遊戯王5D's ~剣纏う花~   作:大海

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六話目決闘回~。
長くなったが、二人の決着まで、この一話で一気に行かせていただきます。
じゃ、行ってらっしゃい。



第六話 紫と青、ぶつかり合う花々

視点:外

 

 バァァアアアアッ!!

 

 二人がぶつかった時、周囲の雪と、風が舞い上がり、一気に空間を白く染めた。

 雪が晴れると同時に、二人の姿も同時に現れる。

 青の梓は紫の梓の拳を鞘で受け止め、紫の梓は青の梓の刀の鍔を拳で受け止めている。

 

 ググググ……

 バッ

 

 互いに押し合い、同時に後ろへ飛んだ。

 

 ドッ!

 ダンッ!

 ダンッ!

 

 拳と刀、二つが交わり響く音。鈍く、深く、だが、命を感じさせる、熱のこもった音。

 そんな音を、いくつも、いくつも鳴動させながら、二人は互いに、互いを倒すための渾身の一撃を、一方は斬撃を、一方は打撃を、それぞれ放ち続ける。

 

 ガンッ

 ガンッ

 ドォオッ!

 

 互いに互いの攻撃を全て受け、互いに向けて反撃を仕掛ける。

 そして共通する思い。

 それは、自分の気持ち、信念、志、それらのために、目の前にいる相手を倒す。

 例えそれが、かつて愛し合い、兄弟とさえ呼び合った仲間同士であっても、敵同士になり、そして、互いに譲れないものがある。

 それを守るため、それを壊させないために、相手を倒す。

 

 ただそれだけを目指し、二人の男は、拳を、刃を、交わらせ続ける。

 

 ググググググ……

 サッ

 

「……」

 二人に距離が生まれた時、青の梓が無言で刀を眼前に添える。同時に梓の背中、足下から、白い霧が発生し、紫の梓を包む。

「……」

 その霧が青色を完全に隠した時、同時に青色の姿が増える。何人もの青色が、紫色を囲んだ。

「……」

 

 ドゴォ!!

 

 だが、紫色が地面を全力で殴った時、白い空間、同時に大勢の青色が音を立てて砕けた。

「……っ!」

「……!」

 

 ガキッ

 

 上に向かって拳を振り上げた時、上から攻めていた刀と、拳がぶつかる。

 

 ガッ

 

 刀を弾き返しつつ、その場で飛び、両足で虚空に向かって蹴りを放つ。

 

「…っ!」

 青が何かに気付き、刀を前面に構えた時、刀に金属音を響かせる何かがぶつかった。それは明らかに、刃の手応えだった。

「……」

 地面に降りながら、もう一度刀を構える。その時、青色の左右に、いくつもの透明な長方形、結界が生まれる。

 

 ズバァッ

 

 刃を地面に走らせ、地面から無数の氷柱が生まれていくと同時に、左右の結界が氷柱と共に紫色に向かっていく。

 

「……っ」

 ドゴォ!

 

 先ほどと同じように地面を殴る。その瞬間、青色の放った、敵に向かう小さな氷とは対照的な、上にそびえる巨大な氷が出現した。

 その氷が紫色の姿を隠し、同時に向かってきた氷柱と結界を相殺した。

 

「……」

「……」

 

 ぶつかった氷同士による霧が晴れ、二人はまた向かい合う。

 

「……」

「……」

 

 どちらからともなく、二人とも同時に構える。

 

「……」

「……」

 

 睨み合い、互いにタイミングを見計らう。自身の持つ最大の攻撃、そのための技、それを放つ、目の前の敵を倒すための、その一瞬を。

 

「……」

「……」

 

「っ!!」

「っ!!」

 

「……っ!!」

「刃に咎を! 鞘に購いを!!」

 

 ドォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 パキパキパキパキパキッ

 ガァァァァァァァァァァァァ……

 

 同時に放った一撃。

 それによる衝撃で生まれた巨大な氷柱。

 それが砕け、霞が晴れた時、

 

「……」

「……」

 

 二人はまた、無言で向かい合っている。

 青の刀は折れて真っ二つに、紫の右腕は砕けて血まみれになっていた。

 

「……」

「……」

 

 だが、壊れた拳は瞬時に回復し、折れた光は瞬時に元の姿を取り戻した。

 

「……」

「……」

 

「もういい」

 口を開いたのは、青色だった。

「これ以上は、トリシューラに時間を与えるだけだ」

「……ええ」

 紫色も同意を示した。

 

「……」

「……」

 

 また、どちらからともなく、紫色は氷から、青色は刀から、左腕に決闘ディスクを生み出す。

「ルールは敗者が消える、闇の決闘だ」

「良いでしょう」

 

「……」

「……」

 

 互いに互いを見つめながら、感じていた。今この瞬間が、最後の逡巡になることを。

 

「来なさい。青さん」

 

「いきます。紫さん」

 

『決闘!!』

 

 

LP:4000

手札:5枚

場 :無し

 

LP:4000

手札:5枚

場 :無し

 

 

「私の先行。ドロー!」

 

手札:5→6

 

「『E・HERO エアーマン』を召喚」

 

『E・HERO エアーマン』

 レベル4

 攻撃力1800

 

「エアーマンの効果。召喚、特殊召喚の成功時、二つある効果のうち一つを発動させる。私は第二の効果で、デッキより『E・HERO オーシャン』を手札に加えます」

 

手札:5→6

 

「カードを二枚伏せます。これでターンエンド」

 

 

LP:4000

手札:4枚

場 :モンスター

   『E・HERO エアーマン』攻撃力1800

   魔法・罠

    セット

    セット

 

 

(青さんのことだ。おそらく既に手札には……)

「私のターン、ドロー」

 

手札:5→6

 

「永続魔法、『六武の門』、『六武衆の結束』、『紫炎の道場』を発動!」

(ということは、既に紫さんの手札には……)

「『真六武衆-カゲキ』を召喚。そしてその効果により、手札の『真六武衆-エニシ』を特殊召喚!」

 

『真六武衆-カゲキ』

 レベル3

 攻撃力200+1500

『真六武衆-エニシ』

 レベル4

 攻撃力1700

 

『六武の門』

 武士道カウンター:0→4

『六武衆の結束』

 武士道カウンター:0→2

『紫炎の道場』

 武士道カウンター:0→2

 

「ここで『六武の門』の効果。武士道カウンターを四つ取り除き、デッキより『真六武衆-キザン』を手札に加える」

 

『六武の門』

 武士道カウンター:4→0

 

手札:1→2

 

「更に『六武衆の結束』を墓地へ送り、このカードに乗っている武士道カウンターの数だけカードを引きます。ドロー」

 

手札:2→4

 

「そして自身の効果により、『真六武衆-キザン』を特殊召喚! この時、エニシとキザンはそれぞれ効果で攻撃力を上げます」

 

『真六武衆-キザン』

 レベル4

 攻撃力1800+300

 

『真六武衆-エニシ』

 攻撃力1700+500

『六武の門』

 武士道カウンター:0→2

『紫炎の道場』

 武士道カウンター:2→3

 

「く……」

「バトルです。まずはエニシで、エアーマンに攻撃! 漆鎧の剣勢!」

「うぅ……」

 

LP:4000→3600

 

「……罠発動『ヒーロー・シグナル』。私の場の『E・HERO』が破壊された時、手札またはデッキより、レベル4以下のE・HEROを呼び出す。私は手札より、『E・HERO オーシャン』を特殊召喚!」

 

『E・HERO オーシャン』

 レベル4

 攻撃力1500

 

「ならば、『真六武衆-エニシ』でオーシャンを攻撃! 斬光閃!」

「罠発動『和睦の使者』! このターン、私のモンスターは戦闘では破壊されず、私へのダメージはゼロ!」

「……ではメインフェイズ、『紫炎の道場』の効果。このカードを墓地へ送り、このカードに乗った武士道カウンターの数以下のレベルを持つ六武衆を特殊召喚します。デッキよりチューナーモンスター、『六武衆の影武者』を特殊召喚」

 

『六武衆の影武者』チューナー

 レベル2

 守備力1800

 

『六武の門』

 武士道カウンター:2→4

 

「チューナー、来る……」

 

「レベル3の『真六武衆-カゲキ』に、レベル2の『六武衆の影武者』をチューニング」

「無数の傷が語るは理想。全てを受け入れ、全てを護れ」

「シンクロ召喚! 不退転の戦士、『スカー・ウォリアー』!」

 

『スカー・ウォリアー』シンクロ

 レベル5

 攻撃力2100

 

『真六武衆-エニシ』

 攻撃力1700

『真六武衆-キザン』

 攻撃力1800

 

「カードを三枚伏せます。これでターン終了」

 

 

LP:4000

手札:0枚

場 :モンスター

   『スカー・ウォリアー』攻撃力2100

   『真六武衆-キザン』攻撃力1800

   『真六武衆-エニシ』攻撃力1700

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:4

    セット

    セット

    セット

 

LP:3600

手札:3枚

場 :モンスター

   『E・HERO オーシャン』攻撃力1500

   魔法・罠

    無し

 

 

(『スカー・ウォリアー』を召喚することで、二体の六武衆の攻撃力を下げることになった代わりに、『スカー・ウォリアー』の効果で戦闘から守ると同時に、エニシの効果を発動するための墓地のモンスターをも確保したのか……)

「私のターン」

 

手札:3→4

 

「そしてスタンバイフェイズ、オーシャンの効果が発動。私の場か墓地のE・HEROを一体、手札に加える。私は墓地の『E・HERO エアーマン』を手札に加えます」

 

手札:4→5

 

「ここで再びエアーマンを召喚」

 

『E・HERO エアーマン』

 レベル4

 攻撃力1800

 

「効果により、デッキよりスパークマンを手札に加える」

 

手札:4→5

 

「更に、手札の『沼地の魔神王』を墓地へ捨て、デッキより『融合』を手札に加える」

「来ますか……」

「魔法カード『融合』を発動! 手札のスパークマン、場のオーシャンを融合。『E・HERO アブソルートZero』!」

 

『E・HERO アブソルートZero』融合

 レベル8

 攻撃力2500

 

「Zero……ということは、手札には……」

「速攻魔法『マスク・チェンジ』! 私の場のHEROを墓地へ送り、同じ属性の『M・HERO』を呼び出します。『M・HERO アシッド』!」

 

『M・HERO アシッド』

 レベル8

 攻撃力2600

 

「く……」

「まずはZeroの効果! あなたの場のモンスターを全て破壊! 氷結時代(アイス・エイジ)!」

「うぅ……」

「続いてアシッドの効果! あなたの場の魔法・罠を全て破壊します!」

「それはさせない。リバースカード、オープン! 速攻魔法『禁じられた聖杯』! 相手の場のモンスター一体の攻撃力を400ポイント上げ、効果を無効にします!」

 

『M・HERO アシッド』

 攻撃力2600+400

 

「防がれましたか。しかし、この攻撃には耐えられない! アシッドで、紫さんに攻撃! 酸弾(アシッド・バレット)!」

「罠発動! 『諸刃の活人剣術』! 墓地に眠る六武衆二体を特殊召喚します! 蘇りなさい、『六武衆の影武者』、『真六武衆-エニシ』!」

 

『六武衆の影武者』チューナー

 レベル2

 攻撃力400

『真六武衆-エニシ』

 レベル4

 攻撃力1700

 

「エニシ!?」

「エニシの効果発動! 墓地の『真六武衆-キザン』、『真六武衆-カゲキ』を除外! あなたの場のアシッドを、手札ではなくエクストラデッキへ戻していただく!」

「ぬぅ……しかし、『諸刃の活人剣術』で特殊召喚したモンスターは、このエンドフェイズに破壊され、あなたはその攻撃力の合計分のダメージを受ける!」

「罠発動『緊急同調』! バトルフェイズ中シンクロ召喚を行う!」

「最後の伏せカードがそれか!」

 

「レベル4の『真六武衆-エニシ』に、レベル2の『六武衆の影武者』をチューニング」

惑星(ほし)(ことわり)具現せし時、事象(じしょう)の地平より闘士は降り立つ」

「シンクロ召喚! 重力の闘士『グラヴィティ・ウォリアー』!」

 

『グラヴィティ・ウォリアー』シンクロ

 レベル6

 攻撃力2100

 

「そして、『グラヴィティ・ウォリアー』効果! あなたの場のモンスター一体につき、攻撃力を300ポイント上昇させる。 蛮勇引力(パワー・グラヴィテーション)!」

 

『グラヴィティ・ウォリアー』

 攻撃力2100+300

 

「……これでバトルフェイズは終了します」

(よし、凌いだ……)

「メインフェイズです。魔法カード『ミラクル・フュージョン』!」

「む……しまった! 彼の墓地には……」

「墓地のスパークマンと、融合素材代用モンスター『沼地の魔神王』を除外し、融合! 『E・HERO プラズマヴァイスマン』!」

 

『E・HERO プラズマヴァイスマン』融合

 レベル8

 攻撃力2600

 

「プラズマヴァイスマンの効果。手札を一枚捨てることで、相手の場の攻撃表示のモンスター一体を破壊できる」

 

手札:1→0

 

「『グラヴィティ・ウォリアー』を破壊!」

「ぐぅ……」

「これで終了」

 

 

LP:3600

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO プラズマヴァイスマン』攻撃力2600

   魔法・罠

    無し

 

LP:4000

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:4

 

 

(これで互いに手札はゼロ。場のカードは一枚ずつ。ライフの差はありますが、この程度では無いも同じ……)

「私のターン!」

 

手札:0→1

 

(……今は耐えるしかない)

「モンスターをセット。そして、『六武の門』の効果。武士道カウンターを四つ取り除くことで、デッキより『真六武衆-ミズホ』を手札に加えます」

 

『六武の門』

 武士道カウンター:4→0

 

手札:0→1

 

「ターン終了です」

 

 

LP:4000

手札:1枚

場 :モンスター

    セット

   魔法・罠

    永続魔法『六武の門』武士道カウンター:0

 

LP:3600

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO プラズマヴァイスマン』攻撃力2600

   魔法・罠

    無し

 

 

「私のターン」

 

手札:0→1

 

「魔法カード『戦士の生還』。墓地に眠る戦士族モンスターを手札に加える。『E・HERO エアーマン』を手札に。そして召喚」

 

『E・HERO エアーマン』

 レベル4

 攻撃力1800

 

「効果で新たなHEROを手札に加えることもできますが……私はエアーマンの第一の効果を発動。自身を除いた場のHEROの数だけ、相手の場の魔法、罠カードを破壊します。『六武の門』を破壊」

(く……これで六武衆は機能しなくなったも同然……)

「バトル。プラズマヴァイスマンで、そのセットモンスターを攻撃。プラズマ・パルサーション!」

「ぐぅ……ですが、破壊された『素早いモモンガ』の効果。このカードが戦闘破壊によって墓地へ送られた時、1000ポイントライフを回復します」

 

LP:4000→5000

 

「更に、デッキより『素早いモモンガ』を、任意の数だけ裏側表示で特殊召喚します」

 

 セット(『素早いモモンガ』守備力100)

 セット(『素早いモモンガ』守備力100)

 

(……場のモンスターを減らすべきか……ライフ回復を許さないべきか……)

「……ここは、これでターンを終了」

 

 

LP:3600

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO プラズマヴァイスマン』攻撃力2600

   『E・HERO エアーマン』攻撃力1800

   魔法・罠

    無し

 

LP:5000

手札:1枚

場 :モンスター

    セット

    セット

   魔法・罠

    無し

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

手札:1→2

 

「まずは、二体のセットされた『素早いモモンガ』を反転召喚」

 

『素早いモモンガ』

 レベル2

 攻撃力1000

『素早いモモンガ』

 レベル2

 攻撃力1000

 

「そして、チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚」

 

『ジャンク・シンクロン』チューナー

 レベル3

 攻撃力1300

 

「『ジャンク・シンクロン』の召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを、表側守備表示で特殊召喚します。レベル2の『六武衆の影武者』を特殊召喚」

 

『六武衆の影武者』チューナー

 レベル2

 守備力1800

 

「チューナーが二体……シンクロ召喚も、二回」

 

「レベル2の『素早いモモンガ』に、レベル3の『ジャンク・シンクロン』をチューニング!」

「棄なる魂集結せし時、闇夜に閃く闘志へ変わる」

「シンクロ召喚! 廃麗(はいれい)の勇士、『ジャンク・ウォリアー』!」

 

『ジャンク・ウォリアー』シンクロ

 レベル5

 攻撃力2300

 

「やはり入っていたか……」

「『ジャンク・ウォリアー』のシンクロ召喚に成功した時、私の場のレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、攻撃力に加えます」

「『素早いモモンガ』と『六武衆の影武者』は、共にレベル2……」

「パワー・オブ・フェローズ」

 

『ジャンク・ウォリアー』

 攻撃力2300+1000+400

 

「攻撃力3700……しかも、もう一体……」

 

「レベル2の『素早いモモンガ』に、レベル2の『六武衆の影武者』をチューニング!」

「煌めけ、漆黒の刃。魔界は闘士となりて、生命(いのち)の輝きを成す」

「シンクロ召喚! 生転鎧装『魔界闘士 バルムンク』!」

 

『魔界闘士 バルムンク』

 レベル4

 攻撃力2100

 

「レベル4のシンクロモンスター……」

「ここでバトル! バルムンク、エアーマンに攻撃! 魔流聖剣斬(セイント・スラッシュ・ダークネス)!」

「ぐぅ……」

 

LP:3600→3300

 

「『ジャンク・ウォリアー』、プラズマヴァイスマンに攻撃! スクラップ・フィスト!」

「うぁ……」

 

LP:3300→2200

 

(逆転された……)

「ターン終了」

 

 

LP:5000

手札:1枚

場 :モンスター

   『ジャンク・ウォリアー』攻撃力2300+1000+400

   『魔界闘士 バルムンク』攻撃力2100

   魔法・罠

    無し

 

LP:2200

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

手札:0→1

 

「……『HEROの遺産』を発動。私の墓地に、レベル5以上のHEROが二体以上いる時、カードを三枚ドローできる。私の墓地には、レベル8のZeroとダイアン、そしてプラズマヴァイスマン」

 

手札:0→3

 

「さすがにここで終わってはくれないか……」

「……魔法カード『融合回収(フュージョン・リカバリー)』を発動! 墓地の『融合』魔法カード一枚と、融合素材となったモンスター、オーシャンを手札に戻します」

 

手札:2→4

 

「『融合』を発動! 手札の『E・HERO レディ・オブ・ファイア』、オーシャンを融合! 二枚目のZeroを融合召喚!」

 

『E・HERO アブソルートZero』融合

 レベル8

 攻撃力2500

 

「速攻魔法『融合解除』! 私の場の融合モンスターの融合を解除し、墓地の素材モンスターを特殊召喚します!」

「ぬぅ……!」

 

『E・HERO レディ・オブ・ファイア』

 レベル4

 攻撃力1300

『E・HERO オーシャン』

 レベル4

 攻撃力1500

 

「そしてZeroの効果で、あなたの場のモンスター全てを破壊! 氷結時代(アイス・エイジ)!」

「うおぉ……! バルムンクがカード効果によって破壊された時、墓地に眠る、自身を除いたレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる! 『素早いモモンガ』を特殊召喚!」

 

『素早いモモンガ』

 レベル2

 守備力100

 

「……オーシャンで、『素早いモモンガ』を攻撃! ビッグウェーブクラッシュ」

「くぅ……モモンガが戦闘破壊されたことで、私のライフを1000ポイント回復……」

 

LP:5000→6000

 

「レディ・オブ・ファイアで、紫さんを直接攻撃!」

「……!」

 

LP:6000→4700

 

「これでターンを終了。レディ・オブ・ファイアはエンドフェイズ時、自分の場に存在するE・HEROの数だけ、あなたに200ポイントのダメージを与える」

「く……」

 

LP:4700→4300

 

 

LP:2200

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO レディ・オブ・ファイア』攻撃力1300

   『E・HERO オーシャン』攻撃力1500

   魔法・罠

    無し

 

LP:4300

手札:1枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「……私のターン!」

 

手札:1→2

 

「魔法カード『紫炎の狼煙』! デッキから、レベル3以下の六武衆を手札に加えます! 『真六武衆-シナイ』を手札に。そして召喚。更に場にシナイがいることで、『真六武衆-ミズホ』を特殊召喚!」

 

『真六武衆-シナイ』

 レベル3

 攻撃力1500

『真六武衆-ミズホ』

 レベル3

 攻撃力1600

 

「ミズホの効果! 一ターンに一度、場の六武衆をリリースすることで、場のカード一枚を破壊できる。シナイをリリースし、オーシャンを破壊!」

「……」

「更に、シナイがリリースされた時、墓地に眠る六武衆を一枚、手札に加える。『真六武衆-エニシ』を手札に」

 

手札:0→1

 

「バトルです! ミズホでオーシャンを攻撃! 瞬切華!」

「……」

 

LP:2200→1900

 

「ターン終了」

 

 

LP:4300

手札:1枚

場 :モンスター

   『真六武衆-ミズホ』攻撃力1600

   魔法・罠

    無し

 

LP:1900

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「私のターン」

 

手札:0→1

 

「二枚目の『ミラクル・フュージョン』! 墓地のオーシャン、レディ・オブ・ファイアを融合! 再び降臨、アブソルートZero!!」

 

『E・HERO アブソルートZero』融合

 レベル8

 攻撃力2500

 

「Zeroでミズホを攻撃! 瞬間氷結(フリージング・アット・モーメント)!!」

「うおぉ……!」

 

LP:4300→3400

 

「ターン終了!!」

 

 

LP:1900

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO アブソルートZero』攻撃力2500

   魔法・罠

    無し

 

LP:3400

手札:1枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「……私のターン!!」

 

手札:1→2

 

「相手の場にのみモンスターが存在する時、手札の『六武衆のご隠居』を特殊召喚!」

 

『六武衆のご隠居』

 レベル3

 守備力0

 

「そして、『真六武衆-エニシ』を通常召喚!」

 

『真六武衆-エニシ』

 レベル4

 攻撃力1700

 

「エニシの効果! 場にエニシ以外の六武衆が存在する時、墓地の六武衆二体を除外し、相手の場のモンスター一体を手札に戻す! 墓地の『真六武衆-ミズホ』、『真六武衆-シナイ』を除外、アブソルートZeroをエクストラデッキへ!!」

「場を離れたことでZeroの効果も発動! 氷結時代(アイス・エイジ)!!」

 

「……」

「……」

 

「……ターンを終了」

「……」

 

 

LP:3400

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

LP:1900

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「……」

 

 パチ

 

「……あれ……僕……」

 意識を取り戻すと同時に、硬い地面の感触が背中に走る。

 肩や腰骨に伝わるその感触が、現在いる場所の記憶を呼び起こさせた。

(そうだ、僕……確か、レイヴンを追い掛けようとしたのを、紫に止められて、それで、青に殴られて……)

 全ての直前を思いだし、状態を起こそうとする。だがその途端、

「いっ、痛ぅ……」

 青に殴られた腹部に激痛が走った。

 腹部を押さえ、痛みに耐えながら、どうにか手とひざをつき、進もうとしたが、

「……え?」

 最初は気のせいかとも思った。だが、

 

 ガンガン……

 

「これ、壁……じゃなくて、結界……」

 触れてみて、確信した。自分は今、目には見えない結界の壁に閉じ込められていることを。

「どうなって……」

 

「っ!!」

 壁を、必然的に外を見た時、その光景は、目の前に広がっていた。

「青に、紫……梓!!」

 

 

「……青さん」

「……はい?」

「……楽しいですね」

「……ええ。凄く楽しい」

「今行っているのが、命懸けの、闇の決闘であるということを忘れそうになる」

 

 

「闇の決闘!? 今、あの二人がそれをしてるの!?」

 

 

「そして、無意識に考えてしまう。この決闘が、永遠に終わらなければいいのに、と」

「……今ならまだ、戻れるのではないでしょうか?」

「……」

 

「……無理だ」

「……そうですか」

 

 

「梓……」

 

 

「……」

「……」

 

「私のターン!」

 

手札:0→1

 

「……一枚カードを伏せる。ターンエンド」

「……?」

 

 

LP:1900

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    セット

 

LP:3400

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

(……今が最大のチャンス、ですが……)

「私のターン」

 

手札:0→1

 

(……くっ)

 

「『ゾンビキャリア』を召喚」

 

『ゾンビキャリア』チューナー

 レベル2

 攻撃力400

 

「『ゾンビキャリア』で、青さんに攻撃」

「……」

 

LP:1900→1500

 

(……少なくとも、このくらいで発動するようなカードではない、か)

「ターンエンド」

 

 

LP:3400

手札:0枚

場 :モンスター

   『ゾンビキャリア』攻撃力400

   魔法・罠

    無し

 

LP:1500

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    セット

 

 

「私のターン」

 

手札:0→1

 

「『E・HERO アイスエッジ』召喚」

 

『E・HERO アイスエッジ』

 レベル3

 攻撃力800

 

「アイスエッジで、『ゾンビキャリア』を攻撃」

「……」

 

LP:3400→3000

 

「ターンエンド」

 

 

LP:1500

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO アイスエッジ』攻撃力800

   魔法・罠

    セット

 

LP:3000

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

 

「紫の場ががら空きに……!」

 

 

「私のターン」

 

手札:0→1

 

(モンスターが来ない……)

「カードを一枚セットし、ターンエンドです」

 

 

LP:3000

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    セット

LP:1500

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO アイスエッジ』攻撃力800

   魔法・罠

    セット

 

 

「私のターン」

 

手札:0→1

 

(リスクはある。だが……)

「魔法カード、『壺の中の魔術書』を発動。互いのプレイヤーは、カードを三枚ドローする」

(このタイミングで引いてくるか……)

 

手札:0→3

 

手札:0→3

 

(この手札……このターンで終わらせる)

(この手札……次のターンまで、持ちこたえる)

 

「……魔法カード、『平行世界融合(パラレル・ワールド・フュージョン)』! 除外されたモンスターをデッキに戻し、戻したカードを融合素材とするE・HEROを融合召喚する。ゲームから除外されたスパークマン、『沼地の魔神王』をデッキに戻し、『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』を融合召喚!」

 

『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』融合

 レベル8

 攻撃力2500

 

「シャイニング・フレア・ウィングマンは、墓地に眠るE・HEROの数だけ、攻撃力を300ポイント上げる」

「墓地のE・HEROは……」

 

『E・HERO エアーマン』

『E・HERO オーシャン』

『E・HERO レディ・オブ・ファイア』

『E・HERO アブソルートZero』

『E・HERO プラズマヴァイスマン』

 

『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』

 攻撃力2500+300×5

 

 

「五体、攻撃力4000……」

 

 

「『平行世界融合』を発動したターン、私はこれ以上特殊召喚できませんが、このターンで終わる! シャイニング・フレア・ウィングマン、紫さんに直接攻撃!」

 

 

「紫!!」

 

 

「……」

「……む?」

 

LP:3000

 

「ダメージが発生していない……」

「相手の直接攻撃宣言時、手札の『速攻のかかし』を墓地に送ることで、その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了しました」

 

手札:3→2

 

「……ならば、アイスエッジを守備表示に変更し、カードを一枚セット、ターンエンド」

 

『E・HERO アイスエッジ』

 守備力900

 

 

LP:1500

手札:1枚

場 :モンスター

   『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』攻撃力2500+300×5

   『E・HERO アイスエッジ』守備力900

   魔法・罠

    セット

    セット

 

LP:3000

手札:2枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    セット

 

 

「何とか耐えた……紫……」

 

 

「……私のターン!」

 

手札:2→3

 

「魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地のモンスターを五枚、デッキに戻します!」

 

『ジャンク・シンクロン』

『素早いモモンガ』

『素早いモモンガ』

『スカー・ウォリアー』

『ジャンク・ウォリアー』

 

「そして、カードを二枚ドロー!」

 

手札:2→4

 

「……青さんの場にのみモンスターが存在する時、手札の『アンノウン・シンクロン』を特殊召喚します!」

 

『アンノウン・シンクロン』チューナー

 レベル1

 守備力0

 

「更に『ジャンク・シンクロン』を召喚!」

 

『ジャンク・シンクロン』チューナー

 レベル3

 攻撃力1300

 

「『ジャンク・シンクロン』の召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを表側守備表示で特殊召喚します。レベル2の『素早いモモンガ』を特殊召喚」

 

『素早いモモンガ』

 レベル2

 守備力100

 

「レベル2の獣族『素早いモモンガ』に、レベル3の闇属性『ジャンク・シンクロン』をチューニング!」

「暗士と凍士交わりし時、永久凍土の時代が始まる。熱無き世界へ」

「シンクロ召喚! 冷たき魔人『氷結のフィッツジェラルド』!」

 

『氷結のフィッツジェラルド』シンクロ

 レベル5

 攻撃力2500

 

「紫さんの、今のエースモンスター……ですが、それでは私のモンスターは倒せない!」

「魔法カード『簡易融合(インスタント・フュージョン)』発動! ライフ1000ポイントを引き換えに、レベル5以下の融合モンスターを、エクストラデッキより特殊召喚する! レベル4の『カルボナーラ戦士』を特殊召喚!」

 

LP:3000→2000

 

『カルボナーラ戦士』融合

 レベル4

 攻撃力1500

 

「レベル4の『カルボナーラ戦士』に、レベル1の『アンノウン・シンクロン』をチューニング!」

「シンクロ召喚! 再び現れよ、不退転の戦士『スカー・ウォリアー』!」

 

『スカー・ウォリアー』シンクロ

 レベル5

 攻撃力2100

 

「更に罠カード『ロスト・スター・ディセント』! 墓地のシンクロモンスター一体を、守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ下がり、守備力を0とし、効果は無効となり、表示形式の変更は不可能となります。墓地の『グラヴィティ・ウォリアー』を特殊召喚!」

 

『グラヴィティ・ウォリアー』シンクロ

 レベル6-1

 守備力1000→0

 

「そんなモンスターを並べて何をしようと……」

「このカードに賭ける。魔法カード『シンクロ・クリード』! 場に三体以上のシンクロモンスターが存在する時、カードを二枚ドローする!」

 

手札:0→2

 

「……手札のカードを一枚、デッキの一番上に戻すことで、墓地に眠る『ゾンビキャリア』を特殊召喚!」

 

『ゾンビキャリア』チューナー

 レベル2

 守備力200

 

「参ります」

「……」

 

「レベル5となった『グラヴィティ・ウォリアー』に、レベル2の『ゾンビキャリア』をチューニング!」

「不屈の闘志たる正義の閃光、断罪の雷となりて、咎人の魂に仁なる救済を」

「シンクロ召喚! 光輝の武人『ライトニング・ウォリアー』!」

 

『ライトニング・ウォリアー』シンクロ

 レベル7

 攻撃力2400

 

「更に、シンクロ召喚に成功した時、手札の『シンクロ・マグネーター』を特殊召喚!」

 

『シンクロ・マグネーター』チューナー

 レベル3

 攻撃力1000

 

「レベル5の『スカー・ウォリアー』に、レベル3の『シンクロ・マグネーター』をチューニング!」

「不死なる魂錘錬(ついれん)せし者、悠久(ゆうきゅう)となりて大地に降り立つ。絆を繋げ」

「シンクロ召喚! 不滅の勇者『ギガンテック・ファイター』!」

 

『ギガンテック・ファイター』シンクロ

 レベル8

 攻撃力2800

 

「『ギガンテック・ファイター』の攻撃力は、お互いの墓地に眠る戦士族モンスター一体につき、100ポイント上昇します。互いの墓地に眠る戦士族は……」

 

『真六武衆-エニシ』

『六武衆の影武者』

『六武衆のご隠居』

『ジャンク・シンクロン』

『カルボナーラ戦士』

『魔界闘士 バルムンク』

『スカー・ウォリアー』

『グラヴィティ・ウォリアー』

 

『E・HERO エアーマン』

『E・HERO オーシャン』

『E・HERO アブソルートZero』

『E・HERO プラズマヴァイスマン』

『M・HERO アシッド』

 

「十三体。よって攻撃力は1300ポイント上昇!」

 

『ギガンテック・ファイター』

 攻撃力2800+100×13

 

「攻撃力が、シャイニング・フレア・ウィングマンを超えた……」

 

 

「すごい! あの状況から逆転した!!」

(やっぱすごいや、紫は……)

 

 

「……」

「バトルです! 『ギガンテック・ファイター』、シャイニング・フレア・ウィングマンを攻撃!」

「速攻魔法『コンストレック・エレメント』発動!」

「……っ!」

「自分フィールド上の融合E・HEROをエクストラデッキに戻すことで、同じレベルの融合E・HEROを特殊召喚する! シャイニング・フレア・ウィングマンをエクストラデッキに、そして……」

(またシャイニング・フェニックスガイを……?)

「現れよ! 『E・HERO アブソルートZero』!!」

「なに!?」

 

『E・HERO アブソルートZero』融合

 レベル8

 攻撃力2500+500×2

 

 

「っ!! ここでZeroか……」

 

 

「場の水属性モンスターは二体。よって攻撃力は1000ポイントアップ」

(それでも『ギガンテック・ファイター』には勝てない。ですが、Zeroを破壊すればまた私のモンスターは全滅する……しかし!)

「『ライトニング・ウォリアー』で、アイスエッジを攻撃! 『光輝の鉄槌(ライトニング・パニッシャー)』」

「……っ」

 

『E・HERO アブソルートZero』

 攻撃力2500+500

 

『ギガンテック・ファイター』

 攻撃力2800+100×14

 

「更に『ライトニング・ウォリアー』が戦闘によって相手モンスターを墓地に送った時、あなたの手札一枚につき、300ポイントのライフダメージを与えます。『光輝の一閃(ライトニング・レイ)』!」

「くっ……」

 

LP:1500→1200

 

「Zeroと『ギガンテック・ファイター』の攻撃力の差は、1200! この攻撃で決まります!!」

 

 

「いけ! 紫!!」

 

 

「『ギガンテック・ファイター』で、『E・HERO アブソルートZero』を攻撃!! 剛・撃・衝(フィスト・オブ・ギガント)!!」

 

「……リバースカード、オープン……」

(……! 前のターンに伏せていたカード、ここで……)

 

 

「……!! な、なに? 何か、すっごく嫌な力が、あのカードから……」

 

 

「速攻魔法発動!! 『超融合』!!」

 

「っ!!」

 

 

「『超融合』!?」

 

 

「それは、まさか……!」

「そう。これこそが、邪心経典の儀式によって生まれし、究極の闇の力! 手札を一枚捨てることで、効果発動!!」

 

手札:1→0

 

「場に存在する全てのモンスターを融合素材の対象とし、融合召喚を行う!! そしてこのカードの発動に対し、全てのプレイヤーは魔法、罠、モンスター効果を発動できない!!」

「全てのモンスター……まさか、私の場のモンスターを!?」

「それだけではない!! 貴様と、そして、アズサの力、私が全てもらう!!」

「っ!!」

 

 

「っ!!」

 体の異変に気が付いた瞬間には、始まっていた。

 今なお腹部を襲う激痛、それを更に超える感覚が、全身を包んだ。

 頭から足先まで、体全体の内側から、何かを無理やり引っ張り出される感覚。

 苦痛ではない、だが快楽ですら決してない、そんな不快な感覚が続く。

 

 パリィン……

 

 そんな音と同時に、周囲を囲んでいたはずの結界が消え、両手を結界についていた体が地面に倒された。

「う、うぁ……」

 それと同時に感じた。

(僕の中の……グルナードが……)

 

 

「かっ、はぁ……」

(ガンターラ……グングニールも……)

 

(これが、二人の虎将……そして、第二の龍か……)

「はぁ……そして、私の場のZeroと、貴様の場の『氷結のフィッツジェラルド』を融合!! 降臨せよ!! 最後の、『E・HERO アブソルートZero』!!」

 

『E・HERO アブソルートZero』融合

 レベル8

 攻撃力2500

 

「更に、融合素材となったZeroの効果により、貴様の場のモンスターを全て破壊する!! 氷結時代(アイス・エイジ)!!」

「私の……モンスターが……」

 

 

「そんな……梓!!」

 

 

「ぐぅ……」

 

 強大なる力の全てが青に流れ込み、たった一人残った純白の英雄が場に現れた時、アズサと、紫を襲う不快が消え、同時に深い喪失感、虚脱感に襲われた。

 それに耐えかね、紫がひざを着いた時、

 

 バキパキパキ……

 パリン……

 

 左手に生成した氷のディスクが滑り落ち、音を立てて砕けた。

 

 

LP:2000

手札:0枚

場 :モンスター

    無し

   魔法・罠

    無し

 

LP:1200

手札:0枚

場 :モンスター

   『E・HERO アブソルートZero』攻撃力2500

   魔法・罠

    無し

 

 

「紫……梓!!」

 

 

「私のターン!!」

 

手札:0→1

 

「これが最後だ!!」

 

「青……梓さん……」

 

「アブソルートZeroの攻撃!!」

 

「アズサ……」

 

瞬間氷結(フリージング・アットモーメント)!!」

 

「……」

 

LP:2000→0

 

 

 

 




お疲れ~。
早速オリカいってみよ~。


『HEROの遺産』
 通常魔法
 自分の墓地にレベル5以上の「HERO」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合に発動する事ができる。
 自分のデッキからカードを3枚ドローする。

漫画版GXにて、十代が使用。
もはやHEROデッキ使いにとっちゃ必須カードだろうね。
近年じゃそんな高レベルのHEROを場に出す機会は無いが、出たらやっぱ悪用されるんだろうなぁ。

『壺の中の魔術書』
 通常魔法
 お互いのプレイヤーはそれぞれ自分のデッキからカードを3枚ドローする。

漫画版GXにて、十代が使用。
より格安かつシンプルになった『メタモルポット』ですわ。
無効よりもセットする手間が無い分やっぱ便利なカードですな。
やっぱし悪用されそう。欲しいけどね。

『シンクロ・クリード』
 通常魔法
 フィールド上にシンクロモンスターが3体以上存在する場合に発動する事ができる。
 自分のデッキからカードを2枚ドローする。

漫画版5D'sにて、遊星が使用。
作中では紫の場にしかいなかったが、自分だけじゃなしに相手の場もカウントするから使いやすいカードだね。
近年じゃシンクロは少なくなったが、全くなくなったわけでもないから、今出てもシンクロデッキなら十分に使えるでしょうな。

『コンストレック・エレメント』
 速攻魔法
 自分フィールド上に存在するE・HEROと名のついた融合モンスターを任意の枚数選択して発動する。
 選択したモンスターをエクストラデッキに戻す。
 その後、戻したモンスターと同じレベルのE・HEROと名のついた融合モンスターを特殊召喚する。

漫画版GXにて、十代が使用。
かなり強力なE・HEROサポート。以下省略。
呼ぶならやっぱ今回みたくZeroが最有力かな。
やっぱ壊れだよねこれ。


これで全部かな。
てことで、大方の予想通り勝利したのは青なわけですわ。
てなわけで、次話、三部完結、同時に氷結界編も完結。
それまで、ちょっと待ってて。
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