「零、寝てるのか?」
「.....眠い」
「四聖様?何故此島にいらしてるのですか?」
紗矢華の口調がおかしいと思ってしまった
「ああ?俺は四聖の中でも立場が上だからな、ここの魔族全員監視してんだよ、弧亜とな」
「「弧亜?」」
聞き慣れない名前に同時に首を傾げる古城と紗矢華
《俺だ》
「いや誰だよ」
古城の疑問はもっともである。何故なら、古城の携帯から声が聞こえたからだ
「弧亜ー、自己紹介しろよー」
《ククッ、了解。俺は禊弧亜。幻想郷維持管理システムだ》
「へ、へぇ?」
「なるほどわからん」
《古城の携帯にしばらく居座るぜ。零の端末は五分いると消し飛ばされかけるからな》
「構わないけどよ」
紗矢華はいまいちよくわかってない様子
「そうだ、舞威媛。俺を四聖と呼ぶな。零でいい」
「え?ですが他の四聖様に」
「あー....じゃああいつらの前以外では呼び捨てタメ口を命ずる」
「わかりm....わかったわ」
「それでいい」
零に睨まれ、すぐにタメ口に直したようだ
そのとき、屋上から見えていたヘリが、爆焔とともに撃ち落とされた
「「な!?」」
「.....きたか」
零はそう呟くと、立ち上がりながらスキマを展開し、二人を連れて保健室に移動した
そこでは、人工生命体──アスタルテが倒れており、その体には銃創があった
「DEの50AE弾六発か....舞威媛、摘出しろ」
「わかったわ、ちょっとどいて」
紗矢華はアスタルテの前に膝をつき、弾を取り出した
「お、おい。姫柊とあの中等部の子は大丈夫なのか?」
古城は慌てつつ訪ねる
「誘拐された。が、先にこいつを助ける」
そう告げると、零から霊力が放出される
「四番目の霊能力・完治回復」
すると、アスタルテの体にあった銃創が塞がった
「少し寝てろ、アスタルテ」
零がそう言うと、アスタルテは深い眠りについた
「さぁて、夏音を誘拐しやがったゴミを燃やしに行くかね」
「雪菜を誘拐したやつを捕まえないとならないわ」
紗矢華と零が同時に立ち上がり、古城は遅れて立ち上がった
「場所はわかってるのか?零」
「当然だろう?」
そういいながら端末を取り出し、画面を見せた
「さっきヘリが撃ち落とされた増設人工島のところに、アイランドガードが集まっている。つまり、そいつらを新兵器の実験台にするつもりなんだろう。すなわち、ナラクヴェーラのな」
「「な!?」」
「ここは何処でしたか?」
夏音は雪菜に訪ねた
「わからないけど、あまり長い距離飛んでた訳じゃないから、多分学校近くだと思うよ....」
「姫柊ちゃんだっけ?何でそんなに落ち着いてるの?」
部屋の奥にあるスーパーコンピューターの前に座った浅葱が、作業しながら訪ねた
「慌てても仕方ないので。それに、藍羽先輩も落ち着いてますね」
「あー、私は慣れちゃったから。よくあるのよ、バイトの関係で」
凄腕ハッカーである浅葱は、人工島管理公社でバイトをやっているのである
「なるほど....すみません、携帯お借りしていいですか?」
「いいけど、何かあったの?」
そう言いながらポケットから携帯を取りだし、雪菜に投げ渡す浅葱
雪菜は受け取ったあとで一言
「....嫌な予感がするんです」