【IS】 転生したので普通に働こうかと思う   作:伝説の類人猿

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(´・ω・`)やあ


カンチガイ?

 「……♪」

 

 「お~……。凄いな」

 

 秋も半ばな今日この頃。学生たちが中間テストに追われて大慌てで復習をしようとしてとりあえずマックで勉強会をしようとした結果おしゃべりの方に夢中になってまったく進まずに家で一人で悶々と頭を抱えている頃(彼ら曰く勉強に勤しんでいるとのこと)、俺は片手で清掃活動を行っていた。

 

 「………!!」

 

 「お、終わったかい。ありがとうな。じゃあ次はそっちの机を運んできてくれ」

 

 「………♪~」

 

 俺が片手で掃除をしているのは別にサボっているからではない。単純に左腕にギプスがついているために動かすことが出来ないのだ。

 いやね、骨折。骨折しちゃったのよ俺。

 え?どうしていきなり骨折なんてしたのかって?

 あ~それはね~……いやまぁ真面目に話すと全部俺の不注意が原因なんだよ。

 

 三日前に廊下の蛍光灯を付け替えることがあったんだがその時に脚立の上でバランスを崩してしまってその後はもうドンガラガッシャーン!ってな具合でして。

 その時に左腕が俺の体の下敷きになってしまって万有引力によって左腕は俺の全体重を一手に受け止めてしまったのだ。

 

 まぁその結果腕が腫れてしまってジンジンとした痛みもあったので念のためと言うことで校内に有ったレントゲン……その時はどうとも思わなかったが凄い字面だよな。えっと…それでレントゲンを撮ったところ折れてはないがヒビが入っていることがわかり大事を取るということでギプスを付けるになったのだ。

 おのれニュートンめ!え?関係ないだろって?

 

 とはいえ俺の利き手は右だったし何よりもヒビが入っているだけだったので一週間ほどでほとんど回復するだろうとは医者の言葉だ。

 故に俺は一日だけ休みをいただいた後は普通に仕事に復帰しようとしたのだが……。

 

 「………!!!」

 

 「おっ!ナイスタイミング!さすがゆう子ちゃん!!」

 

 「……///」

 

 以前この小説に出てきた幽霊の女の子(仮名:ゆう子、命名は清掃員)がせっかくなので仕事を手伝ってあげると言ってきたのでそれに甘えている状況だ。

 あ、メタな話だけど描写が無いだけで毎週一回はゆう子ちゃんに会いに行ってるからね?

 ん”ん”!!え~それはともかくとしてだ、最初こそ本当に大丈夫だろうかと心配した物だったが意外や意外。ゆう子ちゃんは強かった。

 

 たとえば俺と同僚の二人でひーこら言いながら運んでいたあの電子机もゆう子ちゃんは軽々と浮かせて運んで行ってしまう。

 やはり幽霊に物理法則は効かないのかッッ!!

 

 しかしながら冗談抜きで役に立っている。正直な話ゆう子ちゃんの手助けのおかげで骨折する前の時よりも仕事が楽ちんになってるのだ。

 まぁさすがにこのお手伝いは期間限定にさせるつもりだけどね。

 いくら幽霊とはいえ幼い子供に労働を強いるほど鬼畜ではない。それに本人もおままごとのノリでやってると思う。だって顔が明らかに遊んでいる表情だもん。

 

 「まぁなんにせよ笑顔はいいことだな」

 

 「……?」

 

 「んあ?ああ、こっちの話だよ。さてと、それじゃあその机をそのあたりに置いたら休憩しようか」

 

 「……ん!」

 

 非常にほんわかする笑顔を振りまきながらゆう子ちゃんは机を俺が指定した場所に置いた。

 いやしかし癒されるね本当に。……言っとくがロリコンじゃないからな?

 

 「……いこ!」

 

 「あいよ~。よっしゃ今日はみたらし団子で一つ息抜きしますか」

 

 「……やた♪」

 

 ちなみにゆう子ちゃんと話し合った結果(もっとも俺の質問に首を縦に振るか横に振るかをゆう子ちゃんがしていただけだが)彼女の存在は隠すことに決まった。

 本人曰く以前に存在をばらしたことがあったらしいがその際にとんでもない目にあったらしい。

 まぁ軽くそのことがトラウマのようなので俺もそうならないように気を付けているのだ。

 事実これから行く休憩スペースは例のログハウスだしね。

 いや本当、あそこは昼間は誰もいないうえに山の奥にあるから最高の隠れ家だよ。

 

 「さあて、撤退開始ー」

 

 「かいしー」

 

 今日はどんなことをゆう子ちゃんに聞かせてあげようかと考えながら俺はログハウスに向かったのである。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 はたして清掃員は気付いていたのだろうか。彼と幽霊のコミュニケーションを物陰からこっそり見ていた人物がいたことを。

 しかもその人物がー

 

 「手を触れていないのに机を浮かした!!?これはもしかして…………」

 

 転生者でー

 

 「もしもし束、うん実はさー」

 

 とんでもない勘違いをしていたということに。

 

 「新しく転生者が見つかった。うん、そう多分特典もち。いや亡国企業じゃない。清掃員。うん、今データを送る」

 

 しかもその半分はあっていたりしちゃうことを。

 

 




『遅くなってしまって本当に申し訳ない。君のスーツはこの小説が完結しない限り脱ぐことは出来ないのだよ』(某博士並感)

完結目指して頑張ります。

あとなぜ平日の昼間なのに学生が外にいたのかに関しては後の話で解説いたします。
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