GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
それではどうぞ!
「発射ぁ!」
撃墜されたブラックホーク内にあった84mm無反動砲を黒龍に向けて引き金を引く
砲身から飛び出した84mm砲弾は黒龍の口の中に飛び込み炸裂、吹き飛ばした
「佐藤さんは!?」
久世が後ろを見ると佐藤は何事も無かったかのように立って手を振っていた
その後ろには首を切り落とされた黒龍が転がっている
「それ、佐藤さんがやったんですか?」
「おう。それより防衛線作るぞ。敵が来る」
それから久世小隊は城の家具などを使って防衛戦用の点火を作った
フィルボルグ継承帝国の者はその家具で作った陣地を見て無様だと嘲笑う者も少なくなかった
だが、その一件見れば無様と思える陣地は別世界で死角なく前方を狙える様に火力配置された機銃陣地と呼ばれ恐れられている事を彼らは知る由もなかった
「あれを相手に持つと思う?」
「さぁ、やってみん事には何とも」
「やるしかねぇな。きいにも火力支援要請しといたから」
陣地の中で会話する久世、八重樫、佐藤の3人
視線の先にはざっと2000位のフィルボルグ継承帝国兵が居た
と、会話していたらどうやら攻撃が始まるようだ
「おいおい、真正面から突っ込んでくるなんて俺等からしたら射撃訓練の的だぞ」
M4A1を構えて笑いながらそう呟く佐藤
「撃てぇ!!!!」
普段温厚な久世が吠えるように命令を出す
その命令に弾かれたように自衛官達が一斉に引き金を引く
89式小銃やM4A1の発射する5.56ミリNATO弾はアラミド繊維で作られたボディアーマーすら貫通する
佐藤の着ているドラゴンベストも嵐で改良しているから貫通しないが、普通なら貫通してもおかしくないレベルの威力を持っている
そんな5.56ミリNATO弾にとって継承帝国兵が着ている甲冑は紙同然だった
バスバスと甲冑に穴を開けて兵士の体に5.56ミリNATO弾が突き刺さり内部を蹂躙する
先陣を切った騎兵隊は次々と落馬、一瞬にして壊滅状態になった
次に彼らは盾を使って飛んでくる銃弾を防ごうとした
だが、盾と言っても所詮は木である
数発受ければ粉々になる
アルヌス防衛戦において木製の盾が9mm拳銃の9mm弾3発で砕け散った事が確認されている
5.56mmNATO弾は5発程で盾を砕き、後ろの兵士を倒していった
小銃など知らない継承帝国兵は着ている甲冑のせいで伏せる事も出来ずに倒されていった
『こちら詩織、61cm砲3発発射。砲弾対地拡散弾。弾着5秒前、注意せよ』
「きいからの火力支援だ!伏せろ!!」
佐藤の叫び声を聞いた自衛隊員達が一斉に家具で作られた陣地の中に隠れ伏せた
継承帝国兵はそれを恐れをなしたと思い込んだがその頭上から破壊が降り注いだ
きいの61cm砲から放たれた対地拡散弾が炸裂したのだ
対地拡散弾は上空で炸裂、小型の鉄球を無数に地面に向かって降らす
更に砲弾に詰められた爆薬が爆発する事によって破滅的なスピードで鉄球を撃ち出す
主力戦車すら喰らえばタダでは済まない威力にとって、中世ヨーロッパクラスの甲冑は無に等しかった
61cm砲弾から拡散した無数の鉄球は一撃で継承帝国兵達を仕留めた
こうして1度目の突撃は敗北に終わったのである
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それではこの辺で