最初に注意しておきます。
微エロです。
キャラが壊れます。
でも、ちょっとだけ真面目な話もあります。
「ふぅ……。温いけど、今の僕には丁度いい温度だ……」
熱中症で倒れた僕を、太陽の畑に住む妖怪――「風見幽香」さんと、偶々遊びに来ていた友人「アリス・マーガトロイド」さんに助けて貰い、今は汗を流すためにお風呂を頂いてます。
この家…見た目と同様にお風呂も洋式なんだけど……
幻想郷に来て初めて洋風のお風呂に入ったからか、ちょっとだけ気分が高揚してる。(紫さん、さとりさん、パルスィさんの家は和風のお風呂)
だって、ちょっとしたプールの様に広い、大理石の作りの浴槽に加え、ライオンの口から流れ出ているお湯……高級ホテルもビックリな造りだ。
窓から見える、美しい向日葵の景色を堪能しながら入るお風呂……最高だね。
なんて思っていると、脱衣所の方から…――
『碧?湯加減はどうかしら?あまり高い温度にはしていないのだけど……?』
幽香さんだ…こっちを気遣って、来てくれるなんて…本当に親切な人だなぁ――っと
「えぇ、丁度いい温度で、ゆっくり浸かれてます。すみません、わざわざお湯を張ってくれて…」
『いいのよ。それに、私達も汗だくだったから、丁度良かったしね…んしょ…っと…。ふぅ…下着まで汗でベトベトしてるわね…』
『んっ…。はぁ…ホント、ショーツが張り付いて脱ぐのも一苦労ね…。さて、じゃあ入りましょうか』
はい?……え?………入る?…どこに?……下着を脱いで?……ちょっと?!それはマズイよ!?
「ちょっ(ガラッ)「ふぅ…まだ、少しだけ蒸すけど、裸の方が楽でいいわね」…っ?!?!」
「本当ね。とりあえず、服が渇くまで…のんびり汗を流しましょう……って碧?何で外を見てるのかしら?」
だって見れるわけないでしょ?!この二人、完全に裸体を晒してるんだよ?!タオルで隠す訳でもなく…堂々と入って来たし!?
「え……っと、外の向日葵が綺麗で……見てたら落ち着くな~と……///」
ごめんなさい…見ちゃいました…。だって、あんまりにも普通に入ってくるんだもん……。
ちょっとだけ見えちゃったけど…二人ともすごい綺麗だったなぁ…――
幽香さんは、少し引き締まった…それでいて筋肉質じゃなく、グラビアアイドルもビックリなくらいに、女性的な魅力を保った肉体美。
アリスさんは、スレンダーだけど全体的なバランスが取れていて…どちらかと言うと、モデルさん体型なのかな…?
そういえば、パルスィさん以外の女の人の裸を見たのって…初めてかも………ってそうじゃないよ!?
「~~~//////」
「……?…褒めてくれるのは嬉しいけど…変な子ね?…それよりも先に汗を流しましょ?」
「えぇ、そうだ、偶には私が洗ってあげるわね」
「あら、ありがとうアリス……って何で自分の身体にボディソープを塗りたくってるのかしら…?」
うわぁ…塗ってる音がモロに聞こえてくる…想像するだけで……//////…いやいや、ダメだ、パルスィさんに怒られるから?!
「え?だって、これなら私も一緒に洗えるじゃない?ダメだった?」
アリスさん…天然でやってるんだ……
「はぁ…相変わらず……。まぁいいわ、あなたの好きになさい…」
少し呆れた声の幽香さん…付き合いが長くても、こういう事は少ないのかな…?
「……んっ…アリス…。少しくすぐったいわ…ぁ……」
聞いちゃだめだ……というかもう大変な事になってるし……///
「ちょっと…動かないで頂戴!…ん…ふっ…洗いにくい…でしょ?!」
そういう問題じゃ……え?何なの…いつの間にか百合時空に飛ばされたの?
「それにしても…幽香…また、大きくなったんじゃないの…コレ!「ひゃん?!」」
あ、幽香さん…可愛い声出せるんだ……って、そうじゃなくて?!
「ちょ、ちょっとアリス!いきなり胸を揉まないで頂戴!ビックリしたでしょ!?」
「えー、いいじゃない。減る物なら減らしてあげたいし…このっ!このっ!」
「きゃっ?!ちょっと!ひうっ…ん?!」
あぁ……色々な意味でもう立ち上がれない…ナニコレ…タスケテ…。
「…んっ…こんのっ!(パコーン)「あいたー!?」…はぁ…はぁ…アリス…あなた、私の胸に何か恨みがあるのかしら!」
「あいたた……全力で叩いたわね…。タンコブになったらどうしてくれるのよぅ……「うるさい色情魔法使い!」…ひどっ!私はただ、その胸を少しでも小さくしたかっただけよ!……幽香…正直に言って?…あなた…今の胸の大きさはいくつなの?」
聞きたくない……でも、聞いてしまうのが男の性なんです…ごめんなさい…。
「えっと……最期に計った時が…92のGカップだったかしらね?「……っな?!」え?何よ?」
パルスィさんが87のEカップだったから…それよりもさらに上……流石幻想郷…規格外にも程がある…――それと同時に…
「天は我を見放したぁ……「何よ…?あなただって、そこそこ大きいじゃない…」…それは持てる者の余裕と言うものよ!」
「はぁ…まぁいいわ。それよりも…洗い終わったなら、さっさと湯船に浸かりたいのだけど?「まだ、前が…」自分でやるわよ!全く…」
そして、身体を洗い終えた二人が、浴槽に入ってくる……っていうか何で二人とも男と一緒にお風呂に入れるの?!
「うん…我ながら良い湯加減ね。これなら、適度に出入りすれば、湯あたりも起こさずに済むわね…っていうか碧?さっきから何でこっちを向かないの?」
向きたくても、向けないんですよ?!
「そうよ、女同士。裸の付き合いなんて、そんなに恥ずかしい事じゃないでしょ?……って幽香!…あなたの胸…湯船に浮いてるわよ…?どういう事なの……?」
大きな胸って水に浮かぶんだなぁ……待って?……アリスさん…今なんて言ったの…?
「浮かないモノなのかしら?「しくしく…」…はぁ…碧?あなたの上半身はさっき透けて見えたんだから、気にしなくても良いのよ?まぁ…碧も…後、二~三年もしたら育つわよ。でもね…女の子なのだから、最低限ブラくらいはしておかないとダメでしょ?」
うわぁ…どうしよう……。そう言えば自分でも思ったけど…今日の格好って、見る人が見たら女の子…完全に勘違いされてるよ……。
「まったく…紫にも困ったものねぇ。こんなに可愛い子に、ブラも付けてあげないだなんて…」
どうしよう……とっても言いにくい雰囲気だけど……でも、言わないともっと大変な事になりそう…うん、言おう…――
「あの…――すっごく言いにくい事なんですけど…――」
「あら?何かしら?というか言いたい事があるならこっちを向きなさい」
「そうよ。流石にそっぽを向いて話されると私も幽香も良い気分じゃないわよ?」
そう言って二人から、無理やり正面に向かされる……目の前には…二つの山と、それを上回る更に巨大な霊峰が……~~~?!?!
「…?胸なんて見てどうしたのかしら?」
「どうせ幽香に比べたら……しくしく…」
そうじゃなくて?!…あぁもう!
「あの!……僕は女じゃなくて、男です!…それに、これでも成人してますから!!」
そう言って再び後ろに顔を向ける僕……うぅ…モロに見ちゃった…///
「はい?あなた何を言って……?……っ?!?!」
「どうしたの幽…香………っ?!」
あれ?…二人とも止まった?分かってくれたのかな?
「そ、その……碧が立派な…男だって言うのは分かったわ……///…だから…その…隠してくれると助かるのだけれど…」
そうして、僕の体勢を思い出す。顔は確かに背けているが、体は正面を向いたまま…。そして、正面には……抑えきれなくなったアレが…
「ご、ごめんなさい?!……そ、その…助けて貰ったのに…こんなモノを見せてしまって…ホントすみませんでした!」
これ……セクハラで殺されてもおかしくないよ……どうしよう…うぅ……
「いえ……その、私達も勘違いしてたから…。それに碧はずっとこっちを見ない様にしてくれてたのでしょう?……少し恥ずかしいけど…お相子様って事で手を打たないかしら?」
幽香さん…この人…いい人過ぎだよ…。普通なら何をされてもおかしくないのに……―――。
「それにしても…男の子の……いえ、成人してるなら男性ね…初めて見たけど…そんな風になるのね///」
「えっと……その、すみません……」
するとクスクスと幽香さんの笑う声が聞こえる…恥ずかしいよ///
「いいのよ?健康な殿方の証なんだから♪……それと、アリス!そろそろ戻ってきなさい(パチン)「あいたー!?はっ?!」…おかえりなさい」
「あの…幽香…あれって夢じゃないのよね?本物なのよね…?」
トリップしていたアリスさんが戻ってくる……まぁそうなりますよね…。
「えぇ…とりあえず、裸のままだと碧に悪いから……バスタオルで隠してきましょう?碧は……そのまま隠しておいてね…///」
それから、幽香さんとアリスさんはバスタオルに身を包み、再び浴槽に戻ってきた……えっと、これ素直に僕が出た方が良かったんじゃ…?
「お待たせ…って言っても…やっぱり恥ずかしいわね///」
「ねぇ…幽香…?これ、素直に私達が出た方が良かったんじゃ…?」
ですよね!流石は出来る女の人っぽい雰囲気のアリスさん!
「それでも、良かったんだけど…折角だから、その…混浴っていうものに興味があってね…///」
そんな理由?!アリスさん!
「確かに…アレはすごかったけど…///…碧なら顔も女の子っぽいから、そこまで抵抗もないし…良いわね」
アリスさん…あなたもですか…。
「…まぁ、私もアリスも…その…恥ずかしながら生娘だったから……まじまじと見ちゃって…ごめんなさいね///」
この人…クールな見た目と違って、すごい乙女だ……――
「でも、あなたも悪いのよ?「へっ?」…だってそうでしょう?顔付も服装も、中性的…それでいて、汗も女性よりも良い匂いって、間違われてもおかしくないわよ?」
ちょっと待って、見た目はともかく…汗の匂い?
「確かに、あの匂いは反則よねぇ」
アリスさんも……?
「……あの?汗の匂いって……?何かおかしかったんですか…?」
不安になった僕は聞いてみる…すると――
「そうね、私は花の妖怪だから嗅覚は良い方なの。それで、あなたの匂いなんだけど……そうね、一言で言えば良すぎるの。それこそ…普通の人間には無いような良い匂い……何か心当たりは無いかしら?香水や香料を点けているとか、普段の食事で特殊な物を食べているとか…?」
香水は生まれてこの方、一回も付けたことが無い…食べてる物も…普通のご飯だけ…――。
「いえ…特に、何も…でも、幻想郷に来て、あそこまで汗を流す機会ってそんなに無かったので…誰からも、何も言われませんでしたね…」
すると幽香さんは少し考えた後に…
「もしかしたら…碧は『挙体芳香』の体質なのかもしれないわね…」
きょたい…ほうこう…?
「あの…何ですか…その…きょたいほうこうって?」
「そうね…人も妖怪も、生まれ持っての匂いっていうものを持っているの。アポクリン腺っていう…そうね…匂いを造る袋とでも言うのかしらね?…とにかく、その袋から、その人固有の匂いを生み出すのだけれど…。本当に、極稀に、全く異なる匂いを分泌する人や妖怪が居るみたいなの」
すると、アリスさんが続けて…――
「それって…人間だと『クレオパトラ』や『楊貴妃』…。妖怪だと…『妲己』や『玉藻前』だったかしら?……って全部、傾国の美女って言われてる存在じゃない!?」
そんな…馬鹿な……?外の世界だと…そんな事一度も指摘された事が無かったのに……。
「うーん…流石に、私も…詳しい事は分からないけど…。もしかしたら…あなたが幻想郷に来た時に、何かしら体質が変わったのかもしれないわね。それと…これは幽香の得意分野なのだけど……今の季節も関係しているかもしれないわ」
今の季節?……夏場だけど…?――すると幽香さんが納得したように答える。
「あぁ…そういう事ね。あなたから香ってくる匂いは”クチナシ”の匂いに近いの。クチナシは春先から夏にかけて咲く”沈丁花”、”金木犀”と並ぶ三大香木……とても、さわやかな…でも、人や妖怪を惑わすには十分な…甘い…甘い匂いの花なのよ」
もしかしたら……紫さんが、妖怪に狙われやすい…と言っていた原因の一つなのかもしれない…。
「紫さんからは…妖怪から狙われやすいって言われてます…。あの時は魂って言われてたんですけど…もしかしたら、匂いもそうなんですかね…?」
すると、幽香さんが答えてくれた。
「そうね、”魂”っていうのは表だって見えないモノ…。でもね、匂いは違う。近づく人…妖怪…全ての存在に、無自覚にリアリティを要求してくる。そういう意味では、あなたの存在はかなり狙われやすいと思うわよ?……実際私達もそうだったから…」
……え?!…実は危なかった?
「あぁ…大丈夫よ?キチンと自制したから。それに、食べちゃってたらあなたは此処に居ないでしょ?」
こっちの考えを読んだかの様に返答してくる幽香さん…あぁ…びっくりした…。
「怖がらせて、ごめんなさいね。そうね…最初は確かに、あなたの事を欲したわ……でもね、眠っているあなたを見ていると……思わず守りたくなったの…。そうね…多分、女性なら誰もが持つ…母性本能ってものかしら?―――もしかしたら…あなたのその匂いは…母性本能を刺激する匂いなのかもね♪」
幸せそうな顔で語る幽香さん…。だとしたら…幽々子さんとか映姫さんのハグも、そうだったのかな?……でも、あの時はまだ春だったし…――
「今日は、特に暑い日だったから…汗も多くかいて…それもあったのかしらね?でなきゃ幽香がここまで親切にするはずないし」
ちょっとだけ、からかうように言うアリスさん――そうだったんだ…。
「だとしたら…ご迷惑を掛けて本当にごめんなさい…」
「碧?さっきも言ったでしょう?私が守りたいって思ったから助けた。それは、あなたの意志じゃなく…他の誰でもない……私が導いた答え。それに謝られても困るわよ。――そ・れ・に……アリスも同じみたいだしね…♪」
「ゆ、幽香?!……~~~。―――こほん、まぁ…その、私も同じよ。助けたいから助けた…。それに、これからも助けてあげるわ人形遣い…アリス・マーガトロイドの名においてね…///」
あ、照れてる…でも、そう言ってくれるなら本当に嬉しいな……。
「もちろん、私もよ?…太陽の畑の管理者…風見幽香の名において、あなたの事は守って見せるわ」
幽香さん……―――
「――っ…ありがとうございます…「そうと決まれば…」…?…幽香さん…?」
何かとても良い事を思いついた顔の幽香さん…とアリスさん…え?何?
「今日の夕飯は家で食べて行きなさい?良いわよねアリス?」
「もちろんよ。紫さんへの連絡は私が入れておくから…碧は心配しないで頂戴?」
あれ…?なんだか…トントン拍子で話が進んでる…?
「さて…じゃあ碧、上がるから拭いてあげるわよ?大丈夫、お姉さんに任せなさい♪」
「今度はもっと…じっくり見れる…ハッ?!そうじゃない…何を考えているのかしら……まぁいいわ」
幽香さん…それは流石に…。あとアリスさん…ちょっと目が怖いです…。
結局、その日は幽香さんの家で晩御飯を頂きました。洋食が多く…とっても美味しかったです。
あと…――幽香さんとアリスさんという、とても頼りがいのあるお姉さんが出来ました。
……――――余談だけど…二人から『幽香姉さん』と『アリス姉さん』と、これから呼ぶようにと言われた。
……まぁ…ちょっと照れくさいけど…兄妹が居なかった僕には、少し新鮮で、それも良いかなと思った一日でした。
碧が(色んな意味で)狙われやすい理由の一つを明かしてみました。
『挙体芳香』の解釈については諸説あるみたいですね。
それとド親切な二人は姉ポジションになりました。
ご意見、ご感想、アドバイスなど、よろしければお待ちしております。