パタポン、という存在を知ってるかい?
黒塗りの一つ目からひょろりと手足が生えている、まるで珍妙な生物。
聞いたことがあるんじゃないかい?
ない?誰も?嘘ぉ。本当に?僕の話がつまらないから誰も起きてないとか、そんな理由じゃなくて?
……それは残念だ。仕方ない、それじゃあ僕の独り言につきあってもらおうか。
コホン。
パタポンとは。先に言ったように、その姿は黒塗りの一つ目から細い腕と足がひょろりと生えている生物だ。絵にするとこんな感じでね……あれ、こうだったかな……たぶんこんな感じだ。僕は絵心がなくて有名だが、これは意外とよく描けたと思うよ。
かわいい?おいおい、こんなものがその辺をひょこひょこ歩いてるのを想像してみろ。さぞ気持ち悪かろう。付け加えると、この頭部の頂点には、動物の耳が生えた個体もいたそうだよ。聞いた話では、人語も話すらしいぞ。ふふん、驚いた顔をしているな。
そう、なにより驚きなのは彼らは知性があった。言葉を話し、武器を作り、魔法だって使える。相当な技術を持っていたに違いない。まぁ、その行動原理はずいぶんと野性的だが……
む、なんの顔だそれは。信じていない顔だな……まあいい、話を進めるよ。
セカイの果てにあるとされる「それ」を見るために。かつて彼らは「神様」によって鳴らされる太鼓の音に導かれ、立ちはだかる数々の敵を討ち果たし、名だたる数々の宝を手に入れた。龍を屠り、巨人を地に伏せ、悪魔を退け、呪いさえも跳ね除けて、ありとあらゆる地を踏破したそうだ。
はたして、セカイの果てに到達し「それ」を見たのかどうかは、残念ながら分からないがね。
……ん?ああ、ここでの神様は彼らを導く太鼓、その歌を奏でる者がそう呼ばれていたらしい。我々の言う神とはまた別の存在のようだよ。
しかし、ほら。耳を澄ませば聞こえるだろう?陽気な音楽と、高らかに響く太鼓の音が。
そうして、彼らはまだ旅を続けている。彼らを導く「神様」の打ち鳴らす太鼓の音がある限り、セカイの果てを目指す旅は続くんだ。
そう、永遠に。
……なーんて、ね。
これはおとぎ話。星の数ある作り話のその一つさ。
私たち考古学者もこのようなお話は普遍すぎて、後回しどころか忘れ去られているのではないかな。私も、こんなことを覚えているとは驚きだ。掃いて捨てる作り話だと思っていたのだが、
郷愁の念でも抱いたかな。そろそろ里帰りするべきか。そうそう、私の故郷にも伝承があるんだ。その伝承の始まりはね……
そろそろ講義に戻れ?ふむ、今はどれくらいだ?
うお、もうずいぶんと後半だったんだね。これは失敬。
それで、どこまで話したかな……そうそう、このページの解説をしていたのだった。
それじゃ、急いで続きを解説していこう。まずは……
考古学講義中の無駄話より
初めまして。
ストレスたまったら投下していきます。
たぶん不定期です。
それと、ぐでっと文字並べるだけなので文章力の期待はしないでください。
よろしくお願いもしないでくださいね。