村長の家で、周辺の情報を教えてもらったアインズ達は家を出た。
「モモンガ君、さっきの自己紹介私は気にしないから。」
「セラさん、すいません。ギルドの名前勝手に使って…」
「いや?君がアインズと名乗りをあげた意味くらいは分かってるつもりだし、君はギルド長だから、皆も笑って許してくれるさ」
「帰ったら守護者達にも伝えなきゃな…ん?どうしたアウラよ。ほう…わかった、お前達はそのまま待機してなさい。」
「モモンガ君?」
「セラさん、どうやら50人程の馬に乗った人間がこちらに向かってきているらしい。」
「そうか…村長!実は今から兵士が50人ほどこちらへ向かってきているそうですので、村人を広い家に集めていてください。」
「わ、わかりました!」
村長は慌てて呼びかける。
-「隊長!村へ着きます!」「争った後が有るが…全員止まれ!」
村の前で待ち構えていたアインズとセラフィスの前に、隊長と呼ばれた男が馬を降り向かってくる。
すると、村長が「アインズ様、あれはおそらく王国戦士長です。」
「あれが…こんにちは、ガゼフ・ストノローフ殿。私はこの村を助けたアインズ・ウール・ゴウンと申します。アインズと呼んでください。」
「アインズ殿は魔法詠唱者か?」
「えぇ、そして隣の彼は私の友人でセラフィスといいます。」「よろしくガゼフ殿、私の事はセラと呼んでくれて構わないよ。」
「あぁ、セラ!私のこともガゼフと呼んでくれ。それで、2人がこの村を助けたのだな、本当にありがとう。おかげで私の力が及ばない所も助けることが出来た。」
「いえいえ、私達は旅をしているものでして、この村が襲われていた所にちょうど通り掛かったという訳です。」
「そうだったか。村長、すまないが広場で少し休ませてほしい」
「えぇ、ではこちらへどうぞ」村長が案内する。
その時、アインズはアウラから新たに村を囲っている者達がやって来たことを伝えられた。
「ガゼフ殿。ちょっといいかな?」
「なんだろうか、アインズ殿。」
「実は、貴方方がこの村へ来たあと、村を囲んでいる人がいるのですが、何か心当たりはありますか?」
「何っ?…すまないが、狙われる身だからな…アインズ殿、セラ、どうか私に雇われてくれないか?望む報酬を出そう。」
「私は結構です。貴方が呼び込んでしまった厄介事は貴方が解決するべきでは?」とアインズは冷たく言い放つ。
「私は、その依頼受けよう。」「セラ!」「セラさん!」
「ただし!2つ程条件がある。1つは謎の集団には私が1人で対応する事。2つは私達が王国に来た時、色々と便宜をはかってもらうという事だが、どうだろう。」
「あぁ、それで構わない。ありがとう、セラ」
-ガゼフの依頼を受けたセラフィスは、アウラの偵察により敵の方へ向かっていくことにした。
向かっていく途中、アインズが《伝言》で話しかけてきた。(セラさん…いったいどうするつもりですか?相手のレベルがわからない以上、多数の相手と戦うなんて無茶し過ぎです!)
(心配するな。アインズ君、アウラが見た所全員が20くらいの雑魚だ。1人だけ30がいたが大した差ではない。ちなみにガゼフは35らしい。)
(…相手が何を使うかわからない以上は、ちゃんと警戒してくださいよ)
(わかっている。まぁ見ていなさい。)
敵と対峙する前に翼を不可視化し、敵と向かい合う。すると相手の隊長らしき人が問いかける。
「誰だ…ガゼフ・ストノローフの仲間か?」
「ごきげんよう、皆さん、私は旅をしているセラフィスという。それで私はあの村を守っているのだが、何をしにきたのかね?」男は不遜に笑い、
「お前に答えることはない。邪魔をするな、今なら楽に殺してやろう。」
「はぁ…雑魚が」
その一言で男は怒った。
「雑魚だと?その身の程知らず、後悔する事になるぞ!お前達!天使を召喚しろ!」
周りの男達は魔法詠唱者で天使を大量に召喚していく。
「上位天使だと?お前達、いったいどこまで召喚出来るんだ?」
「お前はそこで死ぬんだ、関係ない。やれっ!」
一斉に天使達がセラフィスに突撃する。
「全く…話も聞けないとは。」そんなことを呟きながら
漆黒の剣を出し、横一閃にする。
すると天使達は瞬く間に消えてしまった。
「…一撃だと?ふん。もっと天使を召喚しろ、攻撃の手を緩めるな!」次々と召喚されては突撃する天使を、一薙で消滅させていく。
「雑魚はどうでもいいから、お前達の最高を見せてくれよ。」
「っ!監視の権天使よ、やれ!」命じられた権天使はメイスでセラフィスを叩きつけようとする。
「お前も弱いな…」叩きつけられるメイスを簡単に剣で弾くと、手をかざして唱える《ブリリアント・レイ》」
光り輝く光線が天使を貫きそのまま消滅させた。
「くっ!まだだ!最高位天使を召喚する!お前達時間を稼げ!」懐から出した青白い光を放つ結晶を取り出し、掲げる
「最高位天使…?熾天使級か?まぁいい、待ってやるから早く出せ。」
「なめやがって、今見ていろ!降臨せよ、威光の主天使!」
「…えー…」
「ふははは!!恐れ戦け!わかるぞ、お前が恐ろしいと感じるのが!今なら苦痛なく殺してやろう。」
「…はぁ、それが最高位なんだな?わかった。お前らの実力はよーくわかった。」
「遂におかしくなったか!やれっ!《善なる極撃》を放て!」
主天使が詠唱し、光の柱がセラフィスに落ちてくる。
が、しかしセラフィスは柱の中でも余裕で立っていた。
「何故だっ!なぜ効いていない!もう一度だっ!もう一度《善なる極撃》を放て!」
「期待して損した。もういい、天使諸共消えるが良い。《真なる極光》」セラフィスが唱えたのは第9位階魔法で範囲魔法だった。
空から落ちてきた極大の光の柱は、天使諸共男達を葬り去った。
そして、隊長と呼ばれた男、ニグンは名を名乗ることなく、この世から消え去った。
ニグンさんに可哀想な事したかも( ´・ω・`)