ポータルの開かれた玉座の前に集合した。
「みんな、突入するわよ!」
次々と、ポータルに飛び込んでいく。
(最終決戦だ!)
ポータルの先に広がっていたのは、満月が輝く世界だった。
「ルースを見つけたわ!」
赤ずきん姉妹団の一人が声を発した。
「ルース!
くそっ、檻が邪魔だ…!」
「私に任せて!」
ジェシカが斧を振りかざした。
檻は、粉々に砕け散った。
「ルース、無事か?」
「……ええ……ありがとう……」
ルースの無事を確認したとき、
「……フフフ……!
やっと最後の
あとは、“月のエッセンス”を使って、7つの石を融合させれば…!
……ゾクゾクするわ……!」
霧の女王・エルドラが不敵な笑みを浮かべていた。
その手には、『満月のムーンストーン』が握られている。
「エルドラ!
バカな真似はよせ!」
ラファエルが説得を試みる。
「バカな真似?
フン、これのどこが“バカな真似”というのかしら!?
グルル……!
次々と狼が現れる。
赤ずきん姉妹団は、狼に応戦する。
「探偵さん!
“霧の弓矢”でエッセンスを破壊してください!」
ローズが叫ぶ。
すでに、エルドラは結合の魔方陣を展開させていた。
「エルドラが“月のエッセンス”に触れる前に!」
ハインリヒが的を定めようとしたとき!
グルルッ!
一匹の狼がハインリヒめがけて、攻撃を仕掛けた。
「……………!」
ハインリヒが目を開けたとき、霧の弓矢はラファエルの手の中にあった。
「こうなって残念だよ、エルドラ…」
ラファエルから放たれた矢は、まっすぐ飛んでいき、“月のエッセンス”を粉々に砕いた。
と同時に、凄まじい魔力を放出した。
「この世界が崩壊しつつあるわ!
早く脱出しましょう!」
ルースが呼び掛ける。
「ラファエル!
逃げよう!」
ラファエルは、一人エルドラの元にいた。
エルドラは、放出された魔力を直に浴びたがゆえに弱っていた。
「………本当は、力が欲しかっただけなの………。
「お前がしたことは、許されない。
きっとこれがお前に課された天罰だろう。
……だが、お前のいない世界にはいたくない……。
エルドラ、最期まで一緒にいるよ…」
「ラファエル…あなたが最期にいてくれて嬉しいわ……」
ハインリヒ達がもとの世界に戻って、すぐにポータルを閉じた。
そして、すべての元凶とも言える“狼のオーブ”を破壊した。
「ルース、みんなで話し合ったの。
勇敢なあなたが新しい
「
名に恥じぬように鍛練を続けます」
「狼の赤ちゃんを見つけたわ。
ねぇ、今度は仲間として育ててみましょうよ」
「そうね。
赤ずきん姉妹団と狼の新しい時代が始めましょう!」
ルースは、ハインリヒに顔を向けた。
「探偵さん、“月のエッセンス”と
霧の女王の正体は、エルドラだったのがショックだったけれど…。
でも、新しい
「ルース、君なら素晴らしい
「えっ…」
「僕も領民を束ねる者だ。
よき領主の条件とよきリーダーの条件は、同じだよ」
「あなた、領主なの!?」
「ハインリヒ・フォン・ディアナ、伯爵としての僕の名前さ。
さて、僕は領地に戻るよ。
公務が待ってる」