オーバーロードとカルデアの神機   作:Shiva

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漆黒の剣には生存してもらいました。
ん?何故って?そりゃぁオリ主が活躍する場所があまりないからだよ…( ˇωˇ )


9話 賢王との遭遇〜不意打ち阻止

は早朝にカルネ村村を出発し、目的の薬草がある場所にきた一行は鬱蒼と茂っている森の中にいた。

 

「では、これから散らばって薬草を取っていただきます。もし途中でモンスターに遭遇した場合は極力戦闘を避けて逃げてください。特に森の賢王とは絶対にですよ」

「森の賢王とは?」アインズはユグドラシルでも聞いたことのないモンスターの名前に興味を持った。

 

「森の賢王というのはこの森一帯を何百年も縄張りとしている伝説の魔獣のことですよモモンさん。賢王は鋼のような体毛を持ち、尻尾は蛇だそうです」

「ふむ…それは強そうですね。もし賢王に遭遇してしまった場合は私とセラさんで殿を務めましょう」

「確かにモモンさんとセラさんなら賢王と戦っても生き延びそうですね!」

皆がウンウンと頷いた。

「そうですね、生きてればいいですけど…」

そう言いながらアインズは賢王に遭遇するために密かに《伝言/メッセージ》を使うのだった。

 

一時間後に集合することに決め、各自散らばった後。アインズとナーベラルは森の奥に進んでいった。

しばらくするとアインズが止まり辺りを見回して言った。

 

「そろそろか…いいぞ、出てきて」

「はーい!」

「っ!誰だ!」ナーベラルが声の主の方へ詠唱しようとして、慌てて止める。

「アウラ様!?」

「そーだよナーベラル。もー危ないなぁ」

「これは…失礼しました!」

「良く来てくれたなアウラよ。それで準備は整ったか?」

「はいっ!アインズ様。森の賢王とかいうやつをアインズ様にけしかける準備はできています」

「そうか、良くやってくれたぞ、では今から頼む」

「わかりました!では後ほど」

そう言ってアウラは木々を飛び移って奥へ消えていった。

 

「あの、アインズ様。失礼ながらどうしてアウラ様を?」

「あぁ、アウラを呼んだのは賢王をこちらにけしかけようと思ったからだ。使えるやつだったら配下にしてもいいしな、賢王の名は私達の名声に繋がるだろう」

「アインズ様の深淵なるお考え。感服致します」

「よい、そろそろくるぞ」

 

アウラの行った方の奥から何かが走り抜けてくる音がし、

こちらへ向かってくるのがわかった。

その物体はちょうど木の影までくると響くような声で言う

「某の眠りを妨げたのはそなたたちか。大人しく逃げ出せば命まではとらないでござるよ」

「ござる…?」

「そら、どうするでござるか?某もそこまであまくはないでござるよ?」

「あぁもうわかったからさっさと姿を見せろ」

「なんと、某の姿を見ても驚くなかれよ!」

 

すると影から巨大なハムスターが出てきた。

「…もしかしてお前の種族はジャンガリアンハムスターとか言わないか?」

「おぉ!某の種族を知っているでござるか、お主某の仲間がどこかにいるか知らぬか?某も子を成さぬと生物として失格なのでござるよ…」

「いや、すまないが知らない」

「そうでござるか…。では気を取り直して逃げ出さないのなら戦うでござるよ!いざ尋常に勝負でござる」

「はぁ…期待はずれだ、スキル《恐怖Lv.1》」

グレートソードを1本抜き賢王に向けてスキルを放つ。

すると賢王は全身の毛を逆立たせ、お腹を見せて降伏した。「参ったでござる!某のまけでござるよ」

「はぁ…賢王よ、命は取らないから私の配下にならないか?」

「おぉ!命を助けてもらったからには某、忠義を尽くさせてもらうでござるよ殿!」

「殿っておまえなぁ…まぁいいや、行くぞ」

 

すでに薬草を摘み終えて、集合していたペテル達とセラフィスはなかなか帰ってこないモモン達を心配していた。

「モモンさんなかなか帰ってきませんね…もしかして賢王にっ!?」

全ての事情を知っているセラフィスは

「まぁまぁ彼はそんなヤワじゃないですから、もうすぐ戻ってきますよ」と彼らを宥めていた。

すると、森の奥からモモンの声がした。

「いやー、すいません。遅れてしまいました」

「モモンさん!心配しました…よ…って賢王!?」

ペテル達はモモンの隣にいた賢王に恐怖し、身動きがとれないでいた。

「あぁ、皆さん心配しないでください。これは私が支配下におきました」

「そうでござるよ!今は某殿に忠義を誓う身、襲ったりしないでござるよ」

するとやっと安心できたのか皆がまじまじと賢王を見る。

「それにしても凄いオーラを感じますね!」

「え」

「うむ、深い知識を持った目であるな!」

「えぇ!」

アインズは自分がおかしいのか、この世界がズレているのか不安になり、ナーベラルにも聞いてみる

「ナーべよ、こいつどう思う?」

「強くはありませんが、力強い何かを感じます」

「そ、そうか…セラさんは?」

「ジャンガリアンハムスターだなこれ」とセラフィスは笑う

「良かった…どうもズレているっぽいですね」

アインズは自分がズレてい無かったことを安心したのだった。

 

アインズ一行はその後は何もなく無事にエ・ランテルへと帰ってきた。

ハムスケと名付けた賢王に乗ってきたアインズは、人々から畏怖と尊敬の視線を受けてむずむずしていた。

 

冒険者組合まできた一行はハムスケを組合で登録するアインズと、薬草をンフィーレアの家に積みに行くセラフィス達に別れた。

モンスターを登録するにはお金を払ってアイテム念写による写真をとるか、絵師が無料で直接モンスターを描くかに分かれており、アインズはお金をケチって絵師に書かせていた。

 

セラフィス一行はンフィーレア家に着くと、ンフィーレアに指示されて裏口から倉庫へと回り薬草を積んでいた。

「ふぅ…やっと終わりましたね」

「お疲れ様です、ではこれで依頼は達成ですね、あとは組合に報告するだけですが…」

 

すると突然今まではしなかった声が話しかけてきた。

「はぁーい、ンフィーレアちゃん、迎えにきたよぉ」

セラフィスはンフィーレア達を後ろに隠し、影から出てきた女と向き合う。

 

「君は誰かな?ンフィーレア君に何か用があるようだが」

「んふふ…真っ白だね君ぃ、でも今はどうでもいいや、その後ろに隠してるンフィーレアちゃんを渡してくれない?渡さないなら殺すけど」

そう言って殺気を全開にして向けてくる女に恐怖するペテル達とンフィーレア、しかし殺気を受けても何も感じていないセラフィスは

「殺すねぇ…やってみなよ」

セラフィスは手を広げて待つ。

 

「んー?そんなに死にたいなら、殺してやるよ!」

女は腰のスティレットを抜くと、音を置いていく程の速さでセラフィスへと接近し、その胸に突き立てる。

しかし突き立てたスティレットは胸には刺さらず手前で止まってしまった。

「くっ!なんで掴めんだよ!」

セラフィスからしたらスローモーションに見えていたその一撃を、セラフィスは摘んで彼我の力量を分からせることにしたのだ。

 

「わかったか?お前じゃ私には勝てんよ。大人しく…死ね」

セラフィスはスティレットを離すと、6割くらいの力で鳩尾に掌底を打ち込む。

神速の掌底は女の鳩尾へと吸い込まれ、勝負はあっさりとついた。

女は鳩尾に凄まじい衝撃をくらい意識を落とす。

「よし、加減出来たな。大丈夫か?皆」

ンフィーレア達は目の前の出来事に驚かされ、口をパクパク開けていたが自分達が助かったことに安心してへたりこんだのだった。

 

 

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