「フン・・。中々やるじゃないか・・。」
「アンタこそ・・。」
科目…数学
木下優子・・・333点 黒雪姫・・・422点
& vs
霧島翔子・・・372点 玉野美紀・・・128点
力はほぼ互角・・。だが、
「アンタと玉野さん、点数差が激しいせいかコンビがバラバラよ」
「フン、問題ない。玉野くんの足りない点数は私が補えばいいのだからな。」
確かに、シングルマッチだったらそれでも構わないのだろう。けど、
「ここはテニスで言うダブルスよ。ただ一人が強ければいいなんていう世界じゃないわ。
二人のコンビネーションがそのまま生かされるのよ!」
「チィ・・。」
どうやら本人もそれは分かってるようだ。
「代表、玉野さんは頼める?」
「でも、そうすると優子が・・。」
「大丈夫、何とかやってみるわ。」
「分かった」
私達は二手に分かれ攻める。すると、
「きゃあああああ、来ないでーー!」
玉野さんの召喚獣は代表の召喚獣から逃亡する。
「クソ、これでは・・!」
冷静だった黒雪姫もあせる。
そんなときだった。
ドオオオオォン
体育館中に銃声が鳴り響いた。召喚大会で盛り上がっていた会場は一気に静まり返る。
そして、観客席の一部から、
「キャアアアアアアアアアアアアァ!」
と、悲鳴が上がる。
一体何が・・?
☆☆☆
「キャアアアアアアアアアアア!」
体育館の方から悲鳴が聞こえた。
「雄二!」
「ああ、急ぐぞ、明久!」
僕らは全速力で体育館へ向かう。
「・・分からねえな・・。」
走りながら雄二はボソッと呟く。
「何がだよ、雄二?」
「イヤ、おかしいと思わないか?教頭がもし本当にこの学校を自分のモノにしたいなら、
こんな人を傷つけるようなやり方しなくても良かったはずだ。」
・・確かにそうなのかも・・。
「でも、雄二、今は考えてる暇はないよ!」
「ああ、分かってる。」
僕らは体育館へと向かう。
☆☆☆
「なあ、夏川・・。」
「なんだ?常村」
「俺達、間違ってたのかな?」
常村が今までの自分を振り返るように聞く。
「さあな・・。」
「・・・・」
「ただ、分かっていたんだ、こんなことをしてても何も変わらないことを・・。」
夏川は今までを否定するように言う。
「・・オレもだ。」
そう、分かっていた。こんなことをしてホントに死んだ両親が喜ぶハズがない。
二人は分かっていたにも関わらず教頭の悪行に手を染めてしまった。
「いつだって気が付いた時には遅いんだ」
常村の目から涙が出ていた。
「ああ、オレもだ。」
二人は自分の行った行いを悔いた。
☆☆☆
「キャアアアアアアアアアアアアァ!」
悲鳴が聞こえる。コレは冗談抜きでホントに撃たれたのだろうか?
「近藤さん!」
「近藤!」
「ゴリラ!」
近藤・・イヤ、ゴリラ・・。まさかDクラス代表のゴリラ(近藤君)が撃たれたの!?
「近藤さん、しっかりして下せえ!見えますか!?土方のバカヤローが見えますか!?」
「オイ、コラ総悟・・テメー誰がバカだ、コラ」
「トシ・・総悟・・。早・・く逃げ・・ろ。」
「近藤さん・・。」
すると、
「フフフ、今日でこの文月学園は終わる。」と不気味な声が聞こえる。
「誰だ!」
すると、十人ほどの黒づくめの男たちと中央に竹原教頭が体育館の中央に立っていた。
「竹原!どういうつもりだい!?」
学園長が教頭に問う。
「別に何も。ただ、アナタの時代は終わったのだ。『試験召喚システム』は私が頂く。」
「どういうことだ!?お前は学園長の椅子が欲しいんじゃないのか!?」
「そんなものは要りませんよ。ただ、この召喚システムがあれば思いのままだ。この力が
あれば、私は『支配者』になれる。どんな強者も黙らせる圧倒的な力を・・。」
「外道め・・!」
「フ・・。構いませんよ、今日皆ここで死ぬ。何とでも言えば良い。」
一体何がどうなっているの!?
「・・・か。」
「オヤ、何か言いたそうだね、沖田君」
「テメーの下らない争いのせいで近藤さんが怪我したのかって聞いてんだよ!クソヤロー!」
教頭はニヤリと笑い、
「そうだよ」と答える。
すると、沖田君は形相を変え、荷物から竹刀を取り出す。
「テメエエエエエエエエエエエェエエ!」
教頭に竹刀で襲い掛かる。
「やめろ、総悟!」
土方君が止めた時には遅かった。
ドオオオオォン
「グァッ・・・!」
撃たれた箇所から血が吹き出す。そしてゆっくり倒れる。
「総悟オオオオォ!」
土方君が叫ぶ。
周りも
「嫌あああああああああ!」
「うわああああああああ!」と、混乱状態に陥っていた。
「優子・・。」
「何、代表?」
「どうする?」
「私たちは下手に動けないわ。動けば、銃で撃たれるわ。」
「だが、どうする?このままと言うわけにも・・。」
黒雪姫が不安そうに言う。
「今のうちに、警察に・・。」
私は携帯を取り出し、電話を掛ける。
「オイ、何してんだテメー・・。」
黒づくめの内一人に感づかれる。
「竹原さん、コイツ警察呼び出そうとしてましたけど、どうします?」
「ホウ・・。木下優子か」
「竹原さん」
「構わん、殺せ。」
「・・・!?」
すると、黒雪姫が、
「貴様ら・・・!」と唸る
「吉井君が君の死体を見たら、どんな顔をするだろうね・・?」
「・・っ!」
吉井・・君・・。
そして、ドオオオオン
銃声が鳴り響く。