GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
受験は落ち着いたので頑張ります
それではどうぞ!
「あーあ、今回結構弾使ったなぁ。補給要請しとくか」
きいの特別士官室で片耳にイヤホンを着け書類を見ながら呟くのは佐藤
戦闘が終結したので使用弾薬や燃料等をまとめて補給要請をする所だった
補給要請には艦艇用、航空機用の2種類の燃料に対空ミサイルや主砲砲弾等いぶきが使用した物もあった
どうして佐藤がこんな事をやっているかというと、戦闘後宴が開かれる事になり佐藤も出ないか?と加藤に言われたのだが、佐藤は補給要請をしたり報告書をまとめたりと忙しいのでムリと断ったのでその分仕事はしなくてはと佐藤が思い艦隊の分までやる事にしたのだ
ちなみに他の陸自隊員は炊き出しをやっている
他の嵐の隊員はとりあえずの所きい艦内で待機している
補給リストを作成した佐藤は少し休もうかと思ったが、パソコンのライブチャットに着信があったのでそれに応えることにした
相手はアルヌスに居る狭間陸将だった
「狭間陸将でしたか。どうされましたか?」
『いや、いきなり戦闘だったと聞いてな。こちらに人員の被害は?』
「自衛隊員はヘリパイロット2人が負傷しましたが、命に関わるほどでもないかと。その他は報告書を作成しましたので後程送ります。あと結構弾薬を使いましたので補給をお願いします」
『ああ....補給なんだが、暫く出来そうにないんだ』
補給が出来ないという事は佐藤も想定していなかった
補給艦が1隻艦隊に居るので当分は大丈夫かも知れないが、先を見据えて補給は出来ればしたい
それに、暫くという事は戦闘は控えなければならないという事だ
ただ、佐藤は何故補給が出来ないのか気になった
「何故補給は出来ないので?」
『そちらに向かう航路の途中に鎧を着た鯨みたいな生物が出現してな。交戦した海自潜水艦が大破した為、その海域には入れないんだ』
「なるほど。護衛艦隊と共に突破するのは?」
『船の数が足りない。空路も考えたがヘリじゃあ航続距離が足りないし固定翼機だと滑走路も無いし空中投下も難しいだろう。今日からオスプレイが配備されるから行ける可能性もあるが基本アレは海兵隊機だからな。輸送の為だけに飛ばすとなると良い顔をしないだろう。そもそもヘリだと運べる燃料に限界があるしな』
「了解です。嵐用の弾薬はまだ余裕ですし何とかしましょう。ところで、他に何かありますか?」
『うむ、もう1つ。こちらの方が大事だな』
画面の中の狭間陸将がコップを手に取りコーヒーを一口飲むとこちらを向いて話を再開した
『日本人2人の目撃証言がある。米軍の第160特殊作戦航空連隊第3大隊中強襲ヘリコプター中隊の
「それを我々に捜索しろ.....と?」
『察しが良くて助かる。既にB小隊のオスプレイがそちらに向かっている。部隊編成は君に任せる。目撃された日本人2人の情報はB小隊が持っているからそれを見せてもらってくれ』
「了解です。では」
パソコンのライブチャットを切ると佐藤は動き始めた
まずは艦橋に連絡する為卓上の受話器を取り艦橋の番号を押す
すぐに艦橋に居た詩織に繋がった
「詩織か?」
『ええ。どうかした?』
「これからナイトストーカーズB小隊のオスプレイが来る。やしまに連絡して受け入れさせてくれ。あ、あとシーホークを出せる様にしといてくれ。シーホークでやしまに行く」
『了解』
それだけ伝えて受話器を置くと部屋から出て久世の所へ向かった
きいからはタラップでマリースア王国に降りられる
降りて少しした所で炊き出しをやっている久世と市ノ瀬を見つけて声を掛けた
「久世、市ノ瀬来い。俺等3人で出動だ。装備を整えてしもきた艦上に集合だ。きいのヘリが拾う」
「マジっすか?こんな時に演習でもやるんですか?」
「んな訳無いだろ。実戦だ」
「今すぐですよね?」
「そうだ。準備開始!」
「「了解!」」
2人は敬礼すると駆け足で艦へ帰っていった
佐藤もきいに戻ると装備を整える
ヘルメットや防弾ベスト、マガジンポーチを装備してふと考えた
「さて、武器はどうするか......」
今回は捜索、救出が目的だが戦闘が無いとも限らない
「M4とガバメント、あとテイザーだな」
そう呟いてガバメントを腰のホルスターに入れ左脇のホルスターにはテイザー銃を入れた
テイザー銃用のカードリッジは20個携帯している
佐藤はM4A1を持って部屋を出た
艦尾にあるヘリパッドではシーホークがローターを回していて、キャビンに乗り込むとパイロット席に真姫とことりの姿があった
「準備完了。いつでも行けるよ」
「分かった、しもきたに着艦して久世達を拾う」
「了解、離陸するわよ」
シーホークは離陸するとしもきたに向かう
しもきたはそんなに離れていないのですぐに着いた
連絡が入っていたのか誘導員が誘導してくれて着艦するとすぐに久世と市ノ瀬が入ってきた
離陸すると丁度オスプレイの姿が見えた
やしまに着艦するのは同時になってしまったが、広い甲板だ。2機程度なら問題無く着艦出来た
着艦するとシーホークはエンジンが切られパイロット2人も降りてきた
「え、お前等来んの??初耳なんですけど」
「言ってないわよ。でも、良いでしょ?」
「行きたいしね〜。穂乃果ちゃん呼んじゃうよ?」
「まぁ、別に良いか」
2人が同行する事を認めた後ろではやしまの乗組員がテキパキとシーホークを移動させていた
オスプレイも後部ハッチが開いて女性が1人降りてくる
上は緑1色のタンクトップを、下は迷彩のズボンを履いている
その顔に佐藤は見覚えがあった
「ありゃ、クイントか?」
「お知り合いですか?」
「まぁ、な」
女性は佐藤と久世の前で立ち止まり敬礼した
女性の肩には薔薇の刺青が入っていた
「米第160特殊作戦航空連隊第3大隊強襲ヘリコプター中隊B小隊長、クイント中尉です」
「陸上自衛隊、久世啓幸3尉です」
「佐藤だ。久しぶりだな、クイント」
「はい、アフガンぶりですか?」
「じゃねぇか?」
「とりあえず機内へ。外は暑いですし」
そうクイントに言われてオスプレイ機内へ入る
機内には19人の隊員が座っていたが、そのほとんどを佐藤は知っている
空いている席に座るとクイントから資料を受け取り説明を受ける
「現場上空から一帯を捜しましたが見つかったのはその1回だけ。写真が撮れたのは幸いです」
「だな。それにしても、どっかで見た事があるな、この服」
「男女1人ずつ、合わせて2人かと」
受け取った資料には画像があり、鮮明ではないが男と女、男の方は黒い服を着ていて女の方は白い服を着ている事が分かる
「流石にこれだけじゃ分からんな」
「珍しいですね。私の時は服だけで分かったのに」
「どういう事ですか?佐藤1尉」
「あー、こいつを拾ったのは俺なんだわ。クイントは元空軍のパイロットでな。撃墜されて大ケガ負って逃げた方向がパイロットスーツで分かったんだよ。その後はパイロットを辞めてナイトストーカーズになったんだと」
真姫達も知らなかった事であった
クイントと佐藤は久しぶりの再会に話をしながら目撃された地点に向かっていった
いかがでしたか?
感想待ってます!
それではこの辺で