サラザール・スリザリンの憂鬱   作:サラザール・スリザリン

6 / 6
続いたぜ。

前回押し付けがましく評価をお願いしたら、まさかのいきなり7点台前半!
と思ったらすぐに7.80に!!
評価者は10人を超え、お気に入りももう直ぐ三桁に!!!
しかも、日間ランキングをあさっていたらまさかの日間ランキング(加点式)25位!!!!

ビックリマークの洪水です。
高評価ありがとうございます。


第6話

今、私は一年の魔法薬学の教室に入るところである。

それにしても、なんで地下牢なんかで授業などしているのだろうか。

教授は変わるものだし、スリザリン差別ではないのだろうが、いくらなんでも危険である。

調合に失敗して有毒な気体が出たらどうするのだろうか。

私がいた頃は換気しやすい城の隅にある教室でやっていたのだが。

そのおかげで授業開始に遅れてしまった。

いくら通り抜けられるとはいえ、なんの目印もなしに地面に潜ろうとは思わないのだ。

 

 

教室に入ると、早速ハリー・ポッターが立たされている。

さすが天災と同じ臭いだ。

少しは大人しくできないのだろうか。

どうせ何か反抗的な態度をとったのだろう。

 

む、あの教授、どうも複雑な目をしている。

ハリー・ポッターに愛憎どちらも持っているようだ。

どうやら対応に困っていじめているらしい。

今のホグワーツなら校長につぐ実力者だと見えるが、対応が子供並みである。

好きな子をいじめる子供とあまり変わらない。

スリザリン寮監として失格である。

 

それにしても、

 

「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね。」

 

なんてマグル出身の一年生初授業が答えられるとは思えない。

純血であり、今まで魔法界で過ごしてきた生徒なら知っていてもおかしくない。

しかし、さすがにホグワーツ創立当時でも初回の授業でそんなことを知っている生徒は珍しい。

もっとも、珍しいというだけでどの寮にも予習する生徒が数人はいたし、純血がほとんどのスリザリンか勉強好きのレイブンクローなら三分の一程度の生徒が答えられた。

そういう意味では彼はその名声ほど勉強熱心ではないということはできる。

とはいえ、今のホグワーツに答えられる一年生などほとんどいないだろうが。

 

しかし、ゴドリックとヘルガは九割九分九厘答えられないだろうし、あまり偉業とは関係ないのだろう。

私とロウェナが必死で知識を増やし様々な魔法や理論を考え出す一方で、ヘルガはその性格から平等さを求めて制度改革をし、そんな3人をあざ笑うかのようにゴドリックは興味本位で事件に首を突っ込みなんとなく解決していくのだ。

挙げ句の果てに、自分で起こした大事件を自分で解決してもてはやされる始末である。

 

む、その時他の3人はどう思ったかだと。

 

もはや慣れすぎて何も思わなかった。

 

それはともかく、今の教育の杜撰さでこの問いに答えるあのグリフィンドール生は優秀である。

おそらく、創立当時の教師陣で教えれば世界有数の学者にもなれるだろう。

もったいないものである。

 

 

そんなことを考えていると、ハリーポッターがこんなことを言い出した。

 

「ハーマイオニーがわかっていると思いますから、彼女に質問してみたらどうでしょう。」

 

とうとう教授に口ごたえをしてしまった。

まあ、私にとっては喜ばしいことなのだが。

こういう短気なところも奴にそっくりである。

勝負に勝つためなら全力で事にあたるスリザリンの寮監に口ごたえなどすれば、減点されるのは目に見えている。

そもそも、どんな教授が相手でも、口ごたえをして得になるわけがない。

やはり考えなしである。

 

案の定、すぐに減点された。

グリフィンドール生であるのに、勇気と無謀の違いも知らないのか。

いや、グリフィンドール生だからこそかもしれない。

ゴドリックはどんなことでもうまくいかせる才能があった。

彼に無謀なことなど何一つなく、勇気と無謀の違いは皆無。

そんな奴を見習えば、勇気と無謀の違いなど全くわからなくなるだろう。

例え同じ臭いとはいえ、ゴドリック・グリフィンドール本人とは天と地、月とすっぽん。太陽とミジンコの差なのだ。

あんな奴と同じように生きていくことなど誰にも出来はしない。

とはいえ奴の偉業もかなり忘れ去られている今、これから七年の学校生活の中でどこまで学べるかは本人次第であろう。

 

 

その後は特に事件もなく終わった。

 

いや、まぬけな生徒が調合を間違えた薬をそこらじゅうに撒き散らかしていたのは事件かもしれない。

何しろ鉄の大鍋を溶かす薬だ。

身体中に被ったのに、たかがおできで済んだのは奇跡である。

それを見て瞬時に原因を看破する教授もなかなかに優秀であった。

この博識さは、今のスリザリンの寮監としては上出来だ。

 

それにしても、あの薬をかぶった生徒はいい目をしていた。

あれは、やるときはやる目だ。

英雄にはなれなくとも、その英雄譚の端で地味に重要なことをやってのけることが多い。

ああいう生徒がもっと増えればホグワーツもよくなるのだ。

さすがに、あんな大失敗をやらかすのは御免被るが。

 

 

そんな小さな事件もあるにはあったが、その他は今のホグワーツでは変身術に次ぐかなりまともな授業だった。

贔屓が多いせいで生徒受けがいささか悪いのは難点といえば難点だが、本当に魔法薬学を理解して好む生徒にとってはかなりいい授業であった。

初めのハリー・ポッターに対する対応とは大違いだ。

教授の評価も上方修正しよう。

後はあのスネイプという教授が、どれだけ早く子供を卒業し、贔屓をやめ、生徒に心を開けるかが鍵である。

特に贔屓だ。

ああいう行動こそが我がスリザリンの退廃を助長するのである。

それが無くなれば、私もスリザリンに関しては安心できる。

 

どうやら、久しぶりに将来への期待を感じられそうだ。




高評価が嬉しかったので・・・


続く!!


断言してみました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。