下校中・・
雄二「明日がいよいよ初めての試験召喚戦争か・・」
美波「でも何でいきなり試験召喚戦争なんか・・」
雄二「島田はあの貧民が住みそうな教室が好みなのか?」
美波「別にそんなことは言ってないけど・・・」
姫路「でも、具体的に作戦とかどうするんですか?」
秀吉「確かにの・・・ワシ等は姫路と姉上がいるとはいえ、Dクラスは二つ上のクラスじゃ」
雄二「まあ、それは明日説明する・・・」
ムッツリーニ「俺がDクラスの情報を少しだけ持っている・・」
雄二「それは助かる・・・説明してくれ・・・」
ムッツリーニ「了解。 まず代表は近藤 勲、それを補佐する土方 十四郎・・
そして俺と同じく情報収取のプロ、山崎 退・・・
学年一番のドS、沖田 総悟」
雄二「明久の言う通り近藤が代表なのは本当らしいな・・」
明久「僕を疑ってたのかよ!」
雄二「いたのか・・明久・・」
明久「今、きたとこだよ・・・」
僕は呆れた口調で言う。そして美波が
「アキ、学校で何かしてたの?」
「う、うん・・ちょっとね・・」
木下さんとちょっとね・・そして秀吉が不思議そうな顔で
「お主達、普段と呼び方がいつもと違うような気がするのじゃが・・・」
「うん。なんか美波が、僕の首絞めながら名前で呼べとか言ってきたから・・
まあ、仕方なく・・・」
そして雄二は美波に
「ヘエー・・そうだったのか・・(ニヤニヤ)」
「な・・何よ・・?」
姫路「美波ちゃん、やっぱり明久君のこと・・・」
「な・・何でもないなのよ!」
何でもないなのよ?随分と変な日本語を使うな・・と思いながら、僕は美波をみた
「それよりも、姫路と島田は木下と何か喋ったのか?Fクラスの数少ない女子だろ?」
と雄二が言う。
そりゃあFクラスは美波、姫路さん、木下さんの三人しか女子はいないんだから・・
女の子同士何か喋ってるでしょ・・と思ってると意外な答えが返ってくる
「うーん、話しかけてみたんだけど、なんか会話にならなくて・・」
「私はなんかこう・・木下さんにはピリピリとしたオーラがあるというか・・・
話しにくい・・と言えばいいんでしょうか・・」
そうなんだ・・・
「成程、その態度だと明日のDクラス戦でオレの指示通りに動かなさそうだな・・」
雄二が困った顔で言う
そしてムッツリー二が
「試験召喚戦争には木下優子を省けば・・」
「いいや、これからの戦いで木下は重要な戦力になる・・省くのは無理だ」
確かに・・Fクラスにとって木下さんの力は必要だ
あ、なら、こうすれば良いんじゃないか?
「秀吉、何とか木下さんを説得できない?」
「春休み中、何度もやったんじゃがな・・しかし、明日は試召戦争もある・・・
何とか説得するのじゃ・・」
そして雄二は
「助かる」といった
美波「じゃあ、そろそろ帰らない?」
姫路「もう暗くなってますしね・・」
雄二「ああ、そうだな・・帰ろう・・」
と雄二が言った瞬間
「こんなところで奇遇だな・・坂本雄二・・・」
すると、そこにはDクラスのメンバーがいた
「Dクラスの土方か・・・代表の近藤はどうした?」
「ぐっ・・そ・・・それは・・」
沖田「土方さん、どうすんですかい?女に振られて脱糞したって言っときやすか?(ヒソヒソ)」
土方「バカ言え、そんなこと言え・・」
沖田「おーい、聞いてくれーー。近藤さんは女に振られて脱糞して今日は早退だぜィ」
土方「おいいいいいいいいいいいいい!」
えっ?脱糞?・・・・・
僕だけじゃない・・雄二、美波、姫路さん、ムッツリーに、秀吉もドン引きしてる・・
「ねえ、雄二・・」
「何だ?明久・・」
「Dクラスってある意味僕らより汚いクラスだよね・・・」
「否定しねえ・・」
土方「ち、違うぞ!近藤さんはたまたま振られて、たまたま脱糞を・・」
土方君は「たまたま」という言葉を使えば、言い逃れ出来ると思ったのだろうか?
たまたまで脱糞なんてしないと思う・・
土方「山崎、山崎はどこだ!?」
沖田「ミントンしてますぜ・・ミントン」
土方「山崎ィいいいいいい!」
山崎「ギャアああああああああ!」
僕らはDクラスを哀れむような目で見ていた・・・
土方「と・・・とにかく、お前ら屑の集まりには負けねえ!」
脱糞した代表を持つクラスに言われたくない
そう言い、Dクラスは去っていった・・・
☆☆☆
その夜・・私、木下優子はいつもより早く布団の中に入っていた
「ハア・・・」
大きな溜め息をつく・・
どうして吉井君はあんなに優しいのだろうか・・・だって、
私のせいで彼は命に係わるほどの大怪我をしたのだ・・
普通は怒って当然だ・・・なのに、彼は怒るどころか・・私に笑顔を見せる
私にとってそれは心がとても痛む・・
彼は実は辛い思いを隠して笑顔を作ってるんじゃないかと・・
そんなことを考えてると秀吉が
「姉上、少し話があるのじゃが・・良いかの?」
「いいわ・・入りなさい」
普段ならとび蹴りで追い払うけど、そんな気分もしない・・
「で?話って・・何?」
「う・・・ウム・・イヤ・・その・・姉上は明日の試召戦争に参加するの・・かの?」
気まずそうに聞いてくる秀吉に私は
「まあ、あまりやる気にはならないけど・・・協力はするわ・・」
「それなら、良かったのじゃ・・・しかし、やる気にならないのは・・
明久のことか?」
「ええ、そうよ・・」
そういうと会話が途切れ、間ができる
「ねえ、秀吉・・・」
「何じゃ?」
「吉井君・・・優しいね・・」
「ウム・・まあ、バカではあるが、人を傷つけるヤツではないの・・」
確かに・・でも
「でも、吉井君は私のせいで大怪我したのよ? 普通の人だったら怒らないかしら?
なのに吉井君はそんな表情一つも見せないのよ・・」
「う・・うむ」
・・・・・・・・・・・・
「あ・・・姉上?」
「辛いのよ・・・吉井君の優しさが・・・」
無意識に瞳から雫が出て、頬を伝っていた
秀吉は少し考えてるように見えたが少し経って
「イヤ、姉上 明久は誰に対しても同じ態度をとるのじゃ・・・
自分よりも他人が大事・・・誰かの幸せを守ることが明久にとって誇りであり、
幸せなんじゃ・・多分、明久は姉上のそんな姿を見るより、楽しそうな姿を見た方が
喜ぶのでないか?」
・・・・・・・・・・・え?・・・・・・・・・・・・・
じゃあ彼は私に笑ってほしくて・・・ずっと・・・・
何故だか胸が熱くなった