お気に入りしてくださる方が段々増えてホクホクです。
さてカジットさんには早々とやられてもらいました。
そして今回はオリ主が頑張りました!
墓地に続く門がある壁には数人の兵士がいつもの様にアンデッドが増えていないか監視していた。
「今日も特に何も無かったな」数人の中で一番若い男が言う。
「まぁここ数年間はアンデッドも大人しかったしな。仕事にならないのはつまらないがこれでいいんだよ」
年配の男がそう言って見張り所から墓地を見渡す。
「ん?…あれはなんだ」年配の男が指さす。
仲間もそれを聞いて見張り所から男が指差した方を見る。
すると墓地の中を巡回していた2人の男が必死に逃げてくるのが見えた。
「なんだあいつら…おーい、どうしたんだ?」
1人が問いかけたが男達は聞こえていないようで、門まで逃げてくると閉じている扉を叩いて叫んだ。
「開けてくれっ!早く!」
仲間達は危険な雰囲気を感じ取り、門を開ける。
門が完全に開くまで待てない男2人は隙間から這い出て来た。
仲間達は2人に駆け寄り何があったのかを聞く。
「一体どうしたんだ!?」
男の片割れが息も絶え絶えに言う。
「はぁ…はぁ…。アンデッドが…アンデッドの大軍が都市に向かってくる!」
「何?そんな訳ないだろ。さっきまで何もなかったんだぜ?」
すると見張り所に残っていた1人が叫ぶ。
「や、やばい!アンデッドの大軍が来てるぞ!」
先程まではアンデッドの影さえ無かった墓地には数千体ものアンデッドが明らかに都市の方へと向かってきていた。
墓地へと向っていたアインズとナーベラルとついてきたハムスケの前にセラフィスが転移してきた。
「セラさんっ!?どうして転移なんてしてきたんですか」
「いやはやアインズ君達が速すぎて追いつけそうに無かったからね、転移させてもらったよ。それで墓地に行く前に提案なんだが、さっさとカジットとやらだけを殺って、アンデッドは都市の前まで持ってこないかい?」
「都市の前で圧倒的にアンデッドを屠ることで一気に名声を得ようということですか?」
「そういう事だ。ズーラーノーンは私がやってくるから、アインズ君達は上手くアンデッド達を誘導して都市前まで釣ってくれ。都市前には組合長に用意させた冒険者や兵士が居るはずだ。そこで思いっきりアンデッドを叩くよ。あ、もちろん市民には被害を出させないように上手くやろうね」
「わかりました。ではセラさんは墓地の奥へ、私達はアンデッドを引き付けます」
「では行動開始だ」
アインズから教えてもらった位置へと転移したセラフィスは霊廟のようなところへときた。
その入口には黒いローブを羽織った男が6人程で赤いローブを纏った年老いた男を囲んで何やら呪文を唱えているのを見つけ声をかける。
「やぁ、月が明るいね」
突然現れ声をかけてきたことに驚いた周りの男の1人が真ん中の男の名を呼びどうするかを請う。
「カジット様どう致しましょう」
「はい、馬鹿なの確定」名は知っていたのだがあえて言ってみた。
カジットと呼ばれた男は舌打ちし、セラフィスを見て目を見開く。
セラフィスは不可視化していた翼を可視化し、大きく広げていたからなのだが、その美しさに見とれていたようだ。
「っ!お前は何者だ。一体何のようでここに来た」
「理由は1つ。お前達がアンデッドを操っていたとの情報を得たので滅ぼしに来たってわけ。だから…大人しく死ね」
セラフィスは虚空、正確にはアイテムボックスからだが、一振りの剣を取り出す。
セラフィスがギルド仲間と協力して戦った、天使型ワールドエネミーからドロップした《世界級/ワールドアイテム》に匹敵する剣【Ciel Sanctuary/天空聖域】は天使系の種族しか使えないにもかかわらず、能力は鋭利さ、強度、軽さに於いて最高値を誇り、神聖属性攻撃に特化した武器だ。
セラフィスはその両刃剣を構えて、言う。
「10秒だ、10秒だけ待ってやる。その間にお前らの本気を見せてみろ」
「舐めおってからに…いでよ!スケリトルドラゴンよ、奴を潰せ!」
地面から這い出てきた骨のドラゴンはセラフィスを踏み潰そうと前足を叩きつける。
「そんな雑魚が本気かぁ!!」
セラフィスは前足が叩きつけられる前に構えから逆袈裟に斬る。
神聖属性特化の一閃はアンデッドであるスケリトルドラゴンを難無く2つに分断し、なおも衰えない威力は後ろの霊廟の屋根の先をも分断した。
「な…なんだと…わしのスケリトルドラゴンが…一振りで…」
カジットとその周りの男達はあまりの威力に呆然とし、動けなかった。
「…興醒めだ。秘密結社だとか言うから、少しは強いのかと期待した俺が馬鹿だった…雑魚め」
セラフィスの容姿は普段の純白の髪から真っ黒に変わり、蒼かった両眼の片方は紅く染まっていく。
「ひっ!お前は一体…」
「俺か?…俺は天使で堕天使だ。さぁ終わりだ、さようなら己の弱い事を後悔しながら逝け」
セラフィスは呆然と立ち尽くしたカジット達に無慈悲の一撃を放ったのだった。
セラフィスがカジット達を葬ったその時、アインズ達はちょうどエ・ランテルの前まで戻り、組合長の率いる冒険者達に合流した。
「本当にくるのか?モモン君!」
「えぇ…来ていますよ確実に」
そう言ってアインズはあらかじめ誘導していたアンデッド達を指差す。
その数、数千体にも及ぶアンデッドの大軍にミスリル・金・銀・銅の様々な冒険者達は驚いたり、恐怖したりした。
「あんなの…全部やれるわけねぇじゃねぇか!」
どこかの冒険者が叫ぶ。
「別にあなた達がやらなくて結構ですよ。私とナーべだけであれはほぼ片付けられますから、あともう一人くれば問題無いですし」
アインズの言い方に、怒った冒険者が怒鳴りつける。
「銅如きが調子のってんじゃねぇ!引っ込んでろよ!」
「ならお前がやるというのか!?お前があの大軍を全て片付けるとでも言うのか!!」アインズは少しだけ怒鳴った冒険者に本気の殺気を当てて言う。
「な、なんだよ…」本気の殺気を当てられた冒険者は尻すぼみになっていった。
「…すいません。少し熱くなりました。これから私とナーべで突撃します。組合長達は私達が撃ち漏らしたアンデッドをお願いします」
アインザックもアインズの殺気に当てられたのか、すこし呆然と了承する。
「あ、あぁ。わかった」
「では」
アインズは背中の2本のグレートソードを抜き放つと、凄まじい速さでアンデッドの大軍に突っ込んでいく。
ナーベラルは《飛行/フライ》を使い、アインズについて行く。
2人とも銅とは思えない実力を垣間見た冒険者達はアインズ達の動向を固唾を飲んで見守る。
アンデッドの大軍に突っ込んだアインズはグレートソードを回転させながらアンデッドを吹き飛ばしていく。
ナーベラルは上空から《電撃/ライトニング》を連発し、アンデッドを焦がしていく。
2人は次々と向かってくるアンデッドを諸共せず、蹴散らしていく。
その様は英雄の如き戦い振りであり、見るものを魅了していった。
「いやー遅れた遅れた!あ、組合長、私も今から行ってきますね」
「なっ!いつのまにいたのかセラ君…って君その髪と眼は!?それにその翼はっ!?」
アインザックの質問を聞かず、セラフィスはアインズの元へ飛んでいった。
「アインズ君ーお待たせ」
「セラさん…って何《堕天》とその剣まで使ってんすか」
「いやー、テンション上がっちゃってさー。まぁ、英雄っぽくね!?」
「はぁ、まぁいいですけど、あくまで人間の範囲で戦ってくださいね。堕天使うとテンション高くなるのか…」
「おっけー。じゃぁやるぜ!」
セラフィスが加わり、更に制圧力の上がった3人は数千体もいたアンデッドをほぼ全て片付け、後ろに待機してい冒険者達だけでなく、騒ぎを聞きつけ見に来ていた市民までも魅了するまさに英雄の戦いをしたのだった。
オリ主のメイン武器登場しました。強くしました、えぇ…。
【Ciel Sanctuary/天空聖域】
・両刃剣
・性能はワールドアイテムに近い
・神聖属性特化
能力は順次追加するかもしれませんね。
何か加えてみたいユニークな能力とかあったらコメントにどうぞよろしくお願いします。
オリ主は善の状態の天使と、狂気の状態の堕天使のVer.があります。設定の細かな所は後ほど詳しく。