―ケルファ―
「あっ、シグルズさんですか?」
「はい、ドゥエルクさんですね?」
「そうです、本部から話は聞いています。どうぞ、こちらへ」
ドゥエルクは、馬車に案内した。
「現場までは、10分くらいかかります」
その言葉を聞いて、シグルズは、端末に送られた情報を見た。
「俺の調べていた異変が『雪の女王』に関係しているのか…。
『雪の女王』が……」
…ヒヒーン!
「………着きました。
こちらがその現場です」
シグルズは、馬車を降りた。
「ここがあの氷の壁です。恐らく、この向こうに…子供たちが…」
シグルズは、氷の壁を手で触れてみる。
「壁の向こう側にまわる道を探して来る」
「お気をつけて」
先に続く道へ歩き出した。
しばらく進むと、凄まじい吹雪が吹いていた。
(先に進めない…。壁を壊すしかないな)
引き返そうとしたとき、吹雪の中に人影を見た。
しかし、その影は、すぐに消えた。
(獣か…?)
しかし、気にせずに元の場所へ戻った。
「ドゥエルク、この壁を壊す」
「わかりました」
シグルズは、ダイナマイトを準備した。
ドカーン!
氷の壁は、粉々に砕け散った。
シグルズが奥へ進もうとしたとき、
「待ってください」
ドゥエルクは、一枚の写真を見せた。
「この子は、私の息子のアルティス。3日前から行方不明なんです。もし見つけたら、私が来ていることを伝えてください」
「わかりました」
シグルズは、氷の門をくぐった。
その様子を水晶玉で見ている二つの影…。
一人は、
もう一人は、純白のドレスの女性。
まさに、美女と野獣…。
『やはり、来たか…。
この城に…』
『ええ、私の予言は必ず当たるのです』
壁にかけられた鏡が答える。
『私たちの計画を阻止するために…。
でも、絶対にさせない…!
あの子を目覚めさせなければならないのよ!』
『私の言葉の通りに動けばよいのです…』
『この私があの者に警告するとしよう…』
魔獣は、マントを翻し、部屋から出ていった。
『スノー、子供たちのもとに向かいなさい。
あの子を助けたいのでしょう?』
鏡が女性を諭す。
『そうね…。
あなたには誰が伝説の“
『以前も言いましたが、
その力を解放させるためには、あなたに授けた“黄金のリンゴ”が必要なのです。
お分かりになりましたか?』
『ええ、よくわかったわ…』
女性は、黄金のリンゴを手に大広間に向かった。