ぐりもあっ!   作:橘田 露草

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こんにぐら~!(*^^*)
くーさんこと露草です。
ちなみに、こんにぐらはこんにちはとグリモアを合わせた古今東西な挨拶です(笑)

もう読んだ方もいるかもしれませんが、この小説は「グリモア~魔法の使えない少年たち~」の日常バージョンです。
僕のオリジナル以外にも、ゲームで言うところのエピソードやミッションのエピソード、うのあの、もあっとを元にしたものもあります。

基本的に前書きが長い作者なのでお見知りおきを(笑)

では、「ぐりもあっ!」第1話お楽しみください!


南智花のはじめまして

わわっ、もう時間ですか!?

あ、後ちょっとだけ、ちょっとだけ持ってください~!!

 

……お、お待たせしました!

こんにちは、高等部リリークラスの南智花です!

 

今日は、私と周防葉くんが初めて出会った日のお話をしようと思います。

あれは私が学園に来て1年ぐらいの時、今から4年前のことです。

 

 

 

 

 

「どうしよう遅刻しちゃう……」

 

次の授業は移動教室だったのですが、私はどこの教室なのかわかんなくなってしまい慌てて教室を探していました。

こんなだったら、1人で忘れ物を取りに来ないで怜ちゃんと夏海ちゃんにもついてきてもらえばよかったかも……。

 

「あっ、中庭に出ちゃった」

 

焦るあまり全然違うところに来てしまいました。

でも方角は合ってるはずだし、もしかしたら近道かも。

私は一抹の不安を押し殺し、賭けに出て中庭を通ってみることにしました。

そして、ふと横のベンチを見たとき”彼”と出会いました。

 

「うわぁ、かわいい……」

 

そこにいたのはすぅすぅと寝息を立ててベンチで横になる男の子でした。

8~9歳ぐらいでしょうか、桃色の髪が光に照らされさらさらと風に流れています。

思わず、足を止めベンチに近づいていました。

 

「男の子……だよね?」

 

青い靴と半ズボンだから男の子だと気づきましたけど、それがなければ女の子みたいです。

 

「でもなんでこんなところに……」

 

学園に初等部はありませんし、そもそもこの子制服じゃないですし。

もしかしたら迷子でしょうか。

と、その時男の子が身じろぎをしました。

 

「んっ……」

 

ゆっくりと目を開ける男の子。

その目の前には彼の顔を覗き込む私の姿がありました。

 

「な、なに!?」

 

男の子は驚いたように顔を上げました。

慌てて私も離れます。

 

「ご、ごめんなさい迷子かなって思って!」

「いや別にいいけど」

 

男の子は慌てる私を見て逆に落ち着いたらしくぽりぽりと頬をかいていました。

髪と同じ綺麗な桃色の瞳に思わず私は吸い込まれていました。

 

「ご、ごめんなさい迷子かなって思って!」

「いや別にいいけど」

 

男の子は慌てる私を見て逆に落ち着いたらしくぽりぽりと頬をかいていました。

その時気づきましたが、男の子は綺麗な緑色の目をしていました。

 

「ん?迷子っておれのこと?」

「あ、はい。制服も来ていませんしこんなところで寝ていましたから」

「あー、とりあえず迷子じゃないよ。おじいちゃんを待ってただけ」

「おじいちゃん?」

「うん、おじいちゃん」

 

そう言って男の子が指をさしたのは学園長室があるところでした。

 

「え?も、もしかして……」

「ん、多分おねーさんの考えてることで正解だと思うよ」

 

男の子はうーんと背伸びをすると、ニコッと笑って私に手を伸ばしてきました。

 

「おれの名前は犬川葉。おねーさんの名前は」

 

私も手を伸ばすと、葉くんはギュっと握りました。

 

 

 

 

 

 

「ふーん、ともかおねーさんってこの学園の生徒なんだ」

「まだ、入学したばかりなんですけどね」

「じゃあ、魔法使えるんだ?どんな魔法?」

「えっと得意なのは火の……ってこれ言ってもいいのでしょうか?」

「いーんじゃない?おれ一般人じゃないし」

 

自己紹介を終えて、私はベンチに座って葉くんとおしゃべりしてました。

葉くんは色々教えてくれました。

年齢は9歳で近くの小学校に通っていることや、今日は学園長に呼ばれてきたんだけど会議中で待たされていることとか。

 

「じゃあ、葉くんは学園長の孫なんですね」

「あー、ちょっとだけ違うんだよね」

 

と、急に葉くんは困ったように笑った。

 

「おれ孫じゃなくて息子なんだ」

「えっ!?」

 

学園長は学園集会とかしか見かけないですが、もうかなりの高齢だったはずです。

なのにこんな小さな子供がいるなんて。

 

「おれ孤児だったんだよ。で、おじいちゃんに拾ってもらったんだ」

「孤児……ですか」

「んー、おじいちゃんからはそれしか聞いてないから詳しいことはわかんないけど」

 

なんてことないように話す葉くん。

でも心はとても傷ついていたはずです。

全寮制のこの学校にも親と離れ離れになって寂しく思っている子はいますが、葉くんの悲しみはそれとは比べ物にならないと思います。

 

「あっ、別に寂しくも悲しくもないからね!おじいちゃんも優しいし、妹みたいな姪がいるし」

 

私の表情に気付いたのか葉くんは慌ててそう言いました。

その様子に私もくすっと笑ってしまいました。

と、急に葉くんの顔色が変わりました。

 

「あー、ともかおねーさん確認なんだけど」

「はい?」

 

葉くんは中庭の真ん中の時計台を指して、困った顔で言いました。

 

「授業始まっちゃうけど大丈夫?」

 

……あ。

 

「あああああああああああああ!!!?」

 

私が叫んだ瞬間、ゴーンゴーンと授業開始のチャイムが鳴った。

 

 

 

 

 

これが私と葉くんのはじめましてです。

 

あの後、葉くんに道を教えてもらって何とか教室にたどり着けました。

結局先生に怒られちゃったんですけどね……。

授業が終わってから中庭に行きましたが、葉くんはもういませんでした、

 

それから、3年後。

中等部に入学してきた葉くんに再会して、思わず抱き着いてしまったのは……また別のお話です。

 

 




という感じです 笑

今回のような話や、1話完結の短編を書こうと思ってます。
とりあえず次回はギャグ風味の短編を書いてみましょうか(^^♪

もしよろしければ次回も読んでいただけると嬉しいです。

では、またお会いしましょう!(^◇^)
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