム。その様子を黙って見つめていた剣神であったが──

 

「……フ、フハハ、ハーッハッハッハ!!」

 

 唐突に、道場に入ってきた時と同じように快活な笑いを上げる剣神ガル・ファリオン。剣神の笑い声と共に、張り詰めた空気は徐々に緩んでいった。

 

「ハッハッハッハー……いや、そう来るとは思わなかったぜ」

 

 

 

 そして剣神は、平伏するウィリアムの背中に木剣を突き立てた(・・・・・・・・)

 

 

 

「ガァッッ!!!」

 

 ズンッと重い音が響く。

 剣神の突然のこの行動に、道場にいる誰もが凍りついた。

 

「ぐうううッッ!!」

 

 道場の床に這いつくばるウィリアム。

 剣神は無表情にその様子を見ていた。

 

 そして、ウィリアムの背中から木剣を引き抜く。木剣を突き立てられた背中の肉は爆ぜ、真珠のような白い胸椎を覗かせていた。

 

「ッッッ!!!」

 

 瞬間

 

 ウィリアムは腰に差していたショートソードを引き抜く。

 虎眼流の骨子である“掴み”による抜き打ちは、ただの居合にはあらず。神速の抜き打ちは、正確無比に剣神の首を狙って放たれた。

 

「ッ!?」

 

 しかしその神速の抜き打ちは、“ぬるり”とした感触しか返って来なかった。

 刹那の瞬間に剣を抜いていたのは剣神も同様──

 ウィリアムの切っ先が、剣神によって受け流される。

 

 水神流奥義“流”

 

 水神流上級以上が取得するこの技は、水神流全ての技に通じ、極めれば魔術による攻撃も受け流す事が出来る。水神流にとって基本にして最も重要な技。

 故に、水神流では奥義の一つとして数えられていた。剣神ガル・ファリオンはこの水神流を水聖級まで取得していた。

 

 キンッと、剣が弾かれる音が響く。

 ウィリアムのショートソードは道場の端へと飛ばされ、返す刀で“喉笛”はウィリアムの胴を薙いだ。

 

「ぐうッ!」

 

 刹那の瞬間に身を引き、致命傷を逃れるウィリアム。しかし剣神の斬撃は、致命傷とまではいかずともウィリアムを行動不能に貶めるには十分な威力であった。

 斬られた胸を押さえ、片膝を突いたウィリアムは剣神を強烈な視線で睨みつけた。

 

何故じゃッ(・・・・・)!!!」

 

 決して浅くは無い胸の傷、そして背中の深手にも拘らず大音声でウィリアムが叫ぶ。その様相は、正に“手負いの虎”を想起させた。

 

「気に入らねえからだ」

 

 剣神は“喉笛”を下段に構え、ゆるりと間合いを詰める。

 

「てめえは誰の為に剣を振ってるんだ?」

 

 じりじりと、ウィリアムとの間合いを縮める。

 

「てめえの剣は、誰かに言われて容易く矛先を変えるような、つまらん剣なのか?」

 

 ぴたっと、“喉笛”の剣先をウィリアムの喉元に突きつける。ウィリアムは食いしばった歯を軋ませ、鬼の形相を浮かべ剣神を睨み続けていた。

 

「フン…‥いい面構え(ツラ)してるぜ小僧。道場に来た時とは比べもんにならねぇな」

「~~~ッッ!!!」

 

 

 やがて剣神は“喉笛”を引き、ウィリアムを冷たい視線で見据える。

 

「とっとと剣の聖地から()ね。今のてめえは斬るに値しねえ」

「……ッ!」

 

 剣神がウィリアムに僅かに視線を逸らす。顎をしゃくり、道場の入り口を示した。

 

 よろよろと、傷を抑え、ゆっくりと立ち上がるウィリアム。

 おびただしい血が、道場の床を濡らしていた。

 

 

「……(たわ)け」

 

 ダンッ! と、道場の床を踏み抜き、ウィリアムが跳躍する。相応の深手を負った筈の肉体は、剣神ですら驚愕する程存外に力を残していた。跳躍し、駆け出したその先は、道場の入り口に立てかけられた自身の愛刀。

 妖気が漂うその刀を掴むべく、虎は猛然と剣立ての元へ向かう。

 

 しかし──

 

 

「そうはいかんぞ!」

 

 虹色の上着、膝までの下履き、腰には剣を4本差し、頬に孔雀の刺青を入れ、髪型はパラボラアンテナのように開き、柑橘系の香水の匂いを漂わせているド派手な男……

 北帝“孔雀剣”オーベール・コルベットがウィリアムの前に立ちはだかった。

 

退()けッ!」

「んん! まだまだ元気一杯とみた!」

 

 ウィリアムが渾身の虎拳をオーベールに繰り出す。しかし既に剣を抜いていたオーベールは、即座に剣に魔力を込める。

 

「『剣よ、燈火を!』」

 

 オーベールの魔術が発動し、剣が炎に包まれる。そして剣に向かい、予め口に含んでいた油を噴射した。

 

「ブゥゥゥ!」

「ぬぅッ!」

 

 正面からまともに炎を浴びるウィリアム。羽織っていた羽織に引火し、その体は炎に包まれた。

 

「おのれぇッ!!」

 

 即座に羽織を破り捨て、炎を鎮火すべくその場で転がる。ウィリアムの顔や髪、身体のあちこちが燻っていた。肉が焼ける、不快な臭気が辺りに立ち込める。

 

「まだ動けるか! いや実に天晴! しかし!」

 

 オーベールの刺突がウィリアムを襲う。

 もはやそれを躱せる程の体力はウィリアムに残されてはいなかった。

 

「ぐあッ!」

 

 両の太腿に深々と剣を突き刺す。ウィリアムは膝を尽き、どうっと前のめりになって倒れた。

 

「……おのれ……おのれ……」

 

 床に這いつくばり、尚も呪詛を吐きながら北帝を睨むウィリアム。その視線を流しつつ、オーベールは虎に止めを刺すべく剣を上段に構えた。

 

 

「オーベール」

 

 剣神の声が、オーベールの動きを止めた。

 

「剣神様。こやつ、生かしておくと後々の禍根になりかねませんぞ」

オーベール(・・・・・)

「……まぁ、某が手を下さずとも良い事ではありますがな」

 

 剣神の睨みで、北帝は剣を収めた。

 剣神はこの尋常ではない事態に凍りついていた剣聖達を見やる。

 

「おまえら、こいつを簀巻にして捨ててこい」

 

 非情な命令を下す剣神。

 剣聖達は数瞬躊躇したが、やがて一人、二人とウィリアムの元へと駆け出した。

 

「こいつ!」

「剣神流に歯向かう不届き者め!」

「地獄に堕ちる覚悟も無しに剣神様に同等口(ためぐち)叩くまいぞ!」

「剣神様! やってよろしかですか!?」

「剣神様に是非を問うなッ!!」

 

 ウィリアムに群がった剣聖達は、手にした木剣で容赦の無い打擲を加える。

 既に剣神と北帝に相応の深手を負わされたウィリアムに、抵抗できるだけの力は全く残されていなかった。ニナ、ジノも逡巡していたが、剣聖達がウィリアムに打擲し、縄で縛るのをおずおずと手を貸していた。

 エリスだけが、その場から動かずに剣神を睨んでいた。

 

 

「……おのれ……おのれ……」

 

 殴打され、簀巻にされながら呻くウィリアム。確かな自信を持って剣の聖地へと赴いたウィリアムであった。

 しかしその挑戦は、ウィリアムに今生での最大の屈辱を植え付けた結果となった。

 

 

 

 虎は、敗北したのだ。

 

 

 

 

 


 

 剣神流本道場『当座の間』

 ウィリアムを“仕置き”終え、剣神ガル・ファリオン、剣帝ティモシー・ブリッツ、そして剣王ギレーヌ・ディドルディアがこの当座の間に集まっていた。

 

「師匠ッ! 一体アレはどういうつもりなんだッ!」

 

 ギレーヌが剣神に噛み付く。

 エリスを打ち倒したウィリアムに対し、確かに思う所はあった。しかしこの誇り高い剣王は、大勢で寄ってたかってウィリアムを嬲り者にしたこの仕打ちを、到底許せる事は出来なかった。

 

「おまえは、ほんと頭が筋肉で出来てるよな」

「今はそんな話をしているんじゃないッ!」

 

 剣神の気怠げな物言いに、ギレーヌは増々語気を荒らげる。

 めんどくさそうに剣神はギレーヌを見やる。ポリポリと、耳を掻きながら一つ溜息をついた。

 

「はぁ……ほんと、お前の教育を間違えたよ俺は」

「……」

「あの飢えた虎みてえだったギレーヌが、牙の抜けた子猫ちゃんになっちまって。こんなお小言をいうようになっちまった」

 

 剣神はギレーヌと出会った頃を思い出す。

 あの時のギレーヌは正しく野生の“牙”を持っていた。しかし剣神流の理合を教えていくにつれ、その野生は徐々に失われていた。もし余計な理を教えず、ただひたすらその野生を伸ばすように教えていたら……

 

「今頃剣帝くらいにはなってたのにな」

「師匠ッ! そんな事よりなぜあんな仕打ちをしたんだッ!」

「あんなて……そりゃあ、なぁ」

 

 剣神は横に座るティモシーを見やる。

 ティモシーは、ややあってギレーヌに言葉をかけた。

 

「ギレーヌ。あのまま師匠と、かの少年が戦っていたらどうなっていたと思う?」

「何?」

「……師匠が負ける事は無い。だが、恐らくはあの少年は無事では済まなかっただろう」

 

 ティモシーは能面のような表情でギレーヌに語りかけていた。

 ギレーヌは兄弟子の言葉を聞いて、やや落ち着いた口調になる。

 

「どういう事だ?」

「加減するのが難しい相手……下手をすれば、師匠も不覚を取るやもしれぬ。まともに当たれば確実に死人が出ていた」

「……」

「故に、あの場はああする事でしか少年を守護(まも)る手段はなかった、そうでしょう? 師匠」

「半分正解だな」

 

 剣神は頬杖をつきながらティモシーに応える。

 ギレーヌは増々困惑の表情を浮かべた。そんなギレーヌに、剣神はニヤニヤとした表情を向けていた。

 

「ギレーヌ。剣神になってしまうとな、技を比べる相手がいなくて、そりゃ寂しいもんなんだ」

「……?」

「ま、お前らじゃわからんよ。この領域(レベル)の話は」

「……」

「レイダの婆さんや、カールマンの(せがれ)も、技を比べるには良い相手かもしれねえ。だがお互い立場ってのがある。それに、そこまで付け狙う理由も互いに無え」

 

 剣神は滔々とギレーヌに語りかける。

 圧倒的な強者が感じる一抹の寂寥感が、そこに現れていた。

 

「なんのしがらみもなく、己をただ付け狙う孤高の相手……油断したら、あっという間に食い殺されかねない。そんな、虎みてえな奴がいたら、最高だとは思わねえか?」

 

 剣神の眼は爛々と輝き、口角がつり上がっていた。

 

「次にあの小僧が俺の前に現れた時は……一体どうなっちまうんだろうな」

 

 楽しそうに、剣神は体を揺らす。

 ギレーヌは全くこの剣神の考えが理解できなかった。

 

 

「いやいや、あのウィリアムという少年。中々の暴れっぷりで」

 

 剣神の言葉に続くように、オーベールが当座の間へとやってきた。手にはウィリアムの太刀が握られている。

 剣神の正面に座ったオーベールは、その太刀を剣神の前に差し出した。

 

「お納めくだされ。中々の業物と見ましたぞ」

「……フン」

 

 やや乱暴に太刀を掴む剣神。

 鞘に収められた刀の拵えを、まじまじと見つめた。

 

「ヒルト(鍔、柄)の拵えが独特でしてな。それだけでも美術品としての価値がありますぞ」

 

 オーベールは喜々と語る。この男は剣に対してもある種の“美意識”を追求していた。

 

 

 そして剣神は、ゆっくりと……その刀を鞘から引き抜いた。

 

「これは……」

「なんと妖しい輝き……」

「吸い込まれそうですなぁ……」

 

 ギレーヌ、ティモシー、オーベールの三人は刃の妖しい輝きに陶然と見とれていた。

 一見、この世界でも珍しくは無い片刃の剣に見えた。しかしその焼き、鍛え、研ぎは、この世界には存在しないであろう至高の技術が注ぎ込まれていた。

 刀匠でなくても分かる常軌を逸するその刀身は、異世界の剣豪達を魅了していた。

 

「むうー……これほどの業物、ユリアンですら作れますまい。シシトーや龍皇、鉱神ならあるいは……いや、かの名匠達でも難しいでしょうな」

 

 オーベールは名匠ユリアン・ハリスコや名だたる名匠達が拵えた名剣をいくつも知っている。しかしこの妖しい“気”を発している剣は、そのどの名剣にも無い凄味が感じられた。

 

 ややあって、剣神は刀を鞘に収める。

 剣神は嫌忌の表情を浮かべていた。

 

「これは、名剣業物なんてもんじゃねえよ」

 

 鞘に収めた刀を、ギレーヌに放り投げた。

 

「っと」

「ギレーヌ。そいつも捨ててこい」

 

 剣神は冷然と言い放つ。

 オーベールは、この躊躇ない剣神の行動が理解出来なかった。

 

「剣神様。これ程の剣、世界中探しても中々見つかりませんぞ。“剣神七本剣”でもこれ程の物は……」

「オーベール。これはな、そんな上等な代物じゃねえよ。いうなりゃ妖剣だな」

「妖剣? 呪いがあるとでも?」

「呪いなんて“甘っちょろい”代物じゃねえ……もっと(おぞ)ましい“ナニカ”だ」

 

 剣神が忌避する程の妖剣。一体どれ程の“業”を背負っているというのか。

 オーベールは剣神の言葉を受け、息を飲む。

 

「俺もいろんな剣を見てきたからな。剣を見たらその剣がどんな風に、何を斬ってきたのか……大体“視えて”くるもんだ」

「それでは……一体何が視えたと?」

 

 剣神は一呼吸置き、言葉を続ける。

 

「残酷すぎる、その剣は」

「残酷?」

「斬った相手、使い手……その周囲まで尽く不幸のどん底に落としていやがる。とてもじゃねえが、俺はそんなモン手元に置きたくねえよ」

 

 剣神の言を受け、ギレーヌはギョッとした目つきで刀を見る。震えをごまかすように、剣をギュッと握りしめた。

 

「それはそれは。確かに手元に置けば剣神流に災いが起こるかもしれませんなぁ」

「ケッ。てめえはその方が良いと思ってんだろうが」

「いやいや、そのような事、露ほども思っておりませぬぞ」

 

 剣神と北帝は歯に衣着せぬ物言いを交わす。剣術三大流派は互いの事を決して良く思っているわけではなく。

 剣神と北帝は個人的な友誼があったが、基本的には他の流派がどうなろうが知った事では無かった。

 

「ああギレーヌ殿。捨てるなら街の外れに捨てるのが良いですぞ」

 

 立ち上がり、当座の間を出ようとするギレーヌにオーベールが声をかけた。

 

「丁度先程の若虎もそこに捨てて来ましたからな……おおそういえば」

 

 そしてやや芝居がかった仕草で懐を弄る。懐から取り出した袋をギレーヌに手渡した。

 

「これもついでにそこに捨ててくれるとありがたいですな。いや、それは北神流に伝わる一級品の治療薬なのですがな。ちと古くなってしまって、もはや効能があるかどうか怪しい物でしてな」

「オーベール殿……」

「不要な物はまとめて捨てるに限りますな。ハッハッハッハッ」

 

 快活に笑うオーベール。その様子を白けた顔で見つめる剣神、瞑目する剣帝。

 

 

 ギレーヌはオーベールに一礼し、当座の間を後にした。

 

 

 

 

 

「ギレーヌ」

 

 当座の間を出たら、エリスがそこに立っていた。

 へし折られた指に巻かれた包帯は、僅かに血が滲んでいた。

 

「あの……あいつの所へ行くの?」

「ああ」

「そう……なら、私も行くわ」

「そうか」

 

 姉妹弟子は短い言葉を交わす。

 多くを語らないギレーヌに、エリスは感謝していた。

 

 ウィリアムに何も出来ずに無様に負け、悔しかった。

 大好きなルーデウスによく似ている男に負けて、悲しかった。

 赤い縄を看破され、恥ずかしかった。

 

 しかしその後の剣神のやり方は許せなかった。

 今更綺麗事は言うつもりは無い。自分だって勝利の為ならあらゆる手段を取る事もある。不意打ち、騙し討、多対一など何でもやる。

 

 しかしそれでも、あの孤高の白髪の剣士は、たったひとりでこの地に乗り込んできたのだ。

 その勇気に対し、あの仕打ちは……

 

 

「早くいきましょう」

「ああ」

 

 雪が舞い散る剣の聖地で、姉妹は駆け出した。

 

 

 

 

 


 

 

 

「……おのれ……おのれ……」

 

 剣の聖地にほど近い街の外れにある雪原。

 そこにウィリアムは手足を縛られ、無残な姿で転がされていた。

 

 羽織っていた立派な羽織は既に無く、上半身はボロボロの状態の衣類しか身に纏っていなかった。剣聖達による打擲は、顔や体を腫らし、剣神や北帝に付けられた傷を更に酷い状態へと変えていた。

 真っ白な雪原であったが、ウィリアムの周りだけが赤く染まっていた。

 

 

「ウィリアム!」

 

 白い息を吐き、ギレーヌとエリスがウィリアムの前に辿り着く。

 ギレーヌはウィリアムに駆け寄り、縛っている縄を切ろうとした。

 

「触るなッ!」

 

 突然、大声を出すウィリアム。ギレーヌはこの状態になっても尚、そのような咆哮を上げる虎に内心舌を巻いていた。

 

「……あたしらはもうお前に対して危害は加えない」

「……」

「だからそんなに警戒しないでくれ」

 

 ギレーヌは落ち着いた声色でウィリアムに声をかける。手負いの虎が、目に映る何もかもを警戒する事は、かつて自身も“虎”と呼ばれていたギレーヌはよく知っていた。

 

 

「ウィリアム・グレイラット」

 

「ッ!」

 

 エリスが唐突に言った。

 その言葉を聞いたウィリアムは瞠目し、驚きの表情を露わにした。

 

「あんたは、ウィリアム・グレイラット。ルーデウスの弟なんでしょう?」

「……」

 

 エリスはウィリアムの前に膝を突き、ウィリアムの目を覗き込む。

 

「私はエリス・グレイラット。あんたの親戚ね」

「……」

「ルーデウスから聞いていたわ。虎の様な弟がいるって」

 

 エリスは手にしたナイフで、ウィリアムの拘束を解く。

 丁寧な手つきでウィリアムの体を起こした。

 

「でも、今のあんたはただの負け犬ね」

「ッッ!!」

 

 腫らした顔で、ウィリアムは強烈な視線をエリスに向ける。しかしエリスはどこ吹く風で、その視線を流していた。ウィリアムは歯を食いしばり、血を流しながら俯いた。

 

 ギレーヌが、持っていた刀をウィリアムに手渡す。

 

「これはお前のだ。しっかり持っていろ」

 

 ギレーヌから刀を受け取ったウィリアムは、その刀をしっかりと……抱え込むように握りしめた。

 ギレーヌは北帝から受け取った治療薬を取り出す。エリスと手分けして、ウィリアムの傷を治療し始めた。

 ウィリアムはずっと俯いたまま、されるがままに治療を受けていた。

 

「しかし、何故勝負を止めた?あのままいけばお前が剣帝殿を倒していたはずだ」

 

 ギレーヌが治療しながら、気になっていたことを尋ねる。治療の為に手を動かしていたエリスも、その事は気にはなっていた。

 結局、あの行動は剣神を怒らせただけで何の意味があったというのか。

 たったひとりで剣の聖地に乗り込んできた者にしては、あまりにも迂闊すぎる行動──

 

 

 その何気ない問いかけが、ウィリアムの様子を一変させた。

 

 

「……あの……り……」

「ん?」

 

 俯いたウィリアムの表情はよく見えない。

 丁度、ウィリアムの胸の傷を治療しようと正面に回ったエリスが、その表情を見てしまった。

 

「ッッ!!」

 

 

 ウィリアムは、血の涙を流していた。

 

 全身を軋ませ、鬼の形相で無念の血涙を流していた。

 

 

 そして怨嗟に満ち溢れた声が、辺りに響いた。

 

 

 

「あの折、儂が頭垂れたるはヒトガミが指図(・・・・・・・)ッ!はかった喃……はかってくれた喃ッ!!」

 

 

 

 みしり、と、握った剣が軋んだ。

 

 尋常ではない怒気が、エリスとギレーヌを包んだ。

 

「やってくれた喃、剣神ッ!……はかってくれた喃、人神ッッ!!」

 

 阿修羅を思わせる形相に、エリス達は動くことができなかった。治療の手を止め、ウィリアムから視線を外すことができなかった。

 

「……く、くふふ……くふふふふ……」

 

 やがてウィリアムは俯き、力のない笑い声をあげた。

 エリス達はこの尋常では無い“狂気”と“凶気”に当てられ、心臓を鷲掴みにされたかの如く、全身が竦み上がっていた。

 

 

「む、宗矩に……宗矩に続きヒトガミにまで……やるせ無き(かな)、我が(うつ)け振りよ……」

 

 力なく呟いたウィリアムは、そのまま気を失った。

 

 握りしめた刀から、怨念に満ちた気が溢れていた。

 

 エリスとギレーヌはウィリアムが発する気に飲まれ、しばし呆然と佇んでいた。

 

 

 

 

 雪が、深深と降り積もる

 

 

 虎の怨念を鎮めるかのように

 

 

 剣鬼の魂を慰撫するかのように……

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<????視点>

 

 

 やぁ。元気そうだね。

 

 ああ、そんなに怒らないでよ。って、すごい迫力だね……

 

 とにかく、一旦落ち着いて話を聞いてくれないかな?

 

 いや、別に騙すつもりなんてなかったさ。

 

 だってあのまま剣帝をやっつけてたら、その後君は剣神に殺されていたよ?

 

 彼はすごいよー。人族じゃ現状最強じゃないかな?なんてったって七大列強六位なんだから。

 

 あの奥義、流れ星だっけ?あの技じゃ、まだ剣神には届かないよ。

 

 え? 奥義はあれじゃない?

 

 まだ隠し玉もってたんだ。へぇー。

 

 でもそれ、まだ完成していないんでしょ? それじゃぁ、どの道剣神には勝てないよ。

 

 いや、普通に言っても聞かないでしょ君は。

 

 ああいう言い方になってしまったのはしょうがないじゃないか。

 

 でもまぁよかったじゃない。命あっての物種って言うしさ。

 

 失ったのが剣一本(・・・)でよかったじゃないか。

 

 

 ……あれ? まだその剣持ってたの?

 

 ……ふーん。まぁいいか。

 

 ああ、なんでもないよ。気にしないで。

 

 とりあえず、今回の助言は君にとって悪い結果を生んだワケじゃなかったんだよ。

 

 それだけは信じてほしいな。

 

 君の目標は最強の剣士になることだろう? だからこんな所で死んじゃだめだよ。

 

 え? 僕の目的?

 

 そんな大層なものはないよ。君のおもしろい人生を見てて、気に入ったから力を貸してみたくなっただけさ。

 

 君の異界天下無双? だっけ? それを応援したくなっただけだよ。

 

 

 というわけで、また助言を授けましょう。

 

 

 え? もう聞かない?

 

 そんな事言わずにさ、お兄さんの居場所だって分かったんだし、ぜひ聞いてくれないかな?

 

 妹達にも会いたいだろう?……そんな事ない?

 

 またまた、強がっちゃってもー。

 

 

 ……さすがの僕も怖くなるからそんなに凄まないでよ。もう。

 

 まったく……。最初はあんなにへつらってた癖に……。

 

 え? 禍津日神(まがつひのかみ)? 誰だいそれは?

 

 まぁいいや。とにかく、君にとって悪い話じゃないから聞いてみなよ。

 

 

 

 おほん。それじゃあウィリアムよ、よくお聞きなさい。

 

 傷が癒え次第、直ぐにシャリーアへ行きなさい。

 

 そこで、兄のルーデウスに会いなさい。

 

 ルーデウスに会って、決してルーデウスがシャリーアから出ないようにしなさい。

 

 どんな手段を使ってでも(・・・・・・・・・・・)、ルーデウスを止めるのです。

 

 そうすれば、家族全員揃って、きっと幸せになることでしょう。

 

 そしてあなたは更に強くなるでしょう……

 

 でしょう……でしょう……でしょう……

 

 ……

 

 ……

 

 ……

 

 ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……

 

 

 ……

 

 

 ……

 

 

 ……あ……剣……して……でも……

 

 

 

 

 

 

 




中馬どんのお陰で衛府の七忍が流行ってきているようで何よりでごわす



以下原作ネタバレ含むガバガバ解説。
苦手な方は読み飛ばし推奨です。

・魔剣
無職転生世界の魔剣は文字通り魔力が付与されているマジックアイテムとして扱われている。
ちなみに剣神様は珍しい剣の収集癖があるので魔剣もがっつり集めている。特に集めた剣の中でレアモノは『剣神七本剣』と言われている。
でも割りと簡単に人にあげちゃうのでお気にの剣以外はそこまで愛着もっているワケではなさそう。


・七大列強
無職転生世界で上位7人の実力者の事。だたし列強5位~序列外15位くらいまでは戦えばどちらが勝つかわからない。
FIFAランキングみたいなもん。


・柳生宗矩(シグルイ)
若い頃の虎眼先生と立ち合って引き分けにしてもらった名門柳生の極意を悉く身につけた人。
引き分けにしてもらったお礼に徳川家に推挙するが、その時六本ある指の一本を隠すようにすると無礼にならないよってアドバイスする。
虎眼先生がアドバイス通りにしたら面接した本多正純に『太閤様(秀吉)と同じ指の本数なのに無礼すぎんだろ』と怒られて就職失敗する。
宗矩はその後まんまと将軍家剣術指南役になりましたとさ。
ちなみに虎眼先生は全然関係無い時に思い出しちゃうくらいこの事をずっと恨んでた。
本当の柳生宗矩についてはWikipediaを参照されたし。


・ルイジェルド・スペルディア
スペルド族。魔大陸でルーデウス達を保護する。
その後、ルーデウス達と共に冒険者パーティ『デッドエンド』を結成し、フィットア領で別れるまでずっと一緒にいた。
デッドエンドとは元々ルイジェルドの二つ名。
昔ラプラスに騙されて家族や仲間を誤チェストしてしまった事からそう呼ばれるようになった。


・剣王ギレーヌ・ディドルディア
獣族(デドルディア族)の族長の家系に生まれる。脳筋。
子供時代は村一番の悪童で、割りとシャレにならなかったので剣神様に預けられた。
その後冒険者パーティー“黒狼の牙”に参加。
パーティー解散後は詐欺に合い、餓死寸前だった所をサウロスとエリスに拾われボレアス家の食客となった。
ちなみにソロで迷宮に篭っていた際、消化日数をちゃんと計算してなかったせいで食料が尽きてしまう。
仕方ないので魔物のう○こ食ってしのいでいた。無職転生のベア・リグルス。
おっぱいはでかいがお尻は固い。


・北帝オーベール・コルベット
通称“孔雀剣”。ニンジャ。奇抜派剣法という名の忍法を使ってくる。
見た目は剣持った岸田メル。だと良かったけどガイル少佐だった……




・ヒトガミ(人神)
作中一のガチ外道。ラスボス。どす汚れた心の持ち主。
普段は六面世界の中心『無の世界』にひきこもってる。
ウォッチ対象者の未来が見えるので、対象者の夢の中に出てきてアレコレお告げしてくる(ヒトガミ使徒化)
人を信用させる呪いを持ち、信頼される呪いの通じる相手だと神聖なる気配と神々しさを感じるらしい。
ルーデウスのような呪いの通じない相手だと白いモジモジくんみたいになる。
びっくりするくらい自分の都合の良い未来に誘導する事しか考えてないので結構嘘ついてくる。
でも強い運命を持っている人間の未来を誘導するのは割りと難しいらしい。
たまに愉悦に浸りたいだけで特に意味なく相手を破滅させる未来に誘導することもある。
コミック版ではおふざけキャラが増してて余計ムカついた(小並感)

眷属ウォッチは同時に3人までしか出来ない。一定期間でウォッチ対象者を入れ替え可能。


・龍神オルステッド
七大列強第二位。二位だけど一位より強い。無職転生世界の範馬勇次郎。哀川潤。江田島平八。
通称社長。ヒトガミ絶対ころすマン。
200年周期でタイムリープしてる。ループ回数は100から先は覚えておらぬ。
子ども大好き。クリスマスにはサンタになって良い子にプレゼントを配るのが趣味。
ラストバトルで超絶パワーアップした北神を瞬殺した。加減しろ莫迦!

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