つ~わけで、第十一話いきます。
行ってらっしゃい。
視点:梓
殴り、殴られ、そして感じた、苦痛。
どうして忘れていたのだろう。傷つき、傷つけることで、痛いと感じることを。
何度も経験したはずの痛みなのに、ついさっきまで、その感触が頭に無かった。
なぜ……
その時、体にできた傷とは、全く違う痛みが、胸に蘇る。
体に傷はできないのに、それより遥かに痛く、そして苦しい傷。
そうだ。私は知っているんだ……
何よりも強い、痛み……
嫌だ……
帰りたくない……
……
…………
………………
視点:ハジメ
「梓の様子はどうだ?」
「まだ目を覚ます様子は無いや」
「そうか……」
レイジオンと戦った後、俺達は二人の梓を抱え、里へ戻った。
えらく長い時間が掛かったように感じたが、実際には十分そこら。里を出てそれだけの時間で戻った俺達の姿に、大勢の人間が渋い顔を見せたが、血まみれになった青紫を見て状況を察したらしい。そして、青紫のこのザマに、大勢の人間が落胆していたが、レイジオンを倒したと聞いた途端それも無くなり、里にはまた希望が満ちたようだった。
二人とも確かに強かった。始めこそ苦戦していたが、俺の刀を持った途端、あまりにも一方的な幕引きだった。
見事な物だ。刀を持った途端あれだけの強さとは。
俺の刀が、二人にあれだけの力を与えるとはな。
刀、か……
俺は黙って部屋を出た。
視点:カナエ
いつもなら今くらいの時間になれば、五人分の夕食を作っています。けれど今日はその必要も無さそうです。私も、ハジメもアズサも、食欲が無いと言っていました。二人の梓さん達は、言わずもがなですね。
あの戦いで私にできたこと。それはせいぜい、結界を張るハジメの体を支えたことくらい。攻撃しても、剣の一振りでかわされてしまいました。そうやって、ただ傷付いていく二人の姿を見ているしか無かったこと、とても辛かったです。
結局のところ、私達は梓さん達の言った通り、誰かの力に頼ることしかできない。どれだけ力をつけようとも、せいぜい三人で一介のワームを倒せるだけの力しかない。最強のワームであるワーム・キングはおろか、三神将を倒すだけの力は無かった。そんな無力な私達は結局、誰かに頼る以外に無い、ということなのですね。
そもそも戦いなど、望んで行ったことなどない。いつだって、誰かや何かに強いられた戦いでした。そんなことはもうしたくないと思っても、結局戦うしか無かった。なのに、そんな私達は、二人の梓さんの力になることもできない。
情けない。本当に、情けないです。
そんなことを思っているうちに、気が付けば縁側に出ていました。綺麗な月が出ています。
そして、そんな月明かりに下に、刀を立て掛けて座っている人。
「カナエか……」
ハジメは月を見たまま、私に話し掛けてきました。
「ハジメ……」
多分、聞こえていない声で呟いてしまいました。
そして、思わずハジメに向かって……
視点:アズサ
ずっと、寝てる二人のそばにいて、ふと感じた。
このまま二人が目を覚まさないなんてこと無いよね。あんなに強い二人が、これでお終いなんてこと無いよね。
戦争でも、目の前でたくさんの仲間達が死んでいくのは見たことある。それでも戦争だからって、無理やり割り切って戦うしかなかった。だからその時はあまり感じなかった。
なのに今は、二人が死んじゃうこと、すごく怖いよ……
考えてみたら皮肉な話しだよね。僕も二人と同じ、アズサって名前なのに、どうしてこんなに差があるんだろう。
僕が全然できない料理とか、二人は普通にこなす上にめちゃくちゃ美味しいし、僕の方が長くやってる畑仕事を、二人はほんの数日で、僕以上の仕事をするようになった。決闘でも僕は二人に勝てたこと無いし、何より二人とも、僕なんかよりずっと強い。
けど、差ができるのは別に構わない。嫌なのは、そんな青紫に対して、僕ができることが何にも無いってこと。戦いでも全然役に立たなかった。今だって、話し掛けでもすればいい物を、何を話せばいいのかも分からない。さっきからずっと、二人の寝顔を眺めてるだけ。
情けないよ。散々二人のこと頼りにしておいて、いざその二人が困った時は何にもできないなんてさ。
二人はすごく強い。
だから、そんな強い二人を、僕らが守ってあげないといけないのにさ。
結局、二人に守られちゃってさ。
無力な自分が情けないよ。僕ももっと、二人の役に立ちたいよ。
僕だってもっと、二人の役に立てるくらい、強くなりたいよ……
ガバッ
「!!」
いきなりそんな音がしたと思ったら、一人が起き上がってる。浴衣の色は紫色。
「紫」
「……」
目を見開いて、無言で座ってるだけ。けどその顔は真っ青で、汗を流してる。
「どうしたの……」
「っ!!」
声にならない声を上げながら、紫は飛び起きて、部屋を飛び出した。
「ちょ、紫!?」
青の様子も気になるけど、それ以上にあの様子は異常だ。
僕も急いで立ち上がって、紫を追いかけた。
……パチ
……
…………
………………
視点:外
「はぁ、はぁ……」
目を覚ました梓は草履も吐かず、息も絶え絶えになりながら、包帯と青あざに包まれた足で屋敷の裏にある山を走っていた。
「ちょっと、待ってよ!!」
そんな梓を、アズサは必死に追い掛けていた。元々俊足を誇っていた梓だが、傷だらけの足では全力は出せても、本来の力を出すことはできない。とは言え、それでもアズサが追いつけないだけの速度で走るには十分だった。
「はぁ、速い……」
アズサも必死で追いかけるが、どれだけ全力を出しても全く距離が縮まらない。むしろ、体力の圧倒的な差により、既に息も上がり、立ち止まってしまってもおかしくはない。
それでも、アズサは走るしか無かった。ここで梓を一人にしてしまえば大変なことになる。理由は無い。ただ、そう確信させる雰囲気を梓が放っていた。だからこそ走った。どれだけ体力が削られ、息が上がろうとも、梓をこのまま一人にしてしまうくらいなら、と。
「うぁ!」
ずっと前を走っていた梓が急に声を出したかと思うと、その場に転んだ。すぐに手とひざを着き立ち上がろうとしたが、腕はすぐに地面から、足へと伸び、包帯を押さえる。
「梓!」
アズサの声を聞き、振り返る。近くまで走って立ち止まり、アズサと目が合った。
「はぁ、はぁ……」
「……」
ようやく追いつき二人が向かい合った時、梓のその目には、今までに無い色が灯っていた。今まで灯っていた、純粋な強さと優しさに満ちた色ではない。悲しみと恐怖、そんなものに満ちた色、それが、表情と共に目に宿っている。
「どうしたってのさ? 梓らしくもない」
「……私らしくない?」
「うん。梓らしくないよ」
「私らしく……」
アズサのその言葉に、梓は地面に目を向ける。
「……そう、ですね……」
呟きながら立ち上がろうとする。だが足を地面に着けた途端、顔と声が苦痛に歪んだ。
「ああ、無理しなくていいから」
反射的に梓に近づき、その体を支える。そして、立ち上がろうとした体を地に着け、腰を下ろさせた。
「……すみません」
「いいよ。ケガ人なんだから」
「……ケガ人になってしまって、すみません」
「え?」
その答えに、アズサは目を見開いた。
「……戦えば、傷つくのは当然です。痛むのは当然です。何かを失うのは、当然です……」
「梓?」
それは、アズサへの言葉というより、ほとんど独り言だった。
「……私は里の皆さんの、上辺の願望ばかりを見て、その奥の悲しみを見ようとはしなかった。それなのに、私は里の人達から、期待と、思いを受け取った。梓さんを説得までして、引き受けると言った。それが、たった一度の戦いでこのザマだ。情けない……」
「ねえ、梓」
アズサも梓の視線に合わせ、ひざを着き向かい合ったが、梓はアズサを全く見ていない。ずっと、独り言を繰り返している。
「私は、里の人達のために、強くあらねばならない。負けたとしても、強くあらねば。皆さんの希望の、水瀬梓でいなければならない。なのに……なのに……」
「梓……」
大した言葉を掛けることもできない。だからアズサは、震える梓の手を握ることしかできなかった。
「……」
その時、梓はようやくアズサの存在に気付いたように、アズサの顔を見つめた。
「アズサ……」
「ん?」
急に話し掛けられ、不思議に感じながら返事を返す。
「一つだけ、一度だけで良いです。本音を言うことを、許して下さい」
「(本音って、別に許すも許さないも……)いいよ、なに?」
疑問に感じながらも、梓の性格を考え、質問の答えのみを返した。
その直後、梓の目から、滝のように大粒の涙がこぼれた。
「え、梓!?」
「私は……」
「怖い」
「っ!!」
その言葉は、今まで聞いてきた梓のどの言葉よりも、アズサの胸に響いた。
「梓……」
涙に濡れる梓の顔を見ながら、理解した。自分が梓に対して感じていた印象が、まるで見当違いであったということを。
レイジオンを圧倒した、強い梓は今どこにもいない。いるのは、戦いに、痛みに、そしてそれらの結果に脅える、年齢相応の少年が一人、傷だらけで目の前に座り込んでいる。
梓は確かに強い。だが、忘れていた。その強さを有しているのが、一人の少年でしか無いということを。
ガバッ
見ていられなくなり、その体を抱き締めた。梓の体の震えが、そしてその中の感情が、直に伝わってくる。
「戦って怖いって感じるの、当たり前だよ。怖いなら逃げたっていい。梓にだって、そのくらい許されるよ。いくら強くたって、死んじゃったら自慢にもならないんだからさ。使命感なんかより、怖いって感じる方が正しいよ……」
「……」
「もっと本音で話しなよ。別に戦うのが嫌なら構わないよ。それで里の人達に文句とか言われたとしても、僕が守ってあげるからさ……」
「アズサ……」
アズサに抱かれながら、梓はジッと座っていた。
やがて、数十分の時間が経ち、涙が乾くと同時に、梓は立ち上がった。
「ありがとう。もう、大丈夫です」
そしてアズサの前を、ケガをしているはずの足で通り過ぎた。
「梓!」
まだ、本当の気持ちを全て知ったわけではない。その思いから、梓の背中に向かって叫んだ。
「……」
梓は振り返り、また笑顔を見せた。
「……!」
その笑顔が語っていた。
何も言うなと。
これ以上は必要無いと。
その気持ちだけで十分だと。
そしてまた正面を向き、屋敷へと戻っていく。
「梓……」
今のアズサの心には、強さに対する畏敬も、その志への感銘も無い。
「どうしていつだって、そんなことしたくないって思ってる人達が、戦わなきゃいけない人達なんだろう……」
戦争という、戦いを強いられるからこそ生まれてしまう矛盾。その被害者である梓への、悲しみと哀れみの気持ちだった。
……
…………
………………
「ちょっと、本当に大丈夫なの?」
アズサの心配をよそに、梓は二人とも、体中の包帯や絆創膏を全て外していった。
「一晩眠れば十分です」
「始めから大したことは無い」
そして、全てを外し、その体を晒した時、
「うっそぉ……」
昨夜まであったはずの無数の傷、それらが全て、消え失せてしまっていた。
「あんたら本当に人間なの?」
「だと思います」
「時々自分でも疑わしくなりますが」
「……まあ、元気になったなら良かったけど……」
「では、行きましょうか」
「行くってどこに?」
「まだ魔轟神が三人、龍も三匹いるのでしょう?」
「……やっぱ行くんだ」
『当然です』
二人の言葉に迷いは無い。それが分かるだけに、三人ともその心境は複雑だった。
「あのさ、僕らに気を遣ってるなら言って。もう無理して戦うこと無いからさ。レイジオンを倒してくれただけで二人とも十分やってくれたよ」
『……』
労いのつもりでそう言ったアズサに対し、二人は目をジトませる。
「なに、どうかした?」
「それは本気で言っているのですか?」
「本気でって、そりゃまあ、本気で思ったことだけど……」
「そうですか……」
今度は同時に溜め息をつき、顔を伏せた。
「アズサ、あなたは思っていたより愚かな人ですね」
「え?」
「聞きますが、レイジオン一人を倒して、この里の何が変わったのですか?」
「……」
確かに脅威は一つ消えた。だが、それだけで、平和が一つ訪れたわけでも何でもない。
「どれだけの過程があろうとも、そこに結果が無ければそれらは全て無意味な行動となってしまいます」
「例えレイジオンが倒れた所で、それだけで終わらない以上続ける他ない。そうではありませんか?」
「……」
何も言い返すことができなかった。
いつでも梓達は正しい。言葉も、意志も、存在さえも。
「……ごめん」
だから、一言謝ることしかできなかった。
「構いません。あなたの気持ちは、伝わりましたから」
紫の梓が話し掛けながら近づき、アズサを慰めた。
「……」
そしてそれを、青の梓は無言で見ていた。
「それで、私達の服は?」
「ああ……」
カナエが思い出したように声を上げた。
「レイジオンとの戦いでボロボロになったからな。仕立屋にも持っていったが、修復は無理らしい」
「そうですか……」
「……そだ!」
突然アズサが声を出し、屋敷の奥へと急いだ。そして戻ってくると、
「これ着なよ」
『?』
「おいアズサ、これは……」
「え、本気ですか……?」
「うん。多分二人には似合うだろうから」
「ああ、そういう意図か……」
「いや、他に何があるっての?」
三人の会話に耳を傾けつつ、二人はその服を手に取り、広げて眺めた。
「ほう……」
「これは……」
「ねえ、着てみなよ」
「あ、はい……」
「では……」
二人は同時に返事をし、浴衣に手を掛けた、が、
「待て待て待て待て! 着替えは隣の部屋でやれ!!」
「はい?」
「なぜ?」
「何でもです!!//// また気絶させる気ですか!?////」
「不便ですねぇ」
「たかだか一男子の裸体ごときに」
「……お前らの場合は一男子とは言えないんだよ……」
ハジメのそんな呟きに疑問を抱きながら、二人は隣の部屋へと移動した。
「どうでしょう?」
「ほぉ~……」
「似合う、とは思うが……」
「今まで女性の格好をしていただけに、違和感が……」
それは評価であると同時に、皮肉でもあった。
赤紫色の、上と下が一体となり体全体を包みつつ、動き易さを重視した様相。更には金属をあしらった長靴や手甲、腹部に刻まれた氷結界の紋章が光る。
「アズサ、この服は?」
「『水影装束』って言うんだ。『水影』ってのは、要は氷結界の忍者達のことで、それはその人達の着る服。ちなみにうちにはその二着ともう一着ある」
「計三着……」
「まあ別にどうでも良いことだけど」
そう言いつつ、今度は二人が着替えている間に足下へ持ってきていた箱に手を伸ばした。
「これ、武器」
「武器……」
開いた箱の中には、幾つものクナイと手裏剣、正に忍者の使う飛び道具が詰まっている。
「だいぶ昔のだし、どの程度使えるかは分からないけど、無いよりマシだし持ってて」
『……』
二人は無言でそれらを取り、装束の懐、その他隠せる場所に詰め込んでいった。
「おい」
武器を手に取る二人に、ハジメが話し掛けた。
「武器なら、これを持っていけ」
「これは……」
それはいつもハジメが腰に下げている、二本の刀。
「俺なんかより、お前達の方がよほど有意義に扱ってくれる……」
ハジメが言い切る前に、二人は揃って、ハジメの手に自分の手を添え、引き戻した。
「これはあなたが持つべきものです」
「私達の使って良いものではない」
「だが……」
「大丈夫です。それが全てではありません」
「何より、それはあなた以外の、誰の物でもないのですから」
「……」
梓の言葉と、純粋な笑顔に、ハジメは刀を、自分の腰に戻した。
「それでさ、行くなら昨日、一つ考えたんだけど……」
二人が武器を手に取った後で、アズサは四人の顔を見つつ、話しを切りだす。
「多分このままじゃ二人とも、魔轟神は倒せても、三匹の龍までは厳しいかなって思うんだ」
「それは、確かにな……」
「正直、レイジオンに苦戦しているようでは、刀があっても勝てるかどうか……」
『……』
「そこで!!」
暗くなりかけた四人を前に、アズサは大声を上げる。
「これから青紫をさ、虎将達の元へ連れていこうって思うんだ」
『!!』
その提案に、驚いたのはハジメとカナエ。
「まさか、二人にあの力を?」
「うん。それしか無いと思う」
「あの力とは、昨日話していた、虎王の力のことですか?」
「そ」
アズサは二人を見ながら、説明を始めた。
「虎将の三人は里の結界を作ったのと引き換えに死んじゃったって言ったじゃん?」
「ええ」
「その遺体はさ、それぞれの結界の柱として、三方陣のために三人の立った位置に立ったままなんだ。そしてその近くには、そんな三人に力をあげた虎王達もいる。つまりそこに行って虎王に認めてもらえたら、君達も虎将の力を貰えるってわけ」
「どうすれば認めてもらえるのですか?」
「試練みたいなものを与えられるから、それを達成したら貰えるみたい」
「認められなかったら?」
「その時は……力は貰えない。最悪虎王を怒らせちゃうかも。昔そうやって、力を過信して虎王を怒らせちゃった人達たくさんいたから。それがどうなったかは……言わなくても分かるよね?」
「つまり、賭けですね」
「うん。そうなっちゃう」
『……』
また沈黙が広がった。
が、
「分かりました」
「行きましょう」
『!!』
二人の返事に、三人はまた驚愕した。
「虎将達はどこに?」
「えっと、三人とも、里から同じだけの距離、三時別々の方向にある山の頂上」
「三か所ですか。では二手に分かれましょうか」
「二手?」
「話しを聞く限り、その虎将の力とやらを得ることができるのは、一つにつき一人のようですね」
「確かにね」
「なら大勢で固まり一つずつ行動するよりも、別れて同時に行った方が効率的です」
「その通りだ。それは正しいが……」
「その分危険も増えますよ……」
「大丈夫。その時は皆さんで力を合わせましょう」
それは、三人にとって意外な言葉だった。これまで自身の力のみで戦ってきた二人が、そんな二人では無く、自分達の力を頼りにしてくれている。
「……分かった」
「行きましょう」
「はい」
「お願いします」
こうして、それぞれ二手に分かれた別行動が決定した。
……
…………
………………
視点:梓
「では、行きましょう」
「ええ。お互い、御武運をお祈りします」
梓さんと向かい合い、それぞれの方向へと歩いていく。時計で言えば、私が八時、彼が四時の方向へ。
そして、私と共に来てくれることになったのが、
「うっし、行こー!!」
梓さんが、ハジメさんとカナエさんの二人を希望していたので、私はアズサとの二人です。
結果的にですが、アズサとあの二人なら、戦力的にも均等なところですね。
それに、
「けどさ、青梓はどうしてあの二人と一緒に行ったんだろう?」
「おそらく、若さというやつでは?」
「へ?」
「いえ、お気になさらず」
あの二人は、確かに一緒にいるべきでしょうからね。
お疲れ~。
人が戦う理由ってのも様々ですわな。
戦うことが楽しいなんて人もいりゃ、梓みたいに普通に怖がる人もいるわけで。
どれが正しい正しくないなんて言えないのがたち悪いんだよね。理由はどうあれその人にとってはそれが正しいから戦ってるわけだし。
それでも気持ちがどうあれ戦うしかない状況ってのは確かにあるわけで、結局はどれだけ自分の意志を保ってられるかってことなんだろうな。形はどうあれ。
まあ長くなったけれど、こうして二人は決戦前に強くなるための旅に出るわけです。
これからどうなっていくのか、その続きは、ちょっと待ってね。