魔法薬学の授業が終了し、退席しようと席を立つと背後から「待て」と声を掛けられた。
俺の隣に座っていた少年だ。
「何か用か?」
「ふんっ。用件がなければ声など掛けはしない」
まあ、それはそうだ。俺とてそんな無駄な事はしないだろう。
「貴様、オルフェウスと言ったな。さっきの話だと、薬を処方中らしいが誰に許可を取っている。薬によっては魔法省も出てくる問題になり兼ねないぞ」
「...ふむ。最もな意見だな。訳あって処方中の薬品は明かせないが、危険な物では無い。許可なら爺様にもらっている」
「爺様...?」
「おっと、すまない。普段の癖でな...。ダンブルドア校長に許可をもらっている」
爺様が校長であると話したのは随分と久しぶりだな。リーマスに紹介した以来になるだろうか。目の前の少年も、あの時のリーマスと同じように青ざめた顔で固まっている。リーマスと違うのは気絶しなかったくらいか。
「あまり他言してくれないと助かる。いずれは知れ渡るとはいえ、大袈裟にはしたくないのでな。...名前を聞いても差し支えないか?」
「............セブルス・スネイプ」
何だ、今の“間”は。
名乗りたくなかったのなら、名乗らなくともどうこうする気は無かったのだが。それ程まで自分の名が嫌いなのか、それとも、俺に名を知られるのが嫌だったのか...。授業中の視線とも何か関係があるのだろうか?
スネイプは「他言はしない」と呟いた後、俺より先に教室から出て行った。
さて、次は何の授業だったか...。
次の授業が変身術だと思い出し、別の棟へ移動する途中で彼と鉢合わせになった。
「勝負だ!」
「......」
「こら、無視するな!」
眼鏡の少年。お前は暇なのか?
因みに俺は移動中だと、声を大にして言いたい。
「次の授業、グリフィンドールとスリザリンの合同授業だろう? そこで、お前と勝負だ!どちらが上手く変身術を使えるかどうか!」
「先生が良いと言えば考えてやる」
よくもまあ飽きないものだと関心してしまう。
眼鏡の少年。その変身術の授業があと5分程で始まってしまうと気付いているだろうか? 今から行けばギリギリアウトになる時間だ。それを知ってか知らずか、少年はそのまま走り去って行ってしまう。
変身術の先生はマクゴナガルだったな。
彼女はどの寮の生徒も平等に扱う事で多くの生徒からも評判だ。その代わり、平等であるが故にとても厳しい事でも有名だ。遅刻などすれば少なくとも5点は減点される。
まあ、それは然程問題ではない。問題は、減点分を取り戻すだけの行動を起こさなければならないという事だ。
「...なんとかなるだろう」
「Mr.オルフェウス。遅刻した罰として5点の減点です」
「了承した」
「何か言いたい事はありますか?」
「いいや。先生の授業に遅れたのは事実であるし、それについての言い訳になるような事実も無い。ならばスリザリンの皆には悪いが、その減点を受け入れるしかあるまい」
「結構。...では、授業に戻ります」
マクゴナガルは背にしていた黒板に向きを変え、途中であったであろう記述の説明に戻った。
本日の授業は物体の変化。物体を別の物体に変化させるというものだ。
黒板には、それぞれの物体の違いと、それをしっかりと把握する事の大切さが記されていた。
まずはマクゴナガル自らが手本を見せる。呪文を唱え、傍らのガラス細工の鳥をみるみる間にゴブレットに変えてしまった。
「それでは皆さんもやってみましょう。ゴブレットでなくとも、自分が想像し創造しやすいと思える物なら何でもよろしい。出来た者には5点を差し上げましょう」
それを聞いて勢い良く立ち上がったのは、他でもない眼鏡の少年だ。
「先生! オルフェウスとの勝負の許可をください!」
「急に何です、Mr.ポッター。そんな事をして何の意味があると言うのです?」
「少なくとも、僕のやる気が出ます!」
ああ...。この少年がジェームズ・ポッターだったのか。ならば、その近くにいる黒髪の少年がシリウス・ブラック。気の弱そうな少年がピーター・ぺティグリューか。すぐ後ろにリーマスの姿もある。なるほど。噂通り、傲慢な性格をしている。
「Mr.オルフェウス。彼はこう言っていますが、どうしますか?」
「先生が許可すると言うのなら考えてやると既に告げてある」
「では、この結晶の欠片を使って何かを創ってごらんなさい。優れている方に10点をあげましょう」
そう言って教卓に結晶を山になる程ジャラジャラと落とす。結晶の色は無色透明。欠片と言うだけあって、小指の第一関節程度の大きさしかない。
ポッターが先に杖を構える。
呪文を大声で唱え杖をリズムよく振ってみせると、沢山の結晶の欠片は白鳥の形に様変わりした。結晶にはくすみも濁りも無く、蝋燭の灯りを反射させて綺麗に輝く。
ほう...。なかなかだな。
「次はあなたです。準備はよろしいですか?」
残った結晶の欠片を手に取る。無色透明なのは不純物が一切含まれていないからであると分かる。なら、アレを創造しておけばいいだろう。
懐から銀色の杖を取り出し、円を描くように振るう。
欠片は宙を舞い、俺の手の中で渦を巻く。欠片同士を繋ぎ合わせて一つにする。そこに現れたのは赤から青へのグラデーションがかかった結晶の玉。
マクゴナガルが拍手をする中、生徒だけがポカンとしていた。ふむ。...彼らにはまだコレの価値が分からなかったらしい。
「では、勝負の結果を発表します。──スリザリンに10点!」
マクゴナガルの結果発表に、グリフィンドールからは溜め息。スリザリンからは歓喜の声が上がった。それを掻き消すような鐘の音が授業の終了を告げた。...さて、こちらを睨み付けているポッターに説明してやるとしようか。
「納得出来ません! 説明してください!」
授業の終わりと共にポッターが喰って掛かる。
マクゴナガルの判断は間違ってはいない。だが、この玉の正体が理解出来ていないポッターには納得し難いものだったようだ。まあ、この玉は魔法だけで創った代物ではないからな。それも仕方あるまい。
「ポッター。これは水晶玉ではありません」
「はっ? え...?」
「手に取って、よくご覧なさい」
マクゴナガルは玉をポッターへ手渡し、それの観察を勧めた。ポッターは言われるがままに観察を始める。マジマジと見つめ、光に当ててみる。それでもまだ、この玉の正体に気付けないでいるようだった。
「マクゴナガル。いくらポッター家の者とはいえ所詮は子供。これの価値を理解するにはまだ早いだろう。......いいか? お前が白鳥にした物はコランダム鉱石の結晶だ。不純物が一切含まれていない為に、ここまで澄んだ結晶となっている」
だからなんだと言わんばかりに顔をしかめるが、気にせずに話を続ける事にする。
「俺が行ったのは結合魔法。物と物を一つにする魔法だな。お前が結晶と結晶を結合させたように、俺も結晶とある物を結合させた結果がこれだ」
「結晶以外の物を使ったのか!? ルール違反だぞ!」
「おそらく、お前が言うルール違反とは結晶以外の物体を混ぜた...という事だろう。残念だが、半分は違う。俺が使ったのはこれだ」
そのまま人差し指を上に向ける。そう。これが、俺が使った物。指が示す場所には何も無い。いや、目視出来ないのだ。もちろんこの場にいる全員に当てはまる。俺も例外ではない。
「そう睨むな。誤魔化している訳ではない。...さて、俺が使った物は物体ではなく物質。この空気中にあるクロムとチタンだ」
「クロム...? チタン...?」
「ふむ...。この空気の中には目視出来ない程小さな物質がある。酸素や二酸化炭素などがそれだ。俺が使ったクロムとチタンも同じくな」
「お、おう...」
「この無色透明の結晶と、先程の二つをそれぞれ結合させると面白い事が起こる。クロムを結合させると赤く、チタンを結合させると青くなる。──因みに、赤い方がルビー。青い方はサファイアだ」
名付けるならば『紅蒼玉』。
ポッターは、手に取っている物が大きな宝石の塊であると知って目を丸くする。
魔法の世界での宝石の価値がどんなものなのか知らずにいたのだが、彼の反応を見る限り底辺という訳ではないらしい。高額で売れそうだな。
「さて、納得してもらえただろうか? 用が無いなら、俺は失礼させてもらう」
「......」
返事は無い。
待つ理由も無いし、帰るか...。
「マクゴナガル。紅蒼玉はあなたに贈らせていただく。オブジェにするなり、誰かに贈るなり、好きにしてくれ。では、失礼」
一礼し、踵を返す。
さて、今日の授業は全て終了したし、スプラウトの所に訪ねて薬草を.........。誰だ? 俺のローブを掴んでいるのは。
振り向くと、ポッターが悔しそうに眉間にシワを寄せていた。彼の手は、俺のローブをしっかりと掴まえて離さない。
言いたい事があるのだろう。だが、その言葉が出て来ない...と。唇を噛む姿が痛々しい。
「勝負はもう終わりか...」
「はっ!?」
「何だ? “参りました。もう勝負は挑みません”と言いたいのかと思ったのだが...違うのか?」
「なっ! そ、そんな訳ないだろう!? 次こそ勝ってやる!!」
ポッターはそう叫んで走り去る。
意外と単純だな、と密かに思った。
◇
ポッターを煽り立ててから三日目。
周りの雰囲気の違いが目立って来ていた。
全体的にそわそわしている。...そのような感じだ。
外は鉛色に染められ、上空からは純白の淡雪が音も無く地上降り立つ。月日が経つのは早いもので、もう十二月となっていた。
「リーマス、今月の分だ」
「ありがとう。あ、そういえば明日は何か用事があるの?」
「いや。リズの冬眠予定の日にち確認以外の用事は特に無い。...明日、何かあるのか?」
「何か...って、クリスマスイブパーティだよ」
クリスマスイブ?
はて? そんな予定があっただろうか? 確か、物語には無かったような...。見落としたのか?
「トール」
「あ、爺様。...何か用でも?」
リーマスが慌てて頭を下げると「よいよい」と笑って許す。この笑顔の時は、また面倒臭い仕事を持って来たに違いない。
「明日のパーティの余興に、お前さんの歌を是非にと言う者がおっての。頼まれてくれんか」
「......はぁ。分かった」
どうせ嫌だと言っても聞いてはくれないのだろう。
“是非にと言っている者”というのも爺様以外に考えられんしな。諦めるのが最も有効な手段だ。
さて、そういう事となれば選曲しなければならんな。
そんな風に考えている中、爺様の「それとじゃな...」という声が俺の思考を遮った。嫌な予感しかしないのだが......。
「その余興では是非、お前さんの友人を出席させてほしいのじゃ。パーティにはパートナーが必要じゃからの」
「爺様......まさか...」
「うむ。では、明日を楽しみにしておるからの」
自分だけの用件を済ませ、さっさとその場を去る。そんな爺様の背中を眺めながら俺は落胆せざるを得なかった。空気を読んだリーマスが慰めてくれるが、それがかえって惨めになる。
リーマスには、明日の余興の準備に入ると告げて別れ、自分の部屋へ直行した。
俺の往く道を遮ったのは、プラチナブロンドの長髪をなびかせた青年。その立ち振る舞いからして上級生だろうか。
横暴な雰囲気が滲み出している青年に知り合いはいない。だが、心当たりはある。試しに、その名を呼んでみる事にする。
「──ルシウス・マルフォイ」
「ほぉ...。私の名を知っていたとは光栄だ。だが、目上の者への敬意が欠けているようだな」
当たっていたようだ。
口を開いても横暴な雰囲気に変わりは無い。
ルシウス・マルフォイ。物語に多く登場し、闇の帝王の味方に付く闇の魔法使いの一人。未来では、魔法省の偉い立場に身を置くらしいが、実力かどうかは不明だな。
さて、こいつは俺に何の用なのだろうか。
「目上...? 俺よりも目上の者がこの場にいるのか? まさか、自分の事を言っている訳ではあるまい。上級生だからといって、俺よりも優れていると本気で思っているような、そこらの底辺の奴らと同じ考えでの発言だろうか」
「貴様...っ!」
「何だ? 呪いか。唱えられるものなら唱えればいい。お前が闇の魔法使いである事は既に気付いているぞ。隠す必要は無い」
こんな簡単な挑発に乗って来るようなら大した事は無い。相手にするまでも無い人間だという事だ。爺様に報告していないだけでも感謝してほしいところなのだがな。
純血主義の彼にとって、どこの馬の骨とも分からない俺を見下したい気持ちは分からなくは無い。
死神の俺にとって、人間とは見下せる存在でしかないのだ。先代の死神は、人間を見下し、操り、己の快楽の為に使役していた程だ。流石にそこまでやるつもりは無いが...。
逆上し懐の杖に掛けた手をゆっくりと離す。マルフォイは、挑発には乗らずに何かを悟ったかのような笑みを浮かべた。
「素晴らしい。貴様になら、我らが主に仕えてもいいかもしれん」
「断る。ヴォルデモートは好かん。顔も、性格も最悪な男だ」
「あの方をそんな風に語るな!問答無用で殺してやるぞ!」
「ほぅ...。殺れるものなら、やってみるがいい」
再び逆上し、今度は懐の杖を取り出した。
主君の為に尽くす姿はなかなかに感心出来る。しかし、感情をコントロール出来ないのであれば、いくらセンスが良くても二流だ。故に、彼が今、放とうとしている呪いに掛かる義理は無い。
「クルーシォ......ッ!?」
「......」
手首だけを動かし、マルフォイの杖を弾く。
弾かれた杖は重力の抵抗を受けながら落下し、遥か後方にカランと音をたてて地に着いた。
「目上と語るならば、俺から武器を取り上げられないようになってからにするんだな」
「ぐっ......!」
「では、失礼」
さて...。背後からの襲撃の危険も心配無さそうだ。
あれが何年後かには、死喰い人(デスイーター)となり闇の帝王と共に魔法界を絶望に追いやるのかと思うと、その時が楽しみで、思わず口端が吊り上がりそうになる。
まあ、その時までこの世界にいるとは限らんし、期待し過ぎるのは止めておこう。
とりあえず、今は明日の事を考えなければ...。
今から行うべき事項をイメージし、マクゴナガルのもとへと足を早めた。
道中、遭遇したMrs.ノリスにマクゴナガルの居場所を聞き出し、中庭の石像の前で待ち伏せている。
数分後出て来たマクゴナガルに声を掛けると、予期してなかったらしく若干驚いた顔を見せた。
「どうしたのです? 校長に何か用事でも?」
「いや、マクゴナガルに用がある。急遽、変身術を行わなければならなくなってな。手ほどきをお願いしたい。......文句は爺様に言ってくれ」
彼女は困惑気味に聞いていたが、最後の一言に納得したのか「ああ...」と声を漏らす。予め爺様から何か言われていたのかもしれないが、あの一言だけで納得される程、爺様の奔放さは昔から変わらないという事を示した態度だった。
「いいでしょう。ところで、いったい何に変身するつもりなのです?」
「変身するのは俺ではない」
「では、誰を...?」
「それは──」
◇
翌日。夕刻に差し掛かり、私服姿の生徒達が広間へ集まる。友人と固まっているグループもあれば、男女で楽しそうに寄り添う者もいる。テーブルには、七面鳥やブッシュドノエル、その他様々な国や地域のクリスマス料理が並べられた。
全ての生徒が席に着いたのを確認し、爺様の号令を合図にパーティが始まった。
ヒキガエル合唱隊を拍手で送り、広間が再び雑談で賑わい始めたのを遮るように、爺様の無駄に響く手拍子が静寂を生み出した。──そろそろ出番か......。
「ここで、トール・オルフェウスから歌のプレゼントじゃ」
その言葉に反応して様々な声が上がった。
女子による黄色い歓声。男子による野太い歓声。一部から聞こえるブーイング。それら一切を気にする事なく、俺は設置された壇上に足を掛ける。──一人の女性を引き連れて。
「今宵の宴に相応しい歌を贈ろう。では、挨拶を...」
俺の隣に立つ女性が頭を下げる。
銀色の柔らかい長髪に、満月のような金色の瞳。人形のように整った顔。絹のように滑らかで白い肌。
生徒だけでなく先生の席からも聞こえるざわめきが、俺の心の達成感を満たした。
「わたくしの名は、シュア・アルクス。僭越ながら、私も皆様方に歌声をプレゼントさせていただきますわ」
「では......」と始めて、俺の声を邪魔せず劣らず美しい歌声に誰もが耳を傾けている。三曲ほど続けて歌い、曲名は忘れたがいずれも異なる世界の“聖夜”と呼ばれる政(まつりごと)で歌われていたものだ。
これを彼女に憶えてもらうのに一日を費した。結局、全てを憶える事は出来なかったが、シュアの透き通った高音の歌声は心地よく響いた。
「トール!」
パーティも終わり、部屋へ戻ろうかと腰を上げた俺を誰かが呼び止めた。俺の名を呼んだ少年は、人混みを掻き分けながら走り寄る。その後方から何人か付いて来るが、全員に見覚えがあった。
「リーマスか...。それに、ブラック。ポッター。ぺティグリュー。...彼女は、エバンズだな」
「君の歌、やっぱり凄いね! 外国語だったみたいだけど、凄く綺麗だった!」
「ありがとう。...あと、少し落ち着け」
深呼吸を促すと素直に応じる。その姿にクスクスと声を漏らすシュアを、全員が取り囲んだ。初対面である人間を再確認するように、頭から爪先までじっくり観察する。そして、そのパートナーである俺の方に視線が集まった。
「オルフェウス! こんな彼女がいたのか!?」
「彼女ではないが、同じ部屋で暮らしてはいるな」
「ええ!?」
「ええ!?」
「ええ!?」
リーマス、ぺティグリュー、エバンズの声が揃う。
まあ、無理もない。寮生同士でも男女は別の生活スペースがある。同じ部屋で暮らす事は不可能なのだ。
「おいっ! そこの一年は早く寮に戻るんだ!」
監督生の生徒が声を荒らげる。
ローブを着ていない為どこの寮の生徒かは分からないが、確かにもう遅い時間だ。俺やシュアが気になるのは理解出来るが、今は早く戻るべきだろう。
上級生からの注意に反発せず、素直に従い各自寮へと進み出す。互いに「おやすみ」と声を掛け合い、それぞれの足取りで帰路に付いた。さて、俺も帰るとしようか。
誰もいない冷え切った石畳の廊下をシュアと並んで進む。
会話は無い。コツコツと足音のみが響いた。
無言の世界に痺れを切らしたのか、シュアはやや立腹した様子で口を開いた。
「眠い」
「文句は爺様に言え。それと、鱗が見えているぞ──リズ」
「貴様が未熟者だからだろう。それこそ、文句はあのジジイに言うのだな」
なびかない者に文句を言っても意味は無い。
俺は、深い深い溜息を吐くのだった。