童話の闇~Dark Parables~   作:アリス・リリス

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始まりの物語~真実の雪の女王~

何百年も前、雪の女王の伝説が最初の語り手の口から流れる前に

降る雪のように純粋で美しい王女がおりました。

その王女の名は、白雪姫。

 

 

彼女が少女のとき、継母に殺されかけました。

 

しかし、カエルの王子が白雪姫を永遠の眠りから救いました。

 

二人は、熱烈に愛し合い、結婚し息子が生まれました。

 

 

ある日、彼は草原で遊ぶためにこっそり離れました。

そこへ怪物が現れ、襲ったのです。

王子の護衛が来るのが遅かったのです。

 

 

白雪姫は、息子を救うために魔法のリンゴを口に含ませました。

息子を差し迫った死から救うことはできましたが、

国中の医師と魔法使いは、彼を目覚めさせることができませんでした。

悲しみにくれた白雪姫は、すぐに護衛を送らなかった夫を責め、息子の体とともに彼のもとを去りました。

 

 

カエルの王子と別れた白雪姫は、父親が治めるレオーテ・キングダムに戻ります。

 

 

しかし、レオーテ・キングダム一の医師と魔法使いでさえも、目覚めさせることができませんでした。

 

 

 

同じ頃、ある鍛冶屋が二つの鏡を鍛えました。

 

 

一枚は、真実だけを話し、

もう一枚は、最悪の事態を大げさに話しました。

 

鍛冶屋は、それぞれ『真実の鏡』、『偽りの鏡』と名づけました。

 

『真実の鏡』は、とある森に住む女性に渡りました。

 

鍛治屋のもとには、『偽りの鏡』が残されました。

 

けれど、『偽りの鏡』がとても危険であることに気づき、レオーテ・キングダムの王城にある秘密の部屋で粉々に壊しました。

 

 

それでも、『偽りの鏡』は意思を持ち続けていました。

 

この鏡は、黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)の涙で元通りになり、魔法のハンマーで完全に破壊ができるのです。

 

鍛冶屋は、魔法のハンマーを国王の部屋に隠しました。

 

 

鏡は、この仕打ちにひどく怒りました。

そして、復讐を誓いました。

 

---------------

 

ある時、召使い達が噂話をしていました。

 

 

『城の奥深くに不思議な鏡がある。

その鏡は、どんな願いも叶えてくれる』

 

 

その噂は、白雪姫の耳にも届きました。

 

彼女は、息子を助けたいがために城中の部屋を探しまわりました。

 

そして、とうとう見つけ出したのです。

 

鏡は、曇っていて、バラバラになっていました。

 

 

偽りの鏡は、弱々しい声で語りかけます。

 

 

『あなたが私の欠片を身につけ、さらに、あなたの父親の首にかけることができたなら…、

私はあなたの子供を死の淵から戻すことができます』

 

 

早速、白雪姫は鏡の欠片でネックレスを作り、自分と父親の首にかけました。

 

 

鏡は、白雪姫と父親を苦しみから守りました。

 

白雪姫の悲しみは、雪となり空を舞います。

 

父親は、かつて娘を継母から救えなかったことを悔やんでいました。

 

先に鏡の力に屈したのは、父親です。

 

次第に怪物のような体となり、欠点である火山のように激しい気性をあらわにしました。

 

 

白雪姫の体は、次第に冷たくなっていきました。

人々は、彼女を『雪の女王』と呼ぶようになりました。

 

 

雪の女王は、息子が未だ昏睡状態にあるのを見て、再び鏡のもとに向かいました。

 

鏡は、再び言いました。

 

『まだ私は壊れています。

黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)の涙で癒してください。

そうすれば、あなたの子供も癒しましょう』

 

 

王と白雪姫の変化によって王国の民は、逃げ出しました。

 

王に忠実な兵士は、残りましたが、凍える寒さに皆息絶えました。

 

 

そして、雪の女王は、黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)を求めて、子供たちを襲います。

 

しかし、一向に黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)は見つかりません。

 

黄金の子供(ゴールデン・チャイルド)は、銀の満月(シルバー・ムーン)という現象の起こる日に選ばれるのです。

 

しかし、銀の満月(シルバー・ムーン)は100年に一度起こるとされ、選ばれる子供もたった二人と言われています。

 

 

それでも雪の女王は、息子を助けるために子供たちを襲い続けるのです。

 

 

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この物語が次第に『雪の女王』伝説になったのです。

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