GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり―   作:ならや

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どうもならやです
それではどうぞ( ゚д゚)ノ


炎龍、再び

「連合諸王国軍は敗走、それぞれ帰路についた模様です」

「そうか......」

静かに報告を聞く男、皇帝モルトは驚きもせずまるでそれを知っていたかのようだった

「ピニャ陛下の騎士団も出発したようです」

「わかった。ご苦労」

男が部屋を出ると、モルトは静かに目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴスロリ少女は向かってくると、子供達が神官様だ!と言って寄っていった

少女はロゥリィと言うらしく、エムロイの使徒らしい

ロゥリィは助手席に乗ってきて伊丹と争いになり、伊丹が半分席を譲る事になった

「伊丹、俺後方の車両に行った方が良いか?」

「それは佐藤さんに任せますよ」

「あなたぁ、お強いのねぇ?」

「俺?」

顔を上げると直ぐ目の前にロゥリィの顔があった

「ロゥリィ程じゃない」

「あらぁ?どうしてそう思うのぉ?」

「数時間前に人を殺しただろ?そのバルバートからわずかだが血の匂いがする」

「よくわかったわねぇ。久しぶりに同じ位強い人を見つけたわぁ」

ロゥリィが後部座席の佐藤と話している間、伊丹は太陽を見た

すると一匹のワイバーンが飛んでいるのが見えた

次の瞬間

そのワイバーンに食いつき、こちらに向かってくる炎竜が見えた

伊丹は叫んだ

「倉田!走り回って民間人から気をそらせ!全車攻撃!佐藤さん!」

「任せとけ!」

佐藤はさっきまで迫ってきていたロゥリィをのけると窓から64式小銃を向け、バーストモードで射撃した

全車窓から隊員が射撃し、軽装甲車からは12.7ミリM2も銃撃している

が、すべてが甲高い音を立てて弾かれている

「佐藤だ!勝本!パンツァーファウストを使え!」

「伊丹だ!目だ!目を狙え!」

「「了解!!」」

目を射撃された炎龍は明らかに嫌がっている

「倉田!飛び下りるからそのまま走れ!」

「ちょ!?佐藤さん!?」

佐藤は高機動車のドアを開けると外に飛び下りた

「何を考えてんですか佐藤さんは!?」

「何か考えがあるんだ......たぶん」

「そこは言い切ってくださぁぁい!!」

叫びながら炎龍の回りを回るように運転する倉田

佐藤はフルオートで射撃しながら近づいていき、手榴弾のピンを抜いて足元に投げた

爆発で佐藤に気がついた炎龍は佐藤の方を向いた

「ヤベッ!!」

口の変化に気付いた佐藤は横に走る

さっきまで居た所が炎に包まれる

口の変化はファイヤブレスの合図だったのだ

佐藤は片手でフルオート射撃の64式小銃を支えながらもう片手で手榴弾を連続で投げた

だが、手榴弾が効いている様子は無い

炎龍は首を動かして佐藤に頭をぶつけてきた

「けっ......頭突きかよ!!」

佐藤は炎龍の頭突きを受け止めると、口の中に手榴弾を投げ込み後ろに飛んだ

炎龍は直ぐに飛ぼうとしたが、ロゥリィのバルバートを足に喰らって転び、そこに勝本のパンツァーファウストが命中した

片足が吹き飛び、口の中の手榴弾が炸裂し炎龍が悲鳴を上げながら飛んでいった

伊丹達はそれを見ているしか出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犠牲者を埋葬した自衛隊には、敗戦ムードが漂っていた

悲しげな表情を浮かべる栗林の頭をこつんと伊丹が叩いた

「なぁーに悲しそうにしてんだ」

「だって隊長......」

「守れなかった物を数えるんじゃなく、守れた物を数えろ」

栗林は軽く睨んだが、佐藤の元に向かってきた

「佐藤一尉は、どう思いますか」

「何の事だ?」

「先島諸島の時にも出動したと聞きました。そこでも多くの特戦群隊員が死亡したんですよね?」

「ああ」

「その時、どう思ったんですか?」

「悲しいさ。数時間前まで同じ航空機の中で話して、一緒に降下した仲間がヘリの攻撃にさらされて倒れる」

そこまで話すと、一区切りした

「だがな、彼等は戦ったんだ。特戦群にとっては降伏は死ぬより辛い。あのC1の物資投下が無かったら俺達は降伏を余儀なくされてた。C1パイロット、倒れた仲間達全員が誇れる英雄だ。10分の1を守れなかったんじゃなく、10分の9守れたんだ。それを誇れるようになれ」

「......はい!」

栗林は元気に返事をして去っていった

(栗林、お前は強いな)

心の中でそう思った佐藤

頭には先島諸島の自分がよぎった

中国軍のヘリに見つかり、効果がないと分かっていても小銃で応戦してロケット砲にやられた特戦群隊員

物資投下任務を完遂しようと最後まで残ったC1パイロット

(......戦ったんだ。パイロットも、特戦群隊員も、その全員が英雄だ)

そう思った佐藤は、目を閉じた




いかがでしたか?
先島諸島に嵐は特戦群と共に降下していました
誤字脱字あれば報告お願いします
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