パルパルしていってくれたら幸いです。
夏も半ばを過ぎた頃――
僕とパルスィさんは再び妖怪の山…正確には河童の里のすぐ側にある滝に来ている。
「ふぅ…やっと着いたね。ここがにとりさんの言ってた場所…かな?」
前ににとりさんに、水遊びをするのにいい場所はないか聞いたところ、この場所が穴場だと教えてくれた(ついでに他の河童や妖怪が行かない様にもしてくれたらしい)
堕ちてくる小さな滝の水簾(すいれん)と、程よく、日差しを遮ってくれる青々しい木々…――
その景色もさることながら、水も澄みきっており、差し込んでくる光を水際が反射し、一種の芸術の様な美しさを奏でていた。
「すごい…綺麗ね…」
その光景はパルスィさんも同様に思ったようで、美しさのあまり委縮してしまっているほどだった。
「今日はここを貸切で使えるんだって…何て言うか…良いのかな?こんなに綺麗な場所を二人占めするって…」
「ふふっ…偶にはいいんじゃないのかしら?それじゃあ時間も惜しいし…早速着替えようかしらね?」
そう言って、服に手を掛けようとするパルスィさん…でも、そこで止まりこちらを見てくる………??
「あの…碧?いくら、全部見た間柄とはいえ…そうやってじっと見られると、恥ずかしくて着替えられないのだけど…///」
あ、そういうことか…――
「――っ?!ご、ごめんなさい!ぼ、僕はそっちの岩陰で着替えますね///」
そして、買っておいた水着に着替える(とはいっても、トランクスタイプの物に、パーカーを羽織っただけなんだけどね)
「あのー、まだ、着替え…掛かりそう?」
「もう少し待って頂戴。その…私もこういう水着ってあまり着慣れていないのだから…」
まぁ女性を急かすのも悪いって紫さんからも言われてるし…ここはのんびり待ちますか……それにしても日差しと水の音が心地良いなぁ…。
「み、碧っ!その…もう出てきて良いわよ…」
するとパルスィさんから声が掛かる……因みに今日の水着の事は聞いても教えてくれなかったので、すごい楽しみだったりする…さて、いったいどんな水着なのかな……っ!?
そこに立っていたのは……まさに女神の様な美しさの…パルスィさんだった…――
「………」
「ちょ、ちょっと!何か言ってよね!」
はっ?!思わず見惚れていた……だってそりゃそうなるよ!
パルスィさんの着ている水着は、黒を基調として、白い装飾が施された最小限の布のビキニ。
そして、髪もそれに合わせて、いつものボブヘアーからツーサイドアップという可愛らしい髪型に――これもまた、普段からクールな雰囲気のパルスィさんと違い活発的な魅力を生み出している。
改めて、パルスィさんを見ると…やっぱりすごいな…。
日の光を浴び、煌めく金色の髪。引き込まれるような緑色の瞳。
そして、布面積の少ない、ビキニタイプの水着お陰で引き立つその扇情的なボディ…
胸も大きいし、腰のくびれやおしりの肉付きなんかも、最高に色っぽい…。
照れた顔もいつもと違って艶っぽいし…これ、色々とまずいかも…///
「ちょっとぉ……碧ぃ…?(うるうる)」
ごふっ?!……破壊力が抜群すぎる!……でも、ちゃんと感想を言ってあげないと……――
「ごめんね、見惚れてて何にも言えなかったんだ。その…髪型もいつもと違って可愛らしいし、水着も、パルスィさんの髪と瞳の色と合ってて…模様もお洒落で良いと思う。それに…日の光の下で改めて見るパルスィさんの姿って……本当に綺麗なんだなって思った…////」
「――っ?!……そ、その…ありがとう///」
ちょっとだけ気まずい雰囲気……でも嫌じゃないこの時間…それから何とか持ち直し、二人で川に入ることにした。
「あ、冷たくて気持ち良いわね…それに、水が冷たすぎないからいつまでも入っていられる感じがするわ…」
パルスィさんに続き僕も川に入る…ホントだ…――
「気持ち良い…でも温い訳じゃないし…これ、ずっと入っていたくなるね…」
「でしょ?……はぁ…地上には、こんな所もあったのねぇ…。ふふっ…碧と一緒に居ると、色んな事を知ることが出来て…本当に幸せだわ♪」
いつものクールな感じではなく、子供の様にはしゃいだ声を上げるパルスィさん…良かった。此処に連れて来れて。
そうして、暫くの間、二人は只水に浸かってのんびりと語り合っていた。
「そう言えば、今日は何か持ってきていたみたいだけれど…あれは何かしら?」
あぁ…ビーチボールの事だね。幻想郷には海が無いから、あまり使われる機会が無いのだけど、今日の為に紫さんから借りていたのだ。
「ビーチボールの事だね。これはね…こうやって使うんだよ…ほっ」
ボールをトスして、パルスィさんの方に打つ。
「え?何?「それを今僕がやったみたいに打ってきて!」…分かったわ。…はっ!」
上手く打ちあがる…しかし力み過ぎて、ボールは軌道を逸れフラフラと違う場所に落ちる。まぁ最初は誰だってそうだよね。
「あら…意外と難しいのね…」
「何度かやってれば、すぐに慣れるよ…じゃあ行くよ!」
そして、何度か打つと、直ぐにラリーが繋がる様になってくる。
「パルスィさん…ほっ…上手くなったね…!」
「ありがとう!…ふっ!…これ、楽しいわね♪」
ただ、ボールを落ちない様に打ち合うだけ…でも恋人同士なら、そんな事でもとても楽しく思えてくる。
しかし、ここで…ある事に気が付いてしまった…――
パルスィさんがトスをする度に、たわわな果実が揺れるのだ…。
いつもは服で隠れているそれも、水着だとモロに出てしまう…ビキニなら尚更だ。
そして、パルスィさんはそれに気が付かず…ただ夢中にボールを打ち上げる。うわっ…すごい揺れてる…///
それに見惚れてしまった僕はボールを落してしまった。だって…仕方がないでしょ…あんなの見せられたら…――
「もう、碧?どうしたの?ひょっとして、疲れちゃった?」
そっか…パルスィさんは気が付いて無い…でも、やっぱり見ちゃった事は言わないとな…。
「えっと…とっても言いにくいんだけど…ボールを打ち返す時のパルスィさんに見惚れちゃって…///」
たぶん…僕の視線に気が付いたんだろう。パルスィさんは慌てて胸を隠しながら…――
「碧……もう、えっち///」
「ご、ごめんね…///」
すると、照れた顔のパルスィさんが…――
「い、良いのよ…///……その、碧だって男の子だもんね…///あ、でもちょっと恥ずかしかったから…お仕置きをしなきゃっ…っ?!」
すると、水に足を取られたパルスィさんが倒れそうになる……危ない!?そう思って受け止めに行ったのだけど…――
「きゃっ!?」
「むぐっ?!」
何これ、何が起こったの?
ただ一つ分かるのは……
僕は今、ものすごく柔らかい…もっちりと…そして、すべすべとした何かに顔を挟まれている……この感触…もしかしなくても…――。
「ひぁっ?!…ちょっと、あっ……碧、動かないで…ひゃぁん!?」
そう、パルスィさんを受け止めたのは良いのだが、そのまま僕の顔はパルスィさんの胸に包まれてしまっていた…///
「むぐっ…「ひゃん!?」~~~///」
「ご、ごめんねパルスィさん「んぅ…いいから…あふっ…は、早く離れてよぉ…///」…はい…///」
そうして、僕の顔から離れていくパルスィさんの体温と柔らかさ……――うぁ…気持ち良かった…///
「「………//////」」
僕達は、お互いに顔を真っ赤にして、数秒間その場に佇んでいた。
そして、発せられた声…――
「ひにゃぁぁぁぁぁあ?!?!」
羞恥からなのか、パルスィさんはそのまま川に入り…――
「ご、ごめんなさい碧……出来ればこっちを見ないでっ!……その、恥ずかしすぎて死んじゃいそうだからっ///」
「わ、分かりましたっ!」
こっちも、さっきまでのパルスィさんの柔らかさやら何やらで、一部が大変な事になってるから、暫くは動けないよ?!
それから、落ち着いた二人は、またちょっとだけ気まずい空気の中過ごしていた……。
そして、プカプカと水に浮かびながら時間を過ごし…日も傾いて来たので、そろそろ上がることにした。
「はぁ~~…今日は丸一日、結局目一杯遊んだわね~。その…恥ずかしい事もあったけど…っ///……でも、楽しかったわ♪」
「パルスィさんに楽しんでもらえたなら、何よりだよ……こっちも、久しぶりに水辺ではしゃいだし…その…パルスィさんの柔らかさとかも感じられたし…///」
「じーー…」
あ、すごいジト目で見られてる。素直に答えよう…――
「えっと……本当に、目の保養になりました…。何て言うか…生きてて良かったと思いました…はい…///」
「~~~っ////…碧のえっち…///」
「うぐっ……ごめんなさい…」
「碧も何だかんだで男の子だったのよね……あんなにえっちだなんて思わなかったわ……///」
「……返す言葉もありません「――…でも」…?」
「――…でも、本当にあなたと此処に来られて良かったわ♪」
水が滴り落ちる金色の髪…夕日に照らされ、光輝くその笑顔は…とても、眩しく感じられた……そうだ――
「ねぇ…パルスィさん。その、このまま二人で写真を撮らない?水着だと恥ずかしいって言うなら…やめるけど…?」
すると、きょとんとした彼女は…再び笑顔に戻り…
「あなたと一緒に撮る写真が、嫌な訳ないでしょ♪」
そうして、僕の隣に並んでくれた。
「じゃあ脚立を立てて…折角だから、手を組もうか?」
でも彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべ…
「そんな事よりも…これで良いでしょ?」
僕に思いっきり抱きついて来た?!……そんなにくっ付かれると///
「ぱ、パルスィさん!?」
「なぁに?嫌なの~?くすくす♪」
もう、分かってて言ってるよね……でも、そんな彼女が…とても愛おしかった……――
「じゃあ…撮るよ…でも、やられっぱなしって言うのもくやしいからねっ!」
シャッターが切られる瞬間、僕は彼女の唇にキスをした。流石の彼女も驚いたようだけど…
そうして、夕日が沈む前まで、二人はカメラで写真を撮り続けた―――……大切な、幸せな思い出を残す為に
単なるイチャラブ回でした。
きちんとラブコメできてましたかね?
ご意見、ご感想、アドバイスなど、よろしければお待ちしております。