僕と木下さんともう一つの学園生活   作:ウェスト3世

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学園祭 Ⅱ

 

 

 ボカンッ!

 

 『転換の腕輪』を起動するとともに爆発する

 

 「オイッ、明久 無事か!?」

 

 「う・・うん、な・・なんとか」

 

 アレ?おかしい いつもより声が高いな

 

 「オイ、明久 お前その姿・・」

 

 ん? 何だ?雄二のヤツ 僕を見て驚いてるみたいだけど何か変なのだろうか?

 

 そして、秀吉とムッツリーニが教室に戻ってきて

 

 「ただいま」

 

 「今、戻ってきたのじゃ」

 

 そして、二人とも僕の方を見る すると、

 

 「あ、明久!? どうしたのじゃ!?その姿は」

 

 何を驚いてるの!? え!?何か大変なことになってるの!?

 

 「明久、鏡・・・」

 

 ムッツリーニが僕に手鏡を渡す

 

 見てみるとそこには一人の女の子がいた

 

 長い髪、胸も美波よりはある 容姿も綺麗な方だ

 

 ん? ちょっと待って、コレ・・

 

 今更だけど、鏡って自分で持ったら普通コレ自分しか映さないよね?

 

 ってことはコレ、まさか

 

 「・・・僕・・・?」

 

 鏡に映る女の子、それは紛れもない、僕だった

 

 「ええええええええええええええええええええええええええ!?」

 

 「明久、何があったのじゃ?」

 

 深刻な顔で秀吉が聞いてくる

 

 「ぼ、僕にもよく分からないんだ もしかしたら・・」

 

 すると、雄二が、

 

 「おそらく、明久がつけた『転換の腕輪』が原因だろう・・・ババアが何かを転換する腕輪

 

  とか言ってたからな」

 

 「雄二、そういうのは早く言って欲しい」

 

 「スマン、まさか性別が逆転するとは思わなかった」

 

 クソオオオオォ! あのクソババア! 今度、会ったらただじゃ措かない!

 

 「でも、明久 腕輪を起動してその姿になったのなら腕輪の発動を解けば良いのでないか?」

 

 ハッ!確かに!

 

 「さっすが秀吉! 僕の将来のお嫁さんなだけあるね!」

 

 「明久、今の状態だとお主が嫁じゃぞ」

 

 ひ、否定できない まあ、でも発動を解けばこんな姿・・・

 

 「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 ・・・・あ・・・・・・

 

 「腕輪が壊れてる」

 

 「そういや、さっき爆発してたもんな」

 

 「そ・・そんな、それじゃ僕はこれからこんな姿で生活しなきゃいけないのか!?

 

  これじゃあ、僕は秀吉と結婚できないじゃないか!」

 

 「明久、ワシは男なのじゃが・・」

 

 く・・クソオオお・・何てことだ・・

 

 「明久、お主はワシの話を無視してるじゃろ」

 

 「まあ、でもそっちの姿の方が似合ってるけどな」

 

 「同感・・」

 

 雄二にムッツリーニめ、お前ら後で覚えてやがれ

 

 この姿、一生の恥な上に男の恥でもある

 

 「まあ、しょうがねえ・・腕輪を発動したらババアが報告して来いって言ってたから

 

  校長室に行くぞ」

 

 あのババアめ・・・・!

 

 ガラッ!

 

 「アレ?文化祭の出し物は決まったの?」

 

 み、美波イイィイイ!?

 

 や、ヤバいよコレ マズイよ

 

 「明久、お主は雄二と島田が話してる間に逃げるのじゃ」

 

 「う、うん 分かった」

 

 僕と秀吉は美波にバレないように小声で話す

 

 そして、僕はこっそりと教室を抜け出そうとする

 

 すると、扉の前まで来たところで、

 

 ガラッ

 

 「ただいまー」

 

 「今戻ってきました」

 

 うわあああああああああああああああああああああッ!

 

 木下さんに、姫路さん 何でこんなタイミングの悪いときに

 

 「アレ?アナタ・・Fクラスに何か用?」

 

 木下さんは僕だと気付いてないらしい

 

 「アナタ・・女子・・よね? 何で男子の制服着てるの?」

 

 うわあああああああああああああああああああああッ!

 

 どうする? この状況だと何も言い訳が出来ない

 

 ど、どうする? な、何て言う!?

 

 「・・あ・・」

 

 何でもいい、とにかく何かを言おうと思った僕は口を開ける

 

 すると、

 

 「吉井君・・・か?」

 

 黒雪姫さんだ 偶然Fクラスの教室を通りがかってきたらしい

 

 すると、他の木下さん、美波、姫路さんが驚いたように

 

 「吉井君なの!?」

 

 「でも、その姿」

 

 「女の子ですよね・・・?」

 

 ・・・ば、バレた

 

 ☆☆☆

 

 「ふーん、そういうことだったのね・・」

 

 「ハイ、そういうことです」

 

 事情を説明して何とか分かってくれたらしい

 

 「まあ、何にせよ、学園長には報告しないとな」

 

 雄二はキッパリ言う

 

 「あのさ、僕も行かなきゃいけないのかな?」

 

 「一応、腕輪をつけた本人だからな」

 

 やっぱりか・・でも、ババアにはいろいろ文句もあるし、いいか

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

 「な、何? 美波」

 

 美波がスゴイ視線で見てくる 一体なんだろう?

 

「何で私より、アンタの方が胸あるのよ・・」

 

 「な、何でと言われても・・」

 

 「でも、女の子の姿も似合うわよ」

 

 「そ、そうかな?」

 

 木下さん、僕は男の時は似合うとか言われたことないんだけど

 

 「いっそのこと、女の子の制服を着たらどうですか?」

 

 何て恐ろしいこと言うんだ、姫路さん 婿に行けないよ!

 

 「まあ、とりあえず校長室に行くぞ」

 

 「うん」

 

 

 

 コンコン

 

 「失礼します」

 

 「何だい!? ノックしたら、私が返事をするまで入ってくるんじゃないよ」

 

 「おい、ババア 『転換の腕輪』を使ってみたんだが・・・」

 

 「ホウ、使ったかい それで?どうなった?」

 

 「こうなった」

 

 雄二は僕を指して説明する

 

 「アンタ、吉井かい?」

 

 「そうです、ババア」

 

 「どういうことか説明してもらおうか?」

 

 ハアー・・・と溜め息をつく学園長

 

 「スマナイ、『転換の腕輪』は失敗作みたいだね・・・

 

  実はAクラスでも、腕輪が起動するかどうか試してみたんだけどね、

 

 Aクラスじゃ点数が多すぎるせいか、起動しなくてね そこでFクラスを試したんだけど

 

 失敗みたいだね」

 

 学園長は頭を抱える

 

 「ホントはどういう効力をもった腕輪だったんだ?」

 

 「そうさね、強者は弱者に、弱者は強者に変わる腕輪だったんだよ」

 

 「それって、簡単に言うと、AクラスよりもFクラスが強くなるってことですか?」

 

 恐る恐る聞いてみる

 

 「いつもよりは頭が回ってるね」

 

 バカにしてるの?

 

 「そう、簡単に言うとそうなる」

 

 「だが、なぜそんなことをする必要があった?」

 

 「そうだね・・コレは職員に関わる話だからアンタたちに言うべきことではないんだろう

 

 けど・・ この学校の三年で未だ大学を決めていない三年がいてね

 

 その三年どもに

 

 『大学の推薦書を書いてやる、だから学園長の悪口を広めてくれ・・』と言ったバカ

 

 がいてね」

 

 「まあ、こんな腕輪作るババアだ、悪評が広まっても仕方ねえな」

 

 「まったくだね」

 

 「そのことなら、謝るさ けど、どうやらこの悪評を広めるよう言ったのはどうも、

 

  この学校の職員の誰かがやってるらしいんだよ」

 

 「な、何のためにですか?」

 

 「多分、私をクビにさせて、私に代わって学園長になる気なんだろう、そいつは・・

 

  私の悪評が広まるだけならともかく、ソイツは学園長になり代わるために他の会社

 

  から金を奪いとってるしてるらしい それを私のせいにすることで他の会社でも私の悪評

 

  は広まる 嫌でも、私はここを離れなきゃいけなくなる」

 

 「相当マズイ状況だな このままじゃ、この学園は崩壊するな」

 

 「ああ、何としてもその犯人を見つけたいワケなんだが、どの職員も犯人となる

 

  証拠品となるものがなくてね・・」

 

 どんどん話が難しくなってるな

 

 「なら、僕らが見つけるってのはどうですか?」

 

 職員が迂闊に手をだせないなら、僕ら生徒が動けばいい

 

 相手もまさか生徒が犯人を探ってるなんて思わないだろう

 

 「ダメだ、私はアンタ達の保護者から大事な命を預かってんだ

 

  下手に手を出せば死ぬこともあるかもしれない

 

  特に吉井、アンタは一度死にかけたんだ、そういう言動はよく考えて言うべきだよ」

 

 「す、すみません」

 

 すると、雄二は何かを考え付いたように

 

 「なあ、この学校の三年でその犯人側についてる生徒もいるんだろ?

 

  なら、生徒の方は俺達で何とかする

 

  犯人の可能性がある職員の方はアンタが何とかするのでどうだ」

 

 学園長は少し考えてるようだったが

 

 「無理はするなよ」という

 

 

  ・・・決まりだ

 

 

 ☆☆☆

 

 教室に戻る

 

 「アレ? まだ皆かえってなかったの?」

 

 「ウム、話合いをしてての」

 

 「話し合い? 何の?」

 

 美波が困ったように

 

 「実は一日目の中華喫茶なんだけど、ウチのクラス、女子が少ないから、メイドが3人しか

 

  いないのよ で、木下にもやってもらうことになったんだけど、それでも4人で

 

  数が足りないのよ」

 

 何か嫌な予感

 

 「それで吉井君にもやってもらいたくて」

 

 木下さんがニッコリ微笑んで言う

 

 ・・・・・・・・・・間・・・・・・・・・

 

 

 「えええええええええええええええええええええええええ!?」

 

 「きっと、吉井君なら似合います」

 

 そういう問題じゃないよ、姫路さん

 

 「じゃあ、早速着てみましょ!」

 

 木下さんが無理やりメイド服を着せようとする

 

 「アイツ、ホントにツイテないな」

 

 「・・・・(コクコク)・・・」

 

 雄二にムッツリーニ、見てないで助けて欲しいんだけど・・

 

 いろいろな意味で大変な学園祭になりそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

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