どこにでもあるようなガハマさんとヒッキーのお話 作:凍傷(ぜろくろ)
賑やかに流れる日々を重ね、訪れた8月8日。
とっくに夏休みに入った8月上旬、俺達は前日まで集めた必要書類や印鑑、両親の同意などその他もろもろ、その全てを手に、婚姻届けを提出した。
下校したのち風呂に入って汗を流して、綺麗な俺達で集合、提出の流れだ。
が、ほんっとに緊張した。
この日の前後にかけての3日間、珍しくもウチの両親が休みを取り、結衣の家族と揃っての一大イベント。
“ものを届けるだけの簡単なお仕事です♪”なんて言ってしまえばひどく簡単ではあるものの、言うのとやるのとじゃ全然違う。口から心臓飛び出るかと思った。あ、これは驚いた時の反応か。
……え? ぷ、プロポーズ? したよ? しましたよとっくに。指輪だってしっかりと贈った。そのために、隼人を始めとする奉仕部メンバーとバイトしてたわけだし。いえまあもちろん、そんな高い物は贈れなかったが。正直値段で言ったら、誕生日に贈ったアミュレットの方が高い。が、やっぱり値段じゃないんだなって……思い知らされた。
だってさ、指輪を贈ったら、泣いたんだ。
日雇いの体力系の仕事もしまくったし、コンビニのバイトも続けた。結衣の誕生日から俺の誕生日までじゃあ、金なんて思うほど溜まらなかったけど、それでもその時点で最高のものを、って指輪を選んだつもりだ。
けどさ、アミュレットの方が高価ではあったんだ。あっちは余裕があったから、なんて言ってしまえばそれまでだけどさ。
それでも、結衣にとっては値段じゃなかった。
アミュレットは喜ばれた。俺も嬉しかった。
指輪は……泣かれた。何度もありがとう、嬉しいと言われ、指輪を指に嵌める前に抱き着かれ、泣かれた。
その瞬間の俺の気持ちは、どう表せばいいのかな。
……うん。ほら。……言葉になんか出来ねぇよ。俺まで泣いちゃったし。
絶対に幸せになろう。
誓った言葉はそれだけ。
俺が彼女を幸せにして、彼女が俺を幸せにする。
他の誰にも譲りたくない、二人の約束を形にする指輪だったんだ。
だから、形がどうとか、値段がどうとかそんな話じゃなかった。
いや、だってさ、いつかそれより高いのを、なんてからかい半分で小町が言ったら、「これがいいの。これじゃなきゃやなんだ、あたし」って、凄く幸せそうな笑顔で言うんだもの。それ以上言うの、とっても無粋でしょ?
……と、まあ。
そんな脳内会話を、比企谷結衣となった結衣の傍でした。恥ずかしいったらない。が、やっておかないと今現在、すぐ傍に居る双方の両親に散々からかわれそうだから、やっておかないわけにもいかない。何度でも。ああ恥ずかしい。
婚姻届受理証明書をしっかり発行してもらい、受け取った時は結衣と二人……その。なんともいえない穏やかでやさしい空気に包まれながら、“あの、ええと……これからも、よろしくお願いします”“ひゃっ……は、はいっ、あたしもっ……じゃなくて、こちらこそ、よろしくお願いします……!”などと、少々テンパリながらも互いの将来を支え合うことを誓った。
結婚式はいつか、お金が溜まったらってことで納得。
学生の身分でそこまでやると、周囲の生徒から嫌な意味でしつこく絡まれるから、と結衣の親父さん……お義父さんが助言してくれたことでもある。似たような経験があるんだそうな。まあ……ママさん、若いものね、そりゃね、あるよね。
なにより新婚旅行を考えれば、自由に動けるようになってからの方が望ましい、との助言。
なるほどって思った。
そんなわけで、帰宅後から約30分の比企谷家。
「わっはっはっはっはっは! あの八幡が! あの八幡がなぁ! 学生の分際で結婚とはこの野郎! 羨ましいな! この!」
陽も沈まない内に顔を真っ赤にした親父が、俺にネックロックをした上でごすごす殴ってきた。
そんなに痛くなかったから、冗談交じりの無礼講的な空気を読んで、苦笑しながらやめろよ~なんてやってたんだが、段々と痛くなり、親父の声にもマジが入り始めた。
「このっ! どうやって仲良くなったんだあんな良い娘と! このっ! ニクイねこのっ! こっ……憎い! 男として憎い!」
「《ごすっ! ごすっ!》いって! いてぇっ!! ちょ、やめっ……!」
「わわわわっ、ひ、ひっき───じゃなかった、えと、八幡っ……はっ……はぅっ……は、はち……はーくんっ!? だだだいじょ……はぅう《ふしゅぅうう……!》」
「あぁあお義姉ちゃんが名前を呼ぶだけでショートした! ちょっとお兄ちゃん!? なにやってんの!」
「俺が悪いのかよ! っつーかこの暴走親父なんとかしてくれ!」
「あらあら~、比企谷さん? ヒッキーくん……あっと、もうこの呼び方はだめなのねー……じゃあ、ハチくんをいじめたりしたら、いけませんよ?」
「いーんですよ奥さん! こいつはこんくらい雑な扱いで!」
「ほう? 聞き捨てならんな今の言葉。ウチの可愛い結衣が選んだ男を雑に扱う?」
「ほう? なにか文句があるようだなぁ由比ヶ浜の。いいぞ? 聞こうじゃないか」
「文句ではなく聞き捨てならんと言ったんだ、比企谷の。八幡くんはもう俺の義息子だ。これまでの付き合いで、本当に結衣のことを大事にしていることも知ったし、本人の性格も気に入った。それを雑に扱われ、聞き捨てていられるわけがないだろう」
「………《ゴゴゴゴゴゴ》」
「………《ドドドドドド》」
「《コッパァン!!》はぶぅぃゆ!?」
「なぁに馬鹿なことやってんの。いーから八幡離してやんな。あと息子に嫉妬してんじゃないの。アホか、ほんと」
「おまっ……スリッパとかやめろと言うのに……! それにだな、嫉妬というよりは、この馬鹿が結衣ちゃんを泣かせやしないかと心配で───~~……ああもうほんとうに! 運のいいヤツめ! ニクイ! ニクイぞこのっ!」
「《ごすごすごす!》いでっ! いでって! やめっ…………やめろっつっとろーがぁっ!!」
いい加減頭に来たので、ソファ目掛けてバックドロップ。
日々鍛えてる高校男児をナメるなよ親父殿。
ドヴォオと鈍い音とともに親父がソファに沈み、首を抑えて悶絶したが、知らん。結衣を呼び捨てにした怒りも多分に含んだ高角度バックドロップであった。
その隙にとろぉり幸せ顔な結衣を引っ張って、ダイニングテーブル側に座る。
ソファ? 馬鹿親父が居るから無理。
「八幡くん、今からでもウチに来ないか? 由比ヶ浜八幡になりなさい。彼は君をないがしろにしすぎる。なぁ比企谷の」
「ぐおお脳が揺れる……! ……? ほ、ほほう? 言ってくれるなぁ由比ヶ浜の。この俺のどこを見て、八幡をないがしろに───」
「普通にしてるでしょ、お父さん」
「してるだろ」
「してんでしょ、なんでもかんでも小町優先で」
「……ハイ、ゴメンナサイ」
首を抑えながらも不敵な態度で臨んだ言葉合戦は、あっさりと親父のひとり負けで決着した。
「しかし、結衣ももう結婚か。結衣には好きになった相手と幸せになってほしいと思っていたが、まさかなぁ、18でとはなぁ」
「結婚したんだからヒッキーく……ハチくんのところにお邪魔する方向でいいのかしら~? うふふ、家が静かになっちゃうわねぇ」
「はっはっは、奥さん、なんでしたら二人目でも作ったらいい! まだまだ全然お若いのだし《ゾス!》耳がぁあーーーっ!!」
「あんたほんと、最ッ低ね……! ちょっと黙ってなさい……!」
「そ、そりゃないだろかーさん……! なにも耳削ぎチョップとか……!」
「黙れ」
「ひゃい……」
“はい”ではなく“ひゃい”とか言っちゃう父。おいやめろ。なんか嫌でも血を感じちゃっただろうが。
「けど、八幡? あんた随分早くに婚姻届受理証明書を貰えたのねぇ。こっちの場合は貰えるまでに数日かかったもんだけど」
「ラブラブ新婚応援キャンペーンでもやってたんじゃない?」
「小町? その口ぶり……あんた、八幡と結衣ちゃんがどんだけアレなのか、知ってんのね?」
「ぐふふふふ、もちろんですとも母上殿」
「よっし聞かせな。あ、八幡に結衣ちゃんはもう部屋に戻るなり外に出るなりしてていいよ。由比ヶ浜さんもちょっと混ざってかない? ほらあんたもっ、旦那さんもほら、こっち来た来た」
「あ、ああ……お邪魔ではなければ失礼して。……比企谷の。仕切りたがりなんだな、お前の嫁さんは」
「そういうことだ。だが、愛している。だからいい」
「そうか」
「おう。そういうお前の嫁さんは、随分とおっとりだな」
「これで随分と鋭いんだが。しかしそれがいい。愛している」
「そうか」
「おう」
……この両親たち、実は相当仲がいいんじゃなかろうか。
そう思いながら、小町に手で促され、自室を目指した。
……。
べつに苗字が同じになったから、それを認めるっていう書類を手にしたから、さぁ結ばれよう、という気持ちが湧いてくるわけでも───いや、多生はあったんだけどね? 困ったことに。……嬉しいことに、とも言えるが。
俺にも結衣にもそれはあって、けど階下に両親が居る状況でそれって、相当その、あれだ。勇気、要る。むしろ無理。鍵とか閉めても扉の前にソッと近づいて聞き耳とか立ててそう。
「うわー……」
言ってみると、結衣も“あるかも”って呟いて、次いで「うわー」だった。友人たちがあの日にそれをやらなくて本当によかった。ありがとう、翔。
まあ、だからといって、二人きりが嬉しくないわけじゃない。
二人、いつものようにじゃれ合うところから始めて、ベッドに寝転がった。
いつかしたみたいに結衣の頭を腹に乗せて、前とは違ってベッドの上だから姿勢も限られるものの、気にせずそうして、すっかり綺麗になった掛け布団をばふりと被る。
あの時は急に結衣が寝ちゃって、驚いた。
思えばこんなじゃれ合いも、あれがきっかけだったわけだ。
「えへへー……♪ 誕生日おめでと、ヒッキー」
「ん、ありがとうな、結衣」
「もうヒッキーって言えなくなっちゃったね。二人きりの時くらい、いいかな。あ、でもそれが続いちゃって、子供の前でも言っちゃうのっておかしいよね……」
「………~~」
「? ヒッキー? どうかした? なんかお腹、震えてるよ?」
その腹を枕にしている結衣が、姿勢を変えて俺を見る。
と、きっと顔が真っ赤な俺が居たからだろう。結衣は小首を傾げたあとに……瞬間沸騰した。
「うひゃっ……ぁぅっ……えと……! こここっここ子供っていうのはあのほらえっと……! ~……~~…… ~~っ! ひっ───! ……ひっきぃ。……何人が……いい?」
俺の腹から頭をどかし、ベッドに肘を立ててこちらを見る上目遣いな結衣さんは、真っ赤になりながら必死になにかを言おうとして……やがて、込める力を忘れるほどに灼熱したのかもじもじしだし、終いには指同士をつんつんさせるとそうおっしゃった。
……このコは、何回俺の好き履歴を更新させれば気が済むのだろうか。
ああもう……好きだ!!(剛田猛男のように)
「かっ……考えなかったわけじゃない、けど。その。……結衣の負担にならないくらい、には……《かぁああ……!》」
「うん……《かぁああ……!》」
「今はまだ子供な俺達だから、そういうのは難しいって、現実が壁になると思う」
「うん……」
「でも……」
「うん」
「いつかは、欲しいな」
「うんっ」
笑顔を見せて、なんでかお腹をさすさす撫でられた。
あ、なんかこれアレね、服従のポースみたい。
そう意識したら恥ずかしかったから、腹を撫でる結衣の腕を掴んで引っ張って、自分ごと丸まるみたいに抱き締めにかかる。
結衣は「きゃーっ♪」なんて楽しそうに悲鳴をあげて、俺も笑いながらどたんばたん。
そうしてひとしきりじゃれついたあと、軽く弾む息に笑みをこぼし……キスをした。
「好きです。ずっと傍に居てください」
「好きです。ずっと傍に置いてください」
言い合って、微笑み、笑い合って、胸にこしこしと頬擦りされ、そんな彼女の頭を胸に抱き、撫で、呼吸を落ち着かせていくとともに、今自分が居るここが、きちんと現実なんだと自分自身に思い知らせる。
思い知らせるって言い方はおかしなものかもしれないが、俺にはそれくらいが丁度いい。
「えへー……なんて呼んだらいいかなぁ。ヒッキー、で慣れちゃってるから、意識すると結構難しいんだ。えとー……は、はち……まん?」
「ん、んん、ああ、その、結衣?」
「……えへー……♪」
「呼び慣れてる筈なのに、改まると恥ずかしいな……」
俺の名前を呼ぶ。
返事をすればほにゃりと顔を緩ませて、俺の胸にぐりぐりーっと顔をこすりつけてくる。
それから顔を持ち上げるたびに、
「ハチくん?」
とか
「はーくん……」
とか
「あ、あなた……?」
とか言って、その都度顔を真っ赤にして胸に顔をぐりぐりしつつ、足をぱたぱた暴れさせる。
相当に恥ずかしいらしい。しかし嬉しくもあるので、自分の感情を持て余しているのだろう。
ああもう妻が可愛い。
妻……妻。
「……おっ……」
「……? ひっきぃ……?」
「おっ……おまえ?」
「ひゃぅ……《ポムッ》」
不意打ちをくらったって感じの、ぽかんとした顔で瞬間沸騰。
言われた言葉はわかっているのに、表情がそれを受け止めきれていないといった感じで、夏用サワヤカ掛け布団に手を伸ばすと、それを引っ張って顔を隠してしまった。
でも隠しているのは顔だけで、足がぱたぱたと上下に動く。どうやら恥ずかしさに悶絶しているらしい。
「まあその……なんだ。夫婦でも、名前で呼ぶ人も居れば、“くん”付けで呼ぶ人も居るし……でも、まあ、ヒッキーはちょっと違うよな」
「うー……うん……。……新しく始めるための、始まりみたいなあだ名だったから……すっごく大事だったけど……」
「……うん」
「さいちゃんととべっちの前で……さ。呼んでほしいって言ってくれて、ほんとにほんとに嬉しかった。嬉しかったんだ、ほんとに。……ありがとね、ヒッキー。あたし、本当に……ヒッキーのこと好きになれてよかった」
ぱたぱたと動いていた足は止まって、代わりに掛け布団を掴んでいた手に、ぎゅうっと力が籠った。
「ああ。今までありがとう。これからも……よろしくな」
「……うん。はーくん」
「はーくんで、いいのか?」
「うん。結婚した人のこと、“くん”つけて呼ぶの、ちょっと憧れてて。でも八幡くん、っていうのはなんか違うかなって」
「ヘンな名前ですまん」
「大丈夫、そーゆーんじゃないんだ。今までヒッキー、ってあだ名だったのにさ、ちゃんと名前で呼んで、くんを付けたらさ、なんか遠いって思うから」
「だからはーくんか」
「うん。いいかな」
ぱさり、と。
軽い掛け布団をどかすと、涙を滲ませてるけど、眩しい笑顔でこちらを見る結衣が居た。
俺はもちろん「ああ」と返して、そんな彼女を抱き寄せて───
「俺も、その。ゆゆゆ……ゆー、ちゃん、のほうが……よかったり、するか?」
「えと……ヒッ……は、はーくんには……さ。結衣、って……呼んでほしいかな。はーくんに名前呼んでもらうとさ、なんか……“うんっ”て感じがして……さ」
「~……今まで」
「え……?」
「今まで、ヒッキーって呼んでもらったら、俺も……そうだった」
「───」
普通だったら蔑称として受け取れるようなあだ名。
それでも、特別な相手からなら嬉しいって思う。
これ、アレな。まんまデクくんだ。
頑張れって感じのデクくん。
俺の場合は……
「他の人ならさ、きっと馬鹿にするんだよね。でも……あたしはさ、ずっと想いは込めてたんだと思う。いつからか、なんて言われたってわからないけど、自然に、いつの間にか。……あたしのは、“好き”って感じのヒッキーだった」
知ってた。俺も、いつからかなんてわからない。
ただ、呼ばれるたびに嬉しくて、振り向くたびに嬉しくて……見つめ合うたびに好きになった。
「結衣」
「ぁ……はーくん」
触れて促して、朱に染まる顔を見つめ、その唇へ自分の唇を《ヴィー!!》
『……』
そして電話である。
マナーモードって、たまに通常モードよりもやかましいって思う時、あるよな。
見てみれば翔で、結衣を見てみれば“仕方ないよ”って顔で苦笑。
とりあえずスピーカーモードにして、結衣にも聞こえるようにしてから通話。
「もしもし?」
『おー! 八幡いまおっけ? まずかったらかけ直すけどさー、あ、手っ取り早く用件だけ伝えると、ケーキとか用意したからバースデーやっちゃわない? ってお報せなんだわー。あ、八幡は強制参加してもらいてぇんだけど、おっけ?』
「強制参加なのに訊くあたり、ほんとお前って律儀っつーか……」
『あ、今カラオケ来てんだわー。今から来ない? 来ちゃわない? あー、ほら、あれっしょ? あれだべ? ……もう比企谷夫妻になったんだべ? それも含めてお祝いさせてちょーだいよぉ』
声が聞こえた結衣は、仕方ないよねっ、て顔でにっこり。
夫婦になったばかりの時間を邪魔された、なんて気持ちはどうしようもなく浮かんでしまうものの、祝ってくれると言われては喜びも沸いてくるというもので。
最後にちゅっとキスをするとベッドから降りて、準備を始めた。
「あっ、はーくん、あの、ちょっと、いい?」
「? どした?」
少し乱れた服を脱いで、別の服を着始めた俺を向き直らせ、結衣はせっせと前ボタンを閉じてくれる。
「結衣?」
「ほんとはさ、ほら……ネ、ネクタイ……とか、結んであげたかったけど……でも、なんか、こういうこと……ちょっと憧れてたってゆーか……あぅう……!」
無理。翔、遅くなるけどごめん。
こんなことされてトキメかない元ぼっちはおりません。
心ゆくまで愛でてから向かいたいと思います。
「はい、できたー♪」と、俺の胸をポンッと叩いた結衣をそのまま「《がばしー!》ひゃあうっ!?」と抱き締めて、破壊衝動にも似た“滅茶苦茶にしたい”を愛しさに変換。
頭を撫で背を撫で愛を囁き頬にキスして耳を舐めてキスをして指を絡めて好きを伝えてキスをして《くたり》結衣ーーーっ!?
……気絶しました。
不意打ち、ヨクナイ。
いちゃいちゃしているだけで一話が終わるお話。誤字チェックしていた本人が驚いた回であった。
……あ、次回で好きすぎるお話はおしまいです。