童話の闇~Dark Parables~   作:アリス・リリス

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第二話~閉ざされた王国へ~

―ケルファ―

 

 

「あっ、シグルズさんですか?」

「はい、ドゥエルクさんですね?」

「そうです、本部から話は聞いています。どうぞ、こちらへ」

 

 

ドゥエルクは、馬車に案内した。

 

「現場までは、10分くらいかかります」

 

 

その言葉を聞いて、シグルズは、端末に送られた情報を見た。

 

 

 

「俺の調べていた異変が『雪の女王』に関係しているのか…。

『雪の女王』が……」

 

…ヒヒーン!

 

「………着きました。

こちらがその現場です」

 

 

シグルズは、馬車を降りた。

 

 

「ここがあの氷の壁です。恐らく、この向こうに…子供たちが…」

 

シグルズは、氷の壁を手で触れてみる。

 

 

「壁の向こう側にまわる道を探して来る」

「お気をつけて」

 

 

先に続く道へ歩き出した。

 

しばらく進むと、凄まじい吹雪が吹いていた。

 

 

(先に進めない…。壁を壊すしかないな)

 

引き返そうとしたとき、吹雪の中に人影を見た。

 

しかし、その影は、すぐに消えた。

 

(獣か…?)

 

しかし、気にせずに元の場所へ戻った。

 

 

 

「ドゥエルク、この壁を壊す」

「わかりました」

 

 

シグルズは、ダイナマイトを準備した。

 

 

 

ドカーン!

 

 

 

氷の壁は、粉々に砕け散った。

 

シグルズが奥へ進もうとしたとき、

 

「待ってください」

 

ドゥエルクは、一枚の写真を見せた。

 

 

「この子は、私の息子のアルティス。3日前から行方不明なんです。もし見つけたら、私が来ていることを伝えてください」

「わかりました」

 

 

シグルズは、氷の門をくぐった。

 

 

その様子を水晶玉で見ている二つの影…。

 

一人は、人形(ひとがた)の魔獣。

もう一人は、純白のドレスの女性。

 

まさに、美女と野獣…。

 

『やはり、来たか…。

この城に…』

 

 

『ええ、私の予言は必ず当たるのです』

 

壁にかけられた鏡が答える。

 

『私たちの計画を阻止するために…。

でも、絶対にさせない…!

あの子を目覚めさせなければならないのよ!』

 

 

『私の言葉の通りに動けばよいのです…』

 

 

『この私があの者に警告するとしよう…』

 

 

魔獣は、マントを翻し、部屋から出ていった。

 

『スノー、子供たちのもとに向かいなさい。

あの子を助けたいのでしょう?』

 

 

鏡が女性を諭す。

 

 

『そうね…。

あなたには誰が伝説の“黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)”なのか分からないのかしら…?』

 

『以前も言いましたが、“黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)”としての力は、封印されているのです。

 

その力を解放させるためには、あなたに授けた“黄金のリンゴ”が必要なのです。

 

 

お分かりになりましたか?』

 

 

『ええ、よくわかったわ…』

 

女性は、黄金のリンゴを手に大広間に向かった。

 

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