GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり―   作:ならや

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どーもならやです
今回は本編から少し離れたお話です
受験があるので更新が遅れます
それではどうぞ!


佐藤大和と言う男

「..........」

整然と並べられた墓石達が鎮座している

その中の1つに静かに手を合わせる男、佐藤峯一

「親父、親父の思った世界にはまだなってない。だけど、ゆっくり休んでくれ。親父はよく働いたんだ」

微笑ましい表情で語り掛けた佐藤

墓石は答える事は無い

墓石には佐藤の親父、佐藤大和(さとうやまと)の名がしっかり、深く刻み込まれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1956年

自衛隊発足から2年

陸幕長室の椅子に座る男

ネクタイは緩め、上着のボタンもほとんど外している

書類に目を落とし退屈そうにする

「どうぞー」

扉をノックした音に反応して入室を促す

失礼します、と入ってきた男はぴっちり制服を着ていた

「日米共同演習につきましてご報告があります。米軍の参加部隊一覧表が届きました」

「ほう、見せてくれ」

椅子に座ったまま書類を受け取ると1通り目を通した

「米軍のグリーンベレーとレンジャーも参加するのか。これは期待されていると思って良いのかねぇ」

「..........我が日本の国防は現在、米軍にほとんど頼っています。自衛隊の規模を拡大し、米軍と共に国防を果たせるまでにしなくてはなりません」

「そいつァ大層な義務だな。本当ならば自衛隊なんぞ無くても平和な世の中になるのが1番なのだがねェ。それにあちらさん(米軍)は中東にハンガリー、印パと忙しいだろうに。まァ良い、この後は何だっけ?」

「この後は西部方面隊の創設式です」

「西方隊か、去年創設の筈だったが上から北方の守りを強化しろって言われちまって北方に部隊を新設したから予算足りなくなって1年延期したんだったな」

「ええ、北方にはソ連軍が居ますからね。それに比べると西方の敵といえば中国ぐらいな物ですから、後回しと判断されたのでしょう」

「とりあえず創設式に行こうじゃないか」

「ハッ!その前に制服を直した方がよろしいかと!」

2人は部屋を出ていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西部方面隊創設式は特に問題も無く、スムーズに進んでいった

そして、陸幕長挨拶になった

前に出ると、さっきと同一人物とは思えない程しっかりした声で始めた

「西部方面隊の諸君、我々は今ソビエト連邦と言う強大な脅威に晒されている。だが、この度設立された西部方面隊は九州を中心としている。何故か?それは今後日本に対して脅威になる可能性のある中国から日本を守る為だ。今の為の部隊ではない、未来の為の部隊だ。私は、自衛隊はおろか世界中の軍が無くなる平和な世界になる事を祈っている。残念ながら私が生きている内はそれが達成される事は無いだろう。その世界への第1歩は他国への攻撃を非とする自衛隊の存在なのだ。自衛隊が国民に声援で迎えられちやほやされるのは他国から侵略を受け日本が存続の危機に陥っている時か、災害派遣の時のみだ。自衛隊は国民に歓迎されない方が良い。どうか耐えてほしい。私は、この度創設された西部方面隊を後方部隊、予備部隊等とは決して考えていない。ここは必ず将来前線へと変化する。その時、慌てて対応しても遅いのだ。今から備える。その備えとは諸君達西部方面隊なのだ。諸君達は間違い無く陸上自衛隊の主力部隊の一翼を担っているのだ。最後に西部方面隊の創設を心より祝福する!」

一礼した男を会場に居た全員が拍手で称えた

普段から真面目なのか、そう聞かれればそうではない

だが、平和な世界への熱い想いを心の中に潜んでいる

自らの給料の9割近くを孤児院等に寄付し自らは質素な生活を送る

休日には畑で野菜を育て、仕事のある日には各駐屯地を訪れ隊員達を直接激励する

決して裕福ではなかったが、妻と2人3脚で歩む生活は幸せで溢れていたそうだ

その仕事への熱意と自分を後回しにしてでも貧しい子供達を救う姿、平和な世界への熱い想いから後に最高の陸幕長と呼ばれる様になる

その男の名は

陸上自衛隊 初代陸上幕僚長 佐藤大和陸将

陸上自衛隊特殊部隊嵐隊長、佐藤峯一の父親となる男である




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