GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
特地じゃなくて日本の事に関する話を書いてたんですが、「これはちょっと........」と思って消したんです
なので今回は何とか書き上げた物です
遅れてしまって申し訳ないです
それではどうぞ
『上から見た感じ、居なさそうよ?』
「分かった。なんかあったら教えてくれ」
霊夢に通信機を渡して上からの状況を報告してもらいながら道を歩いて情報を集める佐藤達
現在ナイトストーカーズのオスプレイは燃料補給で帰還しているので上空支援は霊夢だけだ
ちなみに霊夢は空を飛べる程度の能力という物を持っているらしく、他にも様々な能力を持つ人物は多いと言う
それはそうと、特地でない佐藤達の元居た世界ではアメリカの核が奪われているのだが佐藤はまだ何も知らない
しかし幸運な事に不活性化処理を施してあったらしく、どんな方法で核を使うにしても1年はかかる新技術を用いているので今後1年間は使われないだろうという予測だ
その使用を指示したディレルいわく
『テストの為に使ったんだがそれが幸運をもたらしたネ』
との事
佐藤達は全く情報が入らない中、突然地面が揺れた
「何だ!?地震か?」
「と、特地での地震は観測されてないわよ?」
『ちょっと隠れた方がいいわ!ギカントが来る!』
「ギカント?」
霊夢が慌てて降りて来たが既にギカントとやらは見えていた
人間をそのまま巨大化したような生物のこれがギカントと言うらしい
目の前で止まったので話してみる
「すみません、とある2人組を探しているのですが」
「........すまないが、自分より弱い者に話す口は無い」
「そうか。舐められたもんだな」
そのやり取りの後、ギカントは背筋に悪寒が走った
(この男、一体何者だ?)
自分は強い
実際ギカントとはここら辺の生物の中で1番強い種類の生物だ
その自分が恐怖を覚える程強い男
その実力を試したくなったギカントは全力で拳を振り下ろした
「ちょっと!!」
「あー、大丈夫よ」
「大丈夫だね~」
霊夢が顔を真っ青にする中真姫とことりはのほほんとしていてかなりの温度差があるのだが、2人にはどうなるか分かっていたらしい
「これで満足か?何ならこっちから仕掛けるが」
片手で拳を止める佐藤
地面は蜘蛛の巣状にヒビが入っているが佐藤は全く無傷のようだ
流石にこれにはギカントも完敗を知らされた
「いえ、失礼しました。私の負けです」
「分かってくれれば構わない。それで、この2人を見たか?」
「見てはいませんが、この先の右手の小さな道を進んだ所の洞窟で人が出入りした形跡がありました。付近の鳥達も少し騒がしくなっている様です」
「なるほど.....ありがとう」
最も有力な情報を手に入れた佐藤は真っ青で固まっている霊夢を見つけて声を掛けた
「霊夢?どうしたんだ?」
「全く、あなたが潰されたと思ったのよ」
「私達は大丈夫って分かってたけどね」
「あー、なるほど。取り敢えずとっとと再起動させて行くぞ」
霊夢を再起動させた佐藤達は言われた通りに道を辿って洞窟に着いた
「中に居るな。真姫、洞窟スキャンを」
「分かったわ」
真姫はバックから箱型の装置を取り出しそれを洞窟の穴に向ける
この装置は嵐製で洞窟の入り口から内部構造を把握出来る様になっているのだ
「反応あり。2人組を確認。それと生存確認もしたわ」
「出口はここだけ?」
「ええ」
「じゃあ準備してから呼び掛けるか」
佐藤は円形の装置を取り出して地面に設置、洞窟脇の壁に張り付いて大声を出した
「我々は日本国陸上自衛隊です!救助に来ました!両手を見える所に上げて、ゆっくり出てきて下さい!」
そう叫んだ数秒後、黒い塊が飛び出してきた
(なんつー速さだ!)
佐藤ですら反応出来ない速さの塊.....塊というか人なのだが速すぎて塊にしか見えなかったのだ
当然そんなものに対応は出来ないが、先程の機械は対応出来た
これはテイザー銃の機能をショットガンの様な射程の比較的長い物で使えるようにという要望から出来た12ケージのテイザー弾を察知した標的に撃ち出す機械である
元々はドイツのとある特殊部隊員の男が開発した小型のアクティブ・ディフェンス・システムだったのを嵐が開発者と共同で改造したのだ
かなりの電流が筋肉を麻痺させ動けなくする為、意志に関係なく行動を止められる
倒れた黒服の男に駆け寄って手元の剣を蹴り飛ばす佐藤
「おいおい、手間掛けさせんなキリト!」
「!?何で俺の事.....」
「うるせぇ!ゆっくり話してやるから!アスナ!居るんだろ!出てこい!」
そう洞窟内に向かって叫ぶと白服の女が出てきた
佐藤は黒服の男を立たせて話を聞いた
「知ってるが改めて自己紹介してくれ。ゲーム名じゃなくて本名な」
「
「
「なんでSAO事件の2人がここにいんだよ......」
頭を掻きながら愚痴のように呟く佐藤
SAO事件とは、VRゲーム『ソードアート・オンライン』で起こった事件である
このゲームをサービス開始と共にプレイしたプレイヤー達がゲーム内に閉じこめられ、ゲーム内で死ねばプレイヤーの本人も死ぬと言うデスゲームになった
そんな大事件に特殊部隊である佐藤達嵐が出動しない訳も無くソードアート・オンライン、そしてそれに使われるナーヴギアの開発者である茅場晶彦の捜索、プレイヤー達の救出を目的に行動していた
結果的に茅場晶彦を見つける事は出来なかったが、キリトとアスナの活躍によりソードアート・オンラインがクリアされプレイヤー達はデスゲームから解放された
そんな英雄2人がここに居る理由を聞いてみた
「で、なんでここに居るんだ?」
「えっと俺達2人で秋葉原に出掛けたんですけど、裏路地に居た猫に何故か惹かれてしまって」
「猫に近付いたんです。それで気が付いたらこの格好でここに居たんです」
「んー、マジさっぱり分からん。真姫、ことり何か思い当たる節あるか?」
「無いわね。シュレディンガーの猫だかって理論はあったけどそれとも合わないと思うわ」
「私も。それこそ想像出来ない超常現象が起こったんじゃないかな?」
「まぁいいや。霊夢、俺達は帰還するから帰ってくれていいぞ。ありがとうな」
「良いのよ。じゃあね」
霊夢が空を飛んで何処かへ去って行くと要請した所にオスプレイが飛んで来た
全員を機内に収容するとマリースアへと向けて飛ぶ
機内ではキリトと佐藤が話していた
「佐藤さん、ちょっと良いですか?」
「なんだ?」
「佐藤さん達の部隊ってSAO事件の時、出動したんですか?」
そう聞かれた佐藤は自分達がどんな事で出動したのか、結果どうだったのか全て話した
「これが全てだ。結果俺達は何も出来なかったのは申し訳無く思ってる。茅場晶彦の居場所を突き止める後一歩にまで迫ったのにな」
「茅場の居場所を突き止める寸前まで迫ったんですか!?」
「ああ....俺も知ってるプログラマーが知ってたんだよ。そいつの所に行って聞き出そうとしたが反撃され聞き出せずに頭をブチ抜くハメになったがな」
「そうなんですか.....」
「なぁキリト、1つ相談があるんだ」
1つ区切って佐藤は真面目な顔で言った
「俺達の部隊に入らないか?」
「えっ」
「お前の経歴は全部知ってる。だが俺達なら経歴は問わない。それにお前にはその才能がある」
「才能って、人殺し...のですか?」
「はっはっはっ、そりゃあ俺の持ってる才能だ。お前は人を助ける才能だよ」
「人を.....助ける?」
「そうだ。お前は必ず誰かを助ける。それが大勢なのか、特定の個人なのかは分からん。SAOの時お前は大勢の人を助けた。その力を貸して欲しい」
真面目な、真剣な佐藤からのスカウト
キリトは若干考えたが佐藤の目を真っ直ぐ見つめて答えた
「入れてください」
「後戻りは出来んぞ」
「分かってます!俺が誰かの力になれるならやります!」
佐藤は軽く笑ってから別の方を見た
「
「え?」
その方向にはクイントとアスナが立っていた
アスナも同じく決断した真っ直ぐな瞳で佐藤に話を切り出した
「私も嵐に入れてください!」
「アスナッ!?」
「クイント、てめぇ....」
「分かってますよ。でもこの子の強い意志は必ず貴方と大勢の人の力になります。それにこの子は
「................分かった!!」
佐藤は椅子から立ち上がって2人に手を伸ばしてこう言った
「俺達の家族へようこそ!歓迎する!!」
いかがでしたか?
感想待ってます
今後も不定期更新でやっていきますが、よろしくお願いします
それでは