遊戯王5D's ~剣纏う花~   作:大海

12 / 86
うっしゃ~。
第十一話~。
長なったけど良かったら読んでくれ~い。
行ってらっしゃい。



第十一話 氷結の夢、花の罪

視点:梓

 今までも、数々のモンスター達と向かい合ってきた。

 修行時代は、さすがに面と向かって誰かに指導をお願いすることもできず、一人でビデオや記録を使い、我流の決闘を模索した。そして、最後にはサイレントフラワーとして大会に出場し、多くのモンスターを相手に勝つことができました。

 しかし、双葉さんの場にあるダークシンクロモンスター、『氷結のフィッツジェラルド』。視覚で捉えることができる紫色のオーラを放つそれは、今まで戦ってきたどのモンスターにも無い、禍々しさを感じさせた。

 近いものがあったとすれば、フォーチュンカップ二回戦、十六夜アキさんとの決闘において、彼女が召喚したシンクロモンスター『ブラック・ローズ・ドラゴン』。もっとも、その時感じられたのは、憎悪、怒り、悲しみと言った、純粋な負の感情の塊のみ。今回もそれは感じられるが、それ以上に、冷たささえ覚えさせる禍々しい悪意、それがある。

 その悪意が私に確信させた。このカードこそが、双葉さんが私や水瀬に抱くこととなった怒りの象徴なのだと。

 

「バトル!」

 それを理解したところで、彼女は声を上げました。

「えぇっと、その中で一番厄介なモンスターを殺せばいいのよねぇ……」

 わざわざ声に出しながら、私の場の三体のモンスターに視線を送っている。今まで普通に決闘を進めていたようで、細かい部分では不慣れな部分もあるようだ。

「……うん、『真六武衆-ミズホ』に攻撃。ちなみにこいつが攻撃する時は、魔法・罠は発動できないからね。ブリザード・ストライク!」

 フィッツジェラルドから放たれた冷気がミズホを襲いました。

 

LP:4000→3100

 

「う……こ、これは……」

 これは、十六夜さんの時と同じ、衝撃が実体化している?

「言ったでしょう。負けた方が死ぬ闇の決闘だってさ。そりゃあ痛いに決まってんじゃないよぉ」

 く、この人は、本当に……

「カードを二枚伏せる。ついでに『オシャレオン』を守備表示で通常召喚してターンエンド」

 

『オシャレオン』

 レベル3

 守備力800

 

双葉

LP:4000

手札:2枚

 場:モンスター

   『氷結のフィッツジェラルド』攻撃力2500

   『イピリア』守備力500

   『オシャレオン』守備力800

   魔法・罠

    セット

    セット

 

LP:3100

手札:2枚

 場:モンスター

   『真六武衆-カゲキ』攻撃力200+1500

   『真六武衆-シナイ』攻撃力1500

   魔法・罠

    永続魔法『紫炎の道場』武士道カウンター:1

    セット

 

 

 厄介ですね。『オシャレオン』が存在する限り、こちらは『オシャレオン』以外を攻撃できない。

「私のターン」

 

手札:2→3

 

「はい罠発動」

 っ!

「『毒蛇の供物』。あたしのフィールドの表側表示の爬虫類族を一体破壊して、あんたの場のカード二枚を破壊。あたしは『イピリア』を破壊して、あんたの場のモンスター二体を破壊するよ」

 『イピリア』が爆発すると同時に、シナイとカゲキも破壊されてしまう。

 

「……クス」

 

「あん?」

 いけません。仲間の死を前にしているというのに、つい笑みが……

「なに笑ってんだ!? あんた今の自分の状況分かってんのか!!」

 もちろん分かっています。ただ、

「分かっていないのはあなただ。決闘の定石というものを理解していない」

「はあ?」

「『毒蛇の供物』の発動タイミング、破壊するべきカードの選択、どちらも明らかに間違っている。一見鮮やかな戦術を見せたかと思えば、今のプレイングではっきり分かりました。あなたは攻撃やその準備のことばかりを考え、守りのことを考えていない」

「それが何よ? 相手のモンスターを破壊してライフをゼロにすれば殺せるんでしょう。モンスターを殺して何が悪いわけ?」

「ふむ……ではお見せしましょう。本当の決闘というものを。魔法カード『紫炎の狼煙』を発動。デッキからレベル3以下の六武衆を手札に加える。『六武衆のご隠居』を手札に」

 

手札:2→3

 

「更に、永続魔法『六武の門』発動。六武衆と名の付くモンスターが召喚、特殊召喚される度、武士道カウンターが二つ乗る。そしてこのカードは、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在する時、特殊召喚可能。『六武衆のご隠居』を特殊召喚」

 

『六武衆のご隠居』

 レベル3

 守備力0

 

『紫炎の道場』

 武士道カウンター:1→2

『六武の門』

 武士道カウンター:0→2

 

「速攻魔法『六武衆の荒行』。フィールド上の六武衆一体を選択し、そのモンスターと同じ攻撃力を持つ六武衆をデッキから特殊召喚する。選択は『六武衆のご隠居』。同じ攻撃力を持つチューナーモンスター『六武衆の影武者』をデッキより特殊召喚」

 

『六武衆の影武者』チューナー

 レベル2

 守備力1800

 

『紫炎の道場』

 武士道カウンター:2→3

『六武の門』

 武士道カウンター:2→4

 

「チューナー……シンクロする気……?」

 

「レベル3の『六武衆のご隠居』に、レベル2の『六武衆の影武者』をチューニング」

紫色(しいろ)の獄炎、戦場にて剣を纏う。武の精魂よ、天上凱歌の調べを刻め」

「シンクロ召喚。紫色の(はね)、『真六武衆-シエン』」

 

『真六武衆-シエン』

 レベル5

 攻撃力2500

 

『紫炎の道場』

 武士道カウンター:3→4

『六武の門』

 武士道カウンター:4→6

 

「ここで、『紫炎の道場』の効果を発動。このカードを墓地へ送り、このカードに乗った武士道カウンターの数以下のレベルを持つ六武衆を特殊召喚できる。レベル4の『真六武衆-エニシ』を特殊召喚」

 

『真六武衆-エニシ』

 レベル4

 攻撃力1700

 

『六武の門』

 武士道カウンター:6→8

 

「そして、『六武の門』の効果。このカードに乗った武士道カウンターを四つ取り除くことで、デッキまたは墓地に眠る六武衆を手札に加える。私はデッキから、『真六武衆-キザン』を手札に加えます」

 

『六武の門』

 武士道カウンター:8→4

 

手札:0→1

 

「そして、自分の場に同名カード以外の六武衆が存在する時、このカードは特殊召喚できる。『真六武衆-キザン』を特殊召喚。そしてエニシとキザンは、自身以外の六武衆が二体以上存在する時、攻撃力をアップさせます」

 

『真六武衆-キザン』

 レベル4

 攻撃力1800+300

 

『真六武衆-エニシ』

 攻撃力1700+500

 

『六武の門』

 武士道カウンター:4→6

 

「相っ変わらず長いわねぇ」

「もうすぐで終わりますよ。『六武の門』の効果を再び使用。武士道カウンターを二つ取り除くことで、六武衆一体の攻撃力をエンドフェイズまで500ポイントアップさせる。私は武士道カウンターを四つ取り除き、『真六武衆-シエン』の攻撃力を1000ポイントアップ」

 

『六武の門』

 武士道カウンター:6→2

 

『真六武衆-シエン』

 攻撃力2500+1000

 

「ここでバトル。まずは『真六武衆-キザン』で、『オシャレオン』を攻撃。漆鎧の剣勢」

「うぅ……『オシャレオン』が破壊された時、デッキから攻撃力500以下の爬虫類族を手札に加える。『ヨーウィー』を手札に加えるわ」

 

双葉

手札:2→3

 

 『ヨーウィー』!? あのカードはまずい!!

 しかし、手札はゼロ、あのカードをどうにかする手段は無い。

「ならば、『真六武衆-シエン』、『氷結のフィッツジェラルド』を攻撃! 紫流獄炎斬!」

「うぁあ……!」

 

双葉

LP:4000→3000

 

 ダークシンクロモンスターは、破壊しました。

「よくも……ゴミのくせに!! これ以上あたしをどうこうするんじゃないよ!!」

 む?

「『氷結のフィッツジェラルド』の効果!! このカードが戦闘破壊された時、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、墓地から守備表示で特殊召喚する!!」

 自己再生効果を持っていたのですか!?

 

『氷結のフィッツジェラルド』

 守備力2500

 

 く、もう攻撃はできない。

「そして、バトルフェイズ終了時、このカードを攻撃したモンスターを破壊する!!」

 まさか!

「地獄に行きな!! 『真六武衆-シエン』!!」

 双葉さんの絶叫と同時に、フィッツジェラルドから放たれた氷がシエンを凍らせていきます。

「シエンの効果を発動! このカードが破壊される時、フィールドの六武衆と名の付いたモンスター一体を代わりに破壊できる。『真六武衆-キザン』!」

 シエンの受けていた氷を、キザンが庇う形で受け、そのまま凍りつき、砕けました。

「身代わりとか、ひっどい効果ねぇ。あんたと同じじゃない」

「同じ?」

「そうよ。あたしはあんたの身代わりになってここにいるようなもんなんだから、あんたと同じでしょう」

「……」

「ほら早く進めなさいよ」

「……ターンエンド」

 

 

LP:3100

手札:0枚

 場:モンスター

   『真六武衆-エニシ』攻撃力1700

   『真六武衆-シエン』攻撃力2500

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:2

    セット

 

双葉

LP:3000

手札:3枚

 場:モンスター

   『氷結のフィッツジェラルド』守備力2500

   魔法・罠

    セット

 

 

「あたしのターン」

 

双葉

手札:3→4

 

「さーて、どうしようかなぁ。まあ何にしてもまずはこいつよねぇ。『ヨーウィー』召喚」

 

『ヨーウィー』

 レベル3

 守備力500

 

「『ヨーウィー』の召喚に成功した時、次のターンの相手のドローフェイズをスキップする」

 くぅ、私の手札はゼロ。このままでは……

「何が定石よ。あんたの前のターンのプレイングだって、ただ単にモンスターを並べて全滅させただけじゃない。失敗しちゃったけどね」

「……」

「ただでさえ偉そうに、頭首の座にふんぞり返ってるガキが!! これ以上あたしに偉そうにしてんじゃないよ!! 『氷結のフィッツジェラルド』を攻撃表示に変更!! バトル!! シエンと相打ちになって、また戻ってきな!! どうせそこのゴミは魔法・罠じゃ防げないんだからさぁ!!」

 シエンのもとへ向かってくる、『氷結のフィッツジェラルド』。確かに、私の伏せカードで防ぐことはできない。

 

 しかし……

 

「掛かりましたね」

「あ?」

「『真六武衆-エニシ』のモンスター効果を発動! エニシ以外の六武衆が存在する時、墓地の六武衆と名の付くモンスター二体をゲームから除外することで、場のモンスター一体を手札に戻します。この効果は相手ターンでも発動できる。『六武衆の影武者』、『六武衆のご隠居』をゲームから除外し、あなたの場の『氷結のフィッツジェラルド』を、手札ではなくエクストラデッキに戻していただく!」

「はぁ!!」

 狼狽する双葉さんを尻目に、フィッツジェラルドは光となり、エクストラデッキに戻っていった。

「相手の動きを予測し、そのタイミングを見極めカード効果を使う。これこそが、決闘の定石です」

「ぐぅ……」

「正直、この程度の展開の予想も、対策もできないようでは、あなたに御家隆盛の才能はありませんね」

「……」

 我ながら偉そうなことを言っていますが、決闘において、彼女に後れを取るわけにはいきません。

「この……」

 

「このゴミィィイイイイイイイイイイイイイイイ!!」

 

 また叫んできました。

 何です? 先程までの禍々しさが、更に増している?

 

「てめぇだけは!! 土下座しても許さねぇ!! このゴミ屑野郎ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 何を仕掛けてくる?

 

「魔法カード『強欲な壺』発動!!」

 

 『強欲な壺』!?

「バカな!? それは禁止カード!!」

「知るか!! あたしは決闘者じゃない!! そんなもの守る理由は無い!!」

「なっ!?」

 

双葉

手札:2→4

 

「永続魔法『王家の神殿』発動!!」

 二枚目の禁止カード!?

「こいつが場にある限り、罠カードはセットしたターンに発動できる!! つまり、ほぼ魔法と同じようにプレイできる!! あたしは三枚のカードをセット!! 一枚目!! 二枚目の『毒蛇の供物』発動!! 爬虫類族の『ヨーウィー』を破壊して、あんたの場のシエンとエニシを破壊する!!」

「シエン! エニシ!」

「二枚目!! 『リビングデッドの呼び声』!! 墓地の『DT デス・サブマリン』を攻撃表示で特殊召喚!!」

 

『DT デス・サブマリン』ダークチューナー

 レベル9

 攻撃力0

 

「三枚目!! 『強化蘇生』!!」

 あれは、前のターンに伏せてあったカード!

「墓地のレベル4以下のモンスター一体を攻撃表示で特殊召喚!! このカードを装備して、レベルを一つ上げて、攻守を100ずつアップさせる!! 対象は『ヨーウィー』だ!!」

 

『ヨーウィー』

 レベル3+1

 攻撃力500+100

 

 ……なるほど。フィッツジェラルドに対し、『ヨーウィー』が場にあったことで自己再生効果が使えなかったにも関わらず、シエンとの相打ち後に「戻ってこい」と言っていたわけはそれですか。

 シエンと相打ちとなり、それを防ぐために私がエニシを破壊した所で『強化蘇生』を発動し、攻撃力を2600ポイントに上げたフィッツジェラルドでシエンを戦闘破壊。それが本来の狙いだったのですね。

「レベル4になった『ヨーウィー』に、レベル9の『DT デス・サブマリン』をダークチューニング!! 再び出てこい!! 『氷結のフィッツジェラルド』!!」

 

『氷結のフィッツジェラルド』

 レベル-5

 攻撃力2500

 

「ターンエンドだぁ!!」

 

 

双葉

LP:3000

手札:0枚

 場:モンスター

   『氷結のフィッツジェラルド』攻撃力2500

   魔法・罠

    永続魔法『王家の神殿』

    永続罠『リビングデッドの呼び声』

    セット

 

LP:3100

手札:0枚

 場:モンスター

    無し

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:2

    セット

 

 

「くぅ……」

 まさか、禁止カードが出てくるとは予想外でした……

「私のターン、『ヨーウィー』の効果でドローフェイズはスキップされる……」

「ついでにもう一枚、罠発動『トラップ・スタン』。このターン、このカード以外の罠の効果は無効だよ」

「……」

「どうせ罠だろうけど、一ターン目から伏せてある辺り、大したカードじゃないんだろう。わざわざ伏せておく必要も無かったねぇ」

「……ターンエンド」

 

 

LP:3100

手札:0枚

 場:モンスター

    無し

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:2

    セット

 

双葉

LP:3000

手札:0枚

 場:モンスター

   『氷結のフィッツジェラルド』攻撃力2500

   魔法・罠

    永続魔法『王家の神殿』

    永続罠『リビングデッドの呼び声』

 

 

「あたしのターン」

 

双葉

手札:0→1

 

「ふふふ……これであたしの勝ちよ。魔法カード『死者蘇生』」

 三枚目の禁止カード。もはや驚きはありません。

「墓地の『ヨーウィー』を特殊召喚。これで次もあんたのドローフェイズはスキップよ」

 

『ヨーウィー』

 レベル3

 守備力500

 

「二体の攻撃力の合計は3000。どうせ攻撃しても100残るし、守備表示にしておいてあげる。バトル! 『氷結のフィッツジェラルド』で、ゴミにダイレクトアタック!! ブリザード・ストライク!!」

「ぐぅ……うぁああああ!!」

 

LP:3100→600

 

 あまりの衝撃に、体が後ろへ吹き飛び、背中から倒れてしまいました。痛みはありませんが、それ以上にその一撃は、私の肉体以外の部分に痛みを与えた。

「この、胸の痛みは……まさか、双葉さんの……」

「そうよ。あんたっていう一つのゴミのせいで、あたしがどんな目に遭ってきたか、フィッツジェラルドの攻撃に乗せてぶつけたから分かったでしょう」

「……」

 答えはしませんが、確かに、伝わりました。

 同時に周囲の空間に氷の壁がそびえた。その氷は、その光景を視覚的に見せてきました。

 

 

 信頼し、されていた人達からは、一気にその信頼を失い、居場所を追われ、そのすぐ後に捕まり、来たくもなかった場所へと無理やり飛ばされて。そんな現実を受け入れることもできず逃げ出して。

 

「残ったのは、あんたや、あんたの家に対する憎悪だけ。どうしてあたしがこんな目に遭わなきゃいけないの? 悪いのは、ゴミのくせに必死に人のふりをして、あたし達の居場所を横取りした、あんただって言うのに」

 

 そして、自らの手で陥れるはずだった私は、何もできなかったにも関わらず、家を追われた。そして、サテライトまで逃げてきた。

 

「あんたにはめられたのにも腹が立ったけど、そのすぐ後にあんたも落ちて、ざまあ見ろって思うのと同時に、何なんだよって思った。あたしが必死の思いで頑張って、失敗したのに、そのすぐ後に落ちてきたんだから。どうせなら、あたしの手で落ちてくれば良かったんだ。そうすれば、あたしがこんな目に遭わずに済んだ」

 

 そして、やがてその憎悪は膨れ上がり、気付けば最も忌み嫌う、決闘モンスターズを手に取っていた。それ以外に、私に復讐する手立てが無かったから。

 

「そして、あんたが現れた。神がくれたチャンスだって思った。あたしをこんな目に遭わせたゴミに復讐できる。これでようやく、あんたを殺すことができるって。初めから存在しちゃいけなかったあんたを。死ぬことでしか周りを幸せにできないくせに、見苦しく必死に生きるあんたを、殺すことができるって」

 

 ……

 

 

 そうだ……

 私は元々、生きていてはならない存在……

 だから、両親から捨てられた……

 生きていく価値無しと判断されたから……

 そして、ゴミとしてサテライトで生きた……

 ゴミをあさり、ゴミを着飾り、そして、玩具にされ、体の外も内も、全てがゴミになった……

 お父さんに拾われた後も、私の心はゴミだった……

 そして、息子として愛されることで理解した……

 私は愛されて良い人間では無いのだと……

 

 なのに……

 

 ゴミなのに、私は父に愛された……

 ゴミなのに、私もまた父を愛した……

 ゴミなのに、そんな私を更に汚したサテライトを憎悪した……

 ゴミなのに、大勢の人間に愛され、大勢の人間を愛した……

 ゴミなのに、一つの家の主となった……

 

 ゴミなのに、夢を持った……

 ゴミなのに、夢を叶えたいと心から願った……

 ゴミなのに、夢を叶えた……

 

 ゴミなのに、私は多くの、大切なものに囲まれた……

 

「許されないことよ。捨てられたゴミのくせに、そんな生き方をするなんて。生まれてすぐ死ななきゃいけなかったくせに、あんたは今日まで生きてきた。そして、多くの人間に迷惑を掛けて、挙句あたしの人生を奪った。ゴミがそれだけのことをする罪はね、重いんだよ」

 

「……そうですね……そうですよね……」

 

「分かったんなら、さっさと降参しな。そうすれば、せめてもの慈悲よ。楽に死なせてあげる。本当はあんたが生きてきたっていう罪の分だけ、時間を掛けてゆっくり殺したいところなんだけど、あんたが受け入れたって言うのなら、大目に見てあげる……」

 

「ターンエンド」

 

 

双葉

LP:3000

手札:0枚

 場:モンスター

   『氷結のフィッツジェラルド』攻撃力2500

   『ヨーウィー』守備力500

   魔法・罠

    永続魔法『王家の神殿』

    永続罠『リビングデッドの呼び声』

 

LP:600

手札:0枚

 場:モンスター

    無し

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:2

    セット

 

 

「……感謝に堪えません」

 

 終わらせてくれるのですね。ゴミの生きてきた十六年間。

 罪しか無い、決して許されなかった、ゴミの十六年間を。

 多くの人を欺き、愛と言う感情を知ってしまい、何より生きると言う、数多くの大罪を犯してしまった。なのに、そんなゴミを、楽に死なせてくれる。何と慈悲深い言葉なのだろう。

 そのことに、感謝の言葉を掛けながら、笑みが浮かんでしまった。

 

 そして、倒れた状態のまま、ゆっくりと右手をデッキに近づけました。

 

 

「いい加減にしやがれ!!」

 

 

 突然の絶叫。同時に私の右手は掴まれ、そのまま引き上げられました。

「な、なに、あんた!?」

 双葉さんは狼狽しています。当然でしょう。直前までいなかった白い着物姿の男が、目の前に現れたのだから。

「梓!」

 シエンは私の腕を掴んだまま叫んできました。

「罠だ! 一ターン目から伏せてあるその罠を今すぐ発動しろ!!」

「しかし、私は……」

「いいから発動しろ!! 降参するのはその後でも遅くねえだろうが!!」

 また絶叫しながら、右手を乱暴に突き放す。あまりに迫ってくるので、私は仕方なく、セットされた罠カードを起動しました。

「罠発動『究極・背水の陣』。自分のライフを100になるよう支払うことで、墓地に眠る六武衆を、可能な限り特殊召喚できる」

 

LP:600→100

 

「呼び出すのは私以外の五人だ」

「……五体の真六武衆、カゲキ、シナイ、ミズホ、エニシ、キザンを特殊召喚」

 

『真六武衆-カゲキ』

 レベル3

 攻撃力200+1500

『真六武衆-シナイ』

 レベル3

 攻撃力1500

『真六武衆-ミズホ』

 レベル3

 攻撃力1600

『真六武衆-エニシ』

 レベル4

 攻撃力1700+500

『真六武衆-キザン』

 レベル4

 攻撃力1800+300

 

『六武の門』

 武士道カウンター:2→4

 

 一体何をしようと……

「……!!」

 発動した直後、驚かされました。

 本来なら鎧を着て現れるはずの真六武衆達が、どういうわけか、全員が普段私と話す時に着る、それぞれの色の着物を着ていたのだから。しかも、シエンのように実体化しているわけではないのに、ほぼ実体化しているように、近くに感じる。

「なに、こいつら、さっきと全然違う」

 双葉さんも驚いている。

 

「よおおばさんよお」

 まず口を開いたのは、カゲキです。

「よくもまあ人の主のことをゴミだゴミだと、好き勝手言ってくれたなぁ」

「主って……」

「カゲキ、もしかして、怒ってます?」

 

『当たり前だ!!』

 

 私が尋ねると、五人とも私の方を向き、叫んできました。

 やっぱり怒っています。なぜ? 今の会話の流れの中に、あなた方の怒る要素がありましたか?

「あたしがそのゴミをゴミだって決めたわけじゃないでしょう? 自分のことをゴミだって言ったのはそこのゴミ自身でしょうが!」

 双葉さんがそう返した後、今度はシナイが前に出ました。

「太婆さんとか言ったかな?」

「双葉さんです……」

「どっちでもいいよ!!」

 指摘したら怒鳴られました。

「さっきから正論みたいに言ってること、全部無茶苦茶だよ」

「なにが無茶苦茶よ。私は事実を言ってるだけでしょう。そこのゴミだって認めてるじゃないよ」

 その通りです。全ては事実です。

 すると、今度はミズホが前に。

「あなたは梓のせいで人生が滅茶苦茶だと言いましたが、あなたも自業自得でしょう。私達も見ていたから知っています。そんな自分を棚に上げて、全てを梓だけのせいにするのは横暴過ぎます」

「なにが横暴よ!? 全部事実でしょうが!! そこのゴミさえいなければ、あたしはここにはいなかった!! あたしだけじゃない!! 他の親戚連中だって幸せになれたんだよ!! そのゴミ一つにどれだけ人生狂わされたかあんたら知らないだろうが!! たかだか紙切れどもにあたしらの何が分かるってんだ!? あぁ!!」

「紙、切れ……?」

 ミズホの言葉に返した双葉さんの言葉を聞きながら、その言葉には引っ掛かりました。

「ああ。何も分からない」

 今度はエニシです。

「お前達の都合など知らない。俺達は梓に仕える身だ。だからずっと梓の姿を見てきた。梓は毎日、仕事であちこちに飛び回り、自分以外の人間のために頑張ってきた。自分という存在を投げ出しながら。その上で、お前や、親戚連中への罪悪感さえ忘れていなかった。誰よりも梓は自覚していた。自分の存在による周囲への迷惑を。だからその償いのためにも頑張っていた。お前は、そこまでのことをしたことがあるのか?」

「何でこのあたしがそんなことしないといけないんだ!? 罪悪感があるなら償うのが当然だろう!! 頭首として一番働くのは当たり前だろう!! 今更そんなこと偉そうに語ってるんじゃねえ!! そいつの努力なんか知るか!! そいつが頑張ってきたから何だ!! さっきから当たり前なこと、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ偉そうにのたまってじゃねえ!!」

「……その当たり前を実現することがどれだけ困難なことか、お前にも分かるはずだ」

 キザン。いつも通り物静かな口調ながら、やはり怒気が感じられる。

「この歳でなら当たり前にできることを、梓は一切できなかった。それを当たり前にできるようになるまで頑張った。そして、頭首に選ばれ、頭首として当たり前にできることも、当たり前になるよう頑張った。できて当たり前だと周囲が決めつけるのは簡単だ。だが、その当たり前こそが最も難しい。お前も、料亭を経営していたのなら分かるだろう。もっとも、当たり前どころか、社員はすぐクビにし、ケガを負わせ、最悪な食材を使って料理を出していたらしいがな……」

「あんたらはゴミがあがいてる姿が珍しいからそんなこと言えるだけだろう!! あたしらはなあ、人間なんだよ!! ゴミの悪あがきと人間の努力を同等に捉えてんじゃねえよ!! あたしが料亭を経営するのにどれだけの苦労してきたと思ってんだ!? そのためにどれだけの骨を折ってきたと思ってる!?」

「赤字をどうにかするためには捨てる食材使うしかなかったんだよ!! 店の方針についていけないっていうから料理人だってクビにしたんだ!! 店の秘密をばらされそうになったからケガさせて口封じしたんだ!! それだけ汚い努力をしなきゃ当たり前にはできないんだよ!! それが人間の努力だ!! ただ綺麗になろうとするゴミの悪あがきと一緒にするなぁ!!」

 

「双葉さん……」

 そんな事実があったのか。それなのに私は……

「やはり、私は……」

 

 私が言う前に、シエンが私の胸倉を掴み、引き寄せました。

「お前もお前だ!」

 ほとんどくっつくくらいに顔を近づけ、叫んできました。

「てめえは自分をゴミだって決めつけて、人として罪を受け止めることから逃げてるだけだ。人としてなら罪でも、ゴミとしてなら言い訳が聞くもんな。何かする度に、そもそも人じゃなくてゴミだから、最初(はな)から許されることじゃねえからってよ!」

「けどな、お前がこうして生きてる以上、たとえゴミだろうが人として生きるしかねえだろう。でないと今までの人生、本当に嘘になっちまうぞ。お前の努力、生き様、思いやり、全部嘘になっちまう。そうだろうが!」

「……」

 シエンの言葉ももっともです。しかし、

「双葉さんの言った通りですよ。私が今までしてきたことは、人としての努力では無く、ゴミとしての悪あがき……」

「だったら思い出せよ。その悪あがきが、何人の人間を幸せにしてきたかをよ」

「……!」

 私の悪あがきが、周囲の人達を……

「お前が教えた書道の生徒達、全員自分の成長を喜んでたよな。琴や三味線の腕が上達した子供が、それを親に披露して、笑顔になった家族だっていたよな。お前の作った和菓子や料理、食べた人間は漏れなく笑ってたよな。そしてお前も、それを喜んでたよな」

「それは……」

 

「ゴミ!!」

 

 私が考えようとした時、また双葉さんが私を呼びました。

「そんな紙切れの言うことに耳を傾ける必要無いわよ!!」

「紙切れ……」

 またその単語が気になりましたが、その前に声を出しました。

「その生徒や顔見知りたちだって、全員あんたがサテライトのゴミだって知った途端手の平を返したじゃない! 雑誌読んだわよ! あれこそあんたがゴミだって証拠よ! あんたは結局、人としてしか見られてなかった! ゴミだと分かった途端全員があんたを拒絶した! あんたが生きてきた時間、無意味だったっていう証拠よ!!」

「……」

 双葉さんの言っていることは正しい。私はやはり……

 

「じゃあ、私達はどうだ?」

 シエン?

「あなた達……」

「そうだ。そんなゴミに仕えてきた私達の存在まで、お前は無意味だって言う気か?」

「!?」

「私達だけじゃねえな。お前のことを、ゴミだと知った上でずっと愛してきた親父さんや、大谷って秘書のことも、お前は否定する気か?」

「違う」

「だってそうだろう。私達や、あの二人がいるだけで世界一の果報者だ。その言葉も嘘ってことじゃねえか」

「嘘じゃない! あなた達への思いを嘘だと思ったことなど、一度も無い!!」

 叫びながら、私の目には、涙が湧き出ていた。

「私は、幸せだった……あなた方と過ごす毎日は、幸せだった……けど、ゴミとして、それを感じるのが怖かった……どれだけ愛されようと、人としてだから……私は嘘をついていた。人であると……ゴミではなく、人であると……そんな嘘がばれれば、シティの人達と同じように、あなた達にまで嫌悪される。そう思うと……それが、何よりも怖くて……」

 

 ポン

 

 全てを言い切る前に、私の肩に、手が乗せられる。

「シエン……」

「見てみろ」

 言われて前にいる五人を見ると、全員が私を見ながら、笑っている。

「一人でもいるか? お前を嫌いになった奴が」

「……」

 ……いない。

 誰も、嫌悪の目を向けている者は、一人もいない。

「全員お前が好きなんだよ。私もな。お前は胸を張ってればいいんだよ。お前は私達の主なんだ。私達は、自分達が仕えるに相応しいって思った人間にしか仕える気は無い。お前がそうだ。私達の、主だ」

「……」

 

「いい加減にしろぉ!!」

 

 また双葉さんの声。

「何が仕えるに足るだ!! 紙切れがさっきから偉そうにくっちゃべりやがって!!」

「紙切れ……」

「あんたらが仕えるのが人間だって言うならあたしに仕えろよ!! 今すぐそのゴミ破棄して人間のあたしに仕えろよ!! ボロボロの紙屑になって死ぬまでこき使ってやるからあたしに今すぐ仕えろよ!!」

「悪いなおばさん。私達は人間に仕えても、我がままなガキに仕える気は無いんだ」

「はあ!?」

「あのなあおばさん……」

 シエンの言葉を、私は途中で遮りました。そして、前に出ました。

「何だよゴミ!! お前はさっさと降参しやがれ!! そして今すぐ死にやがれ!!」

 ……もうこれ以上、あなたの言葉は意味を成さない。

「あなたの言うことは正しいのかもしれない。しかし、一つだけ許せないことがある」

「あん!?」

「彼らを……私の友を、紙切れだと言う暴言を、許すことはできない」

「ゴミが生意気言ってんな!! 紙切れを紙切れだって言ってなにが悪いんだ!?」

 

 彼女の言葉を無視し、私はディスクに手を伸ばしました。

「『真六武衆-ミズホ』の効果。一ターンに一度、自分フィールド上の六武衆一体をリリースし、フィールド上のカード一枚を破壊する。『真六武衆-キザン』をリリースし、あなたの場の、『氷結のフィッツジェラルド』を破壊します」

「なあ!!」

「『氷結のフィッツジェラルド』の自己再生効果が発動するのは戦闘破壊時のみ。効果破壊では蘇ることはない。更に、『六武の門』の効果発動。武士道カウンターを四つ取り除き、墓地に眠る『真六武衆-キザン』を手札に加えます」

 

『六武の門』

 武士道カウンター:4→0

 

手札:0→1

 

「そして、場にキザン以外の六武衆が存在する時、『真六武衆-キザン』は、特殊召喚できる」

 

『真六武衆-キザン』

 レベル4

 攻撃力1800+300

 

「はあ!!」

 キザンは先程とは違い、鎧を着て現れました。

 そして、キザンの登場と同時に、後の四人も着物から、いつも着る、鎧姿へと変わった。

「バトル……」

「ゴミ!! お前、自分のしようとしてることが分かってるのか!! ゴミがこれ以上人間様を傷つけていいと思ってるのか!!」

 シエンに言った通りだ。私は逃げていた。私の罪から。

 人として生きることを早々に放棄し、自分をゴミだと言い聞かせることで、罪悪感からの逃げ道としていた。人としての罪を、ゴミとして生きるという罪で塗り固めて、毎日言い訳をしていた。

「てめえ!! 無視してんじゃねえ!! さっきは楽に死なせてやるって言ったけど!! 絶対楽には死なせねえからな!! 一生掛けてでも苦しめて、苦しめて苦しめて苦しめて殺してやるからな!! おい!! 聞いてんのかゴミ!!」

 罪から逃げる罪。その罪が憎い。しかし、

「私の罪を裁けるのは、私の友たちだけです」

 そう言うと共に、真六武衆達は構えました。

「ひっ!!」

 

五色(いいろ)(はね)よ、私を抉れ!!」

 

 五人が一斉に向かい、フィールドに残っていた『ヨーウィー』を切り裂き、

 

「あぁぁぁああああああああああああ!!」

 

 同時に双葉さんを、切り裂いた。

 

双葉

LP:3000→0

 

「私の罪を憎む……」

 

 ライフが0になった瞬間、周囲にそびえた氷の壁も、音を立てて崩れた。

 

 ……

 …………

 ………………

 

「ふざけんな……ゴミのくせに……この、あたしを……」

 双葉さんはその場に倒れ、ずっと暴言を吐いている。

「双葉さん……」

「手遅れだな」

 シエンが隣に立ち、私に話し掛けてきた。

「私もあまり詳しいわけじゃねえが、こいつの言った闇のゲーム、負けた方が死ぬって話だったが、仕掛けられた方ならともかく、仕掛けた方が死ぬほどのダメージを喰らうことはほとんど無え。けど、こいつは禁止カードっていう、決闘の掟を破る行動を取った。しかも、そこまでのことをしながら負けた。もう助からねえよ」

「……」

 ぴくぴくと体を震わせながら、私への暴言を繰り返す呟く双葉さん。

 その姿が、あまりにも嘆かわしく、痛ましく、そして哀しい。

 私は、そんな双葉さんの前に座り、双葉さんを抱きよせ、そして、抱き締めた。

「今まであなたの感じてきた不満を、全て吐きだして下さい。私が全て、受け止めますから」

 それしか、今の私には、あなたにできることは無いから。

「……」

 

 

 それから一時間、いいえ、二時間は経ったかもしれない。

 その間、双葉さんは、私への暴言を繰り返した。私が拾われてきてから今日までの六年間、ずっと胸にため込み、言葉にできなかった私への思い。罵り、蔑む言葉を繰り返す。その一つ一つを、私は言った通り、全て受け止めた。

 私と言う存在によって、起きてしまった一人の女性の没落と、死。その現実を忘れないために。その事実を、これからの私への戒めとするためにも。

 そして、声も徐々に小さくなっていき、やがて、その声は聞こえなくなった。

 そして気が付くと、双葉さんは、体を塵へと変え、風と共に消えていった。

「双葉さん……」

 彼女の名前を呼びながら、涙が地面に流れ落ちた。

 

 キイィィィ……

 

 突然、目の前が白く光り出した。

「これは……」

 その光は徐々に小さくなり、やがて、一つの形に。それは見慣れた、カードの形。

「あなたは……」

 何のカードか、すぐに分かりました。それを手に取った瞬間、そのカードは更に白く光ると同時に、それまで纏っていた黒いオーラを脱ぎ捨てるように、黒から白へと変わる。

「これがあなたの、真の姿、ということですね……」

 なぜ元に戻ったのかは分からない。戻る前の面影も、カード効果に残っている。

 それでも、それはまるで、今までの偽りの自分から解放されたことに、喜びを浮かべているようにも見えました。

「お前の、おばさんを思う気持ちが、そいつを変えたんだぜ。きっと」

 シエンの言葉が事実かどうかは定かではありませんが、それでもあなたが、こんな私と共にいてくれると言うのなら、

「共に行きましょう。そしてこれからを、共に生きましょう」

 もちろん、このカードだけではなく、

「あなた達も、私と共に」

 

 後ろで並んで立っている、真六武衆達にも語り掛ける。また全員が、私に笑顔を向けてくれた。

 それだけで私は、幸せを感じた。

 これ以上無いほどの、掛け替えの無い、人としての幸せを。

 

 

 

 




お疲れ~。
ほんじゃあオリカ行ってみよ~。

『ヨーウィー』
 レベル3
 地属性 爬虫類族
 攻撃力500 守備力500
 このカードの召喚、反転召喚、特殊召喚に成功した時、次の相手のターンのドローフェイズをスキップする。

遊戯王DMにおいて、大下(BIG5の『深海の戦士』)が使用。
ただ召喚するだけだから明らかに『八汰烏』の上位互換。
当時ならともかく今だとブリューナクとかもいるから悪用し放題。
OCG化マジ勘弁なカードの一枚。

『強化蘇生』
 永続罠
 自分の墓地に存在するレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する。
 装備モンスターは攻撃力・守備力が100ポイント上がり、レベルが1つ上がる。
 このカードがフィールド上を離れた時、装備モンスターを破壊する。
 自分のスタンバイフェイズ毎にこのカードのコントローラーは1000ポイントのダメージを受ける。


遊戯王5D'sにおいて、ジャック・アトラスが使用。
便利っちゃ便利なカード。召喚するモンスターにもよるけど、たとえば今回みたいにレベル調整にも使えるし。
レベルがマイナスのダークシンクロモンスターなら漏れなく蘇生できるしね。


続いて原作効果。

『氷結のフィッツジェラルド』ダークシンクロモンスター
 レベル-5
 水属性 悪魔族
 攻撃力2500 守備力2500
 チューナー以外のモンスター-ダークチューナー
 このカードはシンクロ素材となるチューナー以外のレベルからダークチューナーのレベルを引き、その数値が-5に等しい場合のみシンクロ召喚することができる。
 このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。
 このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時に自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、このターン『氷結のフィッツジェラルド』を攻撃したモンスターをバトルフェイズ終了時に全て破壊する。

強いねえ。まあダークシンクロの手間を考えれば当然な気もするし、それでいてバランスも取れてるのが良い。
OCGじゃ破壊効果は無いうえ蘇生するときゃ手札コストいるしね。


あと、『死者蘇生』て当時禁止だったよな。
どっちみち5D'sの世界じゃ禁止だから誰も使わなかったんじゃろうけど。
あとの二枚は文句無いでしょう。『王家の神殿』は問題外の壊れだし、『強欲な壺』も便利すぎて逆にアレだしね。

こんなところかな。
んじゃ、そういうことで、次も頑張るから待っててね。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。