僕と木下さんともう一つの学園生活   作:ウェスト3世

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旅行 Ⅱ

 

 

 そして旅行当日

 

 僕らは車で旅行先へと向かう

 

 「ちょっ、雄二 窓開けてくれない?」

 

 「何だ? 外に飛び込みたいのか?」

 

 「後で殺す! 車酔いで吐き気がするから・・・ちょっ」

 

 「吐く気か?」

 

 「いろいろ考えたけど、これしか方法はない・・」

 

 すると、雄二は呆れた顔で

 

 「よく考えろ・・今車は走ってんだ・・お前の吐いた汚物が他の車にかかるかもしんねー

 

  だろうが!」

 

 ハッ! そうか、確かに

 

 「どうやら僕は簡単な真理を忘れていたみたいだ」

 

 ちょっとカッコつけてみる

 

 すると、雄二、秀吉、ムッツリー二が一斉に

 

 「いつもだろ」

 

 「いつも そうじゃろう」

 

 「いつも・・(ボソッ)」と言う

 

 返せ! 僕の決め台詞!

 

 「あ、アキ 私エチケット袋あるよ!」

 

 「私も酔い止めの薬あるけど、飲む?」

 

 な・・ナイスッ! 美波、木下さん これで僕の酔いは治まる・・・

 

 「アレ? おっかしいな~ここに入れたハズなんだけど・・・ゴメン、ないみたい」

 

 ないのかよ・・・

 

 「あ、そういえば!このまえパパが寝ぼけて酔い止めの薬全部飲んじゃったんだった!」

 

 どんなお父さん? イヤ、ある意味お父さん凄いけど

 

 なんか期待して損した

 

 「明久」

 

 「何? 雄二」

 

 「おい・・・コレは何だ?」

 

 雄二は何かにドン引きしたような顔で僕に尋ねるので何かと見てみると・・・

 

 「こ・・これは・・」

 

 スクール水着(Sサイズ)・・?

 

 しかも、このカバンは

 

 「雄二、今のは見なかったことにしない?」

 

 「そ、そうだな・・今のは錯覚だよな」

 

 錯覚かどうかは分からないけど・・・

 

 僕と雄二は今見たことを無にしようとした

 

 すると、運転席にいる姉さんが

 

 「あら、アキ君 私の水着がどうかしましたか?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 一回深呼吸して冷静になろう  吸って~吐いて~

 

 よし!

 

 「姉さん、この水着は姉さんのものかな?」

 

 恐る恐る聞いてみる どうか勘違いで合ってほしい

 

 「ハイ、そうですよ?」 ・・・終わった・・・

 

 24歳にもなる姉さんが海でスクール水着だと!?しかもSサイズ?

 

 弟としてこれは黙っといていいのか!?

 

 否! いくら成績が良くても世間知らずの姉に世界の恐ろしさというものを教える必要が

 

 ある!

 

 「ね・・姉さん!?」

 

 「ハイ、何です?アキ君」

 

 「さ・・流石に24にもなってこの水着はちょっと・・」

 

 「・・・そうですか・・」

 

 お? 分かってくれたらしい  そりゃそうだ・・・だってスクール水着だよ?

 

 「その水着では露出度が足りないと・・・そういうことですか?」

 

 ダメだ、こりゃ  姉さんには常識の一欠けらもないらしい

 

 すると同時にムッツリーニが

 

 「・・・明久・・・」

 

 「どしたの? ムッツリーニ」

 

 「先に逝く」

 

 ブパあああああああああっ

 

 鼻血と共にムッツリーニは散る

 

 「ムッツリー二いいィイイィイイ一!」

 

 クソッ! スクール水着、恐るべし

 

 

 ☆☆☆

 

 「ハア、羨ましいです、あのボディ・・」

 

 姫路さんは玲さんを見てボソッと言う

 

 「ホント・・ウチもあれくらい胸があれば、きっとアキも・・」

 

 姫路さんに続くように島田さんも玲さんを見てボソッと言う

 

 「でも、この前一緒に水着選びに行ったとき二人とも似合ってたよ」

 

 フォローしてみる

 

 「ホ・・ホントですか」

 

 姫路さん、アナタは十分立派な胸をお持ちよ

 

 美波も胸がなくても身長が高いしカッコよく見えるし・・・

 

 「私の水着なんか、どこか子供っぽい気がするし・・」

 

 すると、

 

 「でも優子はあの水着が一番可愛かったと思うよ?」

 

 「確かに、木下さんだからこそ着れる水着というか・・」

 

 「そ・・・そうかな?」

 

 ちょっと照れる

 

 すると隣から秀吉が

 

 「お主らさっきから何の話をしてるのじゃ?」

 

 「アンタには関係ないわよ」

 

 まったく・・女の子の水着のトークに入り込むなんて・・・

 

 後で関節技でもキメてやろうかしら?

 

 「そうですよ! 木下君そうやって余裕こいて、明久君に水着を見せつけるつもりですね!」

 

 「卑怯よ! 木下」

 

 ・・・私が言いたいのはそういうことじゃないのだけれど・・・ まあ、いいか

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 アレ? 待てよ・・・

 

 そういえば、吉井君は秀吉を異性として見てるんだった

 

 しまった、コイツが敵なのをすっかり忘れてた

 

 「ひーでーよーし」

 

 「うん?何じゃ? 姉上・・・」

 

 「アンタ、私の邪魔をするのは許さないわよ」

 

 「イヤ、分かっておる 姉上が明久を・・・って、姉上・・その骨はそっちには曲がらな

 

 ・・・・っ・・!」

 

 ポッキリ

 

 これでいいか

 

 

  ☆☆☆

 

 クソ・・・まだ着かないか・・・?

 

 ヤバい、酔いが限界に達した

 

 こんな女子がいる中で吐いたら明らかにマズイ!

 

 ・・・・・・・

 

 こういう時は楽しいことを考えよう

 

 例えば海と言えば水着

 

 その① 姫路さんを想像しよう

 

 ブパアアぁアアアアッ  

 

 「明久、鼻血出てるぞ」

 

 「う、うん 大丈夫」

 

 し、しまった 彼女のあの胸の破壊力は酔いどころか、体の体調を悪化させそうだ

 

 

 その② 美波を想像しよう

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ま、一言で言えば「ぺったんこ」

 

 その③ 木下さんを想像しよう

 

 

 ・・・・・・・・・・(想像中)・・・・・・・・・・・・

 

 うん、木下さんの水着の想像が一番安定するな・・・・

 

 「木下さんの水着姿、見てみたいなあ・・」

 

 「・・・え?」

 

 アレ? 何で木下さんは反応したんだろう? 顔が真っ赤だし

 

 ちょっ! まさか 口に出してしまったか・・・!

 

 「流石だな、明久・・・ストレートだな」

 

 「アキ・・・ウチのは?」

 

 「吉井君・・・私を忘れてないですか?」

 

 

 やっちまったああああああああ!

 

 海に着いたのは、その1時間後だった

 

 

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