私と代表は召喚大会に勝ち進み、そしてついに・・
「えー、次・・準決勝戦・・木下&霧島ペアvs黒雪姫&玉野ペア、前へ」
うわぁ・・私、アイツ(黒雪姫)嫌いなんだよね・・。
でも、どうして玉野さんとペアになったのかがよく分からない。
「フン、こうして君と再び戦うことになるとはね・・。」
「私は二度と戦いたくなかったけどね!」
「同感だ。だが、君も狙っているんだろう?優勝賞品『如月ハイランドのプレミアムチケット』
を・・」
「ふ・・フン、別に私がそんなもの・・」
「そうか・・。なら、私が吉井君と二人で行ってきても問題ない・・そういうことだな」
ブチッ
血管が切れるような音がした。イヤ、今の発言を聞き血管が切れそうなくらいにキレた。
「ヘエ~そうなんだ・・。でも、貴方と吉井君を行かせるわけにはいかないわね」
「ようやくやる気になったか・・。」
「でも、アナタ、何で玉野さんと組んでるの?」
すると、玉野さんは、
「それはもちろん!黒雪姫さんと組めば、優勝間違いなしですし、如月ハイランドで
『アキちゃん女装計画』を実行できます!」
「・・・・・」
明らかに玉野さんは遊園地がどういう場所か分かってない気がする・・。
この人は無視しよう。黒雪姫を潰せば問題ない。
「優子、プレミアムチケットは私達の物・・。」
「ええ、優勝するのは私と代表よ!」
「「「 試験召喚(サモン)! 」」」
一斉に召喚獣を召喚する。準決勝戦の始まりだ。
☆☆☆
「雄二、いないね・・。怪しいヤツ・・」
「ん、ああ、そうだな」
僕らは竹原教頭についてる生徒を探すが、中々見つからない。
そんなとき、
「あ、アキ!アンタ何してんのよ!こんなとこで」
「み、美波!君こそここで何を・・?」
「アンタ達探してたのよ!ホント召喚大会サボって何やってんのよ?」
「イヤ、ちょっと探し物を・・って、今美波がここにいるってことは・・負けたの?」
「ええ、相手が悪かったわ。優子と霧島さんコンビよ。」
「ふーん」
そんな会話をしてると・・
「・・ん・・?」
「どしたの?雄二」
「イヤ、今人影らしきものが見えたような・・」
「追いかけよう!雄二」
「ああ、島田は危ないから体育館に戻ってろ!」
「あ、ちょっと・・!」
美波が何か言いたげそうだったが、僕達はそれを無視して必死に人影を追いかける。
「くそっ!待ちやがれ!」
雄二は僕よりも前に走り、人影を追いかけ、捕まえる。
「テンメー、コラ!放しやがれ!」
「お前たちは確か3年の常夏コンビだな・・?こんなとこで何をしている?」
「べ、別に・・何も・・」
「嘘つくな。全校生徒は召喚大会があって体育館にいるのにお前らだけここでウロウロしてん
のはおかしいだろ?」
「・・・!」
「お前ら、もしかして竹原側についてる生徒か?」
すると二人はニヤリと笑う。
「成程、事情は知ってるってことか・・。そうだよ俺らが土屋を刺したんだよ」
「・・・!」
コイツラが・・!
僕はこの二人を思いっきり殴ろうとする。
だが、雄二はそれを止め、
「待て、明久。まだコイツらには聞かなきゃいけないことがある。」
「グッ・・!」
仕方なく拳を止める。
「何で教頭のいうことに従う?ヤツがお前らに下してる命令ってのは普通に犯罪レベルだぞ。
そうまでしなきゃいけない何かがあるのか?」
すると、常夏コンビは下を向く。そして少し間を置き常村が
「推薦書だよ!上手くいきゃ、推薦書を書いてくれるって言ってんだ、そうすりゃ俺達は受験
勉強とはオサラバな・・」
「オサラバなんだよ」と言い終わらない内に僕は思いっきり常村を殴る。
「そこまでして・・人の道を外してまで行く大学じゃないでしょ!?アンタたちは大学に行く
資格もないし、人としても失格だ!」
「お前に俺らの何が分かるんだよ!親を喜ばせたくて・・ここまでしてんだぞ・・」
「どういうことですか?」
「俺らは兄弟なんだよ」
「え・・イヤ、でも苗字が・・」
すると、ずっと下を向いていた夏川が
「両親を幼いころに亡くして、俺らは別々の親戚に引き取られたんだ。その引き取られた日
からの生活はひどいもんだ・・。奴隷のように扱われて・・オレが疲労で倒れると、
まるで使えない不良品みたいな発言をする・・」
すると、夏川も
「オレも引き取られたのは良いが、もちろんその家にも子供がいるんだ。当然、その子供は
優遇され、オレは差別される毎日だ。」
「そんな俺らが何とか正気で保ってられたのは再び離れ離れした兄弟に会いたいという強い
思いがあったからだ」
「そして、実際今こうして一緒に居る」
「だが、それと大学の推薦書はどう関係がある?」
雄二は不思議そうに聞く。
「死んだ両親に『俺達は成長している、安心してくれ』その姿を見せつけるためだ。」
「そんなことで両親がホントに喜ぶと思ってるあなた達が可哀そうですよ。雄二、この人たち
以外にももしかしたら人がいるかもしれない・・行こう」
「ああ、そうだな」
すると、常夏コンビが、
「校舎にはオレとお前ら以外にはもういない、行くなら体育館に行った方がいいぞ」
「竹原についてる生徒はお前らだけじゃないのか?」
「ああ、お前らは知らないんだったな。竹原に従ってる生徒はオレだけだ。だが、・・」
「どうしたんですか?」
「お前ら竹原はただの教頭だと思ってるだろ? 違うぜ、それは表の姿だ。裏の姿は『破道』
とか言う闇組織のトップだ。」
「なっ・・・!?」
僕と雄二は同時に驚く。まさかそんな裏組織と繋がっていたなんて・・。
「さらには体育館にはその組織のメンバーが観客席に何人も潜んでるらしいぜ。いいのかな?」
「クソッ! 行くぞ、明久!」
「うん!」
とんでもないことになった! みんな無事でいてくれ!
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