みっどちるだのはてをめざして   作:Qrz

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どうも。
クリスマス死んでたんで投稿です。ちょっと短いですけどね。


3.とれじゃーはんたー

 彼らが本性を現してきたのはそれから間もなくの事だった。

 

 

 「食料がつきました」

 

 

 結局少年はあの後一度もパタポンたちを呼び出すこともないまま生活していた。単に忘れていたのだがそんな折。メデンが一人飛び出してきて、何事かと訊いてみれば非常事態。

 

 「封印されたときは私たちも眠っていましたので、空腹になることはありません。ですが神さまが封印を解かれた今、我らパタポン族は食糧難に陥っております」

 

 畜産とか、農業とかしないんですか。たしかちらっと絵本に書いてた気がするんですけど。

 

 「残念ながら、パタポンの数に追いついておりません」

 

 それまずくない?

 

 「ええ、とっても」

 

 でも俺君ら全員養えるだけのお金も持ってないよ。

 

 「なんと」

 

 食べ物を作るだけの土地も持ってないし。

 

 「仕方ありません。稼ぎましょう」

 

 どうやって?

 

 「この世界の事を教えてください、神さま。それからこの町を侵りゃ……違った、見物して、われわれの得意分野で必ずやお役に立って見せましょう」

 

 おいお前。侵略って言いかけたな。

 

 「さて、何のことやら」

 

 ……あの本燃やそうかな

 

 「HAHAHA、これは軽いジョークですよ。さ、それではすぐにとりかかりましょう」

 

 

 

 当時は若く、メデンの出した結論が『トレジャーハンター』などという職業で、それを何の考えもなく頷いた過去の自分を殴り飛ばしたい。当時は経験も乏しく、口八丁手八丁で言いくるめられた現青年は今でもそう思っている。

 

 メデン曰く。パタポン族は本来トレジャーハンターみたいなものであり、セカイの果てを目指すこともできる上、神様はそれに付き従うだけで良い。そんな説明を鵜呑みにしてしまったのだ。

 

 

 そんなわけがあるわけない。現実は甘くはないのだ。

 

 

 数少ない友人にしばらく離れると一言残し、言われるがまま人生初の転移魔法をこなせば、文字すら知らぬ土地へご招待。「戻る座標メモるの忘れてた(テヘッ)」と言われ、見知らぬ土地での生活を余儀なくされた。

 

 

 

 それからは語るにも及ぶまい。少年の文字通り真っ黒な青春の開幕だ。

 

 最初こそやさぐれてはいたが、次第にその生活にも慣れ、パタポンではない多様な人との交流を果たした。音楽というのは言葉を必要としないコミュニケーションツールだ。それが特殊な太鼓ならばなおさらであろう。

 

 もともと、かの太鼓には何らかの魔術か何かがかかっているようで、時に場を盛り上げ、時に気を奮い立たせ、時に思いもよらない幸運をもたらした……無論、彼の青春を消費した幸運ではあるが。

 

 

 

 そうして残る二つの太鼓、ドンの太鼓、そしてチャカの太鼓を手に入れ、伴って行進以外の歌を覚え、強敵を乗り越え、しっちゃかめっちゃかな生活を共に歩み、そんなこんなで時は過ぎていき……。

 

 

 

 青年へと歳を経た彼は、そうして現実逃避から帰ってきた。曇り空はまだ重くなりそうな雰囲気。中に入っていったパタポンの一匹が、とてとてと帰ってきて一言。

 

 「あめがふりそうですなー」

 

 あとどれくらいで降りそう?

 

 「もすこしすれば」

 

 レリック、見つかった?

 

 「なんのせいかもっ!えられませ、あいたっ!な、なにをするだー!」

 

 許さん!じゃないよ。見りゃわかるよ。ネタ挟んでないではよ見つけんしゃい。

 

 「みつからんものはゆるしてやー」

 

 ……まあ、時間もまだあるだろう。俺も中入っとこ。

 

 「りょーかいでーす。かみさまひとはしらごあんなーい」

 

 案内する前に持ってきてほしかったんだけどなぁ。

 

 「ほんとうにもうしわけない」

 

 本当にね。悲しいなあ。

 

 

 




まだ原作入らないの?
前置きが長い?

これ読んでる人もそう思う。俺もそう思う。
たぶんこの辺いらないんだろうけど、相変わらず試供品的な立ち位置とさせてくださいね。

てか、更新待ってたって人いないよね?
まさか、ね。

追記:あと二話ぐらいで原作と絡ませていく予定です。


よろしくお願いしないで……くどい?申し訳ないっす。
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