第一話~依頼~
童話探偵連合本部・異変チェックセンターにとある依頼が届いた。
『ユリア殿
私は、スーリヤ連邦大統領のドラクマという。
突然の手紙を書いて、すまないと思ってる。
実は、1週間前から私の娘・リリアンが行方不明になっている。
リリアンが行方不明になったのは、首都・ウシャス近郊にあるサラデナの森。
比較的整備されている森だから、行方不明になるとは到底思えないのだ…。
気がかりなのは、最近サラデナの森にカエルの王子の亡霊が夜な夜なさ迷っているという噂があることだ。
そこで、童話探偵の助けを借りたい。
リリアンの捜索とカエルの王子の噂の真相を調査のためにサラデナの森に来ていただきたい…。
スーリヤ連邦大統領
ドラクマ』
フゥとため息をついて手紙を机に置き、立ち上がった。
「サヤン、今いるかしら?」
「お呼びでしょうか」
「『カエルの王子』の伝説を知っているかしら?」
「はい、それに関連した依頼ですか?」
「ええ、今すぐサラデナの森に派遣できる探偵はいるかしら?」
「ちょっとお待ちください………。
………、サウザリア大陸の探偵は、全員休暇を取っています。
今の時期、サウザリアではバカンスのシーズンですから………」
「そう…。
じゃあ、あなたが行ってくれるかしら」
「えっ、私ですか!?
………わかりました。
準備をしてきます」
「今回の任務成功を祈るわ…」
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―スーリヤ連邦首都・ウシャス―
「サヤンさん、スーリヤ連邦にようこそ。
どうぞお掛けになってください」
「ありがとうございます」
ドラクマは、スーリヤ連邦の地図をテーブルに広げた。
「ここがウシャス。
ウシャスから北に2kmにサラデナの森があります。
娘・リリアンは、この場所で護衛とともに行方不明になったのです……。
………サラデナの森の入口まで馬車でご案内しましょう」
「ありがとうございます。
必ず娘さんを助けましょう」
サヤンは、用意された馬車に乗った。
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10分ほどでサラデナの森の入口に着いた。
「これがサラデナの森の地図です。
どうかお気をつけて………」
整備された森の小道を歩き始めた。
その様子を見つめる影・・・。
それは、ローブをまとった男。
(助けてくれ・・・。
助けてくれ・・・。
誰でもいいんだ・・・。
この呪い・・・、この苦しみから私を助けてくれればそれでいい・・・。
ああ、私は、呪いに縛られた者よ。)
ローブの男は、サヤンに気づかれないようにそっと歩いた。