遊戯王5D's ~剣纏う花~   作:大海

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どーも~。
今回は、本編から少々離れ、雪乃のアカデミア入学前の様子をお送りします。
本編待ってる人がいたら申し訳ないが、今回はこれで我慢しちょくれ。
んじゃ、行ってらっしゃい。



番外編 入学前の風景

視点:アキ

 

「絶対に嫌だ!!」

 

 そんな大声を上げたのは、髪を紫に染めて赤のカラーコンタクトを入れて、アカデミアの女子制服を着た、梓だった。

 大声を上げた理由っていうのが……

「だって、お前女装してるんだぜ。だったら入れた方がいいだろう」

「嫌なものは嫌だ!! そんなものを入れて、豊胸などしたくありませんよ!!」

 そう。要するに、クロウが豊胸用のパッドを持って、それも入れたらいいんじゃないか、という提案をしたのを、梓が全力で拒否している、ということ。

「なぜそこまで拒否する?」

「女性を名乗るだけで屈辱と恥辱の極みだというのに、ここに来て豊胸までできるものか!!」

 ジャックからの質問の返しに、口調から礼儀が消えてる。そこまで嫌なのね、巨乳になるの……

「大体ですよ、男性の皆さんはやたらその大きさを神聖視しておりますが、私にはわかりません。ただ大きいだけのそんなものに何の価値があるのですか?」

 (グサッ)う……

「むしろ大きいだけ邪魔でしょう。今まで女性の着物の着付けを行う度に思っておりましたが、なぜあんな邪魔なものがぶら下がっているのか甚だ疑問です。人によってはやけに誇らしげですが、私にはお腹の代わりに胸が肥満になっているようにしか見えません」

 (グサッグサッ)うぅ……

「大きさが必要なのは赤ん坊がいる時だけで十分です。むしろ子供もいないのにあんな見るからに重たそうなものをぶら下げるなど、正気の沙汰とは思えない。大きな人は頭が悪いと聞きますが、由来はそこですか? それともまさか事実なのですか?」

 

 (グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ……)

 

「というか、そもそも胸というものは……」

「梓先生……」

「何ですか龍可さん。あなたも将来あんな重たい物をぶら下げたいのですか?」

「いや、それは分かりませんけど……あれ」

「あれ?」

 

 ズゥゥゥゥゥン……

 

 えぇえぇそうですよ。すごく重いし邪魔ですよ。

 おかげで前開きの服のほとんどは上の方のボタンが掛けられないし、それで何度かボタンが千切れ飛んだことだってありますとも。

 着たい服が着られないという意味では確かに肥満体ですよ。

 そんなものを子供もいないうちにぶら下げてるなんて、確かにバカかもしれませんねぇ。

 うぅ……

 

『……』

「やはり乳房というものは大きい方が良いでしょうね。大きいということはそれだけ母性に溢れているということです。男性が魅了されるのもその大きさだけ愛情が詰まっているということなのでしょう。ねえ、遊星さん」

「……え、なぜ俺に聞く?」

「ねえ、遊星さん」

「だから、なぜ俺に……?」

「ねえ、遊星さん」

「いや、だから……」

「ねえ、遊星さん」

「……」

「ねえ、遊星さん」

「……あ、ああ、そうかもしれないな」

 

「……本当?」

「む?」

「本当ですよね、遊星さん」

「……ああ。本当だ」

 

 で、どうせ学校でも着替えなきゃいけないし、危険は少しでも減らそうってことで、胸の大きさは変えないことになったけど。

 まあ、胸なんて無くても十分に女の子らしい体つきしてるしね……

 

「ところで龍可さん、龍亞さんも」

『はい?』

「『先生』、はもう辞めて下さい。私は既に、先生ではなくなっていますから」

「え……じゃあ、何て呼べば?」

「普段は梓で構いませんが、今のうちに、雪乃、という名に慣れておいて下さい」

「あ、そっか……」

「分かりました……雪乃さん」

「はい」

 

 

 その後は、私の家に言って、パパとママに会わせて、援助することを約束した。

「先生、この後は何かご予定はありますの?」

「いえ、特に何も……というか、私はもう先生ではありませんよ」

「いいんです。私にとって、あなたはずっと先生ですわ」

「はあ、そうですか……」

「それより、ご予定がないのなら、今夜は泊まっていって下さらない?」

「泊まって? 私が、こちらのお宅に、ですか?」

「ええ」

「それは、えっと……ご迷惑でないのなら、ぜひ……」

「迷惑なんてとんでもない! 今日は腕によりを掛けて、ご馳走しますわ」

「ご馳走だなんて。食事なら、今朝済ませたばかりですよ」

「え? ええ、ですから、夕飯を……」

「夕飯て……食事など、そう何度も行うような行為ではないでしょう?」

 

『え……?』

 

「え、て……」

「……梓」

「はい?」

「ちょっと聞きたいんだけど……食事は、一日三食、よね」

「一日三食!? 三日に一食の間違いでは?」

『……』

「梓、あなた、教室開いてた頃の食事はどうしてたの?」

「どうもこうも、必要が無かったので水だけの日が多かったです。接待のある日は仕方がなく食べておりましたが。ただ、秘書からはよく無理やり食事させられてはおりましたね」

「それって、いつから……?」

「いつから……少なくとも、サテライトで物心ついた日からはそんな感じでしたね」

 と、梓は遠い目になって、懐かしむように語り始めた。

 

「あの頃は今と違って毎日のように空腹を感じて、とても不便でしたよ。歩かなければならないのに、原因不明の腹痛に襲われては動けなくなって。そんな時、目の前に生えていた雑草をやたら口に入れたくなって、試しに口に放り込んだら多少は腹痛も和らいで、けれどまたすぐに痛みだしたので、とにかく目の前にあった、生物的なものをひたすら口に放り込んでおりましたね。それで初めて空腹というものを知りました」

「……」

「それで、どういうものが食べていい物かの区別もつくようになりまして、それからは毎日食料を探しておりましたね。と言っても、精々口にできたのは、雑草か、雨水か泥水でしたが。運が良い日はネズミかゴキブリを捕まえて食べることができましたが、それも週に一度あるかどうかでした。まあ、見つけた日は大喜びで食べておりましたが」

「……」

「そうそう、一度、何やらよく分からない施設跡の、よく分からない機械の下に溜まっていた水を啜った時がありました。それ以降数日間空腹とは全く別の腹痛に加えて、発熱に嘔吐、更には皮膚まで変色してしまって、次第に手足も痺れてまともに動けなくなってしまって、あの時はさすがに死を覚悟しましたよ。それでもどうにか耐えて、こうして生き延びることはできましたが。後で知りましたが、高濃度汚染水、というそうですね。それ以来、飲んでいい泥水とそうでない泥水の区別がつくようになりました」

「……」

「そんな感じでどうにか成長して、大人の人達に体を売ることでお金や食料を得る方法を覚えました。しかし、どの道空腹が常で、それに慣れたせいか、次第に空腹を感じなくなりました。まあそれでも、満腹、というものを感じた記憶もありませんが。水瀬家へ養子に入った後も、私を邪魔者とした人達が多かったことで、食事はろくに出されませんでしたし、出た時は大抵毒入りでしたし。もっとも、空腹を感じないので虐待にはなっていませんでしたし、先に話した体験のおかげで毒が入っていれば一目で分かりましたが」

『……』

「……あ、すみません、一方的に喋ってしまって……」

『……』

 

 ガシッ

 

 懐かしそうな顔で、うんうん、と話しを締めくくった梓の手を、パパとママが力強く掴んだ。

「先生、今日は梓先生にお腹一杯ご馳走させていただきます!」

「はい?」

「辛かったでしょうな。ですが、もう、そんな思いをしなくともいいんです……」

「辛かった? これが普通ではないのですか?」

「全然普通じゃないわよ!!」

 同じサテライト出身の遊星達だって、マーサハウスにいたおかげもあるけどそこまで過酷じゃなかったはずよ。

「先生、何かお好きなものはありますか?」

「好きなもの、と言われましても……一応、毒さえ入っていなければ、食べろと言われたものは何でも食べておりましたし、特に嫌いなものは思いつきませんが……」

 まあ、接待だったらそうかもしれないわね。でも、毒さえ入っていなければって……

「ええ。その中でも先生が特に好きなものです」

「好きなもの……そうですね、強いて言えば……」

 あるんだ。梓の好きなもの……すごく興味があるわ。

『強いて言えば……?』

 

「……納豆、が、好きです」

 

『……』

 最初は、私も、多分パパもママも、遠慮だと思った。けど、遠くを見て光る瞳と、微笑みながら少し開いた口は、遠慮してる顔じゃない。本当に、大好物を思い浮かべてる顔だわ。

「納豆、ですか……ちなみにそれ以外は?」

「他は……いえ、特に……」

「では、他は私が、腕によりをかけてお作り致します」

「お手伝いしましょうか?」

「いいえ、先生は今日はお客様なのですから、ゆっくりしていらして」

「はあ……」

 

 

 ということで、その後梓をリビングへ案内した。大きなソファとテーブル、その前には大きなテレビが置いてある。

「どうぞ、ここでくつろいで下さい」

「あ、すみません、何から何まで……」

「そんなに気を遣う必要はありません。のんびりして下さい」

「そう、ですか……っ!?」

 と、突然梓は、何かを見つけたみたいに目を見開いて、硬直した。

「梓?」

「どうかなさいましたか?」

 聞いてみると、梓はテレビの前まで歩いて、落ちていたそれを拾い上げた。

「これはまさか……年末特番、『笑ってはならない決闘者24時』のBD! そうか、半年の間に既に出ていたのか……」

「先生、もしかして、そのシリーズが好きなのですか?」

「ええ。毎年楽しみにしております」

「そう言えば、先生が教室を開いていた三年間、年末は必ず仕事を休んでいたように思えましたが、もしかして……」

「はい。これだけはどうしてもリアルタイムで見たくて。代わりに正月の三箇日は全てお仕事に回しましたが」

「はぁ……」

「もちろんこちらもリアルタイムで見ましたよ。特に落語家とプロレスラーの、ビンタを賭けた決闘で、落語家が敗けた時の慌てようが可笑しくて……」

 ……何だか、今まで見たことのないくらい楽しそうな、笑顔を浮かばせてる。

「……よろしければ、ご覧になられますか?」

「何と! よろしいのですか?」

「ええ。すぐに再生します」

「ありがとうございます!」

 そう、ウキウキワクワク、そんな音が聞こえてきそうなテンションで、ソファに座った。

「先生は、バラエティ番組がお好きなのですか?」

「ええ。水瀬家へ養子に入って間もない頃、よく父と一緒に見ておりました。私が生まれて初めて全ての歌詞を覚えた曲が、『We are the アキタカ』でした」

「『We are the アキタカ』……ですがあれは、版権等の関係でDVD版には収録されなかった幻の替え歌……」

「ええ。なので放送当時録画されていたものを見せていただきまして」

「なるほど…… 」

 ていうか、パパも何で詳しいのよ……

「かつてこのシリーズに出演できないものか、秘書に相談したことがあるのですが、全力で制止されてしまいました」

 それはそうでしょうね。梓の立場なら……

「私も一度でいいので、お笑い芸人に扮したり、パイや小麦粉まみれになったり、キン○マシーンを受けたりしてみたいものですが……」

「梓先生が、キンタ○シーンですか……」

「チ○コマシーンでもいいです」

「ほぉ、○ンコマシーンも……」

 どう違うのよ//// ていうか、二人して連呼しないで////

「あれって、どれほど痛むものなのでしょうね」

「さ、さあ……」

 

 と、すぐにBDを点けて、梓はそれを見始めた。

 邪魔をしてはいけないから、私達は別部屋に移動した。

「それにしても、教室の先生としての、厳かで上品な印象しか持っていなかったけど、話してみると、やっぱり、十六歳の男の子、なのね」

「ああ。学校に行きたがったりお笑い芸人に憧れたり、教える身と言っても、やはり子供なんだな。リアルタイムでテレビ番組を見るために仕事を入れないようにするなんて、大きな家の頭首のすることじゃないぞ」

「……ただ、それでも正直、本当に同い年の人なのか、疑いたくなるけど」

「そうね。それだけ、大人としての体験と、苦しい思いをしてきたでしょうからね」

「私達で、それを少しでも和らげてあげたいものだな」

「そうね……」

 

 

 それから約六時間後、BDが終わるのとほぼ同じタイミングで、夕食の準備が終わった。

「さあ、梓先生、お腹一杯食べて下さい」

「はあ……ありがとうございます」

 と、何かのパーティーでも始まりそうなくらい、かなり大量のご馳走を前にしながら、何だかまだ申し訳なさそうな声を出した。

「先生のお好きな、納豆もご用意しましたので」

 そう言われて、目の前に置かれた納豆を、梓は見た。

「……」

 ……え?

「な、涙?」

「梓先生?」

 そんなに感動的だったのかしら……て!!

「け、血涙!?」

「先生、どうしたのですの!?」

「……納豆……」

 え、ええ、あなたの大好きな、納豆よ。

「納豆……」

 

「ネギが、入っていない……」

 

「節子、ネギだー!!」

「ママ、急いでネギを用意して!!」

「ネギですね!! すぐに刻みますわ!!」

 そして、たっぷりの刻みネギを出すと、梓は血涙を止めて、笑って夕食を食べてくれた。

 

 

 翌日。

「ここが、カードショップですか……」

 入学試験に向けてのデッキの強化のために、梓を街のカードショップに連れてきた。

 梓が見つかった時、その手にはデッキが二つ、握られてた。そのうちの一つは、彼が愛用していた『真六武衆』デッキ。けど、迂闊にそれを使っていては正体がばれる可能性があったから、本人も知らない間に持っていた方のデッキをメインにしてもらって、そこに元来のデッキにあったカードも加えて、デッキにすることになった。

 ただ、そのもう一つのデッキに入っていたカードや、新たに持っていたシンクロモンスターの、ほとんどのカードが見たことのないものだったのが不思議だったけど。いなくなる前に使っていたはずのエースカードも無くなっていたし。

 それで、足りないカードや、他にも相性の良いカードが無いかということで、ここへ来たというわけ。

「カードショップには、来たことがないの?」

「ええ。貰ったデッキに加えて、普段は秘書にお願いして、適当に買ってきていただいたカードパックから当たったカードを使って、デッキを組んでおりました」

 まあ、表立って買いにいくなんてできない立場だったでしょうしね。

 

「ほほぉ……」

 中に入ると、ショーケースに並べられたたくさんのカードを見ながら、そんな声を漏らすのが聞こえた。感動してるみたい。

 気持ちは分かる。私も今でこそ慣れたけど、目の前にこれだけカードが綺麗に揃えられているのは圧巻よね。

「この中から、好きなカードを選んで……て、あず……雪乃?」

 外にいるから、雪乃の名前で呼んでみる。いつの間にか、彼は移動していた。そこは、

「ストレージコーナー……?」

 一枚三十円と書かれた紙の前に、大量に揃えられたカードの山。

 ここには主に、当たっても誰も使わないような、いわゆる『ハズレカード』が並べられてる。ただ、中にはデッキによっては十分使えるカードだったり、時には必須カードと呼ばれるカードも混ざってたりするから意外とバカにできない。もっとも、一枚三十円という安さと引き換えに、整理もされてない束の中からその一枚のカードを見つけ出すのには長時間を要する覚悟が必要なのだけど。

「……おお、これは中々……」

 と、早速何か見つけたみたい。どれどれ……?

「『ヒーロー・キッズ』……て、これ三枚ないとほとんど意味の無いカードじゃない」

「はい。なのでこれからあとの二枚も探します」

「え~……」

 確かに、ショーケースに並ぶようなカードじゃないから、あるとすればこの中のどこかでしょうけど……

「何もそんなところから探すこともないわよ。ショーケースに飾られたカードを買うだけのお金は貰ってきたでしょう」

「……」

 

 ポン

 

 語り掛けた私の肩に、梓は手を置いた。

「アキさん」

「な、なに?」

「一言、言わせていただきたい」

「なにを……?」

「……」

 

「安さは正義だ」

 

「……」

 それだけ言って、またカードを探し始めた。

 まさか、名家出身の梓の口から、そんな言葉が出てくるとは思ってなかったわ……

 

 結局、たっぷり一時間掛けて、残り二枚の『ヒーロー・キッズ』を発掘して、他にもデッキと相性が良かったり良さそうだったり、便利だったりなカードも見つけ出した。

 その間待たされた代わりに、梓の見ていった中から私にも良さそうなカードを見つけることができたから、ある意味役得だったけれど。

 その後で、いよいよショーケースのシングルカード。

 主にレアカードや、ノーマルカードでも高い評価を受けたカードが並んでる。

 値段は色々ね。安い物は一枚100円や200円からあるし、高い物は一枚10000円を超えるものもいくつかある。

「……」

 と、梓はなぜかあまり見て回ろうとはせずに、一コーナーだけを凝視していた。

「何を見てるの?」

「……」

 返事の代わりに指を差した。そこにあるのは……

「……ああ、『ターミナルシリーズ』ね」

「ターミナル……?」

「ええ。史上初のシンクロモンスターが誕生したシリーズとして有名ね。このシリーズから生まれたカテゴリーのカードには、それぞれ共通の世界観の中に独特な物語が設定されていて、その物語が完結するまでカードは増えていったの。ただ、どれも希少で高額なレアカードだから、こうしてショーケースに並ぶことが多いんだけど」

「ほぉ……」

「梓……?」

 ジッと見て、どうしたの……?

「あ、梓!?」

 なぜか、梓は涙を流し始めた。

 けど、昨日みたいに血涙じゃない。普通の透明な涙だわ。

「どうしたの?」

「……すみません、何でもありません……それより、他も見て回りましょう」

「え、ええ……」

 そう、涙を拭きながら会話して、しばらく見て回って、そこから使えそうなカードを選んでいった。

「これで大体決まりました。あとは……」

 と、視線を後ろに向けた。

「ターミナルシリーズからも、一枚」

「え、ターミナルシリーズから?」

 そう言って、さっきの場所へ戻って、指差したのは、

「このカードを……」

「え、それ?」

「はい。少々高額ですが、他の高いカードの中ではマシな方ですし、効果も強力なので」

「確かに……けど安い分、あなたのデッキでは使い辛いんじゃない?」

「毎回とまでは言えませんが、どうにか呼ぶ手段は用意します」

「そう……」

 と、買うカードが決まったところで店員さんを呼んだ。そして、買うカードのあるショーケースを移動しながら、欲しいカードを全て取り出していく。それと、ストレージで見つけたカードと合わせて、会計を済ませた。

「……」

 

(なぜだろう。あのシリーズの、あのカードを見ていると、心が、締め付けられるように痛み、どうしようもない強烈な切なさに苛まれたのは……)

 

 

 

視点:梓

「じゃあ、梓先せ……じゃなくて、雪乃ねーちゃん、今日はここに泊まってよ」

 そう、提案してきたのは、龍亞さんです。

「私も賛成です。雪乃さん、今日はここに泊まって下さい////」

「……分かりました」

 現在、私は龍亞さんと龍可さんの家におります。

 理由ですが、まずは遊星さん達の工場に、その後でアキさんの自宅に、そして順番で、お二人の家にお邪魔する、ということになったのです。なぜか。

「じゃあ、私達は晩御飯の支度してるので、雪乃さんは、のんびりパソコンをいじっていて下さい」

「あ……ありがとうございます」

 必要無い、と、言おうと思いましたが、さすがにお二人の純真なお顔を見ていると、言えなくなってしまいました。

 そして今は、お二人から習った、ノートパソコンをいじっております。

 何でも、決闘アカデミアでも、ほとんどの生徒はこれを使って勉強しているとのことでした。私はほとんど使ったことが無いので、せっかくだからと、使い方を教えてもらっていたところです。

 これがあれば、私が先生として行っていた、資料作り等も楽だと言われましたが、どう楽なのでしょう? ずっと手書きでしたので、いまいち分かりません。

 とは言え、一応覚えておいて損はないでしょうから、習った通り、動かしてみました。

 

 時間がしばらく経ち、現在は、インターネット、とやらに繋いでおります。

 とは言え、とりあえず気になった文字を打ち込んで見て、その結果出てきた、さいと、とやらを閲覧しておりますが……

「……何が楽しいのでしょう……」

 世の人の中には、これが生き甲斐であるという人もいるそうですが、まるで良さが分からない。まあ、何かの調べものには便利でしょうが、それ以上の用途はあるのでしょうか?

 これで資料作り等をどうやるのかも結局分かりませんし、何より、慣れていない私は文字を打ち込む速度が絶望的に遅い。

 やはり、アカデミアでは、素直にノートを使用したほうがいいかもしれませんね。

「……」

 

 アナタハ スキデスカ?

 

「おや?」

 はて? どこかおかしな場所を押しましたか? 何やら真っ赤な、うぃんどう、が出てきて、妙な声での言葉が聞こえました。

 最初、何と言っているのか分かりませんでしたが、ご丁寧に書いてある。

「あなたは好きですか?」

 何がでしょう……?

 まあいい。こんな時は確か、右上の×をくりっくしろ、と教えられましたね。

 

 カチ

 

 アナタハ スキデスカ?

 

「む?」

 

 カチ

 

 アナタハ スキデスカ?

 

「……」

 

 カチ

 

 アナタハ スキデスカ?

 

「おのれ……」

 そちらがその気ならば、こちらとて……

 

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 カチッ

 

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カッ

 カチ

 

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アッ

 アナタハ スキデスカ?

 

「む?」

 おや? 新たに文字が出てきていますね。

「赤……?」

 

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 

 え? もうくりっくはしていないのに、勝手に出ては、消えてを繰り返している……

 

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 アナタハ

 

 と、疑問を感じている間に、徐々に文字が……

「い……部……屋……が……」

 

 あなたは 赤い部屋が 好きですか?

 

 ビビッ

 

 と、突然画面が切り替わりました。真っ赤な画面に、たくさんの黒い文字が記されている。どうやら人の名前らしい。

 と、勝手に画面が下へ移動していきました。そして、一番下で止まり、そこに書かれている文字は……

「ディマク……?」

 

 ア ナ タ ハ ア カ イ ヘ ヤ ガ ス キ デ ス

 

 ブンッ

 

 カァー!!

 

「……」

 はて? 何やら後ろから邪悪な気配を感じた気がしましたが……

 咄嗟に殴ってしまいましたが、何もありませんね。

「……お?」

 目を戻すと、画面が元に戻っております。結局、あれは何だったのでしょうか?

 

 トントン

 ガチャ

 

「雪乃さん、夕食の準備ができました」

「一緒に食べようよ」

「あ、はい。すぐに行きます……」

 そんなわけで、そのままお部屋を後にしました。世の中には不思議なこともあるものだ。

 

 で、結局使いこなすことができず、学校ではノートを使っております。

 

 

 

 

 ~おまけ~

 

 人間の感情表現 笑い

 もし それが奪われたら……

 

 メンバーに襲い掛かる、笑いの資格達!!

 絶叫の嵐 抑えられた感情の爆発 仲間同士の絆の崩壊

 

 予測不可能な罠が、メンバーを笑い地獄へ叩き落とす!!

 

 今年もやります、年末年越しスペシャル

 『絶対に笑ってはならない決闘者24時』 ※一部抜粋

 

 出演

 末元(DT) 濱多(DT) 放征(落語家) 円道(KO) 多仲(KO)

 

 ※以降、台本形式でお楽しみください。

 

 AM 9:00

 

 手荷物を片手に、歩いていく五人のメンバー。

 

 一同『いや~』

 

 末元「来ましたね、今年も……」

 濱多「来たねぇ……」

 放征「来ましたねこれね……」

 円道「はい……」

 多仲「ねぇ……」

 

 末「ああ、書いてあるわ」

 多「『ここで待て!!』……」

 濱「毎回寒い所で待たされるの適わんでなぁ……」

 円「ねぇ、も~……」

 

 ??「おい、お前ら!」

 

 遠くから、一人の女装した大柄の中年男が近づいてくる。

 ??「おい」

 

 DT元マネージャー【富士原 宏】

 

 富「おうお前ら、相変わらずしょぼくれた顔しとるな~」

 濱「何やあの格好…」

 富「放征、俺今何の格好しとるか分かるか?」

 放「あ~……弁護士、ですか?」

 一同『あ~……』

 富「バッカやろぉ!」ドーンッ

 富「何でボケへんねん。芸人が、ネタ振りされたらボケなあかんやろ。とんだ、プレイミスやで」

 濱「アホやこいつ……」

 末「わはは……!」

 富「俺はな、今からお前らを、指導する、美人決闘者の富士原や」

 末「決闘者?」

 多「決闘者?」

 富「これからお前ら、決闘者の学校、決闘アカデミアに行って、決闘を学んでもらうで」

 

 N『五人が24時間務めるのは、決闘者。決闘の中に潜む、笑いの仕掛けとは……』

 

 富「ところでお前ら、決闘アカデミアや言うてんのに、何やその格好」

 末「いや、今聞いたところやしね」

 多「はい……」

 富「あそこに、(着替え)BOXあるから、さっさと着替えてきてくれるか」

 

 言われた通り、渋々BOXへ入る一同。

 

 富「ほなええか? まずは、放征」

 

 ガチャ(ドアの開く音)

 シャキーン【落語大好きオシリスレッド生 放征】ハハハ……

 

 富「おお、赤が似合っとるな」

 放「ああ、ありがとうございます……」

 富「ほな、円道」

 

 ガチャ

 シャキーン【男前ラーイエロー生 円道】オォ~

 

 富「お~、男前やのう」

 円「ああ、そうですか……」

 富「ほな次、多仲」

 

 ガチャ

 シャキーン【不潔ノッポオベリスクブルー生 多仲】アァ……

 

 富「何か不潔やなあ」

 多「不潔ってどういうことですか……」

 富「ほな次、末元」

 

 ガチャ

 シャキーン【坊主マッチョ黒制服 末元】オォ~

 

 富「何か顔怖いな~」

 末「んはははは……」

 富「ほな最後、濱多」

 

 ガチャ

 フワ~オ【おかっぱミニスカ巨乳ブルー女子 濱多】アハハハハハハハ!!

 

 富「お~色っぽいなあ」

 濱「まった女役や……」アハハハ

 

 富「ほな、今回の、ルールを説明するで」

 富「一つ、これからお前らには、24時間、決闘者として活動してもらう」

 富「一つ、決闘アカデミア行きのバスに乗ってもらった時点で、何があっても、絶対に笑ってはいけない」

 富「一つ、もし笑ってしまった場合、その場で、キツイお仕置きを受けてもらう。以上や!」

 

 濱「いやいや、決闘者って、決闘したことある?」

 円「俺無いっすわ……」

 多「俺も、分からないっすねぇ……」

 末「俺もしたことないわ」

 放「時々、息子にせがまれて、やる時あるくらいですかねぇ……」

 末「あ、ほんまに?」

 

 そこへ、バスが到着する。

 

 富「ほな、このバスに乗ってもらった時点でスタートやで」

 その言葉で、一同はバスへ。

 

 フワァァァァァァァァァ

 絶対に笑ってはならない決闘者24時 START

 

 ※しばらくカット

 

 富「さあ、着いたで」

 末「あ~着いた」

 多「着きましたね……」

 

 バスを降り、看板を見る五人。

 

 富「ここが、お前らを、決闘者として育成する、『ガースー法人 決闘アカデミア黒光り校』や。めっちゃおもろいやろう」

 一同『・・・・』

 

 N『『ガースー法人 決闘アカデミア黒光り校』。この学校で、どんな笑いの罠が待ち受けているのか』

 

 ※カット

 

 校長への挨拶を終え、寮へ向かう五人。

 

 富「ここが、お前らの世話になる、黒光り校の、『Gブラック寮』や」

 濱「なんや、Gて……」

 富「ほなお前ら、ここでしばらく待っててや」

 

 N『寮へ入ったことで、ようやく一息。しかしメンバーに、校長から配られたデッキと、恐怖の引き出しネタが襲い掛かる』

 

 濱「ほな、配られたさ、デッキっての、見てみる?」

 円「ああ、そうっすね~……」

 多「はい」

 円「あ、じゃあ、俺から見ますわ……」

 

 円道、デッキを確認。

 円「『切り込み隊長』が二枚、『戦士ラーズ』、『荒野の女戦士』……」

 円道 展開型【戦士族デッキ】

 

 濱「いやいや、見せられてもさ、どのカードがどう良えとか、分からへんで」

 末「なあ」

 円「ですねぇ……」

 多「じゃあ、次、俺見ますわ」

 

 多仲、デッキを確認。

 多「『魔導戦士 ブレイカー』が三枚……『ディメンション・マジック』……『拡散する波動』……」

 多仲 魔法を駆使【魔法使い族デッキ】

 

 放「んじゃ、次僕行きますわ」

 

 放征、デッキを確認。

 放「『サファイアドラゴン』、『アックス・ドラゴニュート』、『タイラント・ドラゴン』……」

 放征 花形モンスター【ドラゴン族デッキ】

 

 末「あ、じゃあ、僕、行きますか?」

 

 末元、デッキを確認

 末「『ブローバック・ドラゴン』、『人造人間-サイコ・ショッカー』……『リミッター解除』……」

 末元 ハイパワー型【機械族デッキ】

 

 濱「じゃあ、最後俺見るで」

 

 濱多、デッキを確認。

 濱「……」

 

 ボン『怒れる類人猿(バーサークゴリラ)』(顔が濱多に加工)アハハハハハ!!

 

 末「ブッ……!」

 放「ふははははは……」

 一同『あははははは!!』

 

 デデーン

 全員 OUT

 

 濱「こんなんアカンやろう」

 末「オモロ過ぎるやろう……」

 

 バンッ

 濱「あ痛っ!!」

 バンッ

 末「んあー!!」

 バンッ

 放「ああ!!」

 バンッ

 円「あ痛い!!」

 バンッ

 多「おぐっ!!」

 

 ※笑うとグールズにケツをシバかれる。

 

 濱「こんなん……ああ、決闘じゃ使えんて書いとるわ」

 多「あ、ほんまですね。『※公式の決闘では使用できません。』て書いてますね」

 末「何で使えんもんデッキに入れたんや」

 

 濱「『ビーストライカ―』、『モジャ』二枚、『巨大ネズミ』……」

 濱多 後続と復活の繰り返し【獣族デッキ】

 

 ※カット

 

 ガララ

 末「……」

 末元、一枚のカードを取り出す。『黒光りするG』。

 

 円「あ……!」

 放「フハハハ……」

 

 デデーン

 放征 OUT

 

 円「Gブラック寮のGてこれですか」

 放「そうや、これやでGて……」

 

 バンッ

 放「おうぐ……!!」

 

 濱「ほな、俺の机開けるで……」

 

 ガララ

 濱「無い」

 ガララ

 濱「無い」

 ガララ

 濱「無い」

 ガララ

 濱「……」

 

 濱多、引出しから茶封筒を取り出す。

 

 濱「んじゃ、見よか……うわ……」

 

 茶封筒から、濱多①、濱多②と書かれた色つきスリーブに納まった、二枚のカードが出てくる。

 

 濱「んじゃ①から見るよ……」

 

 デン『キング・オブ・ビースト』ハハハ……

 

 末「まあ、見えんことは、ないかな……」

 濱「骸骨やんけ、無いわこんなの」

 放「二枚目いきましょう」

 濱「はい……」

 

 デン『ザ・キックマン』アハハハ!

 

 末「とぅフフフヒヒヒ……」

 放「フフフ……」

 

 デデーン

 末元 放征 円道 多仲 OUT

 濱多 OUT

 

 末「こんな顔する時あるわ」

 濱「角度の問題やんこんなん!」

 

 末「んにゃあ!!」

 バンッ

 放「あ痛い!!」

 バンッ

 円「どぁ!」

 バンッ

 多「あお!」

 バンッ

 濱「痛たた!」

 

 多「それ、デッキに入れられるんちゃいます?」

 濱「あ~、ホンマや、一枚目は獣族やわ……二枚目アンデット族やでこれ」

 末「俺らにはそういうのないねんな~」

 多「……あ、じゃあ、これ、DVD」

 末「え~見る~?」

 多「これまた僕タイキックとちゃいます?」

 

 過去シリーズで、必ずDVDでタイキックを喰らってきた多仲。

 

 多「じゃあ、見ますよこれ……」

 

 DVDが再生される。

 

 DN『さあ、激戦となった決闘が今、決着が着こうとしております。お互いにフィールドにカードは無し。手札もゼロ。ライフは一撃で勝負が決まる数値。お互いに、次のドローに懸かっております』

 男決闘者「俺のターン、ドロー! ……ターンエンドだ」

 DN「ああーっと、召喚できるモンスターが来なかったようです。成すすべなくターンエンド』

 ??「私のターン、ドロー!」

 

 女決闘者【尾河夏美】 ※濱多の嫁

 

 一同『ふはははははははは!!』

 

 デデーン

 全員、OUT

 

 濱「何してんねん……」

 多「ドローの動き凄かったっすねぇ……」

 

 バンッ

 濱「あうっ!!」

 バンッ

 末「っ!!」

 バンッ

 放「あはぁ……!!」

 バンッ

 円「なぁ!!」

 バンッ

 多「おうっ!!」

 

 尾河夏美「私のターン、ドロー! ……来た。『ザ・キックマン』召喚!」

 

『ザ・キックマン』

 『ザ・キックマン』の正面ドアップ映像。

 

 一同『ふふふふはははははは!』

 

 デデーン

 全員 OUT

 

 濱「何しとんねん……」

 末「『ザ・キックマン』押しやめろや……」

 

 バンッ

 濱「あつっ!!」

 バンッ

 末「あぁっ!!」

 バンッ

 放「痛て……!!」

 バンッ

 円「あえぐ!」

 バンッ

 多「んがっ!!」

 

 DN『ああっと、ここで、モンスターが召喚された!』

 尾河夏美「バトル! 『ザ・キックマン』で、多仲に、タイキック!!」

 DN『『ザ・キックマン』のタイキックが、多仲に決まった! この決闘、勝者は尾河夏美選手!』

 

 デデーン

 多仲、タイキック

 

 ペレ~レ~レ~

 レ~レ~レ~

 

 多「嫌や、嫌や嫌や嫌や!!」

 ムエタイボクサー「えい!」

 バッシッ

 多「ああああああああああああああああああ!!」

 

 ※カット

 

 ガララ

 

 富「おいお前ら、これから、決闘アカデミアの、創立記念式典が開催されるんや。スペシャルゲストも来るから、ついて来てや」

 

 N『ということで、五人は場外決闘場へ移動』

 

 富士原の指示で、順番に座っていく五人

 

 ※カット

 

 司会『それでは、本日はスペシャルゲストに来てもらっております』

 

 ウィィィィイイイイイイイイイイイン……

 ブゥンッ

 キキィ

 

 ??「キングは一人、この俺だ!!」エェェエエエエエ!?

 

 キング【ジャック・アトラス】

 

 一同『……』

 

 ジャック「今日はお前達に、俺が決闘の何たるかを説いてくれる!」

 

 チアガール一同『ジャック ジャック ジャック ジャック……』

 

 濱「え? ネオドミノシティから来てくれたん?」

 放「マジで……!?」

 

 

 スッ

(D・ホイールから華麗に飛び降りた音)

 

 バラバラッ

(落とし穴へ盛大に落ちた音)

 

 一同『ふはははははははははは!!』

 

 デデーン

 全員 OUT

 

 濱「キングに何さしとんねん……」

 末「あれアカンやんなあ……」

 

 バンッ

 濱「っ!!」

 バンッ

 末「ああー!!」

 バンッ

 放「どう……!!」

 バンッ

 円「あいっ!!」

 バンッ

 多「あおっ!!」

 

 司会『だ、大丈夫ですか、キング……』

 ジャ「……この程度、このジャック・アトラスにとって、屁でもない……」

 そう言いつつ、穴から這い出るジャック。

 

 ジャ「今日は特別に見せてやる!」

 宣言と共に、ディスクにカードをセット。その瞬間、空に雲が掛かり、そこから、赤と黒の、禍々しい龍が現れる。

 ジャック「これこそが我が魂、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』だ!」

 

 円「うわ~、迫力すごいっすねぇ……」

 末「仮想立体映像すすんどるわぁ……」

 濱「なあ……」

 

 チアガール一同『ジャック ジャック ジャック ジャック……』

 

 スゥ

(レッド・デーモンズが着地する音)

 

 バラバラッ

(レッド・デーモンズが着地と同時に、仮装立体映像による『落とし穴』(バラエティ使用)へ落ちた音)

 

 一同『あはははははははははは!!』

 

 デデーン

 全員 OUT

 

 放「ほんまアカンて……」

 多「キングが可哀想ですわ……」

 

 バンッ

 濱「あ痛いっ!!」

 バンッ

 末「んがー!!」

 バンッ

 放「あぁっ!!」

 バンッ

 円「どうっ!!」

 バンッ

 多「おっ!!」

 

 ※カット

 

 N『五人は、秘密で開かれるレアカードのオークションの見学へ行くため、バスでオークション会場へ移動』

 

 そのオークションで、カード強盗が発生。

 しかし、それを駆けつけたセキュリティが一網打尽、犯人グループは外へ。

 

 ??「ガッデム!!」

 

 デデデン

 デデデ デデデ

 デンデンデンデン

 

 セキュリティ隊長【超埜雅弘】

 

 一同『……』

 放「(真っ青)……」ハハハ……

 

 超「さっき入った情報によれば、この中に、このオークションが開かれることの、内通者がこの中にいる! そいつは、このレアカードを持ってる奴だオラ」

 

 パネルを取り出し、そこに記されているカードは、『F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)

 

 円「あ!」

 多「あ……!」

 放「……」

 ここに来る前、老人から助けたお礼に『F・G・D』のカードをもらっていた放征。

 その後、会場内にいる人間のデッキを一つずつ確認。

 放征のデッキから、『F・G・D』のカードが出てくる。

 

 超「お前が内通者かコラ!!」

 

 そのままステージへ引き摺られる放征。

 しばらくヤイヤイやった後……

 

 超「よし! じゃあチャンスやる」

 放「チャンス?」

 超「今から、俺と決闘しろ。それでお前が勝ったら、許してやる」

 放「本当ですか?」

 

 濱「ヤマちゃんがんばれー!」

 多「ザキさん頑張って下さい!」

 

 超「じゃあいくぞ!」

 放「はい!」

 

 『決闘!!』

 

 その後、先行の超埜はカードをセットしたのみ。

 後攻の放征は一ターン目から手札を使い切り、『F・G・D』を融合召喚し、攻撃したが、罠カード『魔法の筒(マジック・シリンダー)』によって攻撃を返され、ワンターンキルで終了。

 結局、大層慌てた後に、ビンタされた(ビンタされるまで、放征以外の四人は計四回ケツをシバかれた)。

 

 超「ガッデム……」

 

 ※カット

 

 富「おい、お前らご苦労やったな。これで、決闘アカデミアでの勉強は終了や」

 

 末「終わった~」

 濱「やっとや……」

 放「長かったわ~」

 円「んあ~……」

 多「お疲れ様です……」

 

 お尻をシバかれた回数

 末元     297回

 放征     242回

 濱多     234回

 円道     215回

 多仲     210回

 

 

 エンディング

 

 顔の皺浮かぶ 背の低い芸人 見渡す景色は 想像と違う

 あの頃と比べ ケツ硬くなった? 答えは「はい」じゃない もうやりたくない

 イジワルなカード()が 僕ら試すんだ 空席の上で 次のステージへ向かおう

 

 (中略)

 

 どんな関係か なんて聞かれたら 昔の(タレ)かな それは 全然 違うか

 絆というビンタがふさわしい 喧嘩し合いながら 分かち合いながら

 ねえ 今どこ? 学校ん中 決闘分からないから キングより下なら問題ない

 分かってる すぐ行く 朝まで騒ぎたいのでしょう 大切な居場所で

 

 

 今年も笑いが溢れる

    一年になりますように

 

 

 

 




お疲れ~。
おまけみたいな年末特番があったらめっちゃ見たいです。
まあ面白がってるの大海だけかもしれんが。
あの二枚以外であの人に似たガードてあるかな?
まあ本当に似てるか分からんし、大海の薄っぺらい知識じゃこれが限界だけども。
まいっか。そんなところで、次話、ちょっと待ってて。
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