由緒正しき羽衣一族   作:SS教

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写輪眼を手に入れた、が!

 

とうとうオレの姓名が明らかになった。

なんと、千手とうちはを分家とした宗家ではないかと言われた羽衣一族だったのだ!

この話は六道仙人の名前が"ハゴロモ"である事から結構信憑性があるのだ。

フッ、やはりオレは転生オリ主だったか……。

 

そして!

期待を込めて今世のお父さんにご先祖様とか血継限界の事とか聞いた結果!

 

『……特別に生まれさせてやれなくてごめんなぁ』

とか申し訳なさそうに言われたぁ!?

 

なんか期待してた反応と違うんですけど?

何故それを知ってる、とかの反応を期待してたんですけど!

 

ちくせう!チートつけ忘れた神様とっとと来いよッ!

このままじゃオレ十尾に蹴散らされる"モブA"で生涯終えちゃうよ!

 

 

 

血筋はともかく秘伝忍術とかは無いと知り、オレはひたすらチャクラ量の増加に専念した。

チャクラが増えれば影分身の経験値倍増で努力の天才(笑)になれるからだ。

 

そんなこんなでだいたい三年くらい経った。

 

 

 

現在、木ノ葉隠れはお祭り騒ぎである。

その理由は木ノ葉と雲隠れの戦争が回避されたからだ。

道行く人々の話し声が勝手に耳に入ってくる。

 

「いやぁ、さすがダンゾウ様だな!」

 

「ああ、相手にやられた手でそのままやり返すなんて二代目様顔負けの策士(卑劣)っぷりだぜ」

 

「ホントホント、おらぁあの人の事誤解してたよ。まさか日向一族の為に子飼いの部下を向かわせるなんてなぁ……」

 

「あっ、俺も。てっきり「ワシが木ノ葉だ!ワシの為に死ね!」とか言う人かと!」

 

「オレもオレも!」

 

……話を聞くと、どうやら本来死ぬ筈だったネジパパを生かすためにダンゾウ配下の"根"の者が雲隠れの人柱力と戦って死んだらしい。そして部下が死んだ事を利用して雲隠れに同じ要求(殺した者の身柄の引き渡し)をした結果、雲隠れは賠償金を払って戦争回避。木ノ葉大勝利である。

お陰でダンゾウの株は爆上げ、五代目火影はダンゾウ様♡ムードである。

 

……ヤバくない?原作と全然違うんだけど。

なんでダンゾウがそんな良い人キャラになってるの?もはやDANZOUじゃん!

「ワシこそが木ノ葉」の二代目卑劣様はどこいった!?

 

……たぶん転生者かオリキャラだな。転生オリ主はオレだからありえない!

以後警戒しよう……。

 

 

 

森やら演習場やらに行く許可をもらったオレは限界まで影分身し、ひたすら沸遁の特訓(無駄な努力)をやり始めた。

始めは全く出来なかったが、六道仙人の血のせいか火遁チャクラと水遁チャクラを混ぜて一瞬だけ術を発動できるようになった。

フッ、やはりチートはすでに我が掌中にあったか……。

 

 

 

夜中、ふと胸騒ぎがしてオレは家を出た。

その時間帯はお父さんも寝ている時間だったのが幸いだった。

 

外は静まり返っていた。

しかし、オレにはそれが静かすぎてまるで造られたもの(・・・・・・)のように感じられた。

 

「この時期と言えば……うちは大虐殺かッ!ボーナスタイム!」

 

思い至ったオレは屋根に飛び乗り、うちは一族のいる区画まで最短距離で向かった。

万華鏡がオレを待ってるぜ!

 

 

 

「グアぁああッッ!!!」

 

「フッ、他愛もない」

 

現在、オレは赤ポストの影に隠れながら面の男(オビト)のうちは虐殺を覗いている。

ヤバかった。しょっぼい感知水球を作って察知できなかったらあそこの死体の仲間入りしていた。

今更ながらメッチャビビってます。

ちょっと無謀だったかな……?

 

ギロッ

 

突如、なんの前触れもなく仮面の奥にある暗く澱んだ瞳がこちらに向けられる。

ヒェエエ、バレた!?

 

オレは全力で口を塞いで目を閉じた。

 

「……」

 

「……気のせいか?」

 

そう言ってオビトはそのまま立ち去った。

怖ぇえ。次やられたらショック死する自信あるわ。

 

オレはオビトが完全にいなくなったのを感知水球で確認し、死んだうちは一族の男に近寄ったところで最悪の事実に気づいた。

 

ーー写輪眼移植するなら自分の眼を抉らなきゃいけないじゃん……!

 

ああああ、しまったぁあああ!

目潰しとか現代人にはハードルが高すぎるじゃん!

というかそもそも移植したら普通の眼に戻せないからバレるわ!

……なんでオレはこんなんばかりなんだぁあああアアアッッ!!!

 

 

 

その後、オレは手近な写輪眼を二つ持って帰ったが幼児ゆえに保存する手段がなく、3日で腐臭がし始めたので庭に埋めた。

あーあ、せめて口寄せ動物がいればイタチのカラスみたいにできたのになぁ……。

 

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