GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
前書き?特にナイネー
それではどうぞ!
「撃て撃て!巫女さん達が行くぞ!」
作戦通り自衛隊による攻撃が開始された
協力を申し出たリュミ達数十人の神官戦士が前に出ると呪文の詠唱を始め、少しずつ手から光が溢れ出てくる
「あの人達は、必ず守るという約束を果たしました。今度は私達が約束を果たす番です!」
そう叫びながら苦悶の表情を見せながらも前進するリュミ
突然反発が無くなった。障壁魔法が破られたのだ
しかし、彼女達は神官見習い。魔物を消し去る事は出来ない
伸びてきた黒い触手がリュミ達に迫るが、それを防いだ者が居た
「佐藤様!」
「気にすんな!嵐各員射撃!迫ってくる触手を撃ち落としてやれ!」
佐藤がリュミ達より前に出て桜吹雪で触手を切り落としていた
また、嵐の隊員達も正確な射撃で触手の頭を押える事で佐藤がやりやすい状況を作り出していた
そんな連携を見て他の自衛隊員は驚愕していた
「すげぇ。あんなのありか!?」
「うるせぇ!俺達もやるぞ!俺達にこの状況であんな精密射撃は出来んが数で押すんだ!今出来る事をやって佐藤1尉達が少しでもやりやすい状況を作るんだ!俺達は出来る事をやるんだ!」
「そうだな.....やるか!」
他の自衛隊員もとにかく撃ちまくって弾幕を作り触手が近づけないようにしていた
そんな中、佐藤が叫んだ
「久世ぇ!!」
そして、それに続くように草むらの中から叫び声が上がった
「後方の安全確認完了!発射ぁ!!」
佐藤達に気を取られていた魔物―ゲンフルにバックブラストを残して飛び去った84mm砲弾が突っ込み、爆発を起こした
それを目の前で見た佐藤は後ろに振り向き主力部隊に命令を飛ばした
「よし!全員射撃中止!撤退だ!ヘリに乗れ!トマホークが飛んできて吹き飛ばすぞ!」
その声に全員が弾かれたように走り出し戻って来たブラックホークに乗り込む
佐藤はリヒャルダの手に手錠を掛けて抱えるとクロウホークに放り込み自分も飛び乗った
すぐ無線機を掴み久世に通信を入れた
「久世!早く逃げろ!トマホークが来るぞ!」
『無理です!』
予想外の答えに佐藤はびっくりしたが理由を聞いた
「何でだぁ!?」
『カルダさんが取り残されてます!!』
それを聞いて無線機を機内に放り投げると魔物の方を見た
確かにカルダが捕らわれている
そして、魔物に向かっていく久世の姿も見えた
それを見ていた穂乃果や凛は咄嗟に飛び出そうとしたが佐藤が制止した
「どこ行くつもりだ!」
「でも峯一!2人を助けないと!」
「そうだよ!トマホークが着弾したら2人共死んじゃうよ!」
「だが、俺達が行っても何も出来ん!それにお前等が捕まったらどうする?上空から射撃で援護するんだ!カルダは久世に任せる!良いな!」
「「....了解」」
2人を止めた佐藤はコクピットに座る真姫も含めた各機のパイロットに無線で指示を飛ばす
「よし離陸だ!全機離陸したら久世を援護する!八重樫!お前の機が久世達を拾え!着陸の隙は無いから横からかっさらえ!」
上空で高度を維持したブラックホーク、クロウホークが旋回しながら射撃を加える
この中で一番重武装であるクロウホークはM2重機やミニガンによる射撃をしていたが、効果があるのかどうか分からなかった
ただ、確かに分かる事が1つあった
久世とカルダが脱出した事だ
その光景は全員が見ていた
「やりやがったな久世ぇ!」
笑いながらそう叫んだ佐藤
すかさず1機のブラックホークが久世とカルダを拾い急上昇する
途中1回触手に捕まったが狙撃が断ち切った
そして、燃える魔物に
そのすぐ後、きいからハリネズミの様に出ていた光の線が消えた
対空砲火が止んだのだ
恐らくレーダーで捉えていた隕石の動きからほとんどが外れる事が分かったんだろう、そう佐藤は当たりをつけた
「ふぅ、終わったか」
「...ここは天国か?地獄か?」
そう尋ねる声に振り向くと手錠を掛けられたリヒャルダが目を覚ましていた
「
「何故助けた?」
「深い理由は無ぇ。でもまぁ、何で助けたかって言われれば戦場だからだろうな」
「どういう事だ?」
「戦場なんて所は手から零れるように命が消えてく。俺は目の前で零れそうになってる命は助けてやりたかった......つまらん自己満足さ」
「そうか。つまらん事は無いさ。その自己満足で私は今ここに生きているんだ。感謝する」
最後に微笑んで目を閉じたリヒャルダ
それを見た佐藤はバツが悪そうに外に顔を向けるのだった
いかがでしたか?
感想待ってます!
それではこの辺で