今回はかなり長く書いてみました
それでは本編へ
「と、言ってもどうやって居場所を調べるか...」
羣雲は一人、唸っていた
すると突然、隣に一人の少年が現れた
「よう、羣雲。元気か?」
「零!?久しぶりだな」
天血零。それがこの少年の名前だった
そしてその実、獅子王機関の四聖である
「あの、実は昨日転校してきてましたよ?」
零と共に現れた翠蓮が少し遅めの報告をする
「先に言え!と、ともかく居場所を...」
「調べてある。行くぞ」
零がそう言った瞬間、羣雲と翠蓮は目眩のような感覚と共に、周囲の景色が変わっていることに気が付いた
「遅いよ、零。いや、天血当主様?」
「その呼び名はやめろ、桜坂当主」
「え?」
翠蓮は混乱している
「遅かったな、羣雲」
「古城?お前も来たのか?」
「さて、あの研究施設らしいぞ」
零が一つの建物を指差す
「......この鍵、使われた形跡ないぞ?ハズレか?」
「いえ、アタリです」
翠蓮はそう言いながら鍵に手をかざした
すると、鍵にかけられた魔術が解除され、開けられた鍵があらわれた
「初歩の魔術です。第四真祖、この程度は見破ってくださいよ」
「クラスではその呼び名で呼ぶなよ!?」
「はぁ....行くぞ、翠蓮」
「はい」
羣雲は翠蓮が大太刀になったのを確認し、中に入った
「なんだ....ここ...!」
周りを見渡すと、
そこには目を疑うような生物が入っていた
「こんなものが.....
古城がうめくと同時に、零は魔術を起動した
「隠れてるのはわかってるぞ、アスタルテ?」
零が告げるのとほぼ同じタイミングで、培養槽のかげから
そしてアスタルテが、零に告げる
「今すぐここから立ち去ってください、天血様」
「は?」
零はアスタルテに問い返す
「“この島は、龍脈の交差する南海に浮かぶ、儚き仮初めの大地”」
「.........」
零は黙ったまま聞いている
「“要を失えば、滅びるのみ”」
「その通りです。我らの望みは要にある不朽の至宝。貴方にだけは邪魔されたくないのですよ、獅子王機関の四聖である貴方には」
そういいつつ男──ルードルフ・オイスタッハは零を示す
「ふん、知ったことか。俺は俺。俺がやりたいことを、やりたいようにやるだけだ」
四聖にあるまじき発言である
「
零が言い終わるとほぼ同時に、アスタルテが眷獣を召喚
零を通りすぎ、古城を襲った
古城は反応できずに、攻撃を受け、死んだ
「起きたか、古城!」
「先輩!」
「お、おう。てか俺は、どうなったんだ?ここどこだ?そして、久遠と羣雲は?」
「先輩は...一度死にました。ですが、いきなり時間が逆再生されたかのように、傷が治り始めて、この状況です」
「久遠と羣雲は帰らせた。久遠の眷獣が暴走しかけたから、血を吸うためにな」
「ほほう、なるほど。んでここは?」
「さっきの研究所の裏にある公園的な何かだ」
説明が適当すぎる二人である
「古城、キーストーンゲートにあの二人があらわれた
今から向かうぞ」
「....俺が行っても、何も出来ないぞ?」
「眷獣無いから、とかだろ?」
「ああ、そうだ」
古城は自分の右手を見ながらそう言った
「そのために姫柊雪菜をここに連れてきた」
「せ、先輩が、良いなら、どうぞ」
雪菜はそう言いながら、雪霞狼で首筋を切った
「ひ、姫柊?」
「先に行ってるぞ」
零はそう告げると、虚空に“スキマ”を展開し、その中に入った
「.....ありがとう、姫柊」
「お礼なら四聖様に」
古城は、本能の赴くままに雪菜の首筋に牙をたてた
一方そのころ久遠は
隠れて久遠を監視していた神楽坂莉琉と押し問答をしていた
「久遠、吸いなさい」
「莉琉、君は何を言ってるのかわかってるの?」
莉琉と久遠は、ずっとこの問答をしていた
「隠れて見張ってたのは謝るわ。でも」
「完全空気な俺氏」
羣雲は部屋の隅っこで式神を量産している
「.......いいんだね?」
「ええ、良いわよ」
久遠は莉琉の首筋に、控えめに牙をたてた
キーストーンゲートにて
「さあアスタルテ、あの忌まわしい鎖を引き抜くのです!今こそ、この島に裁きの鉄槌を....!」
「そこまでだ、オイスタッハ」
突如として要石の上に零があらわれる
「邪魔をしないでいただきたい、獅子王機関の四聖。いや、真の零番目の真祖よ...!」
「......さっき俺も血を貰ってきた。伴って、眷獣も手にいれた」
「な、なんですと...!?」
「お前に勝ちはない....全ては零に始まり、零に終わるんだ!」
そのとき、オイスタッハの後ろから声が轟く
「ここから先は、
それは、零がよく知る真祖の声だった