黒鉄「じゃあな」
黒鉄はそう告げると、久遠の影に入っていった
大剣はネックレスに戻り、久遠の首にかかった
サナ「今の人は....?」
久遠「気にしないで、サナちゃん。浅葱もね」
浅葱「会ったときから不思議くんな久遠に何を聞いても無駄でしょ?」
久遠「それもそうだね」
二人は笑い合った。が、突然久遠の顔が引き締まる
久遠「何のようかな、ヴァトラー?」
ヴァトラー「いやぁ、いいものを見せて貰ったヨ」
ヴァトラーは拍手をしながら近づく
久遠は無意識にサナと浅葱を後ろに庇う
久遠「別に褒めるために来た訳じゃないでしょう?用件は早めに済ませて欲しいのだけど?」
久遠を中心に、地面に亀裂が入る。神に戻る準備に入ったからだ
そんな久遠に笑いながら、
ヴァトラー「サナ、と呼んでたね。その子を僕の船で預かろう。街中で守るより、船の中の方が楽だろう?」
久遠「......今は信じていいんだね?」
ヴァトラー「もちろん。というか今まで信じてくれてなかったのかい?」
久遠「浅葱。サナちゃんと一緒に行ってあげて」
浅葱「あ、あんたも来なさいよ。二人だけで行けるわけないでしょ!」
久遠「ヴァトラー.....」
久遠は、ヴァトラーに少し頼るような目線を向けるが、
ヴァトラー「そうしていただこうかな」
久遠「裏切者!」
そう言いつつ、四人を空間転移でヴァトラーの船に移動させた久遠であった
紗矢華「で、どうなの?眷獣は目覚めた?」
古城「....まぁな。でも、完全じゃあなさそうだ」
零「ありがとな、神威」
神威「いえいえ。私こそありがとうございます」
零は、神威を撫でており、神威も喜んでいるようだ
紗矢華「わ、私のも吸う?」
古城「......は?」
紗矢華「吸血鬼の能力が戻ったなら、吸えるわよね?」
古城「ま、まぁ吸えるが、いいのか?」
紗矢華「いいわよ。一回も二回も変わらないし」
古城「そうか....ありがとな」
そして、紗矢華のか細い声が零の耳に届いた
深森「零!古城くん!雪菜ちゃんと夏音ちゃんは!?」
古城「お袋んとこ行ったろ?」
深森「それが、気付いたらいなくなってて....」
零「.....学校に結界が出現してる。その中に夏音につけた式神がいる」
古城「つまり」
紗矢華「誘拐された....?」
神威「そのようですね。櫻坂当主には護衛を任せて、私たちで行きましょう」
零「ああ。深森さん、紗矢華。優麻を」
深森「わかった。よろしくね?」
紗矢華「不本意だけど、従ってあげる」
零「うむ」
古城「お、おう」