セラフィスの鏖殺を、アインズとガゼフは魔法で見ていた。
「何という力だ…アインズ殿、彼は人間ではないのか?」
「えぇ、彼は最強の天使ですから。ガゼフ殿、彼は天使である事を隠しています、ですからこの事はご内密に。」
「あぁ、了解した。」そして翼を不可視化したセラフィスが帰ってきた。
「ただいまー」
「おかえりなさいセラさん。遊んでたのはいいけど、1人くらい捕虜にしなかったんですか?」
「あ…、あまりに弱すぎて全滅させてしまったよ。」
何でもなかった様に言うセラフィスにガゼフは、
「ありがとう、セラ。おかげで助かった。約束はちゃんと果たさせてもらう。」
「あぁ、よろしく頼むよ。」
-村の安全がわかったガゼフ達は王国へ帰ることにした。
「アインズ殿、セラ。本当にありがとう。」
「そのうち王国へ行くだろうから、その時はよろしく。」
「あぁ!では、失礼する。行くぞ!」ガゼフは兵を率いて帰っていった。
それを見送ったアインズ達は村長を呼び、
「村長、今後もこういった事があっては私達も心配だ、だから私達の拠点にここをしてもよろしいかな?」
「それは…この村を守ってくださるアインズ様達には感謝の言葉しかございません。どうぞ空いている家をお使い下さい。」
「では後日に私の下僕をここに送るので、その時にまた。」
そう言って、アインズ達は帰ることにした。
-セラフィスは《伝言》でアウラを呼び、
「良く見張っていてくれたね。もう帰るから先にお帰り。」
とアウラの頭を優しく撫でてあげる。
「えへへ…」凄く嬉しそうだった。
「では、お先に帰らせていただきますね!失礼します!」
そう言って元気よく走っていった。
「…アウラは可愛いね、アインズ君」
「えぇ…」 「全く、いつまでいじけているんだ?そんなに私が1人で行ったことが不満だったか。」
「別にいじけてないですよ…。それより、王国に行くってことは冒険者になるってことですね?その時は私も行きますから!」
「あぁ。あ、そうだ、アインズ君私の作ったNPCってどこにいるのかな?」
「セラさんの部屋に眠ってるんじゃないですか?出すなら紹介しないとですね。」
「そうだな、さぁ帰ってやる事をやろうか!」
セラフィスが転移門を開き、ナザリックへと帰った。
-ナザリックへと帰還したアインズ達は、王座の間へと下僕達を集めた。
「まずは皆に伝えねばならない事がある。本日をもって、私はアインズ・ウール・ゴウンを名乗ることにした!今後私のことはアインズと呼ぶがいい。異論のある者は手を挙げよ。」
異論を唱えるのは誰もいない。
「承知致しました、アインズ様!」と下僕が声を揃えて言う。
「うむ。次にお前達の新しい仲間を紹介しよう。セラフィスさんの作った、リアだ。」
リアと呼ばれた、黒髪ストレートの和風美人は立って
「皆さん、これからよろしくお願いします」と律儀に挨拶した。
一通り伝えたアインズ達は、これからの目的について話し始めた。
「さて、知っての通り、私とセラフィスさんはこの近くにあるカルネ村と呼ばれる村へ行き、そこの村人達を助けた。」
人間を下等生物とみなしている大半の下僕達は眉を潜める。
「助けた理由として、この世界の情報を得た。」下僕達がおぉと感嘆の声を洩らす。続けてセラフィスが、
「村を救い、さらにこの世界の最強と思われる人物とも関係をもつ事に成功した。」
「そこで、私達は新たなる計画を発表する。まずはカルネ村を保護化に置き、この世界での最初の拠点とする。次に私とセラフィスさんはこの世界で名声を得て、他に存在するかもしれないプレイヤーに接触する為に、冒険者をやろうと思っている。」
これにアルベドが反応し、
「失礼します、アインズ様。未知の土地での冒険を至高の御方々がするのは危険です!せめて、行くのならば私を連れて行ってください!」
「ダメだアルベドよ。お前にはナザリックの防衛と管理の仕事があるだろう。」
「ですが…」
全く引かないアルベドに、セラフィスは
「アルベド、耳貸して?……って事、理解出来るよね?」
すると、「…わかりました。アインズ様、行ってらっしゃいませ。私はちゃんと!お留守番させていただきますわ…ふふっ。」何故か笑みを浮かべて納得したアルベド。
「あ、あぁ。分かってくれたなら良い。(セラさんいったい何を…!?)」動揺を隠せず、光るアインズ。
「では、アインズ君と私の2つに分ける。アインズ君の方にはナーベラル・ガンマを、私の方にはリアを供につけよう。」
名前を呼ばれたナーベラルは、何故自分がと思いつつも、熱意を漲らせ返事をした。
リアは呼ばれると予想していたのか、落ちついて返事をした。
こうして、アインズ様は後日、冒険者になる為にリ・エスティーゼ王国領の城塞都市エ・ランテルに赴くのであった。
何回やっても長くなるなぁ…( ˇωˇ )