第19話
「えーっと、だな。改めて言うとなると恥ずかしいものだ....」
零はオシアナスグレイヴの中で待たせていた夏音の元に来ていた
「そうでしたか....?」
そう言う夏音は、顔が赤い
「まぁいい、俺は初めて会ったときにお前さんを好きになった」
「私も、でした」
「.....!ありがとう」
そう言いつつ、零は夏音を抱き締めた。それを見ている人影が、あるのを知らずに
キーストーンゲート屋上
「零、リア充になったんだな」
「うるさいです。お前より後だし」
「そうだけどさ」
「リア充否定派のお前が、そういうの書いたしな」
「うるせぇ!──!」
零と話していた少年が、眷獣を召喚したようだ
「バカ者!何故眷獣を出すか!てか自分の世界へ帰れ!」
零はスキマを展開し、眷獣ごと少年を送り返した
「古城、いるか?」
「いーるーぞー?」
「何故に疑問形....」
しかし零は構わず話を続ける
「猫の里親探しを手伝え」
「やっとるよ、今」
「マジで?」
古城は、凪沙が告白されるのではないかと焦り、いろいろやって、実は里親を探していただけだとわかり、安堵しているところだった
しかし、里親探しを手伝わされることになった
「あ、零くん聞いてよ〜古城くんったらさ〜」
「はいはい」
零は凪沙の話を聞きながら、別のことを考えていた
(恋人って、具体的に何をすればいいんだ?)
夏音と付き合い始めた、それは良いだろう。だが、零は女子と付き合うのが初めてなのだった
「那月ちゃん、話ってなんだ?」
零は次の日、那月に呼び出しを受けていた
「仮面憑き、と言えばわかるか?」
「....遂に出やがったか」
「お前の予言通りならやっと、だがな」
零は霊能力によって、未来を見ることが出来る
それは、数瞬先から、十年、二十年と制限はない
「じゃあ、今日捕まえに行くか」
「そのつもりだ。アスタルテ、こいつにお茶はいらん
私に新しい紅茶を頼む」
「命令受諾」
那月の隣には、先日零たちが戦った人工生命体──アスタルテがいた
「保護観察処分か」
「ああ。ちょうどメイドが欲しかったのでな、重宝してる」
アスタルテが注いだ紅茶を飲みながら答えた
「てか今日の夜?それだと祭りだよな?」
「そうだがどうした?」
「....仕方ない、夏音に伝えて...っと、電話か」
零は那月に目で断りを入れてから電話をとった
「俺だ。....って夏音か。どうした?.....ふむ、そうか...わかった」
「中等部のあいつか、何て言ってた?」
「家族と予定があるから、祭り行けないって」
「良かったな、仕事ができるぞ」
零は少し悲しそうな顔をしてから、引き締め
「わかった。時間はあとからメールしてくれ」
「元よりそのつもりだ、遅れるなよ?」
「ああ(あんたがな)」