リエルカは、先を急いだ。
ある部屋へたどり着いた。
目の前に魔女の姿をした石像が複数あった。
「まさか…他の魔女達も…」
「いいえ。これは、ローズの父親である王が作ってくださったのよ」
背後に魔法の気配がした。
石像にそっくりな魔女が5人現れた。
「はじめまして、リエルカ。あなたがローズを救う方ですね?もう時間がないの。早くあなたにこのディスクとブラックローズを託さなければならないわ…」
「どういうこと…?」
赤毛の魔女が答えた。
「さっき、セーラがロザンダの魔力で石化されてしまったの。最後の瞬間、私達に念が送られたわ…」
―リエルカ…に……く…託…て…ロ……ダが……ズ……を…乗…と……に―
「乗っとる…?」
「ええ、ロザンダの肉体は、何百年も前に滅んだのよ。でも、邪悪な魂だけは残った」
続けて、青い瞳の魔女が答えた。
「邪悪な魂は、この世界を滅ぼそうと考えていたの。でも、そのためには実体化するための体が必要だったのよ」
黒髪の魔女は、ディスクを取り出しながら言った。
「そこで目をつけたのはローズの体だった。私達7人は、ロザンダからローズを守るために力を使い続けたの」
金髪の魔女は、目を翳らせた。
「しかし、ロザンダは私達を襲うことにしたのよ。だから、もう時間がないのよ」
5人の魔女からディスクとブラックローズを渡された。
「ローズの眠る部屋の入口は、墓所の所に隠されているわ。王と王妃の墓標を嵌め込めば、現れるはずよ」
栗毛の魔女は、王妃の墓標を渡した。
「では、リエルカを聖堂の近くにある祭壇の所に送りましょう」
転移魔法が起動した。
まばゆい光の渦が6人を包んだ。
光の渦が止むと、祭壇の前に着いていた。
「さあ、ディスクを嵌め込めて」
リエルカは、すべてのディスクを嵌めた。
カシャン
ホワイトローズを手に入れた。
「フフフ、すべてが揃ったわ!」
烏が現れた。
烏は、人の姿を取って、
「さあ、渡してもらおうか」
魔女達はリエルカを守るように取り囲んだ。
赤毛の魔女がペンダントを渡して、
「これで転移魔法を使えるわ!早くローズの元へ!」
「行かせるか!」
ロザンダは、邪悪な魔法を使った。
5人の魔女は、対抗魔法を使った。
「リエルカ、早く!」
「転移!」
リエルカは、光に包まれて消えた。
「よくもこんなことしてくれたわね!」
ロザンダの魔力が増した。
(もう耐えられない・・・!どうかローズをお願い!リエルカ、あなただけが頼りなの・・・)
5人の魔女は、セーラと同じように石になった。