僕と木下さんともう一つの学園生活   作:ウェスト3世

42 / 48
学園祭 Ⅵ

 

 「おお、ここの店、美味いぞ!」

 

 「ヤベェ ウメえ!」

 

 「・・・・・・・・・・」

 

 「ヘエ、Aクラスってスゴイ客が入ってるわね」

 

 「うん、そうだね」

 

 僕達はAクラスのメイド喫茶にいた 

 

 「ヘエ、やっぱり料理もおいしいわね」

 

 「うん、そうだね」

 

 「それに比べてFクラスってなんなのかしら?」

 

 「うん、そうだね」

 

 木下さんから異様な殺気が放たれる ヤバい、こういうものは直視してはいけないと誰かに

 

 教わった気がする

 

 バキッ

 

 あ、痛ッっ!

 

 「吉井君、アナタが料理任せろって言ったから任せたのに、このFクラスの喫茶店のザマは

 

  何なのかしら」

 

 「やっぱり、学力の・・」 バキッ!

 

 学力の差・・と言おうとしたが殴られた

 

 「料理は学力関係ないでしょ!」

 

 そう、僕らの喫茶店は客から大きな反感を受けた

 

 何故かって?

 

 僕が料理中に使った塩・・・

 

 僕は塩のつもりでかけたんだけど・・

 

 実はコレ、粉の「洗剤」だったんです

 

 イヤ、もう料理に洗剤ぶっかけられたらそりゃ怒られるよね

 

 ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ(泣)

 

 でも、塩の瓶に普通洗剤入ってないだろ、おかしいよ コレ

 

 あ、目から涙という汁が・・

 

 すると、向こうから

 

 「おーい、明久、木下」

 

 「そろそろ店に戻るのじゃ」

 

 雄二に秀吉だ

 

 今更、教室に戻ってどうするんだか・・

 

 「あ、吉井君は先戻ってて 私、明日の召喚大会、代表と組むから話し合いしたくてここに

 

  来たの 突き合せちゃってごめんね」

 

 「あ、ううん じゃあ、先帰るね」

 

 「うん」

 

 木下さんはニッコリ返事する 不覚にもドキッとする やっぱり可愛い

 

 「よーし、じゃあ行くか」

 

 「行くって雄二教室はこっちじゃ・・」

 

 「学園長室だ ムッツリーニの情報収集だと教頭の竹原が怪しいって話になったろ?

 

  それをババアに報告するんだよ」

 

 「ああ、そっか」

 

 「うむ、了解じゃ」

 

 ・・ん?・・

 

 「アレ? 秀吉もこの件知ってたの?」

 

 「うむ、雄二から聞いたのじゃ」

 

 すると雄二がちょっと賢いカンジで

 

 「味方は多い方がいいからな」と言う

 

 そう言いながら僕らは学園長室へ向かう

 

 「ん?」

 

 「どうした? 明久」

 

 「ん、イヤ・・普段、ここの物理室って鍵開いてたっけ?」

 

 「ああ、そういや・・ 物理の坂田先生、もしくはムッツリーニが潜入捜査する以外は

 

  開かないハズだ」

 

 「なら、ワシが鍵を職員室からとってくるのじゃ」

 

 「ああ、スマナイ」

 

 雄二の顔が何故か真剣だ

 

 「どうしたの?雄二」

 

 「イヤ、大したことじゃねえんだろうが・・誰が開けたのかが異様に気になってな・・」

 

 「ふーん・・」

 

 適当に返事をする

 

 次の瞬間・・

 

 物理室から何か赤いものが見えた 液体に見える

 

 ダッ

 

 「おい、明久 どこ行くんだ!?」

 

 僕は反射的に物理室へ向かう そしてドアの下まで行く

 

 すると、

 

 「嘘・・だろ・・?」

 

 赤い液体?  コレは立派な血だ

 

 そしてその血を流しているのは・・

 

 「ムッツリーニ・・?」

 

 「何がだ?」

 

 雄二は何が起きたか分からないような口で言う

 

 「何かあったのか? 明久」

 

 「暢気なこと言ってる場合じゃないよ! 雄二! 早く救急車を呼ぶんだ!」

 

 「何だ?いきなりそんなこと言われたって、状況が分かんなきゃ・・」

 

 雄二も物理室前まで来る

 

 そして・・

 

 「マジか・・おい」

 

 そう、僕と雄二が目にした光景・・それは、出血して倒れるムッツリーニの姿・・

 

 「早く救急車を呼んで!」

 

 「分かってる!」

 

 そして鍵を取りに行った秀吉が

 

 「ど、どうしたのじゃ? 二人とも・・」

 

 「話は後だ! 秀吉は学園長を呼んでくれ」

 

 「わ、分かったのじゃ」

 

 

 ☆☆☆

 

 病院・・

 

 

 「ど、ドクター!ムッツリーニの容体は!?」

 

 「ええ、土屋君ですが、傷はそんなに深くありません、出血の量がやや多めでしたが、

 

  命に別状はありません 刺されたショックでまだ寝ていますが、その内目を覚ますで

 

  しょう・・・」

 

 「良かった~・・」

 

 僕と雄二は顔を見合わせホッと一息つく

 

 「良くないよ!」

 

 ババア長が怒鳴る

 

 「もしかしたら、また犠牲が出るかもしれないんだ! 油断は出来ないよ!」

 

 ババア長は深く溜め息をつく

 

 「あの、学園長・・実は犯人の件ですが・・」

 

 「竹原か・・?」

 

 え・・・?

 

 「何故それを・・・」

 

 「大体、私のやり方を否定する教員は竹原くらいだ」

 

 「どういうことだ?」

 

 雄二が疑問を持った目で聞く

 

 「アイツは私のやり方にいつも疑問を持ち、最終的には否定する・・・

 

  私のやり方が気に食わないんだろ」

 

 「ハーン・・成程、嫌われてんだな」

 

 雄二、一応言葉には気を付けた方が・・

 

 「そうだろうね・・でも嫌われてようとも犠牲者が出るならアイツはクビにしなきゃいけない」

 

 学園長と教頭先生に一体何があったのか・・

 

 二人の関係性によりこの事件が起きたように思える

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。