『俺は天血零。本名はスサノオだ、覚えておけ!』
(な!?)
(ただの吸血鬼では無いとは思っていましたが、まさかスサノオですか)
古城は
「くっそ、こいつら無駄に性能高いな!」
古城は
雪霞狼の人工の神気も、本物の神気には敵わないようだ
「おいで、
虚空より響く声。そして現れたのは、桜坂久遠だった
「久遠!」
「間に合ったみたいだね。神化!」
久遠の服装も、零と似たものへと変化する。古代日本の、神々の服装へと
「私はイザナギ。本物の神気に近いもので、神に勝とうなんて思わないでね?」
そう言いながら、鉾を構えて仮面憑きに挑んだ
「スサノオ.....!?バカな、獅子王機関四聖には、魔族なんて」
「俺は魔族じゃねぇよ。スサノオに認められ、魂を融合した吸血鬼だ」
そう言いつつ、手にある剣を顕現させる
「こい、天羣雲剣!」
神の剣と言われた、天羣雲剣。それが、スサノオたる零の手に現れた
「夏音、俺とこい!」
そして、夏音を浅く強く斬り、魔術を消し飛ばした
その時点で、模造天使の魔術が、暴走を始める
「夏音!くっ、天血当主権限・七式突撃降魔機槍!」
零は夏音を抱き締めることによって、魔術の暴走を完全に抑え込んだ
「天鯱鉾!」
久遠は仮面憑きの片方に鉾を突き立て、魔術ごと存在を消し飛ばした。クローンだとわかっていたからである
そして、古城は何故か使えるようになっていた新しい眷獣を、戸惑いつつも召喚した
「
それは、銀色の双頭龍だった
零が密かに与えた、ラ・フォリアの血の情報と、雪菜の血の情報を飲みこみ、古城を主と認めたのが、この眷獣だった
仮面憑きの片方を、完全に喰い尽くした
古城が賢生に話しかける
「越えられなかったな、叶瀬賢生」
「そのようだ、天血当主の呪縛は強すぎた。それに──」
「零...さん...?」
「目が覚めたか?夏音」
抱き締めたまま、零が答えた(ただし、地上に降りていた)
「人間を助ける何てことは俺ら神々に任せておけ。お前は、俺の側にいてくれ」
「.....はい!」
夏音は顔を赤らめながら答えた
「どうやら夏音の許嫁を見つけることができた」
「......おい賢生、今何て?」
零は、言われたことが信じられず、聞き返した
「天血零...君を夏音の許嫁としてもいいかね?」
「お、俺は構わんが、夏音の意思は...?」
「大丈夫、でした。零さんなら」
こうして、零は夏音の許嫁となった
数分後
沿岸警備隊の巡視船が到着したのは、それから間もなくのことだった。
巡視船の船上には南宮那月そして煌坂紗矢華の姿もある
予想外に早く救助が訪れたのは、彼女たちが苦労して古城たちの行方を捜してくれていた証拠だろう。
「雪菜!」
エンジン付きのゴムボートで上陸してきた紗矢華は、焼き払われた島の惨状には目もくれず、出迎えに出た雪菜に抱きついた。そのまま自分の頬を雪菜にぐりぐりと押しつけて、
「はー、雪菜よかった無事で雪菜雪菜雪菜!大丈夫?怪我は?怪我はない?」
「さ、紗矢華さん!? く、くすぐったいです!」
むしゃぶりついてくる紗矢華の勢いに、雪菜が困ったように身をよじる。しかし紗矢華は,不安から解放された反動で欲望が暴走気味らしい
鼻息を荒くして雪菜の首筋に顔を突っこみ、怪しげな手つきで彼女の制服の下に手を入れる
「紗矢華さん......ちょっ、ちょっとそこは……っ!?」
「おい」
蹂躙されている雪菜を見かねた古城が、暴走する紗矢華にチョップを叩きこんだ
「さて、帰るか」
零は夏音に手を差し出す
夏音は差し出された手を握り
「はい♪」
と応じ、二人はスキマで先に帰った
余談であるが、何故新しい眷獣が使えるようになったのかを、古城は雪菜と紗矢華に説教を受けた
そして、ラ・フォリアが古城にキスをしたことにより、再度説教となった