GATE ―自衛隊特殊部隊『嵐』隊長、彼の地にて斯く戦えり― 作:ならや
前書きは無しで
それではどうぞ( ゚д゚)ノ
「つまり、アメリカは海兵隊、イギリス、ロシアは陸軍を派遣する用意があると?」
本位総理大臣は部下からの報告書を見ながら質問した
それに部下は答えた
「はい。アメリカは海兵隊歩兵部隊だけでなく、戦車隊、砲兵隊、航空隊も派遣できるそうです。ロシア、イギリスも歩兵部隊の他、戦車隊までならば派遣できると」
「しかし、移動にかかる費用は?」
「アメリカは在日部隊を中心に派遣、費用は全額負担するとの事です。ロシア、イギリスも同様に費用を全額負担すると言っております」
「なるほど、こちらがやらなければならないことは?」
「移動に使う道路、空港、港などの確保はお願いしたいと言ってましたから、それだけで良いと思います」
「なるほど、面倒なのは二枚目の方か」
そう言って本位は報告書をめくった
内容は中北韓の工作員について
そこには海上保安庁、海上自衛隊などからの報告が書かれていた
「はい、海保、海自共に不審船を発見、確保しました。中からは多数の武器が発見されました」
本位は三枚目の報告書を見た
そこには押収された武器が並べられていた
なぜか旧式の武器ばかりであった
「......奴らは何を考えてるんだ?こんな旧式ばかりで」
「分かりませんが、特戦群をなめてるとしか思えません」
はぁと溜め息を一つついてから本位は部下に命令した
「アメリカ、イギリスに特地への派遣を要請してくれ。アメリカには歩兵部隊、戦車隊、航空隊の派遣もだ。あと、三国に特殊部隊派遣要請をしといてくれ。特戦群の出動もあり得るからその点の準備もだ」
「分かりました」
向きをくるりと変えて出ていった部下を見て、閣僚や他の部下もこのくらい優秀だったらなぁ、と思った本位だった
そしてその数時間後、アメリカのディレル大頭領、ロシアのジェガノフ大頭領、イギリスのブレックス大頭領にこの『要請』が届いた
アメリカ
「大頭領、日本政府から派遣要請です」
「ようやくか」
ディレル大頭領は安心したかのように息をつくと、部下からの報告を聞いた
「戦車隊、航空隊はどのような編成になる?」
「戦車はM60、航空機はF111、A10、AV80ハリヤーを配備、歩兵隊にはハンヴィー、M113、M16等を配備した特地派遣旅団を編成中です」
「派遣要請のあった特殊部隊はどうする?」
「特殊部隊はNavy SEALsチーム5、CIAのエージェントとコンバットチームの投入を考えてます」
満足そうにうなずいたディレルは部下に資料を返して命令した
「よろしい、その内容でやってくれ。あと、モトイと電話会談をしたい」
「会談でしたら、日本側からも要請がありましたので、5時間後に行う予定でセットしてよろしいでしょうか」
「ああ、それで良い」
部下は大頭領執務室から出ると、いそいそと準備に取りかかった
なお、イギリスとロシアの反応も概ね変わらず、要請に対して両大頭領はゴーサインを出した
すこしばかり時間がたって本位とディレルの電話会談である
「ディレル、すまないな。海兵隊の派遣を要請して」
「何、遠慮することは無い。モトイと私の仲じゃないか」
実はこの二人、双方が国のトップになる前からの親友で、よく二人で酒を飲んでいた
「しかし、モトイも大変だな。中北韓が何かしてるんだろ?」
「ああ、三国の特殊部隊が動き出してる。それ以外にも北の戦闘機5機が防空識別圏に侵入してきたからF4ファントムが撃墜した。中国に至っては艦隊が出航準備をしてるって情報もある」
「そうか、領海に入ったりして戦闘体勢になったら教えてくれ。日米同盟に従って我が国も戦闘体勢に入る」
「それはありがたいな「総理、台湾からの緊急情報です」......ディレル、日米同盟を発動させるべき事態が起きた」
「何?」
そう言うと本位は一区切りしてから言った
「台湾海軍からの情報で中国海軍の空母遼寧が動き出したらしい。揚陸艦長白山も遼寧と共に艦隊を組んでいて、このまま進むと領海侵犯まで2日だ」
「台湾海軍は何をしていたんだ?」
「台湾海軍も気付いていたんだが、圧倒的な戦力差のせいで手出しが出来なかったそうだ。ただ艦隊を追跡しているから攻撃するならば手伝うとのことだ」
本位の情報を聞いて中国を忌々しく思ったディレルは大きく溜め息をついてから対応を話した
「わがアメリカ第7艦隊を動かす。海自は動かせるか?」
「ああ、いずも型護衛艦を有する第五護衛群に出動を命じた。空自にもF15、F4、F2の出動させることにした」
「わかった、中国が退いてくれる事を願うとしよう」
「そうだな」
「「世界の平和を祈って」」
その言葉で会談は終わった
その数時間後、アメリカ第7艦隊と第四護衛群が洋上に展開、その上空にはアメリカ空軍のF15、F16と空自のF4、F15、F2、F35が翼を翻していた
海中にもおやしお型潜水艦、ヴァージニア級、シーウルフ級潜水艦が居た
また、やまと型原子力潜水艦が当該海域に急行していた
対する中国艦隊も戦闘体勢に入り、遼寧艦載機を対空装備で甲板上に待機、一部の機体は発進状態になっていた
日本、アメリカ両政府は中国政府に対して『日本領海に艦隊が侵入すれば両国への宣戦布告と取り、この艦隊を排除する』という事実上の最終通告を出した
中国政府からは考える時間が欲しいと言われたので、二時間の時間が設けられた
そして中国政府が出した答えが日本、アメリカ両政府に伝えられる時間となった
中国政府が出した答えは
艦隊を撤退させる、だった
日本、アメリカ両政府はこの決断を喜んだ
しかし喜ばない者もいた
それは艦隊司令のウーフェイだった
「ここまで来て、我々に撤退しろと言うのか!!」
虎の子の空母遼寧まで出したにも関わらず、、日本、アメリカ両政府からの圧力に屈して出された撤退命令を聞いたウーフェイは完全にキレていた
『そうだ、あれだけ準備万端で迎え撃たれればこちらは何も出来ずに殲滅される。ならば後退するのが賢明であると国家主席は判断した』
「私は認めん!!日米ごときに負けない!!これから前進する!!」
そう言って無線を切ると、ウーフェイは艦隊に前進を命じたのだ
中国政府はすぐにこの事を日米に伝えた
「ガッデム!!奴は一人で戦争を始めるつもりか!!」
「それで、我々日米政府への要請とは?」
『空母遼寧を含む艦隊を止めてほしい。方法は構わない。それが例え艦隊全艦の撃沈だったとしても』
「分かりました。その要請、引き受けます」
『すまない。よろしく頼む』
中国政府からの通信が切れると本位、ディレル共に自国の軍に命令を出しに向かった
中国反乱艦隊と日米合同艦隊との決戦が迫っていた
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それではこの辺で