ストライクザブラッド ─真の零番目─   作:本条真司

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第38話

零「やっぱりお前か、天塚!」

汞「こっちのセリフだよ、兄弟子!」

雪菜「....え?」

零「賢者の霊血(ワイズマン・ブラッド)を師匠に返せ、天塚」

汞「お断りだよ。ハードコア、持ってるんでしょ?」

 

そう言われると、零は虚空から深紅の球体を取り出す

 

神威《私も戦います》

零「ああ、もちろんだ」

 

零が言った瞬間、天塚汞が自身の腕を金属に変え、刀のようにして斬りかかってくる

が、神威から発せられる魔力に驚き、後退する

 

零「良い判断だ、天塚」

神威《いきますよ》

零「疾く在れ(きやがれ)妖姫の蒼氷(アルレシヤ・グラキエス)!」

 

アルレシヤ・グラキエスが神威から出現し、天塚汞を襲う

倒したかのように見えたが、どうやら偽物だったようだ

 

零「くそっ!こいつ、逃げ足だけは早いな!」

神威《となると、これでは勝てませんね》

零「ああ。そうなると、どうするか....(まだか、ラ・フォリア...!)」

汞「何を待ってるかは知らないけど、僕の勝ちだ!」

 

汞は、持っていた骸骨に見える何かを、海に投げる

 

零「まさか...フェリーに来たのは霊媒が目的じゃなく...!」

??「海に入ってる貴金属だろうよ」

零「!?」

神威《あ、貴方は、一樹(いつき)様!?》

一樹「久しぶり、でもないか。まぁいいや、今はあれを倒すぞ。零、汞を頼む」

零「了解。いくぞ神威」

神威《はい!》

 

神威が光り輝き、大太刀に変化する。この大太刀こそが、神威の本来の姿である

そして一樹は、体に数字を纏った

その数字たちは、一つの銃を型どった。その銃とは、七十五式宴喚銃(バンケットコーラー)と呼ばれる銃だ

その昔、最大出力で撃った際に、星を消し飛ばしたとされる銃である

 

賢者(ワイズマン)「クカカカカカカ!不完全ナ存在ガ何ヲ出来ルトイウノダ!」

一樹「こうするんだよ」

 

一樹は最小の出力に設定し、七十五式宴喚銃を撃った

 

賢者「クカカカカカカ!効カヌヨ!」

一樹「いや、終わりだ」

 

そういった瞬間、賢者の体が液体化していく

まるで時間を巻き戻すかのように

 

賢者「ヌゥ!?完璧デアル我ガ負ケルノカ!」

一樹「時間に逆らえるとは思わないことだ。幻想は幻想のままにしておくんだね」

 

一樹は振り向き様にそう告げ、賢者の体が崩壊するのと同時に霧散した

 

零「汞ぅぅぅぅ!!」

汞「零ぉぉぉぉ!!」

 

二人の腕が交錯する。そして、二人は舞い踊るかのように互いを斬りつけ合う

二人が同じように斬りつけ、同じように受け止める

それが、ずっと繰り返されていた

 

零「はぁ...はぁ...はぁ...」

汞「はぁ...はぁ...はぁ...」

零「なんでてめぇはこんなにタフなんだよ!」

汞「君に言われたくないよ!いくら真祖とはいえおかしすぎる!」

 

そして二人は、同時に賢者を見る

そこでは、何もいなかった。一樹が倒したのだろうと予測できる

 

零「はぁ...まだ...やるのか?」

汞「いや...はぁ...やめておくよ。やる理由が無くなった」

零「そうかい。はぁ...楽しかった」

汞「なら、よかったけど」

 

そして虚空から、ある人物が姿を現す

 

那月「零、後輩どもを見てやれ」

零「あ、ああ。わかった」

 

那月「さて、天塚汞と言ったな、お前を監獄結界に送還する」

汞「構わないよ」

 

汞がそう言うか言わないかで鎖が出現し、汞を絡めて虚空に消える

 

那月「一樹とやら、お前は何を求めているんだ...?」

 

 

 

零「わかったから、ちと並べ!」

 

零にはなぜか女生徒が集まっている

そう、推進機関が壊れた船の代わりに、アルティギアの飛行船で本土に行くことになったのだ

なったのだが....

零「ラフォリア!何で俺が上にあげるんだよ!」

ラフォリア『勤務外労働になってしまいますので』

零「よし覚えてろよ、後で嫌がらせのメール送ってやる」

 

そう言いつつ女生徒を1人1人抱え、飛行船まで往復していた

 

零「ったく、俺が零に還りそうだ」

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