オーバーロードとカルデアの神機   作:Shiva

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記念に特別編も書きたいと思っているので、楽しみにしてくださると嬉しいです( ˇωˇ )


20話 愚物

王国の一角にある立派なお屋敷の一室に一人の中年の男がいた。

彼の名はブライス・オルミデ・スナイダー、伯爵であり王国貴族である彼はあることを考えていた。

 

「確かセラと言っておったな…彼奴めあそこから出ていくまでずっと儂を睨んでおった…えぇぃ!なんて腹立たしいことか!冒険者の分際で貴族に歯向かいよって…どうしてくれようか」

ブライスがそんな事を考えているとドアをノックする音がなり、通すと黒のスーツをきた若い男が入ってきた。

「おぉ、来たか。それでセラという男がどのようかわかったか?」

男は膝を折って礼をした後、説明し始めた。

「はっ、まず王国で3番目に出来たアダマンタイト級冒険者であり、かなりの人格者だそうで民にも人気があります。そして実力は英雄級であの“蒼の薔薇”が全員でかかっても勝てないだとか」

「ふむ…それで?」

「人間関係ですが、同じくアダマンタイト級冒険者の“漆黒”モモンと仲が良く、ほぼ彼と行動を共にしているそうです。さらに奴隷として売られるところだった子供を2人世話しているそうでたまに王国を出回っているとの事です」

「子供か…使えるか?良くやってくれた、引き続き情報を集めろ。そして“八本指”とも連絡を取れ」

「分かりました。では失礼致します」

スーツをきた男は退出していった。

「くくく…見ておれよ絶望を与えてやろう」

ブライスは自分を馬鹿にしたセラフィスの絶望した顔を想像し歪んた笑みを浮かべるのだった。

 

 

大量にあった名指しの依頼を全てこなしたセラフィスは夕方、宿屋に戻りベットに寝転がっていた。

「あー…疲れた…身体じゃなくて精神的にだが」

ナザリックのふかふかベットとは比べられないがそこそこふかふかなベットに寝転がりしばらくゴロゴロとしていると、ゲートが開き中からリアとルカとシオンが出てきた。

「あぁ帰ってきたんだな、おかえり」

「あら、ただいまですわ。セラ様随分お疲れのご様子ですね」

「セラー!ただいまー!」

「セラさんただいまです!」

「やぁルカ、シオン。今日もナザリックは楽しかったかい?」

セラフィスは飛び込んできたシオンを抱きしめルカ達に聞いてみる。

「はい!全てが見たことが無いものばかりで綺麗ですし、モンスターは最初は怖かったけど、みんな優しくしてくれて遊んでくれました」

「あのねー、コキュートスが遊んでくれたの!おっきかったぁ!」

「ん?コキュートスがか、リアちゃんと見守ってたんだろうな」

「えぇ、コキュートスは力を完璧に押さえ込み、幸せそうに肩車とかしてましたよ」

「お前…あいつらにルカ達の事なんて言ったんだよ」

「え?もちろん…セラ様の子供と」

「おまっ!それ絶対アルベドに何か聞かれただろうが」

「確かにアルベドが食い気味で聞いてきましたわね」

「…まぁいいか、確かに親になってもいいと言ったのは私だからな」

「私は母親というものが体験出来てすごく幸せですわ」

「…お前が幸せなら良かろうよ…」

そんなほのぼのとした話を続けているとドアがノックされれ、宿屋の管理人がやって来た。

「セラ様、リア様。先程お手紙入った便箋の方が送られてきましたのでこれを…それでは私はこれで」

「手紙?わざわざありがとう」

管理人から便箋を受け取り、中を確認すると一枚の手紙が入っており、

『セラ、先日はすまなかったな。お詫びに今晩酒でも1杯どうだろうか、良かったら家に来てくれ』

とガゼフからの手紙だったようで、お誘いのようだった。

「ガゼフか、そうだな行くとするか。リアお前もついてきなよ。あ、でもあんま酒飲みすぎるなよ?」

「この子達のことはどうなさいますの?ってそんなぁ…久々にお酒たくさん飲めると思いましたのに…」

「セラさん、リアさん、僕達のことは気にしないでください。留守番は得意になりましたから!」

「シオンも待てるよ!」

「…すまないな二人とも、今度は一緒に出掛けるとしような」

セラフィスは2人の頭を優しく撫で、同じく仕事を終え、ナーベラルと共にナザリックへと帰省しているアインズに伝えたセラフィスは、リアを連れてガゼフの家へと行くことにした。

 

 

「セラ!よく来てくれたな。リアさんも今日はゆっくりしていってくれ」

「あぁ今日は私も酒を持ってきたからな」

「失礼しますわ」

ガゼフとセラフィスとリアは椅子に座って酒を飲み始める。

「先日は本当にありがとう、セラ。君とモモン殿のおかげで王は守られた…俺では守れなかった大切な人を守ってくれて本当に感謝している」

「ガゼフ…私は当然の事をしたまでだ。それにお前は弱くはないぞ、まだまだ成長出来るしな」

「はは、そうか…ならセラに鍛えてもらわねばな」

「あぁ、私は厳しいぞ?」

「あのぉセラさまぁ…お酒」

「リアは今日は3杯までだって言ってんだろう」

「そんなぁ…」

「リアさんはお酒に弱いのか?」

「あー…酒に弱くはない、寧ろめちゃくちゃ強いんだが…酒癖が悪くてだな」

「それは大変だな。ところで…セラは天使なのか?その、言えないなら聞いた俺が悪いんだが」

「あぁ、もしかしてこの前ラキュース達に見せてたの見えちゃってたか。まぁお前にも知ってもらって構わないが私は正真正銘天使だ。ほら、翼も」

セラフィスは席を立ち、不可視化を解いて翼をガゼフに見せる。

「…綺麗だな。あの時カルネ村でみた敵の天使が天使と言えない程だ」

「全く、世辞なんていっても何もでらんぞ」

「いやいや、セラの翼は本当に美しいな。戦いばかりで貴族のように美術品を見ていた訳でもない俺でもわかる」

「セラ様の翼は王国にある絵など比較にならないほどの美術品といっても差し支えませんから!」

「リアまで…」

「なぁセラ、どうして天使のお前が冒険者としているのだ?」

「私は…そうだな。この世界で冒険がしたかったんだな。仲間を作って、強い敵と戦い、未知の領域に到達する。そういうのに憧れてたよ。まぁ実際は金を稼ぐ仕事に変わりないが」

「なるほど。いつかは俺も仲間になれるといいな」

「お前ならばなれるよ、そのうちな」

 

そんなこんなで2.3時間程飲み明かした後、ガゼフから見送られセラフィスとリアはルカとシオンの待つ宿屋へと帰る。

「ただいまー。ルカ、シオン?」

「セラ様、おかしいですわ、あの子達の気配がありません」

「勝手に出ていっただと?…いやそんなまさか…ん?これは…」

セラフィスは壁ににナイフで止められていた一枚の紙を見つけ、読む。

「子供達は預かった。助けたければ一人でここに来い」

紙には場所が書いてあり、どうやら都市のはずれにある所のようだった。

「セラ様、下僕達にすぐに連絡を。こんなことをする劣等種など塵も残さず殲滅致しましょう」

今にも妖鬼としての角が出てきて後ろから赤黒いオーラが出始めているリアを手で制し言う。

「お前はアインズ君に連絡しておけ、誰がなんの目的でやったかは知らんが私一人でやらせてもらう」

「ですが!…分かりました。ではアインズ様へと状況を伝えるため一度ナザリックへ戻ります」

リアがゲートでナザリックへと行き、セラフィスは静かに怒りを沸騰させながら目的の場所へと向かったのだった。

 

 

 




オリのモブ悪役でました。
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