GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
それではどうぞ!
「ふぅ、何とか凌いだな。狙撃手の働きが大きかったな」
「良いんじゃない?私達がその分楽できるし」
「ところでにこ、お前小さいから敵の前に立っても攻撃当たらないんじゃ「うっさいわね!!」痛ってぇ!!」
2回目の突撃を防いだ自衛隊
佐藤はにこの身長をいじって蹴り飛ばされていた
そんな和やかな雰囲気に包まれている防衛陣地
その頃海ではいぶきが圧倒的な力を見せつけていた
きいはいぶきより後方に位置していて対地支援を担当していた
「艦長、いぶきの攻撃により敵竜騎士編隊は全滅です」
「流石イージス艦。こりゃ、負けてらんないね」
きい艦橋では部下からの報告を受けた詩織が笑いながらそう漏らした
と、そこに声が上がった
「艦長、ならばいぶきに接近中の竜騎士団を我々が引き受けましょう。この世界の竜騎士相手に本艦の主砲が有効かどうかも見たいですし」
「宜しい。対空弾装填。いぶきに通達後、発射する。砲雷長、発射のタイミングは任せる」
「了解!」
丁度よくいぶきに接近中だった竜騎士団は哀れにも標的になってしまった
自動化された61cm砲に赤く塗られた砲弾が装填される
この赤く塗られた砲弾は11式対空砲弾
旧帝国海軍の三式弾の様な物だが、一言で言ってしまえば対地拡散弾の対空版である
そもそも対地拡散弾はこの11式対空砲弾を改良して作られた物であり、バリエーションの1つとして数えられる事もある
実戦投入時にはきいを爆撃しようとしたSu30の10機編隊を一撃で葬り去っている
そんな物が竜騎士団に向けられればどうなるか
「発射!」
砲雷長の号令で射手が引き金を引いた
それは電気信号となって主砲に伝わると雷管を作動させて砲弾を打ち出した
火薬によって加速された砲弾は竜騎士団の鼻先で炸裂、一瞬にして壊滅させた
鎧も着ていた、が、砲弾から出た鉄球はいとも容易く貫通し命を奪っていった
その光景は地上の継承帝国兵に恐怖を与えた
指揮官のリヒャルダですら恐怖を覚えた
壊滅したのは精鋭と称される竜騎士団だった
その竜騎士団を一撃で、遥か彼方から葬り去ったのだ
しかし、継承帝国に撤退は許されない
残った兵達はリヒャルダ指揮の下城へと進撃する
だが、先程までとは明らかに違う
その足取りはとても重かった
ここはアメリカ、カリフォルニア州にある砂漠地帯
そこにある1本の道を車列が走行している
大引越しとも思えるが、先頭車両が戦車である時点で普通の車列ではないと気付くはずだ
先頭車両であるのはM1A3エイブラムス
スモークグレネード弾発射機が8個1組となっているのでアメリカ海兵隊の車両でTUSK2が取り付けられている
その斜め後ろには2両のストライカーCVN装甲車が後を走っている
ストライカーCVNは2両ともブロテクターM151が設置され、M2重機関銃が取り付けられ、スラットアーマーも装備されている
それぞれ9名ずつ完全武装のSEALs隊員が乗り込んでいる
まだその後ろには2両のストライカーが走っているが、外見が異なった
車体上部に105mm戦車砲を搭載した機動砲システム、ストライカーMGSである
このストライカーMGSもスラットアーマーを装備している
ストライカーMGSの後ろを行くはハンヴィーが7両
OGPKにMk19自動擲弾銃を装備した車両が2両、OGPKにミニガンを搭載した車両が2両、アベンジャー対空システムを搭載した車両が2両、OGPKM2重機関銃を搭載した車両が1両だ
その中央にはMTVRが走っている
そのトラックの後ろを行くハンヴィーでは運転席の男と助手席の男が話していた
「しっかしまぁ、エイブラムスにSEALsの護衛とは大したもんだな。更に増援として凄腕のエージェントまで送られてきてる。そんなに襲撃が怖いのか?上の連中は」
「だろうな。何せテロリストの装備が強化されてきてるらしいからな。イラクじゃエイブラムスもテロリストに鹵獲されてる可能性があるから、派手なパーティーを開けそうじゃないか」
そう言う助手席の男、レオン・S・ケネディは嵐の諜報員の1人である
レオンは単独潜入を得意としサバイバル能力も高いうえ、戦闘力も高い
主力戦車や装甲車、特殊部隊に嵐の諜報員が護衛するこのMTVRは後方の2輪が無限軌道に交換され荷台は鉄製の囲いが付けられ外からは中を見る事が出来なくなっている
後方には重々しい扉があり、中身を守っている
「緊急時にはF22やブラックホーク、オスプレイも海兵隊やグリーンベレーを満載して飛んでくるんだが、それでも油断出来ないな。襲撃なんか受けたら泣けるぜ」
「そりゃあそうだろう。何てったってこのMTVRの積荷は―
―デイビークロケット20発とSADM5発なんだからな」
デイビークロケット
冷戦期、NATO軍に比べ圧倒的な数的優位を誇っていたワルシャワ機構軍に対する抑止力として開発された、歩兵部隊が運用できる手軽な核弾頭として開発された
SADMは正式名称で特殊核爆破資材と呼ばれる
その特徴は大きさにあり、通常の核兵器よりもかなり小型化されていてその小ささからスーツケース型核爆弾や超小型核爆弾とも呼ばれる
2つとも冷戦の終結と共に退役しているが、近年まで保管されていた
が、廃棄作業が始まり今回が最後の両兵器なのだ
その核兵器を運搬するMTVRは放射線漏れの無いようにしっかり密閉されている
レオンが横を見た事で異変に気付いた
土煙が上がっているのだ
レオンはすぐ双眼鏡を取り出して観察する
ごく一般的なSUVだが、運転席の男と助手席の男2人ともバラクラバを着けている
明らかに民間人では無い
「おい、8時の方角に不審車。恐らくテロリストだ。バラクラバをしてやがる」
「マジか。全車に通達!テロリスト共のお出ましだ!」
レオンの報告を聞いた運転手は無線機に向かって叫んだ
対応したのはストライカーMGSとレオンのハンヴィーだった
M2がSUVに向けて火を吹く
距離がある上双方高速移動しているのでなかなか当たらない
しかし、そのM2はただの囮だった
M2を避けている間にストライカーMGSの105mm戦車砲が砲撃用意を整え照準を合わせ砲撃した
高性能な管制装置の効果もあり105mm砲弾がSUVに命中、吹き飛ばした
「命中!ざまぁ見やがれテロリスト共め!」
「まだだ!警戒を緩めるな!」
そう叫ぶレオン
その言葉通り戦いは始まったばかりであった
いかがでしたか?
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それではこの辺で