めだかボックス■相良紫音は面白おかしく生きてみたい。   作:coka/

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生きることは空虚だと僕は思う。
いつからそう思うようになったのか、僕自身あまり覚えてはいない。
ただ漠然と、空っぽでつまらない人生を歩んでいく気がしていた。
だからこそ(・・・・・)、僕は自分の生きる意味を知りたいとも思った。
現在、二つだけ見つかってはいる(・・・・・・・・・・・・)けれど、きっとそれだけじゃないはずなんだ。


もっともっと僕は知りたい。


世界は無価値で、
未来は未知数で、
現実は理不尽で、
生きることは空虚だけれども、
そんなことがどうでもいいってなるくらい、
僕は楽しく生きてみたい。
そして、生きる意味を見出したい。
どうせいつかは死ぬんだから、その時に生きててよかったと思いたい。



だからさ、もっと僕を楽しませてよ。
そうすれば、もっと生きる意味を見つけられるから。
もっと、みんなと楽しく生きられるだろうから。










あ、でもめんどくさいのは勘弁して下さい。お願いします。



第2箱:空虚な僕

南校舎_第四会議室

 

まぁ、結果だけ言ってしまえば“つまらない”の一言に尽きると思う。

あれだけ威勢の良かった先輩達は、その殆どが気絶。

残りは痛みで倒れていたり、呻き声を上げている。

 

………いや、僕そんなに強く殴ってないはずなんだけど。

やっぱり、的確に人体急所狙ったのが拙かったのかなぁ?

あ、因みに一対十数人で喧嘩して、僕はほぼ無傷です。

これはドヤ顔してもいいんじゃね?

 

「うっわー、みんないったそー☆ でも、流石にこれはやりすぎなんじゃない?」

 

いつの間にか教室の後ろに移動しいていた袖ちゃんが、こっちに来ながら言う。

 

「あ~、そうだね。流石にやりすぎちゃった。保健委員呼んどいてくれないかな?」

 

ほぼ無傷とは言え、流石に疲れたから適当に答えを返す。

 

「えー?いいけどなんか奢ってよね☆」ピポパポ

 

そう言って携帯をイジる袖ちゃん。

図々しくないかとかツッコミたいけど、ここは黙っておく。

 

「じゃ、おねがいしまーす♪……ほい、呼んどいたよー」

「うん、ありがとう。」

「それにしても、すごかったねー♪先輩達の死角から急所を狙って、バッタバッタ倒しちゃうんだもん☆」

 

にやりんっとした顔で言ってくる袖ちゃん。

さっきのを見て分析でもしたのかな?

てか、いつまでニヤニヤしているんだろう……

 

「しかも先輩達、死角に移動してる紫音に気付いてなかったみたいだしさー。なんてーの?瞬間移動みたいに目の前から消えたみたいなー」

「………」

 

……あの短時間でそこまで理解したんだ

流石と言えばいいのか、目敏いと言えばいいのか……

まぁ、正直そんなのはどうでもいいんだけどさ。

 

「ふぅ、そんなことより袖ちゃん。何奢ればいいの?あんまり高いのとか、大量に頼むのだけはやめてね」

「……んー?じゃあ、焼肉ね!食べ放題でいいよ!」

 

食べ放題でもまあまあすると思うんだけど……

懐に余裕はまだあるけどさぁ

 

「了解。んじゃ、行こうか!」

「おー♪」

 

 

 

 

 

 

………………

 

 

とりあえず、誤魔化されてくれた(・・・・・・・・・)かな?

まぁ、問いただそうとか、深入りしようとかは思ってなかったみたいだしね。

 

別に僕のスキルがバレるのとかは、全くもって気にしてないんだけど、

でも、今はまだその時じゃない気がするんだ。

それに、バラすならもっと面白くなるようにバラしたいじゃん。

 

 

 

……さて、切り替えていかないと。

久しぶりの焼肉だしね!

楽しんでいこう!

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

次の日の朝

 

朝食中になんとなくツイッターを覗いてみたんだけど………

 

 

 

【生徒会役員募集会で起きた騒乱!】

 

役員募集会に参加していた特待生の内、約半数が保健室送りにされました~

なんと!それをやったのがあたしと同じ、普通科の一年生だって言うんだから驚きだよね~☆

因みに、あたしじゃないよ!現場にいたけど!

なんなら、そいつクラスメイトだけど!

これ以上は守秘義務の為、言えないけどね!

別に、焼肉奢ってもらったりしてないからね!

イニシャルがS,Sだったりしないからね!

以上、不知火の学園情報でした♪

 

 

 

「………」

 

まぁ、こうなるとは思ってたけどさ

名前が出てないだけマシだと思おう。そうしよう。

 

……イニシャルS,Sって他にいるかなぁ?

 

 

 

そういえば、善吉は生徒会に入ったみたいだ。

どうせ、めだかちゃんにお前が必要だって言われて堕ちたんだろうけど。

ま、僕の分まで頑張ってね。

 

 

さてと、早く食べないと遅刻するな。

僕は朝食を片付けて家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

腑罪証明(アリバイブロック)」発動

 

 

「ははは、流石に僕も驚いたよ。まさか紫音くんがあれ(・・)を完成させてたなんてねぇ。

まったく、封印されてるとそーゆーのに疎くなっちゃうぜ☆

これは面白くなりそうかな?

期待してるぜ?紫音くん?」

 

 

 

 

 

「あ、そうそう

僕が出てきて驚いてるかもしれないけど、安心しなさい。

紫音くんが僕の端末(ぼく)ってわけじゃないから。

それじゃ、またね」




ペースを上げたいのに上げられない狐花です。
結局月一投稿になっている現状……
それでも見てくれている人がいると思って頑張ってます。

さて、今回はいかがだったでしょうか?
楽しんでいただければ幸いです。
色々フラグが立ってますが、気にしないでください。
全部回収できるかわからないのでw(しないとは言ってない)

それでは次回もお楽しみに。
できるだけ早く投稿できるよう頑張ります。

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