どこにでもあるようなガハマさんとヒッキーのお話   作:凍傷(ぜろくろ)

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困ったことに、ガハママはラスボスであり味方である③

 ひどく疲れた様相で沈黙する俺に首を傾げつつ、結衣が動く。

 ケータイがひょいと抜き取られ、つい視線を前に移せば、きゅっと握った手を胸に当て、どこか不安げな結衣が。

 

「えと……ヒッキー。ママ、なんて……?」

「……家に戻ってこいとよ」

「えっ……!? ママ、なんで……なんで……《じわ……!》」

「ま、待て、泣くなっ、言い方が悪かった! いちど、一度だ。一度戻ってくるようにって言ったんだ! 準備させるから、って……。で、俺にはその間に風呂に入ってろって……」

「え……あ、う…………《ぷしゅううう……!!》」

「…………あと、明日と明後日…………いや、これは直々に言うよな、絶対。とにかく、今は帰れ。お互い冷静じゃないだろ」

「……ひっきぃ」

 

 少し落ち着こうってことで、軽く突き放すような棘が口調に含まれてしまった。

 それを敏感に感じ取ったのか、結衣が俺の上に跨ったまま、胸元の……既に皺が出来てしまっている制服をぎゅっと握ってきた。

 

「……嫌ったりしないっての。安心して行ってこい。……つか、ここまでされて逃げるとか、男としてだめだろ……いや、お前やママさんを理由にするわけじゃないからな? 俺は俺の考えで、きちんと…………───……だから、泣くなよ」

「だって……ヒッキー、逃げ道塞ぐのとか、“みんな”でする追い詰めとか、嫌だよね……? 嫌いだよね……? こんなことになってから気づいて、でもやめてって言えなくて……。嫌われちゃうんじゃないかって…………ひっく……」

「……俺も、すまん。その、俺だって不安だったんだよ。お前みたいな可愛いやつが俺の彼女とか婚約者とか。明日にでもお前ともっと深く上手く付き合える、相応しいやつが出てきて……ママさんの信頼もお前からの愛情も、全部持っていっちまうんじゃないかって……。どんだけお前が否定してくれても、不安でしょうがなかったんだ」

「ひっきぃ……」

「だから……全然期待してなかったって言えば、その……嘘になる。でもよ、ほら……アレだろ? 知る努力から始めて、知ろうとして、それでも上手く解ってやれなくて、だからって肉体関係に逃げてるみたいで……それじゃあお前にもママさんにも顔向けなんて出来ねぇんじゃねぇかって……《ちゅっ》んむっ!?」

 

 どよどよと後悔を口にしていくその過程。

 濁りを吐き出す口が結衣の口で塞がれた。

 頬に添えられた手はやさしい。

 拒まないから、振りほどきたかったらそうして……と、結衣に言われているようだった。

 

「……あたしたち、同じだね。どんだけ好きでも、やっぱり不安になっちゃって……。あ、あのね、ひっき……はーくん。あたしね、はーくんが好き。子供の頃から、今まで、ずぅっと好き。だからね、えっとね……《かぁあ……》……疑わないで、あたしの全部……受け取ってもらえたら、嬉しい……な」

「…………後悔、しないか?」

「うーん……したら、そこからもっと好きになるよ?」

「おい、そんな返事予想してねぇよ……もっとテンプレでいこうぜ……?」

「えへへへぇ……今さら嫌いになんてなれないし。はーくんが幸せにしてくれるなら……あたしはもう、それを信じるだけで、ずっと幸せでいられるから」

「……~~……おまっ…………《じわ……》……お前……」

 

 ……ああ。

 俺、こいつのこと好きだ。

 大切にしたい。

 幸せにしたい。

 好きでいたい。

 愛していたい。

 いつまでも、いつまでも。

 笑っている顔を見ていたい。

 喜びの涙を見ていたい。

 一緒に微笑んでいられる今を───……生きていたい。

 

「結衣」

「……うん」

「家を出ることとか自分のことばっかで……こういうの、ほんと勉強してない俺だけど……正直、気の利いたこととかも言えない、いや、言えてないんだろうけど。……俺で、いいか? あ、いや……違う。その、あ、あー……自惚れじゃなくていいなら……───もう、裏切られるのは嫌なんだ。面倒な男だと思う。でも……こんな俺でよかったら、受け止めてくれ」

「……───~~~……!《きゅぅううん……!》……はーくん……」

 

 静かに近づき、キスをされた。

 それはまるで、俺が怯えないようにするような、とてもやさしいキスだった。

 立場逆じゃね? なんて言わない。怯えていたのは……実際、俺のほうだったんだと思うから。

 やさしさには裏がある、信用なんてするだけ無駄───そんな解をいくつも抱かなければ、この世界はそんなものだって割り切らなければ、明日が来ることさえ怖い世界だった。

 自分で背負ったくせに、背負いきれずに涙して、それでも自分を守るために太く長い大きな線を作って。

 でも……答えなんて、ずうっと傍にあったんだ。

 彼女は線の内側に“ずぅっと居た”。俺が気づこうとしなかっただけで、傷つけたくないから押し退けていただけで、ずっと俺を見て、俺を信じてくれていた。

 理解なんてしてくれなくてもいい。

 ただ疑わず、信じていてくれることが、どれほど嬉しいものか。

 だから俺は……世界になんか認められなくてもいい。

 ただ、目の前の人が自分を信じてくれるなら……。

 ただ、目の前の人が自分を認めてくれるなら……。

 

 

  もうちょっとだけ。

 

  もう少しだけ……この灰色の世界にも、色をつけていける気がした。

 

 

「…………はーくん……目が……」

「……結衣?」

「───…………ううん、なんでもない。……頑張っていこうね、あたしたち」

「……うん。……あ、いや…………お、おう」

 

 ズレた眼鏡を直しながら咳払いをした。

 どうしてか出た、うん、なんてガキみたいな返事。

 初恋をこじらせた子供な俺が出たりでもしたのか、それとも……相手が天使すぎて、ついこちらもピュアな俺が出ちゃったとか。

 よ、よし、雰囲気に流され続ける、よくない。

 ちょっと調子取り戻していこう。じゃないと……大切にしすぎてなにも出来そうにない。

 

「じゃああの……行ってくる……ね?」

「……おう」

 

 きしり、と。結衣がベッドから降りて、窓へと歩いてゆく。

 俺も立ち上がって、タンスから着替えを取り出して……ちらりと窓を見ると、こちらを見て顔を真っ赤にして口をたわんだ糸状みたいにさせた結衣と、目が合った。

 

「ぇゃっ!? やややっ!? みみみ見てないヨっ!? ワタシ、ちっとも見てないデース!!」

 

 おい。それ帰国子女でアラガミっぽい名前のお姉様だからやめろ。

 

「………」

「………」

 

 しかしまあ、意識してしまうと相当恥ずかしいっつーか。

 ママさん、これむしろさっきの流れのままいたしてしまった方が、俺達の精神的にやさしかった気がするのですが……?

 そうは言いつつも、やがて互いに恥ずかしさを盛大に含んだ照れ笑いを浮かべたのち、歩きだした。

 結衣は自分の部屋へ。俺は……風呂へ。

 沸かしてはいないから、シャワーだけになるが…………ヘンな匂いとかしたら嫌だし、念入りに洗おう。結衣にへんな風に思われたら死ねるし。う、うん、恥ずかしくないようにな。

 

「………」

 

 うわっ……私の女子力、高すぎ?

 でも洗った。洗いまくった。かつてない程洗ったね。ああ洗ったさ。

 

……。

 

 風呂から上がると水分補給をして、歯も磨いて準備OK。

 部屋に戻ると……結衣はまだ居なかった。まあ、女だもんな、とか思ってしまうあたり、なんかもうアレだった。アレったらアレだ。

 

「ん……」

 

 で、ふと。机に紙袋が置かれていることに気づいて、風呂入る前は無かったよな……と中身を覗いてみる。

 

「? 手紙と……なんですかねこれ……ま、まーべ……? …………」

 

 知識としては知っていたアレがあった。なんでこんなもんあるんだよ。準備って、どこまで世話焼いてんですかママさん。

 

「これ栄養ドリンクか? “ハチくん用”とか書いてある」

 

 瓶に入ったそれを片手に、底のほうからシゲシゲと見てみるが、よく解らん。

 一緒にあった手紙を読んでみると、やっぱり栄養ドリンクだった。

 むしろラベルには“リポビトゥンDay!”とか書いてある。ファイトフルブラストで有名なあのドリンクだ。一発じゃないのかよ。なにフルブラストって。

 

「………」

 

 …………。一応飲もうかな? 怪しいけど、喉乾いたし。

 おかしいね、下で水飲んできたはずなのに、やけに喉が渇くんだ。緊張してるの? そりゃするわ。

 じゃあパキッと開けて…………おい。なんで開封済みなのこれ。ファイト一発どころか怪しさ大爆発だよ。なんか怪しいもんとか混ざってない? ほんと大丈夫?

 

「……《スンッ……》……匂いはべつに、リポビトゥンだな……そこにちょっとスポルトップ混ぜたような……あ、もしかして普通にそうなのかな?」

 

 ママさんのことだ、俺がスポルトップが好きなことを知っていて、飲みやすいように混ぜてくれたってこともあるかもしれない。

 ありがとうママさん、いただきます。

 

「んっ《グビッグビッ───》───ぷはっ! ……んぶっふ!?」

 

 一気に飲み干して───熱ッ!? てか辛い!? いやよく冷えてる筈なのになんか喉通ると熱い! なんだこれ!

 えっ!? もしかしてアルコールか!? いや、そんな匂いはしないし……え、えぇ……? とりあえず味はリポビトゥンでもスポルトップでもなかったけど……なんだこれ。

 あ、あれ? 胃の……いや、食道? 喉から胸、腹のあたりまで熱がすごい……なにこれ、ほんと、なんぞこれ。

 だめだ、なにかで流したい、こんなの気持ち悪い、なにか、なにか───あ。

 

「な、なんだ、ポッカリスウェットも一緒にあるじゃないか……あ、胃薬」

 

 粉タイプの胃薬があった。普段全然使わないけど、薬局で見た覚えがある気がする。胃薬だよな。なんか縞模様っぽいあれ。

 まあいい、とにかく胃薬だというのなら、この不快感も消えるだろう。

 粉を口にゾザーと入れ、用意されてあった二つのグラスのうち一つにポッカリスウェット(だと思う、ただ白く濁った冷たい水っぽいなにか)を注ぎ、口の中の粉と一緒に喉の奥に流し込む。

 すると、どこかやさしい感触が喉を通り、胃にまでやさしさを届けてくれた。

 

「……薬ってすげぇな……。こんな一瞬で効いちゃうもんなのか……」

 

 喉の熱さが流れていった。嬉しくて、2Lサイズのそれを注ぎ、余計に飲んでゆく。

 ……結構美味しい。でもなんかポッカリとは違う味な気が。……さっきのドリンクの所為で味覚がバカになってるのかも。

 

「………」

 

 そういえば。

 準備とまで言ったからには、アレはあるだろうか。

 アレだ、アレ。こう、八幡の八幡が被るべき、届かざる軟性の護剣っつーか。

 

「………」

 

 ねぇし。

 解ってたけどさ。解ってたけどさぁ!

 

「いやでも、まずいよな」

 

 マン・ゴーシュがないのがじゃないよ? いやまずいけどさ。

 そもそも俺、ほんとにそっちの知識、うといんだ。

 辛うじて小説やら漫画やらで知ったものはあっても、本番とか……なぁ?

 え? 男女の営み? 男女が布団に潜って寝たら鳥がチュンチュンだろ? ってレベル。そこまでひどかないか。

 とにかく最初は滅茶苦茶痛いとか聞く。なので、ケータイで出来るだけ勉強しておこう。あと一緒に入ってた、まーべなんたらのことも使用方法とか調べておこう。

 

「ええっと……? 初めての時は……」

 

 ……。

 

「うえっ!? 血が出る!? まじかよ!」

 

 ……。

 

「キズモノとか言葉だけで覚えてたけど、俺が結衣に血を流させる……!? お、俺、自分を許せるのか……!? いやでも他人に任せること考えたら、俺そいつ呪い殺すぞ」

 

 ……。

 

「痛くないようにするにはどうしたら……!」

 

 ……。

 

「ゼン、ギ……前戯? を、よくすること? ふむふむ……!」

 

 ……。

 

「前戯とは愛情を持って、女性に男性を受け入れる準備をさせてあげること……そ、そうなのか」

 

 ……。

 

「えっと、なんだ? つまりリラックスさせながら、じっくりと気持ちよくさせてやることが大事、なのか?」

 

 ……。

 

「……一番いいのは、相手にどこがいいのか訊きながら───……え? ……え? 正気なのこれ書いた人。バカなの? 死ぬの? いや、むしろ訊く時点で俺が死にそうなんだが?」

 

 ……。

 

「以上で初級を……初級!?」

 

 ……。

 

「か、体を重ねることは、積み重ねでもあって……」

 

 ……。

 

「けけっ……けい、経験を積み重ねることで、感度を……」

 

 ……。

 

「……G……? え、モンハン……? Gすぽ……?《……どよどよどよ……》」

 

 ……。

 

「上級……最高の…………気持ちいい…………ぽ、ぽりねしあん……? ポルチ……? OH……」

 

 ……。

 

 コーーーーン……。

 

「なんか穢れてしまった気がする…………」

 

 なんか結衣を中心に色づいた世界がまた、どよどよと灰色に戻った気さえする。

 ああ、もういい、経験からの知識も大事だが、俺は俺しか知らない結衣を愛していくんだ。

 そこに他人を愛した技術を混ぜるのは、なんか違う。たとえその方が結衣が安心するとしても、なんか違うと思うのだ。

 むしろ俺達はあの奇妙な、痺れるような多幸感に包まれるくらいの愛し方のほうが合っているすらある。

 ……時間はある。ゆっくりと互いを知って、互いだけの知識で到るところに到ろう。

 そう思ってケータイをパタンと閉じた時、丁度……コンコン、と窓がノックされた。

 ハッと目を向ければ、赤い顔で、視線を彷徨わせながら枕を持った……結衣が。

 

  パジャマ可愛いな。

 

   お団子じゃないんだな。

 

  風呂、上がったばっかりなのか。綺麗だ。

 

 いろいろな言葉が浮かんでくる。

 俺は慌ててしまいそうな自分をなんとか押し込めて、努めて普通に窓に歩み、鍵がかかっているわけでもないその窓を、自分の手で……開けた。

 それは自分が招き入れる、受け入れるという行動。

 勝手に入ってきたのを仕方なく受け入れるのではなく、自分から迎え入れるというこの行動が、その後の行為を連想させるようで……二人して顔を一層に赤くして、俯いてしまった。

 

(ぐっ……なにこれ気まずい……なにか話題───あ)

 

 ちらりと視界に留まる、紙袋先生。

 校務仮面ありがとうとワケの解らんことを心の中で叫びつつ、結衣に「ののぉのの喉乾いたろ!?」と自然な言葉で差し入れする。いやすっげぇ自然だったね。声裏返ってたけど自然だったよ。あくまで今の状況での俺ではってレベルで。

 やだ、俺のデフォルト、キモすぎ。

 

「あ……ありがと……《ほぅっ……》」

 

 結衣もどう行動していいか解らなかったんだろう。ひどくホッとした表情で紙袋を受け取ると、俺は代わりに手を伸ばし、枕を受け取った。

 ……なんかYESとか大きなプリントがついたピンクの枕だった。あら変わった趣味。でもなんか肯定的でいいんじゃないの? なんでも否定から入る俺とは正反対で、実に結衣っぽい。

 ところで俺が受け取った時、嬉しそうな声で「あっ……!」って言われたのは……なんだったんだろうか。なにかがYESなのん? …………おい。この状況でYESって。おい。

 

「え、えへへ、ありがと、もらうねヒッキー」

 

 結衣は場の空気を無理矢理読むようにして、ママさんに“まずは飲むように”と言われていたのだろうか、入っていた錠剤やらドリンクやらポッカリもどきを元気にごくごくと飲んだ。

 やっぱりドリンクは喉に熱かったのか、「なにこれ!?」とか言ってたけど……飲んだ。

 喉の違和感を気にしながらベッドの傍にポッカリもどきとグラスを置くのを眺めつつ、やがてその視線がベッドに移り、顔が朱に染まるのを見た。

 再び落ち着きなく泳ぐ視線にいい加減苦笑が漏れた時、突如として鳴る俺のケータイ。結衣が「ひゃわああんっ!?」って悲鳴をあげるほどに唐突だった。俺もびびった。

 

「こんな時に、誰だよ……」

 

 ケータイを開き、メール画面を見てみれば……“ママさん”の文字。

 ああやっぱり。

 どうしよう、無視しようかしら。いや無理だ、ママさんを無視だなんて俺には出来ない。

 

「………」

「?」

 

 嫌な予感の消えないままに、結衣をちらりと見てからメールを開く。

 と、予想通りとはいかない、そこまでするかが待っていた。

 

 【今からパパとハチくんのご両親、それから小町ちゃんを連れて旅行に行ってくるわね~♪

  全員に有休取らせたし、小町ちゃんも連休だから丁度良かったわ~♪

  あ、それじゃあハチくん、結衣のことよろしくね?

  家は完全に鍵閉めちゃったから、追い返しても結衣は帰れないからね?

  それと今の結衣、下着とかつけてないから、終わったらハチくんのYシャツを貸すなりしてあげてね。

  いっそ連休中、ずうっとベッドでにゃんにゃんしててもいいのよ?

  

                ───ママより。

 

  ◆追伸

  一応ピルは用意したけど、後遺症とか怖いなら使わないほうがいいわね。むしろ孫……あ、こほん。

  それとゴムは使っちゃだめよ? 純情なハチくんがまさか持ち歩いてるなんてことはないと思うけど。

  だめよ。絶対だめ。大事な娘の純潔をゴムなんかで引き裂いたら、ママ本気で怒るからね?

 

  最後に、心ばかりの贈り物として、もりもり頑張れるようになる栄養剤とドリンクを用意しました。

  机の下にもポッカリを何本か用意したから、熱い夜の途中にでも水分補給するのよ?

  ドリンクはちょっと美味しくないかもしれないけど、少ししたら落ち着くから我慢よ?

  大丈夫よ、一緒にあるラベルのないポッカリみたいな飲み物と一緒に飲まなきゃ、それほど効果は《パタム》】

 

 ……閉じた。全部見ちゃいけない気がした。下の方に孫がどーたら書いてあった気がするけど気の所為だ。

 だ、だだだ大丈夫だ、問題ない。一緒に飲んじゃだめだなんて、そんな、ねぇ?

 ……やべぇ飲んじゃったよどうしよう。

 

「………」

「ヒッキー……?」

 

 ……結衣もガバガバ飲んじゃってたよ……な。どうしよう。

 急に黙り込んだ俺を見て、不安そうにしている結衣を真っ直ぐに見る。

 不安にさせちゃだめだろ、俺。幸せにしたいなら、こんな俺でも歩み寄らなきゃ。

 

「……結衣」

「う、うん……ヒッキー……えと、その……よ、よろしく……ね?」

「お、おう……おう。こちゅ、こち、らこそ……よろしく」

 

 ちらりちらりと互いにちら見して、やがて見つめ合い、近づいて、抱き締め合って……キスをして、ベッドへ。

 いつものようにといえばいつものように、けれど心の奥底ではひとつの階段を昇る決意をしたまま……幼馴染ではなく、恋人としての連休が……始まったのだった。




 習作を書いている途中、R18にも挑戦してみようかしらと衝動が傾いた結果。
 過去に一度だけオリジナル小説にて挑戦したことがありましたが、自分のエロス執筆の稚拙さに断念しました。
 なので挑戦という意味では二度目のエロス。
 当然ながらR18なのでここには置けません。
 URLは

  https://novel.syosetu.org/109889/

 となりますが、正直めっちゃ恥ずかしいので読み飛ばしていただいて結構です。
 むしろ読み飛ばしてくれたらありがとうございますな気分というかなんというかそのー。
 はっ……恥ずかしィイイイーーーーッ!!
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